2012年03月31日

16番の「高さ」にふと思うこと



 この間も紹介した「日本と世界の鉄道模型カタログ」から思ったことを。
 今回の話は純粋に私見です。少し変な主張もありますがご勘弁のほどを。

 普段自分の触れない(専門誌でも扱いが最近小さい)フォーマットのモデルの現状を知る楽しみもこの本の魅力の一つですが・・・

 これを読んでいて驚いた事のひとつに「ライブスチーム、Oゲージ、HOでも外国型の値段が考えていたより安価に感じられた」事です。
 この間エバグリなどでHOの外国型を買った時あまりに安さに目を疑った位ですが、元々の値段が安かったから中古でもあの値付けだった訳で案外驚くに値しない事だったのかもしれません。

 そう考えると日本型の16番やHOj(それもブラスモデル)だけが異様に高いという現状はどうかと。

 何しろ天賞堂のブラスC62の3両分の値段ときたら45ミリゲージの3シリンダー機構を内蔵したライブスチーム蒸気2両分なのです。
 大きさが違うのはもちろん、実物と同じように蒸気で走り、実物と同じ機構で動輪を駆動させると言うある意味本格派のモデルと細密なのはいいとしても破損が怖くて走らせる事も躊躇する(それでいて飾るには大きさが中途半端な上にいわゆる「ガニ股」の為に実車とのプロポーションも異なる)モデルが感覚的に近い価格と言うのは不思議としか言いようがありません。

 更に外国型と比較しても輸入品のプラ製とはいえ、マレー式のビッグボーイやDBの03蒸気のモデルで10万円を超える物が意外に少ない(関税とか掛かっていないのでしょうか)現実
 つまりブラスのC62の1両分の価格でアメリカ型や欧州型なら「機関区が開業できる」くらいの機関車が買える事になります。
 (但しHOの外国型でも日本メーカーの輸出用モデルなどは別のようですが)

 これほどの価格差があるのに作る側も買う側(特に年季の入ったマニアなど)が特に不自然さを感じていないらしいのはどういう事なのでしょうか。

 ブラスモデルはそのほとんどが手工芸品的な色彩が強く、値段の大半が人件費なのかもしれない(とはいえ、キット形式でも結構高価なのですが)ですが、これは少なくとも私の金銭感覚とは懸隔した物を感じてしまいます。
 ましてそれらの大半が試走程度しか走らせられていない(ましてやレイアウトに組み込んでいるのは全くの少数派ではないでしょうか。大型蒸気になると精々がお座敷運転で精一杯と思われます。
 最小回転半径が700ミリ前後だと家具のスペースを差し引いた実質だと8畳以上の座敷が必要。更に私の経験からの話ですが、そこまで精密な蒸気だとNゲージ以上に路盤の凹凸に敏感なためエンドレスもまともに周回できない物が存在します)
 また、以前に他所の運転会などで拝見した中では皮肉な事に「走らせる事で却って玩具っぽさが前面に出てしまう細密モデル」もあるらしい事を知ったのは私にはやや意外でした。


 個人的な意見ですがここまで精密に作るのならば思い切ってモータもギアも外してディスプレイモデルに特化してしまった方が良いのではないかと思います。
 もっと言うならスケールもHOのレールを転用する前提で16・5ミリゲージ・64分の1位の規格が適当ではないかと。
 (これはトミカサイズのミニカーの統一スケールでもありますし、サイズ的には16番とOの中間位でしょうか。尤も、昔はプラモデルメーカーが50分の1のディスプレイモデルをリリースしていた時期がありました)


 とは言ってもこれはあくまで勝手な思案のレベルです。別に「これが絶対に正しいからこうすべき」と言う話でもありませんし既に普及している16番やNスケール(これらは私は「走らせて楽しむための最小限のスペック」と捉えています)に水を差す積りも全くない事を申し添えておきます。

 ・・・ですがもしこの規格準拠のディスプレイモデルが10万位で出ればことによると1両位は目をつぶって購入するかもしれないですね(笑)

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2012年03月30日

週刊SL鉄道模型9号+貨物ホーム用クレーンを作ってみる



 今週の付録は無蓋車です。これで予定されていた車両類はすべて出た事になります。


 さて週刊SL〜の付録に以前付いてきていた貨物ホームですがそのままでもあまり面白くないのでアクセサリを追加してみる事にしました。

 アイテムとしてはかねて目を付けていた木製クレーンの追加が主な物です。

 このクレーンですが昔「レイアウトモデリング」に掲載されていた貨物ホームの製作記事に出ていた物を参考にそれらしいものをでっちあげる(笑)事にしました。
 素材ですが1ミリ径のプラ丸棒をメインに使いました。本来なら1.5ミリくらいの物を使いたかったのですがこういう微妙なサイズのものがなかったのでやむを得ません。
 ですので微妙に華奢な骨格になりました。
(2mm棒では逆に太すぎてプロポーションが崩れます。但し、16番用ならちょうどいい太さになります。実は最初作った時に「間違って16番サイズにしてしまった」のでこの点は間違いないと思いますw)

 設計図は「レイアウト〜」に出ていた物を寸法を半分にして使いました。

 骨格に0・3ミリの青燐銅線でケーブルを付けます。肝心の滑車やフックですがこれまた転用できる適当なパーツがないのでこれもでっちあげです。
 この程度のものでもホームの上や周囲にでもあると雰囲気がそれなりに変わるから不思議なものです。

 余談ですが今回のSL〜はこの種の加工記事を他の方のブログで見かける頻度が高い気がします。
 前回・前々回の奴ではこういうのをあまり見ませんでしたから今回の企画がそれなりにビギナー以外の層にも注目されているのかもしれません。

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2012年03月29日

16番・HOモデルに「触れて」思うこと


 最近は16番やHOモデルも徐々に増備が進んできており、それらを走らせる機会も増えているのですがそこで感じたことから。
 海外のHOモデルを2・3両手にとって感じるのはそのおおらかさです。

 実際には日本のブラスモデルより細密と言う訳ではないのですが見た目の「細密感」の演出では決して引けを取りません。
 しかもその印象は走らせてみても殆ど変わらないのが凄いです。

 最近の16番の細密モデルは実際、細密度はすごいのですが走行時にもそれを感じるかと言うと(?)が付きます。
 この点は昨年の年越し運転で感じた事のひとつです。
 お座敷上ではちょっと離れるとディテールが判別しにくい為に16番もNもどうかするとZゲージすら同じに見えます。

 ところが不思議な事に同じ様なサイズなのに16番と海外のHOを走らせると後者の方がカッコよく感じられるのです)
 おそらくHOモデルの方が細密度では劣っても印象把握が確かな造形をしている事と、外見と走りのバランスが取れている事に起因していると思います。
 小さな点ですが扱いに神経質にならないで済む安心感も好印象の一因でしょう。いまどきの日本型16番では箱から出すだけで神経を使います。

 実はこのおおらかさを感じた日本型モデルとして40年以上前のカツミED70のがあります。
 このモデルから感じるのも細密感よりもブラスならではの質感でした。

 変な言い方ですが「模型としては不思議に温かさを感じる」ような印象なのです。

 手に取ってみた時の金属特有のひんやり感と塗装面の滑らかさも高ポイントでした。
 「五感・殊に触感を駆使して楽しめる」ことはある意味玩具の必須条件と言えますがその意味で私の中で高評価を得られる16番モデルがあるとは正直思いませんでした。
 (以前にも触れましたが個人的には鉄道模型が玩具であってはいけない理由は博物館展示用のディスプレイモデルを除けばそれほどないと思います)

 こうしたデジタルチックな数字の羅列や実物の単純な縮小性だけでは語れない、ディフォルメや触感・素材の質感と言ったある意味アナログな部分で車両モデルを捉えてみるのも面白いかもしれない気がします。
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2012年03月28日

HOのミニ機関車のはなし



 今回は先日ED70と一緒に名前だけ紹介したHOのミニ機関車のはなしから。
 POWER MODELというブランドのミニ機関車です。

 スイッチャーの方は見た目には玩具丸出しの雰囲気でデザインもかなり大雑把ですが、その単純さは却って惹かれるところです。
 動力機構は単純ですがHOなだけあってNの同類機よりもスローが効くのが利点といえます。
 専用線や臨港線などで活躍するこの手の機関車は一種無国籍な雰囲気のものがあるので外国型でも問題は感じませんでした。

 惜しいことにこちらはカプラーがX2F。現時点ではこれが牽けるトレーラー(貨車はあるのですがKATOカプラーのみ)がありません。
 といいますか、このタイプのカプラーの実物を見るのは生まれて初めてだったりします(汗)
 こいつもマグネマティックに交換したいですね。貨車ならともかく機関車で自動開放ができないのはこと16番やHOでは興ざめですし。

 カラーリングも変えようかと思いましたが、黄色とベージュのサンタフェカラーもこれはこれで良い様に思えます。
 一見愛想も何もないような感じでしかもおもちゃ丸出しに見えるモデルですが何故か憎めないのが面白いところです。

 先日ブログのアクセス数が31万を越えていました。ご覧いただきありがとうございます。
 相変わらずの内容ですがこれからもよろしくお願いします。

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2012年03月26日

週刊SL鉄道模型・火の見やぐら


 週刊SL鉄道模型の第8号。

 今回の付属品は「火の見やぐら」です。
 実はこのアイテムはジオコレで出た時には手を出さなかったアイテムでした。

 というのも、既にモジュール上でGMのそれを組み込んでいたからで同じ題材のモデルを二つ揃えるのもどうかと思っていたからです。
 
 ですが火の見やぐらは実際には「町単位で存在する」事の多い建物で(分団単位ではなく)地域によっては比較的近接した所に複数存在する場合もままあるものです。
 (これは火の見やぐらが「町内のランドマーク兼村の格の象徴」という意味合いを持っている事と無関係ではないと思います。佐々木那の「村の少年団」と言う戦前の小説の中で「新しい火の見やぐらを自慢して脇を通る人ごとにやぐらにお辞儀をさせる悪童」の描写があったりします)

 ですのでレイアウトの設定によっては近接した所にふたつの火の見やぐらがあってもそれほど不自然ではありません。むしろそこから「隣り合う街の仲の悪さ」などの裏設定を作る事も可能です。

 それはさておき、私の計画している改修ではこの火の見やぐらは先ず使う予定のないアイテムなのですが、実際に組み立ててみるとGMのそれとは違う味を感じました。

 キットはGMのそれより骨太な感じですが骨組みの構造が微妙に違うので「同じもののコピー」と言う印象はありません。
 また、GMのは積載車小屋の上にやぐらが載る形態なのに対してこちらは単独の建造物で設置場所の自由度は高くなっています。

 なので作ってすぐにレイアウトの適当な場所に配置できる即席ランドマークとして優れたアイテムに感じました。
 こうなると「単品で買っていなくて良かった」などと不埒な感想を(笑)皮肉な事ですがこの「週刊SL〜」を買って初めて魅力を再発見したアイテムではあります。

 個人的な要望(と言いますか手を加えるポイント)ですがGMにしろジオコレにしろ火の見やぐらと積載車小屋まではアイテムがあるのですが大概の消防団に存在する「団員の詰所」がないのは少し残念です。
 これは外見上「住宅より少し粗末で駅の詰め所より少し豪華」という微妙な立ち位置の建物が多いのでユーザーにとってはセンスと腕の見せ所かもしれません。

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2012年03月25日

「わんこ運転イベント」・二日目


 先日に引き続いて駅のイベントに参加する予定でしたが、予期せぬ事故でイベント自体が短縮化したため今回は運転自体には参加できず撤収のお手伝いにとどまりました。
 そんなわけでアップする写真も昨日の写真の続きとなります。

 今回初登場のメンバーの新作のモジュールは春の花見走行とでも言いましょうか。
 桜の花を毛糸で、あぜ道をおがくずで表現しており実に良い雰囲気の風景作りがなされていました。
 実際、列車を走らせて見るとその華やかさが引き立ちます。写真では分かりにくいかもしれませんこれが今回の一番人気でした。


 前述の「わんこ運転」イベントで記録的な数の編成が走り回ったはずなので(笑)その全てを見られなかったのが残念でしたが・・・
 聞く所では午前中は昨日を上回るペースで色々な編成が運転されていたとの由。


 さて、クラブの本部へモジュール・機材類の撤収後にイベント協力のお礼にとお土産を頂いたのですが(入浴剤など)私個人はむしろそれを入れてきた箱に(笑)惹かれました。
 こんなものを喜ぶ人間もそうそういない気もします(汗)が最近適当な大きさの箱が欲しかった物で二個ほど頂きました。

 車両ケース入れには適当な強度(但し、大きさが微妙に小さいのでいっぱいにケースを入れると蓋ができません)なので次回以降の運転会では機材箱として使わせてもらおうかと思います。

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2012年03月24日

春の「わんこ運転会」(笑)


 今日、明日と地元の駅でイベントがあり、JR支社さまからのお声掛かりでクラブもモジュールレイアウトの展示などで参加のお手伝いなどをしてきました。

 場所がなんとコンコースの真ん中、改札口の斜め向かいという凄いロケーションです。

 今回は通常のショッピングセンターのそれに比べて小規模な物でしたが、それでも搬入の手順がいつもと異なるためどうなるかと思っていたのですが、朝8時から1時間ほどで設営完了・試験列車運転へとこぎつけてみせるのには、いつもながら手際の良さに驚かされます。

 今回はイベントの一環と言う性質上「開通式」が行われ、駅長の扮装の子の「出発進行」の合図と同時に運転開始。
 各運転列車の解説をする女性アテンダントのMCまで付いてくるというこれまでにない豪華版の運転となりました(笑)

 ですが凄かったのはここからでした。
 3本のメインラインを走る列車を15分スパンで次々交換するというモジュールレイアウトとしては例のない過密ダイヤでの運転となりました。

 つまり1本発車させた直後に次の列車のスタンバイと前の列車の撤収を繰り返すというスケジュール。これが3本のメインラインで同時進行で繰り広げられたわけです。
 おかげで常時6人以上のメンバーが休みなく列車のとっかえひっかえを常にやっているという殆ど「わんこそば状態」の運行となりました。

 当然運行された列車の種類も一日で70種以上となる勘定になります。実際予定表を見るとその種類の多さに驚かされましたが。

 これが仕事だったら辟易する所ですが趣味の活動だとこういうのもそこそこ楽しめてしまうのが取り柄ではあります。
 それと見に来る人たちの反応もこれまで以上に良い様子なので多少の疲れも吹き飛びます。

 明日はどうなりますか。
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2012年03月23日

中古モデルとレイアウトのご利益のはなし


 今回は中古モデルばかり買っているうちに思いついたことを(汗)

 当レイアウト開業(とは言っても殆どなし崩し的に線路を通しただけなので開業式典もなかったのですが)以来所属の車両増備のピッチは急速に上がりました。
 最初の予定ではここまで増えるとは考えてもいなかったのですが…
 最もジャンク寸前とかそれに近いレベルの物も多いのでコストはそれほど掛かっていないのですが。

 Nの場合、大概の地域で中古モデルが入手しやすく(H●RD OFFや●代書店など)安価な出物に当たりやすいという事情もあるのですが、それ以上に「ひとたびレイアウトを持ってしまうと『この列車を自分のレイアウトで走らせたい』という欲求から入線させてしまう」と言う要因が大きいと感じます。
 この事は以前にも書きましたが。

 ですので購入した車両は必ずレイアウト上で走らせます。
 (場合によっては運転会のモジュール上でデビューというのもあるのですが)

 ある鉄道模型の入門書の著者であるM氏がかつて言われた事ですが「レイアウトを持っていると本当に気に入ったごく少ない編成に収斂されてゆく」という境地にはまだ達していない様ですね(汗)
 中古モデルが多いという事は必然的に走りに問題を抱えたモデルに当たる確率も高くなるのですがそんなモデルに当たってもそれを捨てる事が出来なくなるという弊害(?)もあります。

 走らせたくて入線させたモデルですから走らなければ意地でも走らせたくなるというこれまでとは別の欲求が出てくるのです。
 これがパンタの欠落とかカプラーの劣化とかですとASSYで対応したり(同一形式の場合、別のメーカーのパーツを付けてしまう荒技も使います)でけりの付く事も多いのですが、問題は動力車です。
 これまでに最初はギアの注油、清掃から始まって台車をばらして埃取りをしたり動力を分解してシャフトを交換したり通電をやりなおしたり、遂には動力をコンバートさせたものまで色々やりました。
 (もっともそこまでして「新品同様の走りまで復活させた」ものが絶無という辺りに自分の腕の限界を感じるのですが)

 その過程で、動力からモデルの年式を類推したり動力機構の構成を腰だめで覚えてしまえるメリットもあります。
ですがそれがこうじてくると、走りにくいモデルを見てどの辺に問題がありそうかの見当がある程度付けられる様になって来ます。
すると更に中古やジャンクに手を出すのを恐れなくなり安物車両が増えて行くという悪循環が(大汗)

 結果、珍しい(或いは変わっている・骨董品とも言います)モデルばかりで少しも利殖にならないラインナップとなるという最大の弊害も生む訳です。
 
 ですがこうしたモデルをレイアウト上で走らせる喜びは価格の割には結構大きいと思います。
 手の掛かる子どもほど可愛いとも言いますし。

 ですがこれらの大前提として「レイアウトを持っている」という要因は非常に大きいと思います。
 重要なのは「実物通りかとかどこまで細かくできているか」という(私にとっては)瑣末なことよりも「自分のレイアウトで元気に且つリアルに走ってくれるか」の方になってきます。
 大体この種の細密さはNどころかHOや16番ですらレイアウトやお座敷で走らせる時には「ちょっと離れて見るとどうでもよくなる」レベルの話ですし(但し、ケースにでも入れて日がな一日眺めると言うような場合にはこれは非常に大きな問題となります)

 こういうのもレイアウトを持つ事のご利益のひとつかもしれません。

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2012年03月21日

カツミのED70に思う「ムカシの16番」のこと


 今回は16番の入線車のはなしです。
 カツミのED70とPOWER MODELブランドの入替用スイッチャーという何考えてるんだかわからない組み合わせです。

 共通点を強いてあげれば「中古屋で安く買えたそこそこな小型機」といった程度でしょうか。
 スイッチャーの方は後回しにすることとして今回はED70のはなしをば。

 ED70はNでも持っていない機種ですが、ED61を赤く塗って屋上機器をにぎやかにさせたといった趣で(とはいえルーバー配置なども違うので側面から見れば全く違う機関車である事が分かります)結構個性的なロコであります

 さて、このED70は実は私にとっては初めての16番ブラスモデルです。
 16番の日本型ブラスモデルと言うと高価なイメージがあったのですが、今回のそれは先月のKATOC56よりも更に安価で購入できました。

 車体の質感はブラスならではですが昔のNだと印象重視でディテールは殆ど省略されるところですがそこは16番。ディテーリングもそこそこついていますし、走行もほぼ問題ありません。
 ありがたいことにカプラーがマグネマティックに交換してあります。

 意外だったのはワイパーまで付いているのに窓にガラスが無かったことです。後から透明プラ版でもつけてみようかと思います。

 ところで以前触れたことがありますが、40年近く前にカツミ模型店のカタログを買った事があるのですが(おそらく70年代前半位の発行ではないかと思います。これについてはいずれ触れるつもりです)そこの電気機関車のラインナップにEF60、EF70と並んでこのED70が掲載されていました。
 説明書きがすごい。

 「この機関車のために作られた14oスポーク車輪、細密性を誇るダイカスト製台車、強力が定評のDV18系モーターを搭載、新方式のインサイド連動ギアなど走行・牽引力ともに抜群となる要素が集約された優れたメカニックの機関車です。」
 「車体はエッチング技法を惜しむことなく駆使した高級プレス加工、屋上に並ぶ交流機独特の高圧碍子群、床下機器にいたるまで十分手をかけた高級細密模型です」
 「現車同様、強出力を望まれる方は2個モーター搭載機をおすすめいたします」

 ・・・まるでクルマかオーディオアンプの広告のノリを思わせるあおり文句です。改めて読み返すと先日のボークスDD54のそれよりもインパクトは感じます(笑)
 この辺り、昭和40年代を感じました。

 実はこのED70を見た第一印象が「初めてみるモデルなのに妙に懐かしい」でした。天賞堂の店頭でこれより精密な16番モデルを見てもこういう感じは得られなかったのでやや不思議に思っていたのですが・・・
 ですがこのカタログを見て合点がいきました。

 思えば私がNゲージを始める以前(大体昭和40年代)は模型店で見る「テツドウモケイ」というとショーウィンドーの中に飾られているブラスモデルの機関車や電車というのが通り相場でした。
 今思えば細密度では今のNより劣り、室内にインテリアは無く無骨なモーターが車内に丸見え状態という代物でしたが小学生くらいだった私にはまさに垂涎の的ではありました。
 ディテーリングやその他の粗はさておいて当時の車両模型の魅力の一端は「ブラスモデル特有の質感」にあったのではないかと思います。
 プラのような肉厚感がなくペーパーモデルのような華奢さも無い「肉は薄いけど強度はありそう」な車体の質感は当時は16番のモデルでしか味わえない世界だと思います。
 してみると、あの頃は16番完成品にも独特の「素朴さ」があったということでしょうか。

 今回のED70は製造時期的にその当時のモデルであり、子供の頃に感じた魅力を最もよく感じさせるモデルと思います。
 これに比べるとKATOや天賞堂の16番が愛想なく見えるくらいで(精密さでは圧勝しているのですが)

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2012年03月20日

エンドウの阪急6300に感じるNのブラス表現のはなし

 先日のオープンセールで入線した中古モデルのはなしから。

 阪急6300系。
 実はKATOの8連を既に中古で入手していたのですが今回のはエンドウのブラスモデルです。

 パンタは他機種の転用、動力や床下機器も京成AEのもので実車とは異なる上にインテリアなし。
 ヘッドライトは点灯するもののその配線が窓を通して外から丸分かりという、40年前の16番モデル並みの代物です。

 そんなモデルに何故手が出てしまったか。

 ひとえに「ブラスボディの質感に惹かれたから」に尽きます。

 肉薄で強度も保たれているブラスボディとはめ込み式でないゆえにゆがみの少ない窓ガラスの組み合わせはプラのそれより優れる塗装の質感と併せてつい手を出させてしまうには十分な物を感じました。
 
 いまどきの感覚としてこういう購入動機は「模型」の買い方としてはかなり邪道な部類に属すると思います。
 むしろ「民芸品」や「おもちゃ」のそれに近い感覚ではないでしょうか。

 今のファンからするなら「ブラスモデルなら一通りのディテーリングで作りこまれ、全てに実物通りでなければ買う価値がない」という事になってしまうと思います。
 (高級16番モデル、あるいはNでもワールド工芸やキングスホビー辺りのブラスを基準にするとそうなりましょう)

 ですが今回ばかりは精密さそっちのけで「素材の持つ質感」に惹かれてしまいました。
 恐らくこの6300は私のレイアウト上をKATOのプラ編成と一緒にすれ違い運転される様な使い方をされる事になると思います。

 同じプロトタイプのモデル化でも異なるキャラクターがはっきりしている(少なくともKATOとTOMIXの比較よりキャラクター性の違いは大きいと思います)組み合わせのペアでの運行は結構楽しいと思えますし。
 こういう遊び方も「オモチャの運転」に近い感覚とは言えますが、別にそれでもいいのではないでしょうか(と、大枚はたいた言い訳をしてみます)


 試しにKATOの奴と並べてみました(奥の旧社章がエンドウ手前の現社章がKATO)
 写真では分かりにくいのですがエンドウの方が塗装のてかりが強いのに悪印象を感じません。一方サッシ周りの細さと繊細さではプラ製にない表現でエンドウに軍配が上がります。
 逆に言えば動力を含めたそれ以外の全てでKATOが上回ると言う事でもあるのですが、トータルで見てそれほどの大きな差は感じませんでした。

 ちなみのこのモデル、前ユーザーの手でKATOナックルカプラーに交換済みでしたがとりつけにややいい加減な所があったので修正しました。
 また、パンタが片方欠損していたので手持ちのKATOのPS22をあてがった所取り付け穴がぴたりと一致した上に形状も見わけが付きませんでした。
 つまりこの6300ははなっからKATOのPS22を載せていた事になります(前ユーザーがいじっていなかったとして)

 こういう発見があるのも中古モデルの醍醐味(なわけないか)かもしれません(汗)

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