2011年06月30日

レイアウトの夜景を考える・1


 だいぶ前の事なのですがUCCさんのブログにレイアウトの夜景の考察があり、とても興味深く拝見しました。

 私の方は予算と手間と何より技術力の問題でなかなか思う様に夜景には挑戦できないのですが、これまでの経験や観察などを基にして自分なりに考察した事を描こうと思います。
 「いつかは夜景の映えるレイアウトを作りたい」という思いもありますし。
 本来ならばすぐにも書きたかった事ですが色々考えている内にだいぶ間が開いてしまいました。しかも未熟な内容になるかと思いますが御笑覧ねがいます。


 私の現住地は田舎な上に世帯数が少ないこともあって周囲に人工の灯り(街灯すらろくにありません)が比較的少ないところです。そのせいで先般の計画停電の折でもあまり停電前と変わらない暗さだったのですが(笑)
 ただ、そのせいか(条件によっては)都市部に比べると月や星の灯りが意外と明るい事を認識しやすい環境ともいえます。

 「他人おそろし闇夜は怖い、親と月夜はいつも良い」確か柳田國男の随筆か何かの一節だったと思いますが、月明かりや星明りなどの中にくっきりと浮かび上がる山の稜線や建物の輪郭は一種独特な夜景の魅力をかもしていると思います。
 特に月の明かりは空気の澄んだ満月の夜などでは周囲の輪郭をはっきりと浮かび上がらせるため陰影のはっきりした一幅の絵のような綺麗さを見せる事があります。

 実景の夜景を見る時にもうひとつ見逃せない要素として「人間の目の絞り、イコライジング効果」があります。
 いきなり夜道に出た時などに最初は真っ暗に見えても徐々に周囲の輪郭が浮かび上がって見えてくるというあれです。

 この二つの写真は真夜中の11時半頃にほぼ同じ場所を片方は5秒間、片方は15秒間のスローシャッターで捕らえたものです。
 流石に右の様に見えるというのはないでしょうが、一見闇夜の様でも周囲の輪郭は人の目でそれなりに捉えることはできるし、意外に良いムードで見える事があるともいえます。


 これにごく近い実景写真として思い出すのが石川賢治の「月光浴」です。
 月の光だけを光源に使い長時間露出でさまざまな風景を捉えた写真集ですが周囲に他の灯りがないのにかかわらず非常に美しい夜景が演出されています。

 言い換えれば「灯りのないシーナリィでもやりようによっては魅力的な夜景が作れるのではないか」という事を最近感じまていす。

 これらをどうレイアウトに応用するかについては次回以降に触れてみたいと思います。


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2011年06月29日

マルーンの誘惑・阪急6300


 暑苦しい気候が続いていますが、それでも時々はレイアウトで列車を走らせると何とはなしに爽快な気分になれます。
 これでビールと枝豆でもあれば「私設鉄道居酒屋」の出現です(笑)

 最近よく走らせているのがKATOの阪急6300。以前時計店の中古コーナーで入手していたものです。

 原則マルーン一色の阪急電車はそのシックな色合いとプレーンなスタイルが魅力ですが、新品でも中古でも入手しにくいのが難で、当レイアウトに在籍しているのもこの一編成だけです。
 それもあって以前紹介したマイクロのモハ52系とペアで運用される事が多いのですが、時代や会社の差を越えて違和感がありません。
 個性の塊のようなモハ52に対して比較的あっさり目のプレーンなデザインの6300ですが、その嫌味のなさがペア運用では好印象につながっているようです。

 確かこのの車両はもともとキット形式からスタートしていつの間にか完成品として売られるようになったと記憶しています。そのせいか最近のKATOにしては比較的廉価なロングランモデルです。
 ですが今思い出したのですが、この6300の前にリリースされた京急はあれから再販されていない気がします。
 あれも個人的に好きな車両だったので何とか再リリースされないものでしょうか。

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2011年06月28日

酷暑と「別れのワイン」


 まだ梅雨も明けていないというのにこの暑さ。

 汗っかきの私には辛い気候の到来です。
 熱いのは多少どうにかなるのですが湿度の高さは致命的で、息苦しさすら感じます。

 久しぶりの平日休だったのですがそんなわけで何もできず。本を読む気力すら出ませんでした(汗)
 そろそろターミナルとかレイアウトの改修とか本腰を入れたかったところなのですが暑さにはかないません。

 しかしそれでも夏を待ち遠しく感じるのはなぜでしょう。

 先日、ニュースでピーターフォークの訃報を聞きましたが、実は先月くらいから布団の寝酒代わりに(笑)寝ながら「刑事コロンボ」のDVDを観倒していた所でした。
 今日も寝転がりながら観ていたところです。

 個人的に気に入っていたのは「構想の視角」や第一期最終作の「策謀の結末」、そして「別れのワイン」です。

 特に「別れの〜」は飽きる事無く年に何度も観返しています。
 ワインに全てを懸けていた犯人(ロナルド・プレザンス)がワイナリーを守るために殺人を犯したもののそれが逆に自分の大切にしていたものを失わせてしまうという運命の皮肉。

 彼を犯人と捉えつつ接近するためにワインの勉強を始め、やがてその思いを理解し、共感すら感じながらも(いやそれゆえに)犯人自ら破滅を気づかせるように罠を張るコロンボとのやりとりは何度観ても飽きません。
 (そういえば今日みたいな「酷暑の気候」がストーリーのキーワードでした。そう思うとこのタイミングで見るというのも何かの因縁でしょうか)

 そしてこれを観ていると「道を究めようとする道楽人(いわゆる「マニア」に非ず)のひとつの末路」を見る思いがします。
 流石に鉄道模型で殺人を犯すという話は未だ聞きませんが(笑)趣味人の自覚のある方なら一度観ていて損のない作品という気もします。

 動画です。


 以前あげた動画ですが前回からのキハ35つながりという事で。
 
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2011年06月27日

カーコレクション第14弾・軽自動車編


 先々週に予約していたカーコレクション第14弾をやっと入手しました。

 今回は現代の軽自動車編。軽自動車というのはかねて待ちかねていたジャンルでした。
 これまでのカーコレでもダイハツミゼット、スバルサンバー(2タイプ)ホンダTN360トラック、そしてスバル360などがリリースされていますが、サンバーを除くと最近の風景には使いづらいものが多かったので今回のリリースは朗報でした。

 ラインナップはスズキワゴンR、ダイハツハイゼットカーゴ、三菱Iミーブ、ホンダトゥディの4種。
 特にトゥディのNゲージスケールモデルのリリースは個人的に「まさか」の衝撃でした(笑)

 この車種は当時の軽自動車の中でも飛びぬけて個性的だった事もあり現役時代から「逮捕しちゃうぞ」「機動警察パトレイバー」などのアニメ、漫画の露出も多かった車種でした。
 パトカー仕様を期待したかったですが(ひょっとしたらシークレットにあるのかもしれませんが)今回入手したものにはありませんでした。

 個性的過ぎたのか後に追随する車種がほとんどありませんでしたが、カーコレでは80年代車がやや手薄だったのでその意味でもうれしい選択でした。

 一方、90年代の軽自動車のエポックといえるワゴンRの方は多数の追随車を産み出し一部で便宜的に「ワゴンRタイプ」などという「ジャンル」で呼ばれた時期もあったほどのヒットとなりました。
 言い換えればこれとオデッセイがあるかないかで「80年代以前」「90年代以降」といった時代設定の区分けが可能なほどの車種といえます。

 純粋に「現代の軽」と呼べるのはハイゼットと@ですが、ハイゼットの場合、営業車ばかりではなく福祉仕様の普及も多いので病院や介護施設用への転用も可能です(この種の車はコストの関係かノーマルの白や銀にロゴを書き込んだ程度のものが多いのでその意味でも今回の地味めなカラーリングは使えそうです)
 @の方は紅白ツートンのイメージカラーがかなり目立つ(割には実車をあまり見ないのですが)のでレイアウト上のワンポイントとして使うのが向いていそうです。

 これらの車、試しに他の車に混ぜて配置しましたが、それだけで通りのリアリティと活気が一気に高まったのには驚かされました。
 やはり最近の軽の普及の高さを改めて感じさせられます。

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2011年06月25日

今年のプロジェクト6・ターミナル駅の製作・4


 だいぶ間が開きましたが、ターミナル駅舎の製作、今回も上屋の続きです。
 問題は上屋の壁面をどう処理するかですがプラダンそのままではあまりに味気ないので他から壁面パーツをあてがう事を考えていましたが何分ピンと来るものがないのが難です。

 結局、壁面パーツ(?)は同系色のクラフト紙を使うことにしました。実に安直ですがプレーンなイメージの駅舎には案外似合う気がします。
 一定の幅に切り出したクラフト紙を一定の間隔でプラダンに貼り付けていっただけの安直さ(恥)
 新兵器の助けもあったのですが何分単調な工程で今回の製作では一番疲れるところではありました。

 橋上駅舎にかかる中央部だけは薄っぺらでは雰囲気が出ないのでフォルマーの近代駅舎の屋根部分のパーツを壁面に転用しました。

 駅前広場は路面電車の線路を通す関係から5ミリ厚のグーパネにグレー塗装したものを使いました。
 線路の部分は欠き取りを切りましたが併用軌道はここでは似合わない気もしたので紙粘土か何かで地面をつけようかと思います。

 何かやって行く内に駅舎よりも駅前広場のほうが面白くなり始めていますが、これからどうなりますか。

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2011年06月24日

ある日突然「鉄道チャンネル」



 先日スカパーからの案内が届いたので何の気なしに見ていたら、それまで交通情報をやっていたチャンネルが今月いっぱいで終了との由。

 代わって新たに「鉄道チャンネル」というのが同じチャンネルでスタートするとの事でした。
 私の加入しているパックは一番安い奴なのでこのチャンネルには入っていなかったのですがチャンネルの変更は可能なので内容によっては入ってみようかと思いますが・・・

 ラインナップを見たところ、
 「全国百線鉄道の旅」「運転室展望」「鉄道写真物語」などのラインナップがあるのはいいとして昼間から(日によっては)ゴールデンタイムに食い込む位の時間に「競馬中継」があるというのが(涙)
 まだ開局直後という事で内容が煮詰まっていないのかもしれませんが、今後に期待したい所です。
 聞くところでは投稿映像を募集中との事ですし。個人的には鉄道模型関係の海外番組などあるとうれしいですが。

 因みにスカパーでのこの種のネタというとMONDO TVの「鉄道マニア倶楽部」「鉄道ジオラマ王国建設計画」、ヒストリーチャンネルが毎年10月頃に放映する「鉄道の日スペシャル」などがありますが物によってはBSよりもコアな題材が出る事もあって油断がなりません。

 (今回も写真は本編と関係ありません)

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2011年06月23日

「観画談」と読むレイアウト(?)



 先日の「小説伝」に続きレイアウトがらみの小説ネタです(写真は本編とまったく関係ありません)

 今回は幸田露伴の「観画談」

 これは青空文庫で読む事が可能ですが、姉妹編の「幻談」と併せた文庫が岩波から出ています。

 物語は東北のある荒れ寺を舞台に、たまたま湯治に訪れた神経衰弱の苦学生(と言っても結構な歳なのですが)がある嵐の夜にそこに飾られていた一幅の画に心打たれる話。と言えばそれまでなのですがその絵の描写たるや、
一部を引用すると



 画は美わしい大江(たいこう)に臨んだ富麗の都の一部を描いたものであった。

 図の上半部を成している江の彼方には翠色(すいしょく)悦ぶべき遠山が見えている、

 その手前には丘陵が起伏している、

 その間に層塔(そうとう)もあれば高閤(こうこう)もあり、

 黒ずんだ欝樹(うつじゅ)が蔽(おお)うた岨(そば)もあれば、明るい花に埋められた谷もあって、

 それからずっと岸の方は平らに開けて、酒楼の綺麗なのも幾戸かあり、

 士女老幼、騎馬の人、閑歩(かんぽ)の人、生計にいそしんでいる負販(ふはん)の人、種雑多の人が蟻ほどに小さく見えている。

筆はただ心持で動いているだけで、勿論その委曲が画けている訳ではないが、それでもおのずからに各人の姿態や心情がおもい知られる。
 酒楼の下の岸には画舫(がほう)もある、舫中の人などはごま粒ほどであるが、やはり様子が分明に見える。

大江の上には帆走っているやや大きい船もあれば、ささの葉形の漁舟もあって、漁人の釣しているらしい様子もわかる。

光を移してこちらの岸を見ると、こちらの右の方には大きな宮殿様の建物があって、玉樹花(ぎょくじゅきか)とでもいいたい美しい樹や花が点綴(てんてい)してあり、
 殿下の庭様のところには朱欄曲(しゅらんきょくきょく)と地を画して、欄中には奇石もあれば立派な園花もあり、人の愛観を待つさまざまの美しい鳥などもいる。

 段と左へ燈光(ともしび)を移すと、大中小それぞれの民家があり、

 老人や若いものや、蔬菜(そさい)を荷っているものもあれば、
 蓋(かさ)を張らせて威張(いば)って馬に乗っている官人のようなものもあり、
 はだしで柳条(りゅうじょう)に魚の鰓(あぎと)を穿(うが)った奴をぶらさげて川から上って来たらしい漁夫もあり、
 柳がところどころに翠烟(すいえん)を罩(こ)めている美しい道路を、士農工商樵漁(しょうぎょ)、あらゆる階級の人が右徃左徃(うおうさおう)している。

綺錦(ききん)の人もあれば襤褸(らんる)の人もある、冠(かぶ)りものをしているのもあれば露頂(ろちょう)のものもある。

左の方へ行くと、江岸がなだらになって川柳が扶疎(ふそ)としており、雑樹(ぞうき)がもさもさとなっているその末には蘆荻(ろてき)が茂っている。

柳の枝や蘆荻の中には風が柔らかに吹いている。蘆のきれ目には春の水が光っていて、そこに一艘の小舟が揺れながら浮いている。船はあじろを編んで日除け兼雨除けというようなものを胴の間にしつらってある。

何やらこんろだの皿だのの家具も少し見えている。船頭のじいさんは艫(とも)の方に立上って、かしぐいに片手をかけて今や舟を出そうとしていながら、片手を挙げて、乗らないか乗らないかといって人を呼んでいる。

その顔がハッキリ分らないから、大噐氏はともしびを段と近づけた。

 遠いところから段と歩み近づいて行くと段と人顔(ひとがお)が分って来るように、朦朧(もうろう)たる船頭の顔は段と分って来た。膝ッぷしもひじもムキ出しになっている絆纏(はんてん)みたようなものを着て、極小さな笠を冠(かぶ)って、やや仰いでいる様子は何ともいえない無邪気なもので、寒山(かんざん)か拾得(じっとく)の叔父さん
(以下略) 


 といった具合のパノラマ画なのでした。
(文章は一部簡略化しました)


 主人公がこの画のどこに心打たれたか、そしてその後どうなったのかは実際に読んで頂いた方が良さそうなので割愛しますが、私が最初これを読んだ時は最初のレイアウトを作り始めて半年位のタイミングでしたので
「これは読むレイアウトではないか」というのが先ず第一印象でした。
 とは言っても鉄道の「て」の字も出てこない話なのですが(汗)

 そして後から読み返してみてもこの印象は変わりませんでした。
 絵巻の中の風景描写はまさに活字のパノラマとも言うべきものでそれもただの風景でなくその中に生きる人々の生き生きとした様までもが読むほどに目に浮かんできます。船頭が人を呼ぶ様の所などはまさにレイアウトのミニシーンに通じる物があります。

 そしてそれらの様々の小さなシーンが総合して一幅の画として読む物の心に展開してきます。
 この感覚はまさに活字ならではのイマジネーションではありますが、これを立体化できないかという誘惑にも駆られます。レイアウトというのは正にそうした表現には好適ではないでしょうか。

 これを読んでいるとレイアウト作りにはこうした文学的素養の様なものも必要かもしれないと思えます。
 その目で見ると或いはこの種の「読むレイアウト」文学というのは案外あるかもしれません。

 余談ですが幸田露伴は教科書的には「五重塔」で有名ですが、私個人は本編の姉妹編の「幻談」も私の好みです。
 こちらはやや怪談仕立てになっていますが「趣味人」のひとつの行き方の手本の様なものをさらりと描いています。こちらの主題は釣りで、私自身は釣りをやらないのですが釣好きの方ならもっと味わい深く楽しめるのではないかと思います。

 さて七面倒くさい話ばかりでしたのでここらで最近上げた動画をひとつ。


 昨年の年越し運転からの一こまです。
 まさかメーカー違いでキハ35系が4編成も揃う事になるとは思いませんでした。
 
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2011年06月22日

Nゲージ夜明け前のTMS・3・博物館のレイアウト

 今回も昔のTMSの話です。


 昭和39年から42年頃にかけてTMS誌上の特徴のひとつとして「博物館のレイアウトを積極的に紹介していた」事が挙げられます。

 今回入手したバックナンバーでは交通科学館・科学技術館・名古屋市立博物館などのレイアウトのグラフがそれぞれ数ページにわたって紹介されていました。
 興味深いのはその時期の読者の投書欄に「○○のレイアウトが紹介されていないけれど予定はありますか」という質問に対し「本誌では取り上げるに値する物しか取り上げません」といった意味の回答をしていた事です。

 してみると当時は他にもエリミネートが必要なくらいに展示用レイアウトがいっぱいあったという事でしょうか。


 16番ですら十分なレイアウト用品のなかったこの時期にこれだけの規模のレイアウトを作り展示していたという事は凄い事だったと思います。
 そしてそれらは単なる展示品の域を超えて当時のファンへレイアウトへの夢をかきたてていたのではないでしょうか。

 ただ、これらの記事を読んで感心すると同時に気になった事もありました。
 それは最近の博物館のレイアウトはコンセプトの面でこの当時から一歩も進歩していないのではないかという懸念です。

 確かに広大なスペースに線路が縦横無尽に張り巡らされてはいます。しかし駅はあっても駅前広場がなく周囲の風景に人間の匂いがまるで感じられない。
 ただうつろなだけの空間。
 そこを走る列車も単なる抜け殻にしか見えない事があります。

 これが個人やクラブの所有、或いはレンタルレイアウトならば笑って済みます。
 いや、ユーザーの思い入れがストレートに伝わる分だけ単なるギャラリーの立場としてもはるかに楽しめます。
 しかし博物館の展示品がそれで良いのでしょうか。


 列車といえども世間とは無縁に存在できず「周囲の自然・社会環境との繋がりの中走らせてで初めて列車にも命が吹き込まれる」事を認識できていないのではないかとすら思える事があります。


 TrackAheadなどの海外番組で見せてもらった博物館のレイアウトでは「地域の産業・人流・物流の流れといった社会システムをシーナリィとして再現し、その中で列車を走らせる事で鉄道の役割を視覚的に認識させる」事を何より重視した設計がなされています。その点で例えばシカゴの博物館のレイアウトなどは個人的に理想のレイアウトのひとつと見えました。

 私の知る限りでそこを外さなかった展示物としてのレイアウトは高輪の物流博物館のそれだけでした(探せばまだあるのかもしれませんが、それはまたこれからの楽しみにしておきたいですね)
 
 日本の博物館のレイアウトがそのコンセプトの点で45年前とほとんど変わっていないのは少し残念な気もします。 

 何か言いたい放題に書いている気がしてきました。・・・やはり酒が入るとロクな事を書きません(大汗)

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2011年06月21日

今年のプロジェクト5・ターミナル駅舎の製作3


 とびとびになりましたが、ターミナル駅舎の製作・3回目です。

 先述の通り建物の主要部はKATOとTOMIXの混成軍ですがアクセントとしてもうひとつ活用を考えていたのがフォルマーのHO用ターミナル駅のパーツでした。
 こちらも3年ほど前に中古を天賞堂のエバグリで入手していた物ですが欧州らしく主なパーツが塗装済みで大理石風の壁面や波板の屋根などは良い雰囲気の物が多いです。
 こちらも近代風ですがNに比べてごく小規模なので使うパーツの融通も利きそうです。

 今回のターミナル駅は駅前広場にも力を入れたいと思っています。これについては思う所もあるのですがそれは追々触れるとして、

 駅前の店舗前にはアクセントとして路面電車のターミナル(2線規模)を配置。
 先述の通り3階のコンコースから直接降りられる構造です。この為もあってKATOの橋上駅は切り継ぎを必要とします。

 とはいえ駅前広場は今回はごく部分的な再現にとどめざるを得ません。恐らくベースの奥行きは控えめに見ても200ミリが精々と思われるからですし、必ずしも運転会に組み込めるとは限らないからです。
 今回は施設類は最小限にとどめ、路面電車のターミナルに隣接した広場のみとする方向です。
 ぺデストリアンデッキのない駅の場合、この種の「何もない広場」の存在が大きなアクセントになります。
 
 上屋に対してKATOの橋上駅をつなげますがそのままでは上屋に穴を開けるか橋上駅本体をカットしないと収まりません。
 どちらにするか考えましたが橋上駅をバラしてみると意外にカットしやすそうに思えたのでレザーソウを持ち出して唐竹割りしました。
 位置は高架駅の本体から幾分橋上駅が前方へ突き出す位としました。こうする事で側面から階段を出しやすくしています。
 この建物は本体と下層の骨組み部分が分離できるのでパーツ単位でカットできるのが有難かったです。

 同時に地上連絡用の階段の屋根の支柱をカットして開放感を狙っています。

 建物のカラーリングですがシルバーをメインにするかベージュをメインにするかが考えどころです。
 シルバーならアバンギャルドな感じですし、ベージュならやや落ち着いたシックな感じになると思われるのでどちらも捨て難かったのですが結局一番普通に見える田宮のサンドイエローを使い色調の統一を図りました。。
 

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2011年06月20日

Nゲージ夜明け前のTMS2・ふたたびGD Lineに酔っ払う(笑)


 前回に引き続いてNゲージ夜明け前前後の昭和のTMSのお話です。

 今回の収穫のひとつは世界的に有名な「伝説のレイアウト」、John AllenのGD Lineのこれまで見た事のなかったTMSの特写フォトに数多く触れられた事です。

 以前にもお話しましたがGD Lineについては前に購入できたKalmBack版の写真集(英文)が単品で入手できた唯一の纏まった資料でしたが、それとは別にTMS別冊の「レイアウトブック」をはじめとして昭和38年頃から昭和57年前後にかけてTMS本誌でも断続的にJohn Allen本人の撮影になる特約フォトが掲載されていました。今回のTMSをチェックしてみると昭和40年代は多い時で年に2・3回はGD Lineの写真がTMSの表紙を飾る事もあったようです。

 それらの写真や関連した記事の全体のボリュームは分かっているだけで50ページ以上と、それだけでちょっとした写真集レベルです(しかも日本語)

 一度これらを何らかの形で一まとめにできないかとも思います。

 それにしても四十数年も前のレイアウトの記事でありながら未だに目から鱗の落ちる考察や事実が次々に知らされるのがこのレイアウトの凄い所です。
(KalmBack版でも書かれている事かもしれませんがあいにく私の英語の理解力ではすべて把握できません)

 例えばレイアウトそれ自体の立地。

 第二次のレイアウトが作られたのは傾斜地に立てられた新居(日本の建物でいうと「あさま山荘」によく似た構造のようです)の最下層(傾斜地にコンクリの脚部を植え込んでいる)を掘り下げる形でレイアウトルームを確保していたというのにも驚きましたがその為に「レイアウトルーム自体が傾斜地だった」というのにはもっと驚かされます。
 スペースの広さはともかくレイアウトルームとしては決して好条件とはいえない所にあれだけのレイアウトを作り、尚且つ立地のハンデを逆用して山岳風景の創造に積極的に用いるバイタリティは恐ろしいほどです。

 また、JohnAllen氏自身の言葉として「ただ走らせるだけでは運転とは言わない。時刻表に基づく運転こそが本来の運転である」というのは心に刺さる言葉でした。
 実際KalmBack版の写真集にもGDのダイヤグラムが掲載されていましたが、実際の運転でもレイアウトの建物に組み込まれたファーストクロックを元に決められたダイヤの中で決められた編成(もちろん各駅での貨車の入れ替えあり)の列車を定時運行するという緊張感あふれる遊び方がされていたそうです。

 それを支えるのが雄大なグランドデザインと緻密な設定に支えられたシーナリィです。
 言い換えればこのレイアウトの風景は「ダイヤ運転にリアリティを与えるための背景」としても機能していた事になります。GDLineの機関車はその殆どが自由形ですがそれらに実在の機関車さながらの設定が与えられているので架空の機関車と思えないリアリティがありますがそれとてこのシーナリィとの相乗効果抜きに魅力を発揮できない所もGD Lineの偉大さのひとつといえそうです。

 日本のレイアウトでシステム的にこれだけ考え込まれたレイアウトというのは絶無に近いのではないでしょうか。
 いや、それどころかこの言に従うならばレンタルレイアウトで走らせている客の殆どすべて、レイアウトのオーナーの9割がたが失格(笑)と言う事になりますね。

 それを思うと単に「風景の中を列車が走る」だけで嬉しがっていた自分が恥ずかしくなると同時にこちらでの趣味の主流である車両偏重・形だけの細密主義の歪さが哀しくなります。
 「鉄道という社会システム」を再現させてその中で列車の役割を果たさせるという楽しみ方は、ある意味究極のバーチャルリアリティ(いや、自分でそれを演出する事を考えるなら「リアライズ」と呼ぶ方が適切かもしれません)といえましょう。
 そういう楽しみ方が定着している環境が羨ましくもあります。

 とにかく今回のTMSバックナンバー探訪は40年前の本なのに実に刺激に満ちていました。
 その他の事についても次回に。

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