2016年07月31日

今月のジャンク車マイクロの「922形4両編成」

 今月のジャンクの花園その2
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 モデルとしてはそこそこレアと思いますが。
 マイクロの「922形4連」
 0系新幹線の試作車両をベースに救援車に改造したドクターイエローのご先祖みたいな存在です。
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 試作車らしく中間車の窓割りなんかは後にも先にも例のない「六角形窓の連続」
 先頭部には謎の側面表示(これは昔の新幹線の絵本の一部にも描かれていました。どうかすると「山陽新幹線にはこれがついてくる」なんて予告をしていた絵本すらあったくらいです)

 屋根の上には異様なほどの碍子の並び。
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 と、試作車ゆえの試行錯誤と言ってしまえばそうなのですが普通の0系を見慣れた目からすれば「出たのはこちらが先なのに妙にパチモン臭い」と言う不思議な印象を伴います。
 因みにオリジナルの試作車は普通の0系と同じカラーリングでヘッドライトがやや細めになっていて未来感はそちらの方が高いです。

 さて、922と改名、改造されたこの編成。
 新品はもとより店頭での出物も今回見るのが初見と言う位に(わたし的に)珍しいモデルです。

 それがなんでまた1両1000円のバーゲンがされていたか。
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 このコンディションを見れば一目瞭然。
 パンタは全て破損、特徴的な碍子の並びも何本か欠落しています。
 ボディの一部には擦り傷もあったりして。
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 前のユーザーはよほど鉄道模型の扱いがぞんざいだったのか、あるいは何かのはずみで派手に落としてしまったのかどちらにしても勿体ない話ではあります。
 幸い走行系には問題がない事は確認したので、パンタと碍子、高圧線をリペアすればどうにか見られそうです。

 碍子の形態が変わる可能性はありますがパンタはKATOかTOMIXのASSYで対応するつもりです。
光山鉄道管理局
 HPです。「車両紹介」の項一部追加しました。

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2016年07月30日

日本型HOゲージの50年の思い出から・クモハ40のはなし

 昭和39年版の「模型と工作 臨時増刊・鉄道模型ハンドブック」(技術出版)から50年前の16番モデル工作とそれ以降のNモデルの思い出を語るある意味支離滅裂な企画(汗)
 但し今回は諸般の事情(笑)でいつもと少し趣が変わります。


 何故なら今回紹介するモデルが「16番モデル」だからでそれもあってこちらのブログで先行公開させて頂こうかと思います。
 今回はクモハ40から。
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 両運転台で単行でも運転を楽しめると言うメリットもあってクモハ40は16番工作向けの素材としては好適と思いますが本書でもきちんと取り上げられています。
ただ、ハードボイルドと言いますか、他の工作記事で前振りに来る実車の解説とか作り手の意欲を刺激するような文句は一切なしでいきなり製作記事に入るところは上記のメリットの大きいモデルだけに少しもったいない気もします。

工作は例によってペーパー車体にバルサの屋根板の組み合わせ。
103系と違ってシルもヘッダもある上に車体のコーナー部を曲面処理する必要のある旧国なので1両だけでもなかなか作り応えのあるモデルと思います。ただ、当時は103系始め151系や153系等の新型電車が爆発的なペースで発表されファンの心を大いになびかせていた時期だけにクモハ40の様な旧国に関心が向きにくい所はあったのではないでしょうか。
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 そのクモハ40ですが私のところではNではなくKATOの16番と言う形で入線しています。
 これも記憶に間違いがなければKATOの16番では初の電車モデルだったと思います。

 恐らくクモハ40自体は他のメーカーからもブラスのモデルがいくつも出ていると思いますが、モデルとしてはそれほど注目度の高い機種ではありません。
 それを敢えてKATOがプラで出したという事は単行でも運転できるメリットを重視した結果ではないかと思います(同様の印象は同じ16番のTOMIXの高松事平電鉄5000でも感じますが)
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 ペーパーともブラスとも異なるプラ造形の旧国という事で素材の違いからくる印象の差は感じやすい気がしますが多少の肉厚感はあるにせよプラならではの細密感の高さは流石プラモデル大国日本の電車モデルと言った感じです。
 尤も、CADを駆使して設計されたと思しき造形には可愛げのなさを感じる向きもあるかもしれません。

 ですが縁側なんかでゆったりゆらゆらと走らせて楽しむ分にはとても楽しめるモデルなのも確かです。 
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2016年07月29日

鉄道ミステリとNゲージを語る12「特急夕月」と583系

 鉄道ミステリをNゲージモデルと絡めて語るシリーズ。
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 今回は「急行出雲」所収の夏木静子作「特急夕月」から

 私自身本作を読むまで「夕月」と言う特急が存在する事を知りませんでしたが、実車は昭和43年から48年頃にかけて新大阪と大分を結ぶ夜光特急として活躍していたとの事です。
 本作はその夕月の車中を舞台にした一幕物で、一人旅で延岡に向かう化学会社の二代目社長とあるたくらみを胸に秘めて途中乗車して来る彼の部下の秘書課長のやり取りを中心にどきりとするラストまで一気に引っ張ります。
 夏樹氏は女流推理作家の草分け的存在でありながらも鉄道ものの短編も結構多いらしく鮎川哲也編集のアンソロジーでも3作が取り上げられているほどで、本作はその中でも最初のものです。

 さて、その夕月の運用に供されたのは主にボンネット時代の485系や489系だったらしいですが宮崎まで走る臨時列車には583系が充てられていた時期もあった様です。

 そして本作の舞台となる夕月はまさにその臨時の583系の方が登場します。
 583系は夜光では寝台にもなる車両ですが本作では座席寝台に設定されています。
 尤も、舞台となるのはグリーン車のサロ581なので最初から寝台はないですが。

「もう一つ大きな気懸かりだったのは、この列車の込み具合である。「夕月」は夏期と年末だけ運行するいわゆる帰省列車の性格を持ち、ローカル線の夜行特急と言うイメージよりも利用率が高いと聞いていた。583系明星型電車の12両編成で、本来二等車は全部寝台車なのだが、人手をはぶくために、すべて座席にして乗客をつめこんでいる」
 (光文社文庫版「急行出雲」所収「特急夕月」439Pより引用)

 作中でも夜行の座席車を伺わせる描写が多く、車内の独特の息苦しさが伝わって来るようです。
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 私自身は座席寝台を使った経験がないのですが小学生の時、東京からの帰途で乗った特急がダイヤの乱れで深夜の到着となった事があるのでこうした雰囲気は何となくわかる気がします。
 (尤も座席寝台で「乗客が殺気立っている」なんて事はないでしょうが)

 ネタバレを避けつつか書かせて頂くならラストのひっくり返しは特急車両の特徴が当時としては上手く盛り込まれ(逆に言うならそれらの特徴を知らない読者がまだ当時は多かったのではないかとも思えますが)ユーモラスな幕切れに一役買っています。
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 さてその583系はNゲージでは1976年暮れに学研がモデル化してから現在までの間にTOMIX、KATOから製品化され、後二社では現在までにモデルそのものがモデルチェンジでハイグレード化されるほどの人気モデルです。
 書き忘れましたが、学研からのリリースはKATOの181系よりも半年以上早く、日本初の特急型電車のNゲージ化でありました。
IMG_6196.JPG
 それだけに年代ごとの造形の変遷も激しく、初期のモデルと現行のモデルを並べると今のコレクターなんぞはその落差に唖然とすること請け合いでしょう。
 尤も、旧モデルでも造形の味は十分に感じられるので単純に優劣は判断できませんが。

 実車で私が縁があったのは専ら東北本線の「はつかり」辺りですが昼間利用が多かったので夜行の雰囲気は今ひとつ感じませんでした。とはいえ二重窓の間を上下するブラインドとか無闇に高い背もたれとかに独特のスペシャリティ感を感じたのは確かです。尤も普通車を選ぶと背もたれはまず倒れませんでしたが当時は子供だったのであまり気にしなかったと思います。

 この前後の時期に東北本線を走る583系の座席寝台電車と言うとかつての「ゆうづる」にもそういうのがありました。
 運行時間帯の関係で食堂車はあっても営業せず、車内販売もないという代物でしたが。
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2016年07月27日

ターミナル駅ビルモジュールの建設・9・駅前高層ビルの準備(汗)

 ターミナル駅モジュール工事、駅ビルの方は形になって来たのでその周囲の工事に入ります。
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 目玉は駅前の再開発超高層ビル。
 TOMIXの総合ビルの組み合わせですが、このビルは本体中央部に照明用の穴が開いています。
 今回はここを貫通する形でアルミバーに貼り付けたLEDの照明を取り付ける事を考えています。
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 こうする事でビルを貫通する骨格の役目を兼ねさせ、ビル自体の強度も稼ごうというものです。
 アルミバーは秋葉のショップでディスプレイ照明用に売られていた物をカットして使います。
 このバーはアルミサッシのレールを思わせる強度と放熱性に優れた代物ですが、これを付けるとビル自体も相当に重くなります。

 それと、ビルの1,2階に相当するエントランス部分はKATOの高架駅の店舗部分を転用したものですが、ジオコレと異なりジオタウン系のストラクチャーは元々照明を想定していない物が多く、この高架駅もそのひとつです。
 ですからアルミバーまで貫通させるとなると改めて穴をあける必要があります。
 電気ドリル片手に格闘する事小一時間。どうにか建物の1階までは貫通させました。
 ですが良く考えて見たら配線などを考慮すると真下のベース部分まで貫く必要がある事に気付いたのはお笑いです。ドリルの刃先もわざわざこのために2センチ径の穴あけ機を追加する羽目になりました。

 まだまだ道は長い。
DSCN5659.jpg
 駅ビル自体もレイアウト用の建造物としては大きい部類なのですがその背後に高層ビルが屹立すると我ながら結構なインパクトを感じます。
 普段もっと小さなサイズのストラクチャーと格闘してばかりいる反動でしょうか(汗)
 ここさえできれば後はLEDを貼りつけて一気に配線するだけなのですが…

 ビル本体ですが漏光対策と外見のリニューアルとして壁面部に工事用のアルミテープを張り付ける方針です。
 この手は以前に電気街の再開発ビルや第2モジュールのテレビ局本社ビルの製作でも使った手ですが、何れも照明を組みつけた時の効果が大きいので助かります。
 同時に遮光効果も狙ったものです。
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2016年07月26日

余りまくるレールのはなし

 平日休や日曜日に用事がない時にはおおむね草むしりか家の中の整理をやる事が多いです。
 こうかくとまめまめしい印象を受けられるかもしれないですが、実態は全く逆で特に整理は時間ばかりかかって殆ど進まない事の方がはるかに多いですね。

 その原因のひとつが「モデルにおけるむやみなジャンクパーツの山」だったりします。
 今回はその中でも「レール」のはなしから。
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 この間のグランシップのイベントの折、前夜祭のオークションで「段ボールいっぱいの線路」というのが出品されていて驚かされた事があります。
 レイアウトやモジュールを作っていれば多少は線路の余りも出るでしょうが、箱いっぱいというのは極端だろうとかその時は思っていました。

 ですが今回の片づけであちこちに分散していた線路類をかき集めてひとつの段ボールに押し込んでみて。
 「人の事は言えない」と実感させられたりします。
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 考えて見ればレイアウトにしろモジュールにしろ線路を敷く際には「多少の予備がないと安心できない」もので、特に田舎のモデラーではよくある癖の様な気がします。
 その「予備」が十数年の間に溜まりに溜まるとこういう事になるという事でしょうか。

 もうひとつ、一昨年の「玉手箱」に代表される「ジャンク品の集まり」を入手した場合、「車両に負けない量の線路も付いてくる」事が多いのです。
 どうかすると「ハード○フで裸の編成物を買ったら、それが載っていた線路まで付いて来た」なんてのもざらですし。
IMG_0360-photo.jpg
 私の場合棚幡線や葉純線の様な例外を除いて「レイアウトに極力ポイントを付けない」のがポリシーなので特にポイントの余りが凄いです。
 大概が旧規格のTOMIXが多いのですがそれ以前の道床なし組線路、殊に関水金属のポイントの数が凄い事になっています。

 これだけ集まると大レイアウトのひとつやふたつ簡単にできそうな気もしますが、さてどうしたものか。
 捨てるのももったいないですし、さりとて売るにも二束三文(現に近所の中古屋でさえ、線路の販売価格はセット品以外は一本100円、50円のレベルでそれでも売れていません。買い取り値等は推して知るべきでしょう)ですし。
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2016年07月25日

今月のジャンク始末から・マイクロのC51の軽修理(笑)

 今月のジャンク車とそのレストアのはなしから、価格的には先日のC56と対極に近いレベルと思います(笑)

 先日行きつけの中古屋で見つけたマイクロの「C51 116住山式」
 マイクロとはいえ、異様に安い値付けでした。
 同社のC51は給水温め器が太鼓状になっている「本省式」が人気が高く「華奢な箱が煙突の後ろについている」様に見える住山式は人気の点で今ひとつだったと聞いていましたからこのモデルもそれなのかと思っていたのですが
パッケージをよく見るとよく見るとタグにこう書いてありました。

 「ロッド破損。走行には支障ありません」
DSCN6462.jpg
 なるほど、公式側のコンビネーションレバーとラジアスロッドが欠落しています。
 マニアなら気になって仕方ない所なのでしょうが「KATOの昔のD51だってついていなかった訳だし気にしなければそれでもいいか」とか考えていました。

 ですがこれを手に取った時にふと思いついた事が。
 早速財布をはたいて(といっても普通のマイクロ中古蒸機の3分の1〜4分の1くらいの値段ですが)入手しました。

 「思いついた事」というのは数年前に動力ユニットのダイカストが膨張を起こし走行不能になっていた同じマイクロのC53です。
 捨てるにも忍びなく鉄博風モジュールの展示品として活用していた奴です。
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 ロッド類に関しては問題がないのは分かっていましたから、このC53のコンビネーションレバーをC51に移植できないか?
 そう考えました。

 帰宅後、早速件のC53を引っ張り出しロッドを分解。
 量産品のプラ製品なので大概の部品がユニット単位の組み合わせで成立しており、見かけほどには分解は難しくありません。
(その代り組み立ての際にデリケートな調整が必要な事が多いのでNの動力はブラックボックス的な印象につながっている気もします)

 C51はクロスヘッドが残っている物の、ラジアスロッドの取り付け部が欠損しており何らかの事故でロッドが取付部からもげてしまっていたようです。

 よく見るとC51とC53ではクロスヘッドの形状が微妙に異なるのが見て取れましたが、Nゲージサイズならそう気にする事もないだろうとばかりにクロスヘッドごと交換してしまいました。
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 組み直した後の試走でも走行性には問題なし。
 今回のギャンブルはどうにか成功したようです。

 C51自体はマイクロ独特の腰高・背高・キャブ高の『三高プロポーション』の典型みたいなモデルですが運転用と割り切ってしまえればそう悪い物でもないと思います。
 プラ量産品では競合モデルもありませんし、少なくとも中村精密の40年前の中古よりはスムーズに走ります。
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 それにしても壊れたC53、我ながらよく取って置いたものです。
 こういう事があるからなかなか物が捨てられないのですが、それについては思うこともあるので次の機会に。
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2016年07月24日

中村精密のC56から・・・

 先日紹介した関水金属のC50は正に驚くべき掘り出し物でした。
 流石にこれ以上のレアものに当たる事なんてないだろうと思っていますが、

 そこまででないとは言えかつては結構なレア物だった筈のモデルの中古を入手できました。

 そのひとつが中村精密のC56です。

 KATOが間然する所のないモデリングでC56をリリースしたのはついこの間の様な気がしますが、それ以前はC56のNモデルは余程の高級品か余程のレア物でないと手に入らない状態が長く続いていました。
 その中のひとつが中村精密製のそれでC56としては最初の製品化でした。
 従来の中村のモデルはC55の流線型などの例外を除けばボイラーはダイカストの塊、ディテーリングは殆どモールドに依拠した物で動力は炭水車の中と相場が決まっていました。

 そんな中にあってC56だけはボイラーは真鍮の板を丸めて作られキャブ内に当時としては小型のコアレスモータを内蔵。
 ディテーリングも殆どが別パーツで表現されているという、16番ブラス蒸気に近い構成で異質の存在感を持っていたとされるモデルです。
 (妙な書き方になりましたが、今回入手するまで私自身そのC56の実物を見た事も触った事もないのでどうしてもこういう書き方になります)
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 ですから関水のC50程ではないにせよ、これを手にする確率はかなり低いだろうと思っていたものです。

 それが偶然価格的に手頃な出物を見つけられたのですから、今年の私は何か憑いてるのではと思えるくらいで(笑)

 尤も、KATOのC56が出て以降は恐らくこのモデルもそれなりに値が下がっている気もするので実際はそれほどレアでもないかもしれません。
 参考までに今回の価格はKATOのそれより1000円高いだけでしたし。

 ですが実際手に取って見るとこのモデル、その価格以上の価値を感じさせるものでした。
 というのも、前のユーザーが調整やモディファイに手間を掛けている様子が伺われたからです。

 カプラーがKATOカプラーなのは好き者なら誰でもする事でしょうが、
 かねて書籍やWEBサイトなどで「走行性、特にテンダの集電に難がある事が多くそのままではきちんと走らない事が多い」とか書かれていましたから私も最初はその積りでいたのですが
 試走させてみると実にするすると走ってくれたのは嬉しい誤算(?)でした。
 見たところ集電パーツの追加や車輪の交換はされていない様なのでノーマルで「当たり」だったのかもしれないのですが。
DSCN5781.jpg
 ですがこれを走らせていて妙な事に気付きました。
 このC56「ライトが点灯している」!

 中村精密の蒸気はこれまでにC51を筆頭にC12、C55、先日レストアしたC57等を持っていますがライトが点灯する物に当たった事がありません。
 事実専門誌などを調べてもC56のライトが点灯するとは書かれていませんし、もしそうならこれより後に出たC12も点灯するはずです。

 どうやらこのC56、前ユーザーがライトの点灯加工をやっていた可能性が濃厚です。
 動力の構造やディテーリングから見て後発の乗工社やトレインショップ製でない事は明白ですし。
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 だとすると調子のいい動力系も前ユーザーが調整していたのかもしれません。
 さすれば、今回のC56は(私にとっては)大当たりとも言えます。
 (オリジナル重視のコレクターには嬉しくないでしょうが)

 ディテーリングですがKATOのそれとほぼ同サイズのボディなので密度感はそれなりにあります。
 が、KATOのそれが「精密模型」のノリなのに対して中村のそれは「精密工芸品」の印象を感じます。
 実際手造りの要素の大きいモデルと思うのですが「人が手間を掛けて作りました」という趣がモデルのキャラクターとして反映している感じで眺めても手にとっても何かほっとさせる物があります。

 前にC12の時にも書きましたが、もし初登場時にこのC56が当時の半額くらいで出ていたらその後のNゲージの歴史は変わっていたのではないでしょうか。 
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2016年07月23日

「趣味の世界・私の模型鉄道」から

 先日HOゲージやラージスケールモデルのはなしでハイスラー式ギアードロコのはなしが続いていますが今回はそれに触発されて思い出したネタです。
 ハイスラーよりも有名なギアードロコと言うと北米は元より台湾の軽便でも使われ、日本にも2両輸入されたシェイギアードがあります。
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 大分前の事ですがライブスチームでシェイギアードロコを自作した人の話の書かれた本があったのを思い出し、押し入れの中からその本を引っ張り出して読み返しました。
 昭和50年に出た「趣味の世界・私の模型鉄道」(日本放送出版協会)です。

 本書はNゲージがメジャーになる直前、まだまだ16番が主流だった頃に「一般向けに書かれたライブスチームの趣味の本」として出された物です。
 あの当時はNはおろか16番の入門書一冊すら書店の棚から払底しており、新刊も出ていない時期でした。
 当時子供だった私ですが鉄道模型の本自体に飢え「鉄道模型の新刊本なら何でも読みたい」時期でもあり自分の志向と異なるのを承知の上で買った記憶があります。


 本書で書かれている記事は100パーセントがライブスチームの製作記。
 しかも時代が時代なだけに何もかもが「原則フルスクラッチ」
 1両完成させるのに5年がかり、10年がかりなんてのが当たり前の様に書かれています。

 それだけの長期戦を前提にしているだけに「鉄道模型の趣味それ自体が作者の人生の反映」となっている様なケースばかりでした。
 ボイラーはもとより部品の多くが市販パーツを期待できないですから当然それらは自作。
 となるとそれらを一々造るための工具や設備も半端じゃない訳です。
 本書の製作記にはしばしば「ワークショップ」という用語が飛び出しますが、16番やNのそれとは根本的に異なる「私設の車両工場」みたいなノリで写真や記事が描写されている所などは正に作者の人生の反映そのものと言えるでしょう。
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 電動模型が主体で90年以上を経過している鉄道模型の歴史の流れを考えるとこれは相当に先鋭的な一冊と思います。
 ですが今回読み返してみて製作者の趣味のポリシーの明確さ、人生への密着度がこれほどストレートに書かれた「鉄道模型の本」というのは他にないのを実感させられました。
 (海外では主にレイアウトビルダーという形でJOHN ALLEN、PETER DENNYなどの本が出ていますが)
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 ハイスラーの興味から読み返した一冊でしたが、事前の期待とは別な感慨のある読後感でした。
 まあ、嬉しい誤算という奴ですか。
 その意味ではNゲージャーや16番ゲージャーはもとより他の鉄道趣味の方にも是非読んで頂きたい一冊・・・なのですが何分TOMIX登場の1年前なんて時期に出た本だけに入手は難しそうな気もします。
 増補改訂した復刊でも出てくれれば手放しでお勧めするのですが・・・
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 因みにハイスラーのライブスチームの記事もありましたが本書ではやっとシリンダ部分が完成したばかりという「製作途上状態」で終わっていたのが残念と言えば残念です(涙)
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2016年07月22日

鉄道ミステリとNゲージを語る11「急行さんべ」とDF50

 鉄道ミステリをNゲージモデルと絡めて語るシリーズ。

今回は「急行出雲」所収の天城一作「急行さんべ」から。
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 とある夏の夜、赤坂で起こった殺人事件の容疑者が「急行さんべ(正式には三瓶)」乗車のアリバイを楯にとると言う内容の本格推理の佳作です。

 本作は当時理学博士だった作者が「昭和51年頃に昭和38年の時刻表をたまたま見ている内に思いついたダイヤグラムアリバイ」をものした物です。
 「理学博士が研究に疲れた頭を休めるために推理小説を書く」という執筆動機も凄いですが、書かれたアリバイトリックが時刻表マニアも唸りそうな緻密さで読む者を圧倒します。
 作中には当時の時刻表のコピーがいくつか掲載されていますが、見ている内に目が痛くなる位に分刻みのアリバイ構築されているから凄い。
 捜査陣があらゆる可能性を探っていったんは割れかかるニセアリバイが次々に否定されてゆくるプロセス描写は正に時刻表トリック物の王道と言う趣すらあります。
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 今回も極力ネタばれは防ぎますが、今みたいに「そこいらのスマホで時刻表検索ができる時代だと絶対に成立しないトリック」とだけ言っておきます。
 とは言え私自身今でも時折読み返す一編なのですが時刻表トリックものにありがちな無味乾燥なところがない所は終戦前後の時期にも推理小説をいくつか物にしていた作者の面目躍如という所でしょう。

 さて、小説の方は上述の通り良く読み返していたのですが、肝心の当時の「さんべ」がどういう編成のどんな車両だったのか私自身はよく知りませんでした。
 このブログを上げるにあたってネットや資料なんかを漁っておぼろげにアウトラインを知った次第です。
 
 それによるとこの当時のさんべはDF50牽引の客車列車で、グリーン車1両に普通車4両という急行としては比較的コンパクトな編成だったようです。
 これなら手持ちの車両で編成が再現できるのではとか思ったのですが調べた範囲では客車の具体的な形式が分りません。
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 写真の編成はとりあえず10系客車中心で纏めましたが実際はかなりの相違があるものと思われます。
 牽引機のDF50は以前中古を入線させたTOMIXの最も古いタイプです。
 何しろヘッドライトが緑色に光る(当時は白色はおろか電球色のLEDなんてのはあまりありませんでした)
 初期の動力ユニットはスプリングウォームによる動力伝達という個性的な伝達方法ですが、それゆえに独特なノイズ(ディーゼル機関車っぽいと言えない事もない)を唸らせながら爆走するのですから気分だけは満点ですね(笑)
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 天城氏はこの前後の時期に同様の時刻表アリバイ物の短編をいくつかものにしておられますがどれも手堅い作りで鉄道ファンにはお勧めできると思います。
 (実は当初は別なアンソロジーに収録されていた「寝台急行月光」を題材にしようと思ったのですが登場する客車のマロネ40の手持ちがなかったので本作を選んだ経緯があります)

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2016年07月21日

ターミナル駅ビルモジュールの建設・8・配線に高架と地下のホームと(汗)

ターミナル駅ビルモジュールの建設・その8です。
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今回のモジュールはモジュールの基準点が見かけ上地下の扱いになります。
つまり線路の上に地盤が被さりさらにその上に駅ビルが載るという形です。

線路自体はモジュールの規格に乗っ取るので余り無茶なトラックプランはできません。
規格はユニトラック使用が前提ですが今回は(設定上)地下ホームという事で複線スラブ軌道の線路を敷設しました。有難い事にこれでバラスト散布の手間が省けます(笑)
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ですがそこに隣接するホームは地下と言う設定上電飾必須。
前にも紹介した地下駅のパーツも使いまわしつつLED配線と格闘する羽目になります。

更にこのモジュールはダミーとはいえ駅ビル背後に高架ホームまで設定していますからこちらにもLEDを配線しなければなりません。
元々電飾を想定しないで作っていただけに本体の加工も含めて予想外の手間になりました。
秋葉で買ったコードはあっという間に使い果たす羽目になりましたしこれまでの鉄道模型ライフでこれほどハンダごてを使いまくった事はありません(ブラスキットもまだ未経験ですし汗)
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色が赤黒だけにコードがかなり目立つのと一本か二本の直列配線でコードを引き回しているためモジュールの下はまさに電線魔窟のノリになりました。
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ただ、ある程度形ができたところで通電してみると
それまでの苦労が報われたような気がします。
腕の雑さからくるラフな造形は置いておいてモジュール上に不夜城が出現したかのような光景は我ながらインパクトを感じました。

まあ、会場でここまで真っ暗になる事はないのですが。
光山鉄道管理局
HPです。

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posted by 光山市交通局 at 06:00| 岩手 ☁| Comment(0) | モジュール・4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする