2018年10月19日

GMカタログと須津谷急行レイアウトのはなし

 先日高志国太郎様のブログを拝見していたところ、グリーンマックス(以下GM)の最新版のカタログにかの伝説的レイアウト「須津谷急行」の特集が掲載されているという記述を見つけました。
 元記事のリンクはこちらです
私のNゲージ考古学「須津谷急行・四代記」

 実のところ、作者にしてGMの創立者たる鈴木氏のレイアウトや車両改造関連の才気あふれる記事は80年代の私のホビーライフに絶大な影響を与えてきたものです。
 (但し、それが実際の作品に質的に反映しているかと言うと困ってしまうのですが汗)

 ですが、それらを見なくなってからと言うものGMのカタログにはご無沙汰していたので、気づかなかったのは迂闊としか言いようがありません(汗)
 とにかく、そうと知ったら手に入れない訳には行きません。

 早速近所の模型屋を漁ったのですが半年以上経過していただけにほとんど払底していて、やむなく通販を使う羽目になりました。。

 第一次の庭園鉄道は断片的にしか知りませんが、16番、及びNの2次〜4次の須津谷急行レイアウトは鈴木氏の才気が感じられる名レイアウトと今でも思っています。
 単に細密度だけならこれを上回るレイアウトはいくつもあるでしょう。
 しかし昭和40年代の時点で完全にダイヤ運転を想定し、そのために複数の駅を詰め込んだコンセプト、車両類をこれまたオリジナル「架鉄」でほぼ統一し「自分の鉄道」という別乾坤を建立している点で他の追随を許さない存在だったと思います。

 この点で須津谷急行は(あくまで私個人の感想ですが)GDLINEに比肩できる唯一の和製レイアウトだったと思います。
 (GD LINEの機関車類も形式としては実在の物も多いですがその殆どはあくまで「GD仕様」として手を加えられたものばかりでした)

 前振りはそれ位にして、
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 先日到着したカタログを文字通りむさぼり読みました。
 特集はTMSや旧カタログの記事の再録(なので写真の一部にモアレがあるのが惜しい)ですが、これまで歴代須津谷急行のレイアウトを纏まった形で著した物が無かっただけにこれだけでも有難い物があります。
 また、車両に関しては当時の物を新撮し須津急電車の全貌が俯瞰できる構成になっていて、これがまた楽しい。ここは鈴木氏のポリシーとセンスがいかんなく発揮された部分でしょう。

 又それとは別に主にキット用パーツやストラクチャーを中心にGMの製品の変遷が軽く俯瞰されている記事も併載され、懐かしいやら嬉しいやら。
 ページとしては10ページそこそこなのですが時間のたつのも忘れて読みふけりました。
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 最近はGMも完成品モデルに軸足が移りつつありますが、秋葉のストアーなんかを覗くと大概Nの工作派と目される客が集まっていて「作る楽しみいっぱい」というかつてのポリシーはまだまだ失われていないのも実感できます。
 (因みに本カタログのキャッチは「集める、創る、動かす」となっていますが)なんとか「作る」部分をないがしろにしない形で続いてほしい物です。

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 さて、KATOの50周年、TOMIXの40周年、マイクロも現行の体制になって20年とここ数年各メーカーも節目を迎えている中(厳密には節目の年という訳ではありませんが)GMはカタログの特集と言う形で40年の節目を回顧して来た訳です。
 記念誌とか記念モデルと言った華々しさとは少し違いますが、この構成はいかにもこのメーカーらしい気がして個人的には好感を持ちます。

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2018年10月17日

「全国鉱山鉄道」

 今回は書籍ネタでこれまた先日の上京での戦利品です。
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 JTBキャンブックスの「全国鉱山鉄道」をば
 鉄道ファンもJR,国鉄形、或いは大手私鉄あたりに嗜好が向いている内はまあまあ普通に趣味という事で通用しますが、払下げ車のオンパレードの地方私鉄辺りに手を染め始めると病膏蒙への登竜門にとっかかり始めると思います。
 更に進んで貨物専用鉄道とかナローとか、森林鉄道などへ進むにつれて病状は進行し遊園地の構内鉄道とか河川浚渫のトロッコ軌道辺りまで行くと周囲の自分を見る目がそろそろ変わり始めるのではないかと思います。

 (この部分、私自身書いていて相当に偏見が掛かった文章だと思っているので同好の方、どうか気を悪くなさらないように)

 で、それらの行き着く過程、または終着のひとつと思えるのが「鉱山鉄道」と言うジャンルではないかと思います。
 随分と強引な展開ですが一応ここまでが前振りです(笑)

 本書によると日本の鉄道の開祖のひとつに実は鉱山鉄道だったのだそうで(汽笛一声新橋をA-1が離れる3年ほど前に北海道の萱沼炭鉱の軌道が運行していたそうです。但し牛車鉄道ですが)その歴史は日本の鉄道史と同等のキャリアがあった事になります。
 それでいてそれらがある鉱山が大概辺鄙な山の中にある事が多くて目に触れにくい上に、鉱山自体がよほどのマニアでも立ち入りできない環境な事もあって、その存在自体謎の部分が多いとも言えます。

 21世紀の初頭に刊行された本書は、一般人が普通に本屋の店頭で触れる事が出来た数少ない鉱山鉄道の俯瞰本と言えます。
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 ここでは現役、廃線取り混ぜて45の鉱山鉄道が取り上げられていますが、登場する車両たちは鉱山の性質の違いに対応してオーダーメイド同然の扱いで生まれてきただけに同じ形と言うものは殆ど無くどれもこれもユニーク且つ新鮮な物ばかりです。

 強いて共通した特徴を上げるなら「ぎりぎりまで余分な部分をそぎ取った機能性だけでできているかの如き外観」「閉塞性の高い環境なので内燃機よりも電気機関車や蓄電池機関車が多い」「同じ理由でナローよりも更に小ぶりな図体」
 おかげで「運転席と同じ高さにパンタグラフがある」なんてのは当たり前の世界が出現しています。見た目の奇形度、異形度は半端ないのですが、そうするに足るだけの必然性があってそうしているので独特の潔さがあります。
 (かと思うと鉱山鉄道には珍しい「デザイン優先の流線型車両」なんてもの散見されこれはこれで面白いですが)


 とにかく出てくる車両のどれもこれもが「普通では飽き足らない鉄オタのスノビッシュな興味を引く特徴」ばかりのゲテモノ揃い。

 ですが読み進めてゆくと本当にこれが面白いのです。

 模型としても16番スケールで再現するにもZゲージの動力が必要になるのではないかと思える様な代物ばかりですが、何といいますかそれでも作ってみたくなるものばかりです。
 実際、これを買った帰りの電車の中で最後まで読み通してしまいましたが読み終えた時のスカッとした気分はたまらない物がありました。

 おそらく上述のような「機能に合わせてぎりぎりまで切り詰めた魚の骨の様な無骨さ」「特定の目的に特化しているが故の潔さ」と言う部分が最近の鉄道にない一種の解放感を与えてくれたからではないかと思えます。
 (レイアウトなんかやったら下手なナローよりもさらに省スペースなものができそうですねw)
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2018年10月16日

「鉄道の日」の記念イベントにて

 先日の鉄道の日、地元JRのオファーで駅のコンコースで運転会を開催しました。

 都会なんかでやっている大掛かりなイベントや鉄道模型のイベントなんかと違ってローカル都市らしいこじんまりとしたものですが、それでもやっていると自分たちもささやかながら「鉄道の日を祝っている気分になる」のは不思議なものです。

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 会場到着後、モジュールを「おかもち」からばらして配列し、試運転するまで約1時間強。前回のイベントが人手不足で2時間近く掛ったのに比べメンバーが倍増した事もあって手早く纏まりました。但し前回から日が経っていないので新作モジュールは無しです。
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 前回とメンバーが異なり、また会場も離れているせいもあって、新幹線や蒸気機関車、客車列車が無いか少なかった一方で、JR東海の編成や中央線の351,275系189系なんかが目立ちました。前回なぜか出てこなかった「四季島」も今回は大活躍です。

 私はというと前回同様にEast-iと455系訓練車編成、京王ライナーなんかを参加させましたが実はライナーだけが今回全メンバーの中で唯一の私鉄の電車だったりします(そりゃあJRのイベントですし汗)
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 一方でこういうお遊びも忘れない(笑)のが当クラブの良いところだと思います。
 観光県の駅コンコースという事もありますが、外人さんのギャラリーが多かったのが今回の特徴でして、普通の鉄道模型は勿論ですがこういうお遊びには実に目ざとく反応してくださったのが印象的です。

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 JRブースは353系とシンカリオン推し。生憎肝心の353系のモデルがリリースされていないのでクラブでは対応できませんでしたがペーパークラフトは何枚か頂きました(笑)
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 それにしても、マニアが集まるカフェができ、レイアウトの夜景の愉しめる民宿ができて、週末にはライブスチームに乗れる公園があり、そしてこういう形で一般向けに鉄道模型をアピールする場があるという点で現住地も急に開けてきたものですね。

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2018年10月14日

KATOの「エメラルドグリーンの103系」

先日の静岡行きでの戦利品から。
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次回の運転会で103系の「混色編成」をやろうと思っていたのですが、手持ちの常磐線カラーの103系は4両しかなく、他の色を混合しても「常磐線の電車に見えない」のが兼ねての難点でした。
エメラルドグリーンの103系が後3、4両は欲しいところだったのですが、丁度藤枝の中古ショップでエメグリの4連セットの出物を発見。
計画が一歩前進したわけです。
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とはいえ、今回の入手品はATC仕様の「やや豪華なモデル」
しかもカプラーがKATOナックルに換装されていたのでせめて前後の部位だけでもアーノルドに戻す必要がありますが。

中古モデルの常で走行性は中の下のレベル。巡航はどうにかなってもスローはまるで効かずノイジーな走りです。
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ここは他の103系動力から一番調子のいい奴を選んで組み込む他はありません。

さらにこれに混ぜ込む他の色の103系も無動力ユニットを用意する必要から、床板の換装で「クハの動力化」の加工を要します。
これについては当時のKATOの汎用性の高さに期待するしかありません。
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 それにしても、
 KATOの103系と言えばNゲージ黎明期からコンスタントに出続けている定番商品ですが、ごく初期に近い非ATC仕様のモデルと比べると細密感は段違いです。とはいえ、今の水準から比べると上のATC仕様すらもがそろそろ見劣りするなんて言われそうなのですが。

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2018年10月13日

貸しレイアウトのアンダーグラウンド

 先日の平日休は久しぶりに近所の鉄道カフェにお邪魔しました。
 例によってパンケーキなどを頂きつつ鉄道談議に花を咲かさせて頂いたのですが(汗)

 実はこちらのNゲージの貸しレイアウトの下に新たに16番用の運転スペースが併設工事進行中との事で、私も手持ちの車両をいくつか持ち込ませて頂きました。
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 工事は未だ途上なのですが完成の暁には複線使用で2列車同時運転が可能。
 Nレイアウトのスペースの真下なので線形はエンドレスですが、適度に緩和曲線やS字カーブを取り入れているので意外と飽きません。
 殊に16番の場合走りっぷりそのものを楽しむ性格が強い(モデルが大きい分車両に集中しやすい)のでこれはこれでありだと思います。

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 側線も最低限の物が揃っているので1,2列車の入れ替えは容易です。シーナリィこそありませんがLEDのカラー照明が付いており、独特のアンダーグラウンド感が意外と心地よさを感じます。

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 早速私の手持ちのC52を入線。元々単機回送が不自然ではないロコですがご店主の御好意で荷物車を2両つなげてもらうと俄然列車らしくなります。Nに比べるとスムーズなのが16番の身上ですが、走りっぷりはなかなか楽しめます。殊に側線手前のS字カーブの曲がりっぷりにはワクワクしました。
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 お店自体が隠れ家的な性格が強いところなのですが、更にその中に隠れ家が二重に作られているような雰囲気、個人的にはかなり気に入りました。聞く所ではNのレイアウトの入客状態で運転の可否が左右される様ですが、空いている時にでも別の車両を持ち込んでみたいと思います。

 ところで個人的な考えなのですが、16番のレンタルレイアウトの潜在需要というのは案外多いのではないかと思います。

 Nに比べ手軽に運転する環境に乏しい事、古いコレクターを中心に機関車を持っていても編成を走らせる事ができない層は一定の数が居そうな事(機関車だけ持ち込んで客車や貨車をレンタルで借り受け思い思いの編成を組むという様なサービスもありかと考えます)などがその理由です。
 が、それとは別にある程度のスペースで16番やHOの車両を何十分も眺められるというのにはNとはまた異なる癒しの効果も感じたりするのも今回感じた事でした。

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2018年10月12日

Zゲージの二軸貨車のはなし

 昨年初め以来、一年半ぶりくらいのZゲージネタです。

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 先日の静岡行きで拾ったアイテムから。
 前回「Zゲージの貨車不足」のはなしをしたばかりですが偶然と言うのは恐ろしい物で静岡のショップでかねて欲しかったワムが揃えられました。
 それも5両も。

 とはいえ、ZゲージですからNゲージサイズのケースに2両とか3両納まっている形式です。
 それにしても、改めて二軸貨車を眺めるとZゲージに小ささがよくわかります。
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 一応クラウンのワム80000と六半のワム90000。
 これで編成を組む上では過不足のない長さになりました。
 ようやくD51の存在が生かせます。
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 ですが先日秋葉に行った時に感じたのですが機関車こそそこそこの種類が出ているのに貨車の方が種類不足に感じられるのが今のZゲージのネックのひとつと感じられます。
 個人的にはレ12000やタキ3000、ワキ5000、ホキ2200、コンテナ車でも他の貨車とオムニバスが効くコキ5500辺りは欲しい(単に秋葉に在庫が無いだけ?かもしれないですが)
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 ・・・などとブログの下書きに書いたのは一昨年暮れのことです。
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 今年に入り欲しかった機種のひとつだったレ12000がようやく入りました(天賞堂製)
 これで黒一色の編成に幾分メリハリが出ます。
 二軸貨車に関してはZゲージも最低限編成に見える程度の数が揃いました。

 あくまで最低限のレベルですが、これから冬に向かい「こたつの天板の上で走らせられる」という点でZやナローの出番が期待できそうですね。

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2018年10月10日

「戦後十年日本の車両」

先日の上京で見つけた古本から。
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 「戦後十年日本の車両」(機芸出版社)
 鉄道模型趣味の別冊にこういうのがあるとは知りませんでした。

 TMSの増刊で実物の別冊と言うと「蒸気機関車の角度」とか「陸蒸機からひかりまで」みたいな実車の細部観察みたいな資料本を連想してしまうのですが、本書の場合は敗戦からその後の10年間に至る間の鉄道の復興、変遷をスナップ写真を通して俯瞰するという構成となっているのが特徴です。

 昭和20年の「客車代用貨車」に敗戦日本の哀れな象徴を感じ、昭和23年服部時計店がTOKYO PXと化した銀座を当時の新車都電だった6000形が通過する姿にアメリカ一色に塗りつぶされた都大路を偲び、昭和25年新世代車両の先駆けの80系湘南電車の登場に力強い未来を感じる。昭和27年には国鉄80周年を義経と静の対面が飾り、昭和29年にはEH10やクハ79の登場が新しい時代の変化を予感させる。

 よく考えるとこの10年間ほど鉄道が大変化を遂げた時期と言うのはなかった様に思います。

 車両ひとつとっても機関車はもとより電車や気動車、客車や貨車まで、全てのジャンルの車両が完全な荒廃状態から急速に復興、新機軸や変革を積極的に取り入れつつ変化したのですからそのインパクトは非常に大きかったのではないかと思います。
 それを象徴するのが下に紹介するページ
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 「Hゴムと2枚窓」
 この時期に登場して急速に普及したマストアイテムと言える存在ですが二枚窓はともかく、当時はHゴムすらもが新たな時代の象徴として扱われているとは思いませんでした。
 かと思うと同じくこの時代に急速な発展を遂げたディーゼル機関車や気動車も新型車のオンパレードとばかりに紹介されています。

 一方でこの10年間に急速に影を薄くしていったかつての花形車、例えばC53やED40、キハニ36450などにもページを割いて光を当てている所は鉄道趣味誌の真骨頂と言えます。
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 本のボリュームはこの当時のTMS別冊と同様に非常に薄いのですが写真や構成は非常に濃密でどこを開いても読み飽きるという事がありません。
 これほどの本がたった300円で店頭に並んでいたのが不思議でしたが、購入後に開いて見たら何枚か写真が切り取られていまして本自体のコンディションと合わせてこれが安かった理由のようです。
 おかげで「近鉄あつた号」や「南海11001」「レキ1」などが見られない状態でしたし。

 ですが前述した様にそれで本書の値打ちが下がったとしても内容的には微々たるものです。


 本書の前書きにはこう書かれています。
「戦後十年 思えば春秋に富む十年であった。モンペ下駄ばきの昭和20年から八頭身Aラインの30年まで。割れ窓すずなりの20年からHゴム蛍光灯の30年まで。全ては年と共に移り変わってきた。荒廃の悪夢を偲ぶもよし。絢爛の晴れ姿を賞でるもよし。日本の車両の十年ここに会し来たるべき十年の力強い発展を待つ」

 これはまさに激動の時代を肌で感じていた執筆者の偽らざる心境でしょう。
 時代の変転をリアルタイムで経験した、しかも鉄道趣味人でないとこういう名文は書けるものではありません。

 一通り目を通して久しぶりに名著と思える鉄道本が入手できたと思います。

 最後に
 昨日当ブログの訪問者数が23万を超えました。相変わらずの内容のブログですが今後ともよろしくお願いします。

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2018年10月09日

まぼろしのドラえもんと16番レイアウトのはなし

 今回は思い出話ではありますが、実は読者の皆さんへの一種の「捜索依頼」でもあります。
 簡単に答えが得られるとは思わないのですが・・・
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 以前当ブログで「ドラえもんと鉄道模型」のテーマで一筆したためた事があります。
(リンクは以下に)
のび太のレイアウトのはなし
 そこで私が小学生当時に読んだはずの鉄道模型ネタを取り上げました。

 当時の記事を自己引用すると

 〜確か「お座敷レイアウトを部屋に広げて自慢するスネ夫を羨ましがったのび太がドラえもんにミニチュア製造カメラを出してもらい自室に一大パノラマを現出させる」話だったと記憶しています。
 その際、ミニチュアカメラでのび太とスネ夫のミニチュアも出すのですが「ミニチュアの世界でも同じ様にスネ夫が鉄道模型でのび太を羨ましがらせていた」
 というレイアウトのミニシーンを思わせる落ちが付いていました。
これが描かれた当時は当然16番が主流でしたから恐らくエンドウの組み立て線路を念頭に置いていたレイアウトだと思われます〜
 
(追記)
 冒頭でスネ夫が自慢していたのが鉄道模型だったのでカメラで最初に撮られるのは当然「電車」です。のび太が電車を手に取って「こまかいところまでそっくり」と感心し、次のコマではドラえもんが「電車だけじゃなくて線路や駅も撮ろう」「ついでに僕らの町の建物も撮ろう」と進んで行く部分、後に水野良太郎氏が「鉄道模型入門」で書いていたレイアウト造りの魅力を漫画化した部分に先行するイメージがあります。
 後の「のび太の模型鉄道」以上に「レイアウトを作る楽しみ」をごく素朴に表現していたと思います。
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 とまあ内容的にはドラえもんのアイテムの中でも有名な「インスタントミニチュア製造カメラ」の一篇である事はお分かり頂けると思います。
 実は最近になって単行本未収録の作品も含めたドラえもんの全集が出ている事を知り、該当の作品がないか調べてみましたが、全く見つかりません。
 一応藤子・F・不二雄先生の作品のフルコンプリートを目指した全集だそうなのですぐに見つかると思ったのですが…

 当該のアイテムは単行本の「夢の町のび太ランド」に登場しており大筋では同じような使われ方をしているのですが、私が覚えている作品は冒頭にスネ夫のお座敷レイアウトが登場するようにかなり鉄道模型、レイアウト嗜好の強い内容でしてある意味後の私の趣味にも大きな影響を与えている(と私自身思う)だけに再読できなかったのが残念でした。

 私の記憶違いと言う可能性ももちろんあるのですが「のび太ランド」では「生き物は写せない」となっていたカメラが当該作では「のび太とスネ夫のミニチュアを写している」と言う相違がある事、しかもそれが作品のオチに直結している点から見て単なる思い違いとは言い切れない点もあります。
 その他の手掛かりとして

 漫画の内容が小学校低学年向けだった
 当時は3色カラーで印刷されていた。
 総ページ数は6ページから8ページ前後

という所まで覚えています。
そこから導き出される私なりの仮説として以下の可能性が考えられます。

 1)小学館の学習雑誌、てれびくん、コロコロコミック以外の雑誌の掲載物だった可能性
  (或いは毎年夏と冬の二回出ていた「増刊号」に掲載されていた可能性も含む)
 2)当時の藤子先生以外の作者・アシスタントによる代作だった可能性
   (代作は全集には収録されません)
 3)何かの理由で大幅に改作されて「のび太ランド」になった可能性
 4)これも何らかの理由で封印されてそのままになっている可能性

 このうち2)の可能性ですが藤子・F先生が当時から鉄道模型のファンだった点から見て、自分の嗜好を反映させた作を誰かに代筆させたとは思いにくい所もありますし、当時の私の記憶でも絵柄に違和感を感じなかったので藤子先生本人の筆になる作だと思いたいところもあります。
 3)4)の可能性については内容自体に封印されるような理由が思い当りません。強いて言えばカメラの特徴が後の作品との相違がある事から読者を混乱させないために先行作となった本作を封印した可能性はあり得そうです。
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 (因みに同じカメラは「幼稚園」誌上でも2ページ漫画として昭和45年頃に登場していますが「生き物を写す」描写はありませんでした)

 いずれにしても今回も壮大な空振りになってしまいましたが、できる事ならもう一度読みたいドラえもんであることには変わりありません。
 もしどなたかご存知の方が居られましたら情報をお願いします。
光山鉄道管理局
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2018年10月07日

鉄道コレクションの719系

 鉄道コレクション第26弾の埋蔵金ネタです。
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 物は719系磐越西線仕様。いわゆる「あかべぇ」仕様と言う奴です。
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 実は719系自体は数年前にマイクロの仙台色の仕様を入線させています。あの頃は関東以西でしかお目に掛かれなかった「211系顔」が仙台にまで進出してきた事に驚かされたものですが、いつの間にかそれもあまり違和感を感じる様にはならなくなりました。
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 とはいえ、緑と赤の仙台色独特の配色だけは妙になじめなかったりします。どちらも彩度が高いだけにコントラストが強く感じられ、少々うるさい印象を持っています。さらに車体のリブが何本も並行しているので余計煩雑な印象を感じていました。
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 今回の鉄コレの仕様は黒と赤の組み合わせですが窓上にも帯がある事と相俟って仙台色よりも落ち着いた表情を見せます。
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 側面のイラストも割合きれいに印刷されていますし、悪い印象は少ないです。

 80年代頃は角目4灯の独特のフェイスで185系と並んで垢抜けた雰囲気を感じさせた211系フェイスですが、今ではほとんど地方線区の顔と化している感があります。もっとも個人的には最近の電子レンジみたいなのっぺり系の前面に比べれば表情が感じられて地方の風景にはよく似合う気もしますが。
 東海の313系にも211系のバージョンアップみたいな表情の進化(?)は感じます。



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2018年10月06日

 あの頃のストラクチャーに思いを馳せて・・・

 昨年夏の帰省の辺りからでしょうか。

 中古ショップで昔懐かしの「鉄道模型のストラクチャー」の中古に当たる様になったのは。
 車両なんかと違って建物類は基本的に30年、40年経った今でもほぼ同じモデルが割合容易に入手できるという特徴がありますからわざわざ人の手垢が付いた中古なんぞ買わなくても(安いという大きな理由があるにせよ)良さそうなものですが、当時は(否、今でも?)買わなかったモデルに一種のノスタルジーを感じて手を出してしまうという要因は確かにありそうです
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 例えばこのTOMIXの給水塔。
 元々旧ナインスケール時代からのアイテムでアメリカ型のストラクチャーだったにも拘らずTOMIXでも継続してリリースされていたものです。日本型に似合うという訳でもなし、既にレイアウト内にれっきとした日本型給水塔があるのですからわざわざ手を出す物でもありません。
 ですが模型としての作りは「1970年代前半のNゲージの建物」としての雰囲気をかなり感じさせるものです。
 あの頃のNゲージレイアウトは建物の完全自作の物は別として、アメリカ型、欧州型(それもドイツ近辺の)の建物が混在しているのが常で中でも安価だったナインスケール=BACHMANNのものはかなりの確率で使われていたものでした。

 いまとなっては骨董品かそれ以下の存在意義しかないのでしょうが、そうした時代のNゲージを間接的に見ていた身からすれば強いノスタルジーを感じるもの確かです
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 同じくTOMIXのわらぶき農家
 この前後の時期(1980年代初頭)はTOMIXとグリーンマックスが中心になって日本型の建物をリリースしだしていました。ローカル風のレイアウトには欠かせないこうした建物のニーズは高く、お座敷運転用も含めてかなり普及していたと思います。
 当時も今も私の嗜好は都市型レイアウトなので農家の出番は殆ど無くこれまで買わなかったものでした。
 モデルとしての出来は非常によかったのですが。

 これに手を出させたのもやはりノスタルジー故なのでしょう。今ほどアイテムが溢れていない、もっと出来のいいものが入手できる時代にあってその黎明期の建物に興味が向くというのはNゲージの鉄道模型趣味そのものの成熟の証かもしれません。
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 この他おなじTOMIXの跨線橋とかグリーンマックスの小型駅とか当面使う当てもないのに入手したアイテムはまだいくつかあります(汗)まあ、小型駅は先日改修したモジュールに使われましたが。

 などといってみましたが、買ってしまうと死蔵させるのが勿体無い気もしてこれを配置したレイアウトかパイクが作ってみたくなるのはどうした事か(大汗)

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posted by 光山市交通局 at 06:00| 岩手 ☁| Comment(0) | ストラクチャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする