2016年06月30日

ターミナル駅ビルモジュールの建設・5・配置の決定とベース板のカット

 ターミナル駅のモジュールの検討から。
 今回のモジュールでは駅舎と高架ホーム、駅前の超高層ビルを使うことは既定路線なので問題は「それをどう配置するか」と言う事になります。

 更に本線をまたぐ形でシーナリィを配列する事も考慮しなければなりません。
 と言うのはモジュールとして他のモジュールと組み合わせて使う前提なので少なくとも線路の端部だけは線路を露出させて接続や脱線時の処理が容易にできるようにしなければなりません。
DSC_1432.jpgDSCN9891.jpg
 ここが個人だけが使うレイアウトと特に異なる点ですが、それらの条件を併せて駅舎の配置を検討してきました。

 これで分かった事はこのプランだとシーナリィ(特に駅前広場)の破綻なしに手前側の本線線路を露出させるのはほぼ不可能と言う事です。
 本線部にホームを配列し地下ホームに見立てるにしても、フルに駅前広場を被せると本線が殆ど見えないばかりか「何の為のモジュールか分らなくなる」危険すら出て来ます。
DSC_1506.jpg
 結局、妥協案として当初考えていたシーナリィに溶け込む様な本線線路の掘割配置をやめ「博物館の地下鉄ジオラマのカットモデル」の様に広場の一部に侵食する形で本線の真上をカットアウトしてホームや本線列車を見せる形式にするのが一番現実的なようです。
 そうなると前回紹介の第一案の配列だと駅前広場のカット面積が広くなってしまい見た目に面白くなくなります。

 そこで駅舎と高架ホームをベースに対してかなり斜めになる様に配置する事で少しでも本線線路の露出を大きくすると同時に見た目のダイナミック感を出す形式で行く事にしました。
 これのメリットとしてはもうひとつ、第一案では駅舎の陰になって殆ど背景にしかならない超高層ビルの露出度を引き揚げられる事、更に他のビル街を追加配置しやすくなる点もあります。
 現に先日静岡で入手した中層ビルを追加してみると遠景としてかなり有効に働く事も分りました。
DSCN5462.jpgDSCN5461.jpgDSCN5460.jpg
 本線部分はモジュール両端の上部ベースをそれぞれ10〜15センチカットして露出度を稼ぐ事にします。
 イメージとしては先述した「高架ホームと地下ホームの組み合わされたターミナル駅のカットモデル」になりそうです。
 もしそれが気に入らなければカット部分の部材を取っておいて必要に応じてはめ込めるようにしても良い訳ですし、それなら「線路が全て隠れた駅前広場のジオラマ」にも出来そうです。
 (まあ、それをやるかどうかは別問題ですが)
DSC_1547.jpgDSCN5426.jpg
 今回のモジュール製作ではもうひとつ検討したい事があります。
 鉄博風のと2枚のモジュールを持ち運ぶ関係上、一度に搬入できるように個人用のおかもちにするための処理です。
 これは4本の棒とボルトとナット、工具としてはドリルと鋸があれば簡単に作れます。
 但しこればかりは現物合わせでやって見ない限りわかりませんが。
光山鉄道管理局
 HPです。

にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村


鉄道模型 ブログランキングへ

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

posted by 光山市交通局 at 06:00| 岩手 ☀| Comment(0) | モジュール・4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月28日

カラーブックスから「日本の私鉄・南海」「東北・北関東」

 前回の京王帝都に続いてカラーブックスネタです。
 先日の上京の折、古本屋でカラーブックスの「日本の私鉄」を2冊ばかり購入しました。

DSCN9286.jpg
「南海」及び「北関東・東北・北海道」
 前者はともかく南海もうちの鉄道では増備数の少ない方なのですが。

 ではなぜ買ったかと言いますと南海の場合「前ユーザーの書込みのために100円だった」という全くいい加減な理由によります。
 事実書き込みはあるにはあるのですが「掲載されている車両の廃車記録が書き足されていた」というもので結果的にですが元の本より内容が濃くなっていたと言うのが面白い所です。

 この種の書き込みを好まない人もいるでしょうし私も書き込みの内容によってはいやな思いをすることもあるのですが、今回の様な前のユーザーの熱意の様な物を感じさせるものは好きだったりします。
1337583058.jpg1339114859.jpg
 当鉄道では南海はズームカーとこうや号20000系位しか在籍がないのですが、どちらも個人的には好きな車両ではあります。
 独特な朴訥さが感じられるのが魅力の南海車の中でもこのふたつはそのよさがよく出た編成と思えます。
 ズームカーなどは一時期寝酒代わりの「寝る前運転」の主役だった時期もあります。
DSCN9287.jpg

 一方の「北関東〜」は自分の故郷の近辺の私鉄が網羅されているからというこれまた単純な理由によりますが、
 良く考えて見たら個人的に馴染みがあるのは「岩手開発鉄道」「弘南電鉄」のふたつ位しかありません(汗)

 それもよりによって気動車の中で一番影の薄いキハ200しか印象がなかったりします。
DSCN8621.jpg
 それでも東北の私鉄は見るからに田舎臭さの漂うこれまた朴訥なところに魅力を感じるのも確かです。
 一方で本書の出版時期に個性的かつ近代的な車両を連発して話題をさらっていた上信電鉄にもページが割かれ、地味になりがちな本書を引き締めている印象もあります。

 もっと言うならここに取り上げられている私鉄は鉄コレでリリースされている物も多いので「鉄コレガイド」としてもそこそこ機能しそうです。
光山鉄道管理局
 HPです。

にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村


鉄道模型 ブログランキングへ

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

posted by 光山市交通局 at 06:00| 岩手 ☁| Comment(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月27日

「鉄道模型を肴に酒を呑む」はなし

 先日の上京で帰途の電車の友は例によって古本屋で見つけた「とれいん」のバックナンバーです。
 入手できたのは創刊直後の75年の頃の奴ですが、帰りの電車でコーヒーでもすすりながら読むには打ってつけの雰囲気があります。
DSCN6257 (2).jpg
 同じ電車旅で読むにしてもTMSとかピクトリアル辺りだと目を三角にして読まなければならない様な気になるのですから不思議な物で(大体、列車旅の最大の楽しみな筈の車窓風景を楽しんでいないですね汗)

 最近の号を読んでいないので何とも言えないですが創刊当初の「とれいん」は「優雅に楽しむ鉄道模型」的な方向性が明確だった様に思います。
 鉄道誌ではないですが今この雰囲気に比較的近そうなのはJRの「トランヴェール」とか東武の「TOBU MARCO」みたいな「特急の背もたれに挟まっている鉄道旅系グラビアパンフ」の様な気がします。
 製作記主体の専門誌と違って肩が凝らない上にどこからでも拾い読みができる所なんかはそっくりです。

 それを強く感じたのが創刊8号のエッセイにあった「モデルでワイン?」
 (鉄道模型誌で「エッセイ」なんて当時は異色でしたが、今だったらもっと異色でしょう)

 「本来アルコールにはそれほど強くないので長い時間をかけて少しずつ飲む。外から汗をかいて帰って来た時は良く冷えたモーゼル、つまみは棚の中に気に入ったロコさえあれば他は何でもよい」
 (同誌19P「Pipe Smoking」より引用)
 こんなタイプの趣味そのものを楽しんでいる様な文章は、少なくとも最近の専門誌では見なくなりました。

 私自身は酒は普段少しやる程度で全く飲まない日も結構あったりするのですが、こういう文を読むと何となく真似してみたくなります(笑)

 そこで思い出したのですが、趣味の集まりであるグランシップのイベントであれほど飲んできたのに、個人で鉄道模型を楽しむ時に「酒を飲みながら」やった事が最近殆ど無い事に気付かされました(汗)
 まあ、私の好みがビールとかカクテル系ばかりなので上述の様なワインやらブランディをちびちび舐めながらという飲み方自体に縁がないのですが、それにしても優雅さとは真逆な世界ではあります。
IMG_0108-photo.jpg
 それに上述のシチュエーションはハイスラーとかグラスカステン辺りの少し小洒落た外国形モデルなら様になりそうな図(偏見)ですが、ED75とかデハ60とかでは画にならない気も(もっと偏見)
 でも、こういう楽しみ方というのも一種の憧れというかひとつの理想像みたいなものではあります。
DSCN1687.jpg
 そういえば銀座には「レイアウトを内蔵したバー」なんてのもあるそうですし。
光山鉄道管理局
 HPです。

にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村


鉄道模型 ブログランキングへ

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。


 
posted by 光山市交通局 at 06:00| 岩手 ☁| Comment(0) | 思いつくままに・考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月26日

今月の入線車から・マイクロのEF67

 先日入線の中古モデルから
 実は今年最初の電気機関車の入線だったりします(ED91タイプは昨年から材料だけは揃えていたので)

 マイクロの電機モデルですが私の想像では他社から競合車が出る可能性が低そうな組み合わせだったりします。
 その1は「EF67 1号機」
DSCN6182.jpgDSCN6183.jpg
 いわゆる「瀬野八の後部補機」のひとつです。
 かいつまんで言うなら山陽本線の難所である瀬野〜八本松間の峠道で「列車を後押しするための機関車」と書けばいいでしょうか。

 用途が特殊なせいか「デッキの付いたオレンジ色のEF65」みたいに見える上に「前と後ろで貫通式と非貫通式のふたつの顔を持つ」など独特の異形感・際物感が漂う独特な1両と言えます。
 ここで「オレンジ色のEF65」と書きましたが、実際の本機のベースはEF65ではなくEF60なのだそうで
 言われてみれば確かにEF60の最終形はEF65とあまり見わけが付きません。

 そういえば同じEF60ベースでありながら瀬野八仕様に改造された「貫通扉の付いたEF60」にしか見えない物は何故か「EF61 200番台」を名乗っています。
DSCN6254.jpg
 まあ、それはさておき、
 普通ならこれほど際物臭の漂うロコ(わたし的に・・・という意味です。瀬野八ファンの方はお気を悪くなさらない様に)にはあまり手を出さない…筈なのですが3年ほど前に故郷の模型屋の処分セールで件のEF61 200番台とこれまた「オレンジ色の9600」なんて物を入線させてしまっているので「どうせなら」という感覚が働いて手を出してしまいました。
 これらの「変わり種」とか「オレンジ機関車」に共通しているのは「帰省中とか出張中なんかの出先で見つけて」「しかも半額かそれ以下の値段で売られていた」という「衝動買いの条件がすべて揃っていた事」です。

 これらを並べて見ると「旅先の軽躁状態」がどんなものかというひとつの証拠かもしれません。
 余程瀬野八の機関車に思い入れのあるファンは別格として、それ以外のユーザーは一瞬購入をためらう気がします。
 (事実9600などは私が買うまで丸5年以上店晒しになっていましたし)
DSCN6184.jpg
 話題を元に戻すと
 そんな訳で走行性は例によって「いつものマイクロ」のレベルです。可もなければ不可もありません。
 ただ、購入時のチェックでは「デッキ側のヘッドライトが点灯しない(事実タグにも書いてありましたし)」ので売る側も安く設定した節があります。

 ですが「最初からヘッドライトがないC52」の様な実例があるので瀬野八仕様のモデルは片方点かない物もある可能性は否定できません。

・・・とか思いながら帰宅後レイアウトで試走させてみたのですが
DSCN6185.jpg
 「エンドレスを2,3周させたらライトが点きました」
 何の事はない、恐らく接点の汚れだったと思います。恐らく検品ではこの程度の連続走行もやっていなかった(あるいはできない)ので汚れが落ち切らないうちに故障と判定されたのではないでしょうか。

 これだから中古モデルは分からないものです。
光山鉄道管理局
 HPです。

にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村


鉄道模型 ブログランキングへ

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

posted by 光山市交通局 at 06:00| 岩手 ☁| Comment(0) | 車両・電気・ディーゼル機関車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月25日

趣味の原点を振り返る45・学校図書館で「レイアウト」に憧れた頃(笑)

 先日の事です。
 所要の折に尋ねた地元の図書館のコーナーで懐かしい本に出会いました。

 小学校の頃でしたか、学校の図書室にあってよく読んでいた学研の「少年少女工作・美術館」というシリーズものです。
 内容は「学研の図鑑の美術・工作版」と言った趣ですが厚みは図鑑よりずっと厚くて重いものです。

 実は再見するまでこれらの本の存在自体を忘れていたのですがよもや現住地の図書館にこんなのがあるとは思いませんでした。

 さて、これのどこが趣味の原点なのか。
DSCN6158.jpg
 実はシリーズの中の一冊「動く工作」に「見開きで鉄道模型のレイアウトのグラビアが載っていた」のです。
 思い出してみたらあの当時学校の図書館で鉄道模型について書かれていたのはそれ一冊しかなかったはずです。

 以前から触れている私にとっての鉄道模型趣味の原点「模型と工作・鉄道模型工作ハンドブック」は記事は豊富でしたがカラーページが一切ありません。
 ですからこちらの本のでっかい見開きのカラーで見るレイアウトのパノラマはそれだけでインパクト抜群だった訳です。
DSCN6159.jpg
(学研「少年少女工作・美術館4・動く工作」12P「も型機関車」より)
 当時の記憶ではHOのメルクリンあたりのレイアウトだったのではないかと漠然と考えていたのですが、今回の再見で観た所ではNゲージのレイアウトでした。
 モデルも造形が特徴的なT3蒸機などから当時学研が扱っていたミニトリックスの車両やパーツを使ったものの様です。

 発行時期から言って日本型の車両は殆どなし。
 建造物も当然の様にファーラー、バックマンをはじめとする海外製品がメインですし、中には私が最近購入した中古モデルもあったりします。
 
 その一方で樹木が装飾用のモールをよじって作られているように見えたり配線の一部が丸出し(これは最近レイアウトの電飾で私もやってしまっているのですが)だったりと過渡期の印象も感じられます。
 特にそれを感じさせるのがあまり規則性を感じさせない建物の配置で今どきのレイアウトではまずこういうタイプのアトランダムに近い(強いて言えば「幕の内弁当的」な)建物配置は見られない物と思います。

 ですがここに出ている物はまさに70年代初頭の一般的なレイアウトのイメージの具象化で、TMSの存在も知らない当時の子供だった私にはそのインパクトは大きい物がありました。
 あの当時私と同じようにこのグラビアでレイアウトを作りたいと思った子供がどれだけいて、長じてそれを実行に移した人はどれだけいた事かはわかりません。

 ですが少なくとも私に関して言えば実行できているのですからそれはそれで無駄ではなかったかと(笑)
 ところで今回の再会をきっかけに少し思うこともありましたのでそれについては次の機会に
光山鉄道管理局
 HPです。「車両紹介」16番・HOモデルの項一部追加しました


にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村


鉄道模型 ブログランキングへ

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

posted by 光山市交通局 at 06:00| 岩手 ☁| Comment(0) | 趣味の原点をふり返る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月24日

鉄道ミステリとNゲージを語る7「気狂い機関車」とB6蒸機から

 今回は徳間文庫トラベルミステリー「シグナルは消えた」所収の大坂圭吉の「気違い機関車」(但し文庫では「狂った機関車」に変更)を。

 大阪作品では以前にD50を主役に据えた「とむらい機関車」を紹介しましたがこの作家の作品は鉄道に限らずどのジャンルの作品でも事前の情報収集や取材をきちんと行なって書くと言う特徴があります。
 今でこそこういう創作姿勢は当然なのですが戦前の探偵小説の勃興期でこういう緻密な姿勢はまだ珍しかった事もあり作者を「本格推理小説の先駆者」と呼ばれる理由のひとつに数え上げさせています。

 鉄道物ではありませんが「デパートの絞刑吏」「カンカン虫殺人事件」などでもその特徴は顕著でこれだけを読んだら作者がデパートの宿直や港湾人夫の経験者ではないかと思わせる説得力があります。
 その点は本作でも同様でこれやとむらい機関車だけ読めば作者が鉄道員だと思ってしまう読者は結構いる気がします。
DSCN5722.jpg
 取材に基づく知識が確かなだけでなく、そうして得られた情報を事更にひけらかすような書き方を避けている所もそうした印象に繋がっている感じがします。

 それはさておき、
 本作はある雪の夜に走行中の機関車で発生した機関士の殺人事件とそれに伴って行方不明になった蒸気機関車の行方を捜す二重のミステリを短編として要領よくまとめています。
 ネタばれになるので落ちは書きませんが犯人の意外性や動機の異常性は今読み返しても強い印象を残します。
 (本作は「とむらい機関車」同様に青空文庫でもただでw読めますので是非併読をお勧めします)
 その一部をここで引用させて頂くと
「列車――と言うと、一寸門外の方には変に思われるかも知れませんが、恰度(ちょうど)その時刻には、H機関庫からN駅の操車場(ハンプヤード)へ、作業のために臨時運転をされた長距離単行機関車がこの線路を通過しております。
入換用のタンク機関車で、番号は、確か2400形式・73号――だったと思います。御承知の通り、臨時の単行機関車などには勿論(もちろん)表定速度はありませんので、閉塞装置に依る停車命令のない限り、言い換えれば、予あらかじめ運転区間の線路上に於ける安全が保障されている以上、多少の時刻の緩和は認められております。
で、そんな訳で、その73号のタンク機関車が本屋のホームを通過した時刻を、今ここで厳密に申上げる事は出来ないですが、何でもそれは、三時三十分を五分以上外れる様な事はなかったと思います。
尚、機関車が下り一番線を通ったのは、恰度その時、下り本線に貨物列車が停車していたためです。――」
「そうです。――多分御承知の事とは思いますが、タンク機関車は他のテンダー機関車と違って、別に炭水車テンダーを牽引しておらず、機関車の主体の一部に狭少な炭水槽タンクを持っているだけです。
従ってH・N間の様に六十哩(マイル)近くもある長距離の単行運転をする場合には、どうしても当駅で炭水の補給をしなければならないのです。勿論73号も、此処で停車したに違いありません。
そして、この給水タンクから水を飲み込み、そこの貯炭パイルから石炭を積み込んだでしょう」
DSCN5723.jpg

 さて、本作の主役となる機関車は2400形タンク機関車。
 一見してマイナーな形式の様に見えますが、これは明治時代に大量に輸入、国産化されたタンク機の代表格「B6」の一機種です。
 「B6」というのは動輪が3対、後に一対の従輪が付いたタイプを指します。
 一般にB6と呼ばれて一番ポピュラーなのはイギリスから輸入された2120形ですが、2400はこれのドイツ版です。
 ふたつを並べれば外見上の差異は結構あるのですが素人目にはほとんど見分けはつきません。
DSCN8678.jpg
 Nゲージで出ているB6も2120が殆どで私が知る限り2400形としてのリリースはなかった筈ですが、雰囲気的には殆ど同じですのでここに紹介する次第です。
 B6で最も入手しやすいのは今は亡き河合商会製のモデルですがメーカーの気合からか微妙な仕様違いが4タイプ出ている上にそれとは別にブラス車体のモデルまでリリースされています。
DSCN8677.jpg
 このB6は国鉄は勿論、私鉄や専用線などに譲渡されたものが多い上に昭和40年頃までは入替用で使われていたほど息の長い機関車でした。
 特撮映画では「青島要塞爆撃命令」ウルトラQの「甘い蜜の恐怖」にこれのミニチュアが登場します。

 その意味で言えばもっとモデルが出てもおかしくない機関車と思います。
光山鉄道管理局
 HPです。

にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村


鉄道模型 ブログランキングへ

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

posted by 光山市交通局 at 06:00| 岩手 ☔| Comment(2) | 映画・映像・小説など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月23日

ターミナル駅ビルモジュールの建設・4・建物配置を検討する

 依頼してあったモジュールのベースボードも届き、第4号モジュールも着工に向けて前進しました。

 今回のモジュールの狙いはグランシップイベント以降の運転会でも共用できる事、モジュールレイアウトのランドマークを作る事の二点です。
 以前の運転会では鳴門大橋と言うこの上ないランドマークがあったのですが物が大きすぎるせいもあってか最近では中々お目にかかれません。
DSCN9883.jpg
 今回のモジュールについてはターミナルビルは以前RM MODELSのコンテストで作った物、ホームを含めた高架はメインレイアウトの初代駅舎をそれぞれ転用した物です。
 もうひとつのランドマークとなる超高層ビルも一時田舎電気街のランドマークだったものです。
 前にも書き貸したが、どれもこれもここ数年稼働していなかったのでくたびれ加減が半端ありません。
 先ずはそれらの掃除から入る羽目になりました。
 それに伴い一部のアクセサリの取り外しも行ないます。
 何れ新しいベースに付け直すために一度は外さなければならない物ですし。

 ですから全てスクラッチするよりは工期を短縮できる見込みだけはあります。
 が元々モジュールに配置する事を念頭に置いていなかったのでこれが900×600のベースに収まるかが鍵でした。
DSCN9890.jpg
 ですので今回はとりあえず配置してみる事から始まります。

 大物ストラクチャー3軒はそれだけでかなりの面積を食う筈ですし。
 ですが実際やって見ると駅2軒については元々TOMIXの高架駅の企画に準拠したものだったので意外と奥行きを取らない事が判明。 
 ホームおよび駅舎の長さもトータルで60センチ内外なのでベースに対する自由度は高まります。
 特に駅前広場のレイアウトには有利でしょう。
DSCN9884.jpg
 となると、高架部分を含めたターミナルはベースに対して幾分でも斜めに配置した方が見栄えは良くなるはずです。
 大概の場合「大きな駅の駅舎を正面から眺める機会」と言うのはそうはない」ですし。

 そして次の課題はこれほど大きな建物なら照明が必須となる点。
 これも先日買っていたロールのLEDの余りと配線キットが貢献してくれるはずです。
 恐らくこれが今回のモジュールの工程の大半になるだろうと予想していますが…
DSCN9887.jpg
 それにしても、やって見たら予想外のスケール感には驚かされました。
 何れもNの建造物としてはかなり大型だけにマッスだけで迫力があるのです。
 出来不出来を忘れればインパクトだけはあります。

 ですがやっている事は例によって「台所の余り物でおかずを一品作る主婦」と変わらないのですが。
光山鉄道管理局
 HPです。本日「車両紹介」16番・HOモデルの項一部追加しました

にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村


鉄道模型 ブログランキングへ

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

posted by 光山市交通局 at 06:00| 岩手 ☁| Comment(2) | モジュール・4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月21日

カラーブックスから「日本の私鉄・京王帝都」

 カラーブックスネタから
 今回は「日本の私鉄・京王帝都」をば。
DSCN5666.jpg

 私個人にとって一番馴染みのある私鉄と言うと京王(本書の発行当時は京王帝都)です。
 (以下、東京メトロ、都営地下鉄、東武、西武の順w)
 学生時代世田谷に実習先があった関係でよく使っていましたし、今でも上京の折に一番使うのが京王線です。
IMG_7784.JPG
 模型趣味の面で言うなら軌道線からスタートしている京王線はゲージが1372ミリ。
 単純にモデルに対する線路幅の点で言うなら「大手私鉄で京王だけはNも16番もほぼスケール通りのゲージが再現できる」というメリットがあります。
 にも拘らず、うちのラインナップで一番薄いのがこの京王だったりするから分らない物です。

 営団にしろ都営地下鉄にしろ又新幹線にしろ「自分自身がお世話になっている鉄道ほどモデルを買わない、作らない」というのは我ながら不思議な気もします。

 そんな京王ですが殊カラーブックスの日本の私鉄について言うなら私の手持ちのラインナップの中で「書き手の趣味性が全開」という点で特異な位置を占めます。
 日本の私鉄シリーズで「ファンの作った模型や切り絵の見開きページがある」なんてのにはこれまでお目に掛かった事がありません。
 しかも後半のモノクロページに至っては「京王一日乗りつぶしプラン」なんてのまであったりします。
1312224061.jpg
 本書の描かれていた当時は京王と言うと5000系、8000系、井の頭線の3000系位しかラインナップがなく他社の様な「カッコイイ看板優等列車」も未だにないのですから不思議なものです。
 (今でも京王線では普通列車と見分けのつかない「特急」「準特急」が走っているし高尾山や多摩動物公園の様な観光施設を抱えているのに4扉の普通の電車ばかりなのでこれはこれで結構異様に感じたりするのですが)


 ですがそれだけにファンの思い入れの強さもかなり際立って感じられる一冊で個人的にはこれだけでも本書を選ぶ値打ちはあると思います。
 他社に比べてかなり特徴が薄い気もしますが5000系や8000系は今でも京王らしいシックさが感じられますし、5000系や3000系は引退後も地方私鉄で引く手あまたの大活躍を今でも続けている点、名車のひとつと思ってもいます。
 その「偉大なる凡庸」性に一方ならぬ魅力を感じるファンが多い事が本書を読み進めるとよくわかりますし一種の「布教用」にも役立ちそうな気もします。
光山鉄道管理局
 HPです。

にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村


鉄道模型 ブログランキングへ

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

posted by 光山市交通局 at 06:00| 岩手 ☀| Comment(2) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月20日

ジャンクの165系&キハ58系

 今月のジャンク車から、先日紹介した「剥がされた仮面」ばなしとの関連でもあります。
SNShouo71IMG_0205.jpg
 先日久しぶりに覗いた地元の●代で見つけたものです。
 KATOの165系6連。
 最初期の製品と思われますが動力車込みで1両辺り3桁価格。
 こういうのは久しぶりです。
 165系自体は既にひと編成持っていたのですが最近の「小目玉」のフェイスで「165系と言えば大目玉」が刷り込まれている私にとっては不満が残るものでした。
 旧製品とは言え、大目玉の出物は有難いですね。しかもこちらの6連はこれまで持っていなかったサハシとサロ、そしてクモハがあったのが助かりました。最大で12連が組めるというばかりでなく短編成でもかなり編成の自由度が上がりますから。
DSCN5792.jpg
 流石に細密感では最近のTOMIXのHGにはかないませんが私にはこれで十分です。
 さて、私自身は元々東北が地盤でしたから、急行電車と言うと475系がメインで湘南色の153・165系にはそれほどなじみがありません。
 人生で唯一165系を使ったのは中央線の「かわぐちかいじ」(マンガ家に非ずw)です。
 もう30年以上昔になりますか。
DSCN5789.jpg
 その時は目的地が甲府だったのですが、大月で編成が分割されるのを知らずに乗って危うく河口湖まで連れて行かれそうになった思い出が(爆)
 ビジュアル面での165系と言えば同じ中央線が出てくる映画の「砂の器」が印象深いです。

 夏の炎天下、事件の手掛かりを求めて汗まみれになって線路際を探しまくる森田健作の刑事の背後を悠々と通過する165系のカラーリングがいかにも涼しげな対比を見せていて好きなシーンのひとつです。
 (当時の165系がどれだけ冷房が利いていたのかは知りませんがw)
DSCN5790.jpg
 モデルの165系は前のユーザーの手で分割併結用のアーノルドカプラー仕様(勿論スカートは首を振りますw)でかわぐち・かいじの再現にはむしろ好都合です。
 (但しフル編成をやると必然的に2M仕様になってしまいますが)
 おまけに初期製品らしくライトの点灯もなし。まあ、当時はライトを点けて走っていなかったのでこれもよしとします。
DSCN6249.jpgDSCN6250.jpg
 同じ店ではもう1両
 エ-ダイナインのキハ58系のジャンク品の中にあった「キロハ28」
 実は最初キロ28のエラー品か何かと思った私は大馬鹿ものです(笑)
DSCN6251.jpg
 グリーン帯が真ん中で切れているだけでなく、室内のシート色が途中から(つまり「ロ」と7「ハ」の間)塗り分けられているのは当時としてはなかなかの表現です。
 キハ58系はKATO,TOMIX、エーダイとあちこちからかき集める様な増備が続いている系列なのですが、今回のキロハの入線でまた編成のバリエーションが増えました。

 こちらは1両辺り500円。
 これも自称ジャンク野郎の面目躍如(どこが?)ですね。
光山鉄道管理局
 HPです。

にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村


鉄道模型 ブログランキングへ

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

posted by 光山市交通局 at 06:00| 岩手 ☁| Comment(2) | 車輌・電車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月19日

485系の引退に思うこと

DSCN9967.jpg
 昨日のニュースで仙台に残っていた最後の国鉄色485系が引退、解体されるというのが上がっていてつい感慨にふけりました。

 東北出身の私にとって新幹線開通以前の485系はまさに「トカイへの架け橋」みたいな存在と言えます。
 あの頃は東京どころか仙台、郡山ですら私には大都会でしたが(笑)
DSC_0457.jpg
 あの当時は盛岡〜上野までやまびこを飛ばしても6時間くらいは掛かった時代。
 何しろ朝8時半に出発して「車内で昼飯を食べてもまだ目的地に着かない」のが当たり前でした。それくらい長々と乗っていた電車がこの485系だった訳です。

 40年前、折り返しの「白鳥」の遅れで3時間遅れの下り「やまびこ」で文字通りの長旅に揺られながら笹かまぼこを齧っていたのも今では思いでのひとこまですが、それを思い起こさせるカラーリングの電車が消えるというのはやはり寂しい物があります。
DSCN9969.jpgDSCN9966.jpg
 さよなら運転には行けませんでしたが、うちのレイアウトであの頃の「はつかり」を運転してみるのも模型ファンぽい話です。
 ここで走らせているのは主にKATOのモデルですが、これも数年前の帰省の折故郷の某中古ショップで見つけた出物。はつかりとかやまびこが実際に走っていた沿線のショップでこういうのを見つけると嬉しいものです(ついでに財布も目いっぱい軽くなりますが)
 これも485系に縁のない現住地や出物が有り余っている東京で見つけるのとはまた違った感慨があります。
DSCN9968.jpg
 うちではこれの他に学研とかリマ(爆)のやつまで入線している485系ですがこれらが増えているのも珍しさだけにとどまらず自分の思い出に密接につながった電車である事も無関係ではないでしょう。
 実車はいなくなってもモデルの世界ではまだまだ健在な電気釜であります。
光山鉄道管理局
 HPです。

にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村


鉄道模型 ブログランキングへ

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

posted by 光山市交通局 at 06:00| 岩手 ☀| Comment(7) | 車輌・電車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする