2014年04月29日

「模型」と「オモチャ」のあいだに3・「HOゲージ」に思うこと

 久しぶりに酔っぱらいの戯言から
 模型と玩具のはざまにその3です。

 移転後のこのブログを読んで下さる方の一部にはお気付きの向きもあるかと思いますが、16.5ミリの線路幅のモデルについて「16番」と「HO」を併記する形をとっています。

 この世間の一部では16番かHOか、あるいは16番とHOは同じものかと言った論争が喧しいですが、私がこれを併記する形としたのにはこのサイズのモデルの場合、NやZ以上に所有する車両で日本型と外国形の比率が接近しているという事情があります。
 したがってこのブログの上では「日本型=16番」「外国形=HO」と言う大雑把な分け方で区別しています。
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 実際このサイズのモデルではサイズこそほぼ同じですが、日本型と外国形の設計上のポリシーやコンセプトの差異が大きくて同じ呼称を使うのに少し違和感を感じてきたという事があります。
 ですが最近、その差異をより顕著に感じるようになってきました。
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 このサイズのモデルにも手を出し始めて気づいたのですが、日本型はプラ製、ブラス製を問わず作りやディテーリングこそ優れている反面、異様なほどに華奢なモデルが多く、飾り物には適しているものの「走らせるモデル」として常用するには少し躊躇させられるものばかりです。
 一方(中古が中心なので最新のモデルもそうとは限らないのですが)外国形の場合はそれなりにディテーリングの甘さがあるものの走らせる際の安定性や信頼性が非常に優れている物が多く、ちょっとやそっとの事ではトラブルが起こる事が少ない印象の物が多かったです。
 加えて走行系の分解・整備については方法が簡便だったり、走行系の調整がしやすい様な配慮が払われている(量産品のダイカスト&プラ車体のモデルでも動力の分解方法のマニュアルが付属しているモデルが多いのには驚かされました)事も大きな特徴です。
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 私自身は別にモデルの国粋主義者でも西洋かぶれでもないと思っているのですがそれでもこのコンセプトの違いの大きさを見ると安直に16番とHOを混同できない様な気がしてきています。
 それこそ先日来考えている「模型」と「おもちゃ」の本質に触れるところっではないかと思えるからです。

 「鉄道模型」それ自体が「模型」と「おもちゃ」の両方の側面を持っており、そこに魅力を感じている(少なくともNやZについてはそうです)事はこれまでにも書きましたが、16.5ミリゲージのスケールの世界ではその要素が分裂しかけたまま推移している印象を感じます。

 車両自体は手工芸品と言っていいレベルの作り込みがされていながら、非常に高価な上に造りも華奢で思い切った運転用途に特化できない16番モデルの完成品を見ていると時折「なんでこいつにモータとギアが付いているんだろう」と疑問を感じる事があります。
 実際、棚か何かに飾って日がな眺めている用途には向いていますし、その意味では「模型」としてのスペックは非常に高いと思えます。
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 この点では外国形モデル、或いはほとんど玩具一歩手前の運転用日本型の方が割り切りと思い切りがはっきりしていてすがすがしい感じすら受けます。
 ディテーリングの省略ばかりか一部のスケールアウトやディフォルメに対しても寛容(とはいえ、実車に基づいた考証にはそれなりに神経質だったりもするのですが)その代り走りについての妥協は殆ど無く、常識の範囲内ならどんな線路条件でもきちんと走る(フランジがでかいだけに日本型の線路、特にポイントの通過時に派手な音を立てる場合が多いのですが、それでも走行不能になるケースは少ない)信頼性と安定性を兼ね備えています。
DSCN4899.jpg 
 ですがそれらの特徴とスペックは「模型」と言うよりも「おもちゃ」の要素が高いが故に実現している信頼性です。
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 前にも書きましたが「模型」だから良くて「おもちゃ」だから悪い、あるいは幼稚だとは思いませんし(その逆も同様です)むしろ「模型」と「おもちゃ」の二面性がある所に鉄道模型の魅力の大半があると思っていますのでこの点について二つを区別、または隔離する必要はそれほどないと思います。

 ただ、その魅力が発揮されるにはこの二つの要素の釣り合う「均衡点」をどこに設定するかが問題だと思います。
 おそらくこの点については16番のメーカーの大手は常に考慮している、あるいは悩んでいる点ではないかと思えます。
 同じ事は最近のNゲージでもいえますが。
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2014年04月28日

ふたつのED41に思うこと

 今回は中古モデルのはなしから。
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 ワールド工芸のED41.
 同形車のマイクロ仕様を昨年春に入線させたばかりですがワールドからも同型機が出ていたとは知りませんでした。

 しかも驚くべき事に中古価格がマイクロとほとんど同じ(因みに新車価格はマイクロの3倍です)
 私の中では(ワールド=精密だけど高価格)という先入観に近い刷り込みがあったので少なからず意外だったりします。
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 とはいえ入線させてみると今回のED41に関して言えばその造りには「値段相応」という印象も受けてしまいました。
 不満点は主に足回りです。
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 動力ユニットの都合からか台車のインナーフレームがカプラーボックスも含めて一個の「黒い箱」に見えてしまうこと、折角ロッド駆動の足回りを持ちながらロッドがシャンク軸と連動していないこと、床下機器が箱でなく「板」で表現されてしまっていることなど正直「ワールドにしてはちょっと」という感じです。
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 前面手すり類の細密感は無類ですが、それだけに足回りとのアンバランス感が気になります。
 後継機のED42もこのメーカーから出ていますが、それも同じユニットなのでしょうか。とするとマイクロのED42との差はそれほど大きくないことになり新車では若干割高感があると思います。

 但し、走行性はピカイチです。これも性能的に安定した汎用型動力ユニットを使ったためと思われますが確証はありません。
 少しきつい書き方になったかもしれませんが、要はそれだけ「高価だけれど完璧に近い仕上がり」というワールドのブランドイメージが私の中に浸透しているという事でもあります。

 実際AB10とか、クモルとかはかなり独創的な動力改修やユニット開発を実行していましたから、ED41にも同様の凝り具合を無意識に期待していた所もあったと思います。

 先に書いたように走りはしっかりしていますし、使える機関車であることは間違いないのでマイクロのとペアで(とはいえ色が違うのですが)活躍してもらうつもりです。
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2014年04月27日

考古学的Nゲージのはなし・童友社とナインスケール・二つのトムフ

 童友社のNスケール車両に関連してひとつ思い出話を。
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 このセットでは編成の後尾に付くのは真ん中に車掌室の付いた形態のトフが使われています。
 40年以上前に同じセットを組んだ当時ですらなかなか見ない形状の貨車でしたのでその印象は結構鮮烈でした。
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 ところでそれから数年後に本格的にNゲージを始めた時に模型店の店頭で当時出始めたばかりのトミーナインスケールの貨車を見ていてそれによく似た形状の貨車があるのを発見しました。
 形式はトムフ1。

 よく見たら他にもタム6000とかワム23000とか、トラ50000など、童友社のセットにあったのに酷似した形態の貨車もいくつか見つけて驚くと同時に懐かしくなった覚えがあります。

 さて、それらの貨車ですが後の車両増備の折に同じものを購入し、趣味の再開からこれまでの間にもいくつかは再度入線させています。
 ナインスケールの貨車の殆どは後にTOMIXになってからもしばらくは販売され続け、一部は後に今は亡き河合商会でも再版されています。
 河合の扱っていた貨車の一部は現在ポポンデッタでも出ているのは読者の皆様も御存じと思います。

 ですので今でもそれなりに入手は可能ではあります。

 そこで今回はナインスケール仕様のトムフと童友社のトフを比べてみました。
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 童友社の方が幾分車体が高めですが長さはほぼ同じ。主に足回りの造形が大雑把なのであっさりした印象でした。
 当時はもっと細密だった様な気がしたのですが(笑)
 
 その一方でプロポーションは双方よく似ており印象把握が同じだった様な印象がありました。
 ですから遠目ではそれほどナインスケールとの差はあまり感じません。
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 前にも触れたようにナインスケールの方が童友社のラインナップを参考に車種を決めていた可能性もあります。
 ナインスケールの方はさすがに鉄道模型と言った趣で細密度は上回りますし、車体表記もきちんと印刷されています(笑)

 それでもこのふたつ、並べてみない限り印象はそれほど変わりません。
 むしろナインスケールより先に出ている分童友社版も善戦している感じすらします。
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2014年04月26日

先月の一冊から「国鉄風景の30年」

 この間もお話しましたが、先月の末頃閉店した近所のBookOffの処分セールでで何冊か鉄道関連の本を買う事ができました。
 とは言っても、正に閉店直前ぎりぎりのタイミングだったので量自体が少なかったですが。
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 今回はその中の一冊から

 「写真で比べる昭和と今・国鉄風景の30年(二村高史著・技報堂出版)」2008年初版です。

 タイトル通り定点で昭和30〜50年代の駅や沿線、鉄道風景を現在の今と比較できる構成になっています。
 いわゆる鉄道本と言うよりは「あの角を曲がれば」に近い情景回顧本の一種と言えます。

 正直、私はこういうのに弱いです(笑)
 自分の子供の頃に普通に見られた光景を今になって改めて見せられ、現在の(まあ、大抵の場合、昔より機能的な分殺風景になっているのですが)風景との比較で並べられると時代の変化と自分の懐古趣味を強く感じさせられてしまいます。
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ホームや駅舎の構造、今は見ない混合貨物の列車とか等も懐かしいですが駅前風景なんかも(た一定以上の乗降客のある駅の場合は30年もすると駅前風景はガラッと変わります)涙腺を刺激されます。
 そういえばあの頃は駅前には必ず木造の駅前旅館があり、ホームに上がれば今よりもっと雑多で雑然としていた売店があったりしたものでした。が、毎日見慣れているとよほどのランドマークでもない限り少しづつ風景が変わっても余りそれとは意識されず、こういう本なんかで紹介されて初めて「ああ、こんなに変わったんだ」と驚かされるケースが殆どと思います。
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 物事が良かれ悪しかれ常に変化してゆくのは世の常でありそれ自体は避けられない宿命の様なものでしょうが失われた風景への憧憬(それは大抵自分の子供時代である事が大半と思います)と言う物も又歳を重ねるにつれて強まって行くものです。

 中には写真の当時と今とで建物そのものが変わっていない物もあるのですがそれでも現在の写真を見ると30年前とは空気、雰囲気が違う事を感じさせるものが殆どです。

 本書は元々が精密なデータの提示を目的とした本ではない様なので、直接的にレイアウト作りに役立つ部分は少ないかもしれません。
 が、写真の一葉一葉にこもっている活気ある情景からはミニシーン演出等で少なからずインスピレーションを与えてくれそうな気がします。

 個人的には非常に気に入った一冊でした。
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2014年04月25日

考古学的Nゲージのはなし・童友社のプラモデルの充実のレール構成のはなし(驚)

 先日来紹介している童友社の9ミリゲージセットのはなし。
 今回はレール関係です。

 このセットの大半の容積は線路関係のパーツで占められています。
 普通、車両込みの「鉄道模型のセット」に付いてくる線路と言うと単純なエンドレス一回りと言うのが普通です。
 まあ、少し複雑なもので退避線か側線用のポイントが一つか二つというところでしょう。

 ところが童友社のセットはそんなレベルをはるかに超える驚異のラインナップでした。
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 基本のエンドレス用の直線とカーブ、それに平面交差用の90度クロスがあったというのは私も記憶していました。
 所が改めてこのセットを見ると側線用と退避線用にそれぞれ径が異なるポイントが左右1セット、つまり4つも付いているのです。
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 それどころかクロスレールも上述の90度の他、45度と15度が一個づつ(!)
 更に踏切レールや車止めレールまであるという常識を超えた豪華な構成でした。

 一列車しか走らせない構成なので複線はさすがになかったようですが、それを差っ引いても「当時のKATOのカタログ1冊分のラインナップ」は確実に同梱されていると思います。
 正直、ここまで本格的なものとは思いもしませんでした。
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 線路自体はオールプラながら道床も付いた本格的なものです。
 この1セットに含まれているレールだけでもTOMIXやユニトラック発足当時のレールのラインナップを凌ぐレベルでまず大概のトラックプランには対応できると言ってもいいものです。
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 リレーラーも今売られている市販品で通用しますし
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 車止めパーツはそのまんま無加工でTOMIXのレールに載せて使えるほどです。
 これだけのシステムが今から45年前にすでに確立していたのですから驚き以外の何物でもありません。

 これで通電してNのレールとして使えればよかったのですが(笑)
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2014年04月24日

NゲージのDD50のはなし・おかわり

 今回もDLから。

 機関区セクションの改修が進捗し、その上を蒸気がいくつか屯するようになって賑やかになってきましたがそこに組み合わせるDLに少し物足りなさを感じていました。
 この間からDF50とかDD13なんかが入線しているので本来不満はないはずなのですがどうもピンとこない。
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 もう少し古典的なDLで、それでいてSLの存在感に負けない機種が無いかと思いながら昨年の夏頃に中古屋を回っていて見つけたのがマイクロのDD50でした。
 「二車体の機関車」と言うとEH10とかEH500みたいな巨人機を連想してしまうので最初はピンと来ませんでした。 が、DD50に関しては図体の割にデザインが意外に控えめな印象でテンダ蒸気の隣にいても違和感が少ない様に見えます。
 価格も手頃でしたし入線を決断しました。
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 本機はモデルとしては後期形の様でEH10の様な「2車体2モータ」と言う豪快な構造から「2車体片側駆動」と言う至ってシンプルな構造になっています。車体間はアーノルドカプラーで連結というのも思い切りがよろしい(笑)
 基本的に短駆のボディなのでミニカーブにも強いのもメリットと言えます。
 DSCN7791.jpg
 ただ、片側駆動にする位ならトレーラーの車両はもう少し軽い方が良かったような気もしますが。
 実車も後のDF50やDD51に比べるとかなり非力な機関車だった様なのでそれはそれでリアルかもしれないですが。
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 ですがまさかこれを入線させて半年しないうちにワールド工芸の初期型DD50まで見つけてしまうのですから全くわかりません。
 こちらはマイクロに比べると正攻法の動力というか「2車体のそれぞれに動力搭載」という代物でしたが。

 おかげで二つのDD50が並び立つという私にとっても予想外の展開となりました。
 かつてはDD50がNゲージで製品化される事自体夢のようだったのに、素材違いで2社から出るなんてなおの事夢みたいな話ではあります(驚)

 本機は2車体の大型機でありながら少しも偉そうに見えないところがこのロコの人徳と思います。
 意外に活躍範囲も広そうです。

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2014年04月22日

趣味の原点を振り返る・38・シミュレータと鉄道模型

 鉄道模型とシミュレータ(主に映像・音声のみの仮想現実をここでは指します)について。
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 以前から鉄道模型のシミュレータなどが普及し、この趣味もかなり様変わりしている事を実感します。
 偉そうな事を言っていますが私自身ネットを始めた当初はまだ鉄道模型の趣味を再開するなどとは考えていませんでしたから某有名シミュレータのソフトを買っていくつか試してみた事があります。
 実際に市販されている線路システムを使い、ユーザーが設定したベース上に線路やストラクチャーを配置し、出来上がったレイアウトの上を任意の列車を走行させる。
 それらをモニタ上の映像として楽しむというのはかなり新鮮な驚きでした。

 しかも後のバージョンでは運転席上の視点から車窓風景を楽しめるという進化も遂げています。
 購入後しばらくは結構楽しみました。

 ですが徐々に一種の物足りなさを感じ始めたのです。
 最初はそれがなぜかわかりませんでした。

 が、しばらくして近所のコンビニで「街並みコレクション」の第一弾をふとした事から購入してそれを組み立て、配置してみた時に疑問を解く鍵の一端を掴んだような気持ちになりました。
 元々が食玩に毛の生えた様な代物ですから組みたて自体は簡単なものですし、当時は人によってはこれを模型と認めない向きまであったほどです。
 しかし、それでも「自分の手で組み立てた、実体のあるモデル」がそこに現出したという感動はモニタ上の出来あいの映像にはないものだったのです。
DSC02496.jpg
 しかもその建物は気が向いたらばらす事も切り継ぎで改造する事も自在です。
 あらかじめプログラムされた物を超えられないバーチャルリアリティとは異なる楽しみでした。
 更に言うならそのプロセスは視覚や聴覚だけでなく触角や嗅覚も駆使しているだけに総合的な感覚体験として大きな満足感を与えてくれました。

 もちろんバーチャルリアリティのお家芸とも言える「映像を加工して破綻の少ない作品を作る」事は可能ですし、後からの修正も実に容易です。
 それに比べると自分の不器用さがダイレクトに反映する上に一旦仕上がってしまうと後から修正するのが難しい模型の場合はCGや画像のそれに比べて泥臭いしカッコ良くもないのも確かです。
 しかしそれでも自分の手を掛けて作った物の満足感は又格別の物があります。
 人に見せる様な時はさすがに恥ずかしさの方が先に立つのですが、不思議と出来不出来があってもそれなりの満足感と達成感を感じさせてくれたのです。
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 結果、シミュレータのソフトは今は筺底に収められ大惨事の出来のモデルばかりが増えるという状況になっています(恥)

 ですがそれらの過程の中で鉄道模型ならではの魅力の一端を認識できたという事は大きかったと思います。

 まあ、私の場合は体質的に「テレビゲームが向いていない」と言う部分も結構大きかったりするのですが。
(写真は本題と関係ありません)
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2014年04月21日

Cタイプディーゼル機関車の車籍復活(?)

  以前にもお話した事がありますが、趣味の再開前後の時期に行方不明になってこのかたここ数年来ずいぶん探しまわって見つからないトミーナインスケールのCタイプディーゼル旧国鉄色。
 個人的に思い出深いモデルだったので見つけたかったのですが、これだけ探して出てこなければそろそろ諦めなければならないのかなと思い始めていました。

 そんな折も折、偶然にも同型機の中古が入手できました。
 ナインスケールではないのですが三つ星商会製の2両セットでその中に旧国鉄塗装のものがあったのはある意味有難かったです。
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 このタイプはトミーの後この三つ星版を経て、河合商会からもリニューアルして出ていますがNの機関車としては驚くばかりの長寿モデルです。
 元がアメリカ型のスイッチャーでありながら比較的癖が無く、国鉄塗装でもそこそこ様になったところ、あるいは工場用の産業ロコとしても通用する所などがその秘密だったのでしょう。
 (実際には動力ユニットの形状や機構がトミーや後の河合商会版と異なり、ライトの点灯、社紋の有無と言った相違があります)
 実際このレイアウトに居るこの機関車の画は70年代半ばから連綿としてどこかしらの専門誌に登場し続けていますし、70年代終わり頃までは改造の種車としても重宝されていた機種でもありました。

 確かこれの動力2両分をくっつけた「F級電機」何てのもあった筈です。
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 走行性は可もなく不可もなし。実はトミー性の時代とはユニットの構造自体異なりあの頃と全く同じ走りではないのですがそれでも当時の思い出に浸る分には十分でしょう。
(トミー時代はユニット自体の背が低いので窓を通して向こうが見えましたが三つ星や河合版は窓いっぱいにウェイトが詰まっています。その一方でトミー時代はライトの点灯ができなかったので一長一短です)
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 入線直後はこの旧国鉄色のやつが走行が安定せず、時々動作不能になるトラブルがありましたが動力系の分解と再調整でどうにか走る様にはなりました。
 とはいえ、河合版やトミー版よりも走りは安定しない印象です。


 こうして不本意な形の車籍復活を果たした本機ですが依然として行方不明なトミー版の探索も継続する積りでいます。
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2014年04月20日

考古学的Nゲージのはなし・童友社とトミーナインスケールの貨車を(レストアついでに)比べてみる

 このところ驚かされている童友社プラモデルのNゲージ車両から。今回は貨車のモデルのはなしを
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 このセットに入っていた貨車はワムが2両(内1両は単3電池搭載の電源車w)、トが1両、タムが1両、トムフが1両と言う構成です。
 これは私の記憶のC10セットに入っていたものと全く同じです。普通、40年以上も放っておかれたモデルなら2,3両位は紛失していそうなものですがとりあえず全部揃っています。
 因みにこのセットの電池貨車はワム23000風ですが、私のC10セットではワム80000風になっていました。

 実際これだけでも大したものです。

 説明書によると車体はもとより車輪までオールプラですがウェイトだけは金属を奢っていたようです。
 とはいえ手に取ってみるとどれも実に軽いのでウェイトの意味が理解されずにプラのみで組み立てられた可能性もかなり高そうです。

 車体はややショーティ化されてますがプラレールよりもよほど模型らしい形状です。
 驚いた事にカプラーはアーノルド風のものが装備されていました。KATOがアーノルドを標準装備として規格化したのはこのモデルの出る2,3年前なのでかなりの先見の明と言えます。

 説明書によるとカプラーポケットに付属のばねを入れる指示までしており完全にNゲージの文法ですが、驚くべきはこのプラモが出たのが少なくとも1971年以前だったという事です。
 KATOが初めて2軸貨車を製品化したのはこの2年後の1973年頃。トミーナインスケールの登場は更にその後です。 貨車自体のラインナップもかなり重なっているのでナインスケールの二軸貨車の車種選択にこの製品が影響を与えている可能性もあります。

 少し興味を持ったのでナインスケールの貨車と並べてみました。
DSCN9954.jpgDSCN9955.jpgDSCN9956.jpg
 何れも左側が童友社、右がナインスケールの仕様です。
 サイズがまるで違うので全く同じという訳ではありませんが、それでも車種のラインナップが酷似している事はお分かり頂けるかと思います。

 そう考えると本製品は文句なく「日本最古のNゲージ2軸貨車」と呼んで差し支えないのではないでしょうか。
 まあ、それを言い出したら自走するC58やC10もNゲージ最古なのですがw(KATOが初めてC11を出した前後の時期とほぼ重なるタイミングです)

 さて肝心のモデルのコンディションです、 

 よく見るとワムの1両は側板が上下逆だったりしますし、車体表面に接着剤がべたべた付いている辺りに小学生くささを感じるのですが。
 (とはいえ、当時はタミヤセメントみたいな液体式接着剤は普及していませんでしたし、大概の場合は箱に入っているチューブ式の粘っこい接着剤を使うのが定番でしたが)

 早速、貨車の方をN車両化するためにいくつか手を加えるレストア作業を進行中です。
 何しろ物が(おそらく)40年以上そのままだったモデルと思われる上に純粋なN車両とは異なる点もあるので全てが試行錯誤と言った所でしょうか。

 その中で特に困ったのがやはりカプラーでした。
 このモデルの場合、カプラーはアーノルドの規格に準拠している様ですがとはいえ、そこはプラモの悲しさ。
 「カプラーが上下逆(つまり向きも逆)に接着されている個体が多かった」のでこのままでは編成が組めないという弱点が(爆)
 とにかく、そのままでは普通のN車両とは連結できません。
 そこでカプラー部を一旦分解して組み直すプロセスが要求されます(笑)

 早速分解したのですが何分40年前に接着してそれっきりの状態ですからかなり骨が折れました。
 どうかすると分解中に車体までもが割れてしまい予定外の車体の再組み立てまでやる羽目になってしまった物まで出てしまいました。
DSCN9506.jpg
 カプラーポケットの中には小さなばねが入っており前述のアーノルド風のカプラーを後ろから押しだして安定させる構造です。
 この辺は純粋なNゲージのレストアと全く違和感はありません。
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 モデルには一部カプラー自体が無くなっている物がありそこは補充しなければならないのですが、おかげで手持ちの鉄コレ用パーツをそのまま使う事ができました。
 こんな所もこのモデルが完全なN規格に準拠している事を伺わせますし、だからこそこういう荒業も使えます。

 そして、車体の色はプラの地色そのままの茶色。
 これも昔私が作ったモデルそのままで懐かしいのですが、何分表面が昔の接着剤のはみ出しがそのままだった上に後から削りにくかったので上から判艶のラッカー系塗料で黒にリペイントしました。

 車輪も当初は鉄コレ辺りの物をあてがうつもりでしたが、軸受の幅が現行のNよりはるかに広い為にそのままでは入らない事が判明。
 良い方法が見つかるまで当面はそのままで行く事にします。

 因みに通常のNゲージのレールに乗せる事はできますがフランジが分厚いためにカーブでの抵抗は大きいため今のNゲージ貨車としての実用性はありませんでした。
光山鉄道管理局
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2014年04月19日

C58の因縁(笑)のはなし

 今回は童友社のC58の改修計画に関連した思い出話から。
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 それにしてもC58と言う機関車、随分と私に縁のある機関車ではあります。

 以前にも書いた事がありますが私をこの趣味に引き込むきっかけを作った親類の機関士が機関区の区長時代に雪崩に巻き込まれて転落(映画の「大いなる旅路」の元ネタにもなりました)したのがC58でした。
 それに関連していたのかその親類が生前に購入していたのが宮沢製16番のC58。
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 一昨年補修を行なう過程で「ハンダ付けを始めて私にやらせた」のもそのC58でした。

 そのちょっと前、私が16番を始めた直後には始めて購入した機関車として天賞堂のプラ製のC58が入線しています。
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 このふたつ、並べてみると30年の間の16番のディテーリングのエスカレートぶりが文字通り手に取る様にわかるというメリットが(?)

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 Nゲージで言うなら、私がこの趣味を再開して始めて入線させた蒸気がKATOのC58でした。
 最初は下回り、特に車輪の厚みやフランジのでかさに「Nで蒸気はやめよう」とまで思わせたのに実際にレイアウト上で運転させた途端にその走りの良さから悪印象を一気に払拭させるという奇跡を演じました。
 もしここでC58への悪印象が変わらなければ以後、Nの蒸機は買っていなかったでしょう。
 Nゲージの本質を考えさせられたという意味でも印象の強い機関車です。
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 つまり、私の鉄道模型の趣味歴の中で節目節目に必ずと言っていいほどC58が絡んでいたのです。
 今回の童友社のモデルにしても同じシリーズのC10でもC11でもない、C58が入手されたというのに何か因縁の様な物を感じてしまいます。
 こちらのC58は今の目で見るとC58を名乗る事自体が信じられないほどの造形ですがNゲージの揺籃期にあってプラモメーカーが自分なりの解釈でNゲージ規格のモデル化を企図したという意味でも面白く、且つ意義のある存在だったと思います。
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 実車のC58自体、EF58やキハ58と並んで「偉大なる凡庸」とも言うべき存在で他機に比べて突出した特徴を持たない代わりにどこにでも違和感なく溶け込んでしまう人徳のようなものを持つ万能機種で個人的にも好きだったりします。
 私の幼少時代と言うのはぎりぎりで蒸気が現役だった時期とも重なるのですが、その当時ですらC58はそこそこ山田線や釜石線で生き残っていた筈です。
 ですから私自身知らず知らずのうちにC58のお世話になっていた可能性も大です。
 (亡父がクルマを買ったのは昭和45年頃。故郷で蒸気が全機引退したのとほぼ同じタイミングでした。それ以前はどこへ行くにも鉄道を使っていました)

 ましてやSL銀河で復活したC58は運動公園で長い事静態保存されており、故郷に帰省した折などは必ずそこの前を通っていましたからつい最近まで馴染みのあった機種でもあります。
 そんな事を考えるにつけ、これからも趣味の節目節目でC58が絡んでくるような気がします(笑)
光山鉄道管理局
 HPです。


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posted by 光山市交通局 at 06:45| 岩手 | Comment(0) | 鉄道模型 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする