2014年05月31日

思い出の一冊から「Let's Play Layout」

 これまで何冊か私の趣味の自分史にシンクロして影響を与えてきた本をいくつか取り上げて来ましたがこれを取り上げないのは文字通り「画竜点睛を欠く」と言う奴で。

 なぜなら、この本だけは「記事を見ながら実際にレイアウトを作った」一冊だからです。
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 「Lets Play Layout(NEKOパブリッシング)」
 私が趣味の再開時(つまりレイアウトの着工時)に書店で普通に手に入るレイアウトの入門書は実質この一冊だけでした。
 元々中断中はTMSは読んでいてもRMMやNなんかはあまり手に取って見ていなかったので趣味の再開直前まで本書の存在も知りませんでした。

 が、趣味の再開直前のまさにその時期、ショッピングセンターで地元のクラブ(現在私も所属していますが汗)の運転会を見ていた時に隣で食い入るようにモジュールや列車を眺めていた中学生くらいの観客の手に明らかに読み過ぎてボロボロになった「Lets Play Layout」が握られているのを見て「ああ、こんな入門書もあったのか」と認識したのが最初です。

 その観客が実際にレイアウトを作っているかどうかはわかりませんでしたが、ここまでボロボロに出来る本なら使いでのある本に違いないと感じ、趣味の再開時に真っ先に買いました。
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 実際その印象には間違いはなく、バラストの敷設、地面の製作、ウェザリングの技法や植生の仕方等最初のレイアウトの製作中は本書を片時も手放せない状態(そう考えると『開きっ放しで手元に置けない』本書のサイズの小ささは結構なウィークポイントだったのですが)でした。

 その後もレイアウトの拡張やモジュールの製作などで折に触れて参考にさせて頂きましたし、今読み返しても十分名著だと思います。
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 ノウハウ本として有難いポイントは「1技法1ページ」で要領良く作り方が紹介され、専門誌の製作記の様に流れになっていないので必要な所を必要なだけ拾い読みできる」点にあります。
 これはこれまでTMSはもとよりとれいんの様な専門誌や、他のビギナー向けの入門書でも成しえなかった所と思いますが、要するに「こういう本作りが必要になるほどレイアウト製作が特殊でなくなってきた」と言う事なのでしょう。
 それでいて作例紹介も当代一流のレイアウトビルダーを揃え、レイアウトへの夢をかきたてる構成になっているのも見逃せません。

 これは今でも入手可能な本であると同時に、今でも十分にお勧めできる入門書の一冊と言えます。
光山鉄道管理局
 HPです。「趣味の思いで」の項更新しました。


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2014年05月30日

ジャンクの玉手箱から・「EF65・またまた」

 今月に入ってからずっと続いているジャンクの玉手箱ネタから
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 今回はKATOのEF65です。
 以前から「偉大なる凡庸」と呼んでいるEF65ですがこれだけ在籍数が増えている背景のひとつとして「ジャンク袋の中にかなりの確率で入っている」という要因があります。
 今回のメガ盛りジャンク箱の中にも当然の様に入っていた訳で(笑)
 同じKATOの20系と同様に黎明期から普及期にかけてもっとも普及したモデルのひとつだからなのでしょう。
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 今回紹介するのはKATOの65としては3代目に相当するモデルでこれまで私が持っていなかったバージョンです。確か78年か79年頃のモデルだったでしょうか。
 これが出た当時はかの「ブルートレインブーム」の時期でNゲージでも20系の他に24系がリリースされ同じ65でも1000番台はそれまでの500番台よりもグレードアップされたものがKATOはもとよりTOMIX(香港製)やエーダイから続々リリース。EF65全体の質的な底上げがなされていた時期でした。
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 それゆえに10年前のままの500番台も何らかのグレードアップに迫られていた時期のビッグマイナーチェンジだったと言えます。

 特徴としてはKATOのEF65、あるいはEF65の500番台としては初めて「ライトが点灯する」こと。EF70と違って初代のEF65は10年近くライトなしでした。
 その他はこれが発売された当時に当のKATOが盛んに自慢していた「EF65専用台車の採用」があります。それまでは足回り、特に台車はEF70と共用でしたがここへきてようやく専用の足回りとなった訳です。
 また現在では絶滅しましたが関水金属用の電磁マグネットカプラーが装備されていた事も大きな特徴です。

 外見では前面Hゴムや側面モニタ窓に色刺しがされている事で容易に判別出来ます。
 当時はこれだけでもそれ以前のモデルよりかなりグレードアップした様な印象がありました。当時出ていたTOMIXの24系やエーダイの14系15形と組み合わせてもそれほど古臭さは感じなかったと思います。
 恐らく当時もこのタイプは一種のステータスシンボルになっていたのではないかと思います。

 このジャンク箱の他のモデルも大概そうでしたがこの65も走行性はかなりくたびれていました。
 全く走らない訳ではないのですがこのモデルもそれなりに使い込まれていた様です。

 とはいえ、これまで持っていなかったバリエーションでもあるので当面は改造などは考えずに温存する積りでいます。
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2014年05月28日

「モスラと××」(笑)

 今回は番外編みたいなものです。
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 先日レイアウトに登場したモスラさん(笑)
 単独で並べてもそれなりに画になるキャラクターではあります

 特にローアングルで捉えるとそれなりにリアルな感じ(笑)にはなります。
 が、折角来てもらったのですから他のキャラクターと競演させてみたくなります。
 常識的に考えるとゴジラとかキングギドラ辺りなのでしょうが、ここは実際には難しい「夢の競演」をやらせるのも一興かと
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 モスラ対ウルトラマン
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 モスラ対スペクトルマン辺りはまあ常識的な方でしょうか。
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 同じ東宝怪獣でも世界観が違い過ぎて競演が難しそうなジェットジャガーとか
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 完全に個人的趣味に走ってしまった「モスラ対レオパルドン」辺りまで来ると末期症状ですね。

 実はウルトラマンの足元では「こち亀の両さん」や「ノーマルスーツのアムロレイ」が逃げ惑い、「西●署の課長がオープンカーに飛び乗ったりしている」という殆ど新春かくし芸大会か期首の番組対抗特番なみのノリになっています。

 最近は実際のヒーロー映画自体「夢の競演」ネタが大流行ですが、観ている方はそれなりに嬉しいものの本来はこういうのは個人レベルのお遊びが一番似合っている題材の様な気もします。
 ある意味こういうのも「遊びの原点」みたいなもので、そういった意味では「スハ44系の特急とE351が並走したり」「OE88をC53が牽引したり」という楽しみ方と共通したものも感じます。

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2014年05月27日

ジャンク箱のN車両と無国籍レイアウトに思うこと

 さて、これまで紹介してきましたジャンク箱のアイテムの大群。
 これらのいくつかを自分のレイアウト上で回送させるのは楽しいものですがそれらを見ていてふと思ったことから。
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 最初にも書きましたが、恐らく前のユーザーは60年代終わりから80年代初頭までNゲージをやっていた方ではないかと思います。
 それも最盛期はTOMIXが登場する1975年以前だったのではないかと。

 この時期、日本形のN車両と言えば関水金属(KATO)が全て合わせても10種類ちょっとでよほどの自作能力を持つ人でない限りオール日本形でレイアウトや運転を愉しめなかった筈です。
 実際、この時期のTMSのバックナンバーなどを見ていると半年か3カ月に一回くらいの頻度で日本形N車両の自作、改造記事にお目に掛かります。それらの極め付けとなったのが75年10月号の「流線型C55」でTMS自らが車体キットに乗り出している事、そのおまけに「戦時型D51のテンダー」という「蒸気である事を除けば時代も性格も全く異なる車両」が同じキットに同梱されていました。要はそれくらい車種が不足していたという事です)
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 ですからこの時期のN(当時は9ミリゲージと言う呼称が多かった)ユーザーの大半はKATOの日本形と同じくらいの比率で海外メーカーの外国形の編成をチャンポンさせて楽しむのが一般的だったと思います。
 その事は当時のレイアウトを俯瞰していた「レイアウトモデリング」「レイアウトテクニック」のレイアウトの車両のラインナップを見れば一目瞭然です。
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 精々が関水のEF70と(当時2種類しかなかった)20系、あるいはC50とオハ31系位しか日本形が無く後はトリックスやアーノルド辺りの欧米型(当時はドイツのメーカーでも結構アメリカ形の製品が多かった)が半分かそれ以上を占めていました。
 まあ、ストラクチャー等のレイアウト用品も外国製に頼らざるを得なかったですからやむをえなかった事情もあると思うのですが、この頃のレイアウトは「山や川のシーナリィテリングは日本風、建物類はヨーロッパ調、列車は無国籍チャンポン状態」というのが大半だった訳です。
 (この状況の変化を実感させたのは1975年の1月頃にTMSに出た純日本風レイアウト「河内鉄道」辺りからでしょう。これ以前にも日本形のNレイアウトはあったのですが、河内鉄道以降日本形レイアウトの比率は急速に上昇します)
 ある意味妥協の産物でしょうし、現に当時のTMSの主筆の山崎喜陽氏もこの傾向を指して「9ミリのユーザーは『線路があって車両が走れば鉄道である』と捉えている向きが多いのではないか」と言った意味の事を書かれていた記憶があります。
 ですが今になってこの当時のレイアウトの記事を見るにつけ、その自由さ、融通無碍さに独特の感銘を受ける事がありました。
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 運用上に最低限の決まり(ここでは考証、時代設定など)が無いと「子供の遊びと取られかねない」(当時も今も鉄道模型の趣味をやっている人間には大なり小なり「幼稚扱いへの懸念や恐怖」があったと思います。私の見たところ大半は一種の自意識過剰の産物に思えるのですが)のはわかります。
 ですが趣味のひとつである以上はどこかに「突き抜けた何か」があっても良い様な気もします。

 「無国籍チャンポン状態」がそれだと言い切る訳ではないのですが少なくともそれに近いものはあると思います。
 今回ジャンク箱で入手した100以上のアイテムは半分以上が外国形でした。
 当然これまで私が持ったり見たりした事のない物ばかりなのですが、これと初期の関水金属製品が入り混じる様(さま)に一種の解放感に近い自由さが感じられたのです。

 そしてそれらの一部を自分のレイアウト上で運転して見た時に又別個の感動があったのも確かです。

 これまで私のブログにお付き合い頂いた方ならお分かり頂けると思いますが私のレイアウトは21世紀になって作った純粋な日本形のレイアウトです。
 アクセントに外国形の建造物を混ぜているとは言え、それらの比率は全体の5パーセントもないでしょう。
 当然走る編成もイベント列車などの一部を除けば99パーセントが日本形です。

 ところがそこに持ち込まれたアメリカ形B&Oのステンレス客車やターボトラン、C58風タンク機の牽引するアーノルドの欧州型2軸貨車の編成がKATOの20系ブルトレや、マイクロの483系なんかに混じっていきかう光景はまさに「鉄路のお祭り騒ぎ」そのものであり、これまで日本形しか走らせてこなかった時に感じなかった解放感をもたらしてくれました。
 事によると70年代前半までのNゲージユーザー、レイアウトビルダーの何人かもこれと同じ気分だったのではないでしょうか。
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 上述の書籍に出てくるNのレイアウトの作者はその大半がかつて16番の日本形を中心にやってこられた方でした。本来なら外国形の多い当時のNゲージのラインナップに対して拒否反応を示してもおかしくはない筈ですが不思議とそういう所が感じられません。
 運転やレイアウトを楽しむ層というのは車両中心のモデラーに比べて鉄道に対する感覚が良い意味で自由奔放な気もします。

 今回の試運転大会はそんな事を考えながらもとても楽しいひと時ではありました。 
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2014年05月26日

ジャンク箱から・エンドウのスナックカー

今回もジャンク箱から。前回紹介したエンドウのビスタカーに関連して。
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 こちらは同じエンドウのスナックカーの2連です。
 スナックカーはビスタカーとの併結を考慮しているそうで、モデルでも非動力の2連バージョンが存在するそうですが今回は動力つきでした。
 真面目に併結させると2M編成となりかなり喧しそうです(実はまだ試していません)
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 この場合、2連の特急列車と言うのは結構珍しいと同時に小レイアウト向けではあります。
 ビスタカーもそうでしたが驚くべき事にこの編成もあの図体でありながら140Rのミニカーブはクリアできます。
 動力は例によってがさつでスピードも出ませんが迫力すら感じさせる走りを見せます。

 この電車、「スナックカー」を名乗る位ですから車内で軽食くらいは食べさせてくれる電車と思っていましたが、実際、運転席後部の一枚窓の部分は売店コーナーが入っていたそうです(地元の人には当たり前すぎる知識かもしれないですね汗)
 この構造だけで何かワクワクしてしまう私ははっきり言って田舎ものです(笑)
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 ブラスボディの強みで窓抜きがきれいなのがモデルの強みです。

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2014年05月25日

レイアウトにモスラ来襲!(笑)

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 今回はイロモノネタです(笑)
 当レイアウトを闊歩する事のある怪獣たちはゴジラ、ガメラ、メカゴジラと言ったメジャー系からジェットジャガー、レオパルドンと言ったマイナーロボット系まで様々ですがその中でも個人的に本命と目していたのが「モスラの幼虫」でした。

 適当なサイズのソフビでもあればぜひ出演させたかったのですが先日になってやっと出物を中古ショップで見つけてデビューの運びとなった訳です(笑)
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 何故モスラかと言うと「街並みの中を重戦車よろしく蠕動するビジュアルイメージ」がレイアウト向けと思えたからですが、今回のソフビはサイズがやや小さいのでNスケールのビル街の中では少々迫力不足を感じさせてしまうのが難です。

 とはいえ、造形自体は非常にリアルでそこそこウェザリングも施されそう悪いイメージではありません。
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 「街並みとモスラ」の組み合わせで一番印象的なのはやはり第一作の渋谷道玄坂界隈の場面ですがあの当時はそれほど高層建造物もなかったので建物とモスラの比率も適度のリアルな巨大感を感じさせるもので私も好きな場面です。
 モスラ自体は以後も何度もゴジラと客演したり、リメイクでシリーズ化されたりもしたのですが第1作の持つ「ファンタジー性とリアルな都市破壊シーンの融合」を超えるものは結局出ませんでした。
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 ですが私のレイアウト内では建物が大き過ぎて今一つのイメージになってしまいました(汗)
 もう一回り位大きめのソフビがあれば良かったですね。

 こういうお遊びができるのもレイアウトの楽しみのひとつではあります。

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「ほろびゆく蒸気機関車」

 今回はこの間入手した古書から。
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 「滅びゆく蒸気機関車(関沢新一著・ノーベル書房)」
 知っている人は知っている昭和40年代SLブームの起爆剤となったベストセラー写真集です。

 ただ、それほどの本でありながら私自身これまで買わず、又機関士の親類やその関係者も持っていなかった(あるいは買わなかった)のでこれまで目を通す機会がありませんでした。
 もちろん故郷や現住地の田舎の様な所では古本の出物もありませんし、秋葉の中古ショップ辺りだとそれなりの値付けになっているのが普通です。
 が、今回は秋葉帰りに大して期待しないで入った古本屋でようやく安価な出物を見つけられました。
 それにしても写真集と言う奴はなんて重いものか(汗)

 マニアと言うよりは一般向けに蒸気機関車の魅力をアピールした写真集だろうという事は購入前から漠然と想像していましたし、以前関沢氏が編集していた「蒸気機関車」という雑誌などと同じ香りがするのではないかと思っていました。

 帰途の電車の中でパラパラと開いてみましたが、その瞬間引きこまれました。
 マニア向け写真集にありがちな過剰なディテール描写こそ少ないのですが「日本の四季の風景の中を煙を上げて疾走する蒸気機関車の編成」という当時はよくある風景のシチュエーションをこれほど叙情的に捉えたものは今でもそうそうない気がします。

 特徴的なのは写真の中で風景や空の占める割合が非常に大きい事。
 「だだっ広い田園風景の真ん中辺にポツンと煙を吐いたローカル列車が走る」といった構図が目立ちます。
 鉄道ファンを自称する向きにはこういうのを嫌う人も多いと思いますが「ページを開くと風景に引き込まれる」と言う独特の感覚に浸らせてくれるのは本書の御利益の気がします。
 これを観た瞬間「四谷辺りを走っている筈のE233の車内が一瞬で勝狩峠に変わった」位ですから(驚)

 この叙情性こそがこの本の肝でありSLブームを切り開く原動力となったのであろう事が容易に想像されます。
 プロカメラマンでなく、鉄道マニアとしての知名度が当時低かった(それでいて趣味に対する見識は非常にしっかりしていた方ですが)一方で作詞家や脚本家として抒情的な描写の要領を掴んでいた関沢氏だったからこそこうした本が出せた様な気がします。

 何よりあの当時の本で「蒸気機関車」に繋ぐ詞に「栄光の」でも「輝かしき」でもない、「ほろびゆく」と冠したところに非凡なセンスを感じます。
 本書の出版当時一部のマニアを除けば蒸気機関車など「けむい上に遅いだけでさっさと淘汰されるべき存在」として一般に認識されていた筈でそれが東京オリンピックを控えた高度成長期の空気だったと思います。
 そんな行け行けムードの陰で「黙したまま滅んで行く物への郷愁」を掻き立てる物として蒸気機関車はわかりやすい象徴たりえた事。これもブームの理由のひとつだったのでしょう。
 (「ほろびゆく0系」とか「ほろびゆくブルートレイン」では今ひとつピンときませんし)
 そういう形で蒸気機関車を分かりやすくアピールできた所に関沢氏の非凡さを感じました。

 とはいえ、ワタシ的には故郷で撮影された写真が多かったのが嬉しかったですね。
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2014年05月24日

ジャンクの玉手箱から「アーノルドのレールバス」

  今回もジャンク箱の中から
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 アーノルドラピードのレールバス。
 聞く所では1960年代頃から出ているNゲージ草創期のモデルで、実際同時期にTMSのNゲージレイアウトの製作記事を見るとこの機種が居るのをちらほら見かけます。
 恐らくオーナーも同じ時期に買ったのではないでしょうか。
 日本型のレールバスは何両かあるのですが、私にとってはこの種の車両の中では初めての「外車」です。

  カタログなんかでは臙脂色の物がポピュラーなのですが今回の個体はクリームとブルーの横須賀色(笑)
 スカ色好きの私なんかからして見ればまずここでそそられます。
  加えて日本型にないのびやかなプロポーションは他のレールバスにないカッコ良さがあります。

 二軸動力でライトも点灯。70年代初め頃のモデルとしてはなかなか充実しています。
 車体はダイカスト製らしくトレーラーでも結構な重量があるのですがはめ込みガラスを使っていても結構な肉厚感があり「動力の付いたトミカ」と言った趣です。
 走行性はこれだけの年式の機種なのでスムーズとはいきませんが一応走ると言った所でしょうか。
 ここなどは今後の調整でどうにかしたい所ではあります。
DSCN9750.jpg
 残念な事にこのレールバス、ホイールベースが長い上に車輪の横方向の遊びも余りないのでミニカーブの通過は出来ません。
 せっかく棚幡線の新星と期待したのですが(笑)

 更に欧州規格の1/160スケールの為に日本形と並べるとやや小ぶり、と言うか車高の低さが目立ちます。
 どうかすると日本形のホームにも高さが合わない感じで路面電車として使った方がいいのかもしれません。
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2014年05月23日

ジャンク箱モデル関水103系のクーラーを補充する

 先日紹介した関水金属の103系の話の続きです。
DSCN9839.jpg
 前にも書きましたが、この103系真ん中辺りのグローブベンチレータが外されそこにGMの物らしいクーラーが乗っかっていました。
 とはいえ、全部がそうだったらよかったのですが中には数両くらいクーラーが外れて紛失するか何かしてベンチレータの台座だけが残っている寂しいモデルも結構ありました。
DSCN9838.jpg 
 今回の103系のレストアはまずこの部分のクーラーを補充する所からです。
 その集中式クーラーのパーツですが偶然と言うか近所のHARD ●FFの処分品の中にGMのパーツがあったのでそれを使う事にしました。
 定価が400円位の所300円ですから新品でもそう大きい出費ではないですがキットもトータルが主流の今、今でもこのパーツがあるのかどうか(?)

 早速空いた車両からクーラーをつけ直してゆきました。
 こうして編成の上ではほぼ全車が冷房装備となりましたが。
DSCN9840.jpg
 ここである事に気付かされます。
 前のユーザーが付けていたクーラーと今回リペアしたクーラー、形は同じですが造形がまるっきり違います。
 全13両の103系を見回すと今回追加した物と併せて都合3タイプの異なる造形のクーラーが視認できました。

 恐らく真ん中のファン周りがただの穴になっているのが最も古いバージョンと思われます。
 それとは別に穴の中にファンのプロペラらしき造形をしたものもありました。
 今回追加したバージョンでは同じ穴にメッシュ表現がしてあります。
DSCN9841.jpg
 リペアの過程でパーツの進化を一望できるとは思いませんでした(笑)
 Nゲージに限らず個人レベルで鉄道模型を走らせる時は大概上から眺める事が多いのですが、今回の103系や屋根上のバラエティも楽しめるというおまけが付きました。

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2014年05月22日

ジャンク箱モデル関水103系の動力ユニットをいじる

 先日のジャンク箱入手以来旧モデルのチェックとレストアが続いています。
DSCN0084.jpg
 今回はKATOの旧動力の整備と分解を行ないました。
 この動力は70年代から80年代にかけて103系電車やキハ20系等によく使われていた凸型のユニットです。 
 75年にGMが完成品の111系をリリースした時、動力を自社で賄えなかったためKATOのモハ103から動力をコンバートできる設計にしていたというのは有名な話でしたし、70年代末の電車のエッチングキット(SHOEIの東急8500など)も同様にこの動力を使うようになっていました。
 それ位当時は工作派にとっては最もポピュラーな動力ユニットとしても機能していたものです。

 今回のジャンク箱にはその103系だけで3編成、中には2M仕様の編成もありましたからトータルで5両の同形のユニットが入っていました。
 事前のチェックでは曲がりなりにも走れる物は3個。
 残り2個は引っかかりが激しかったり当初から動力が不動でした。

 今なら当のKATOの現行品の動力を拾ってきてコンバートした方が性能面では安定していますし、大体、鉄コレの動力ユニットならもっと簡単に入手可能です(予算があればの話ですが)
 とはいえ、せっかく入手したものですし換算で1両辺り500円位の動力ですからこの機会に分解整備を試みるのも無意味ではないと思います。
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 これまた幸いな事に科学教材社の「Nゲージ」でKATOクモハ103の動力を分解する項があり、全くの五里霧中だけは避けられそうです。
 早速時計ドライバーとHOZANのピンセットの出番です。

 この動力もウェイトのダイカストの塊を通電材の一部として使っています。
 片方の極はそれでいいのですが、反対側の極はどうやって通電しているかと言うと床板に這わせるように針金が渡してあり、これを使って通電している構造です。
DSCN9964-1.jpg
 モータから台車までの間はウォームギアでつながっていますが、真ん中辺にボール状のジョイントを介してあり少しなら折れ曲がりに対処できます。
 GMとかしなののオリジナル動力ではこの種の継手が無く、モータ軸から延びたシャフトが直接台車上のギアに伝達する構造でした。
 当時からKATOの動力ユニットは他社に比べて先進的かつ安定していたと思いますが、動力開発での気配りの点で他社から頭一つ抜け出た存在だった事がわかります。

 当然そのままだと通電しているウェイトがどこかで対側の配線に触れてショートする恐れが高いのですが、片側の床板固定ねじは樹脂製の絶縁パーツを介する構造にする事で対処しています。
DSCN9911.jpg
 さて不動品のユニットからチェックしたのですがモータ内部から何本かの釘が出てきたのには驚きました。
 恐らくレイアウトの線路固定用の釘を巻き込んでいたものと思われますが、こんな状態でまともに走れる訳もありません。
 早速釘を撤去して動力を再度組み直し、露出したギアにはオイルをひとたらし、車輪もクリーニングしました。

 その結果不動品の方は好調とはいかなかったもののどうにか走らせる事が可能となりました。

 もう1両の走りが引っ掛かる方は、走行中に派手なノイズを出していた為ギア周りのトラブルと見当をつけました。
 この場合ギアのかみ合わせが悪くなっていた事が原因でしょう。
 ですが、こうなると素人にこれ以上の調整は難しい感じがします。

 両軸駆動のユニットでもどちらか片方のギアに不調が出ると反対側のギアも動きが悪くなる事からノイズのひどい方のギアを台車ごと取り外しました。
 片側駆動の変則的な動力になりますが、短編成の範囲なら問題なさそうです。

 早速片方のウォームギアを取り外して試走して見たところ引っかかりも多少あるものの前よりはましな走りになりました。
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