2017年02月28日

カトーとカツミ・ふたつの「K」のED70(笑)

 実はこのブログを書くまで「KATO」も「KTM」もおなじ「K」で始まる事を失念しておりました(笑)
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 先日入線を果たしたNゲージのED70。
 帰宅後早速ナンバーを付けて前に紹介していたカツミの16番ED70と揃い踏みです。
 (因みにナンバーは7号機にしましたがこれに深い意味はありません)
 尤も、16番の方は40年以上前の旧モデル。しかも箱から出してみたらパンタのプラ部品が劣化していてバラバラになる一歩手前の状態だったのには焦りましたが(リペアのパンタを買わねば汗)
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 大きさが違うのは当然ですが、それ以外にもプラとブラスの素材の違いから来る質感の違いも感じられます。カツミのED70を見ていると大きさの差から来るマッス感が独特の迫力を感じさせますし、ブラスゆえの肉薄な車体の表現は今見ても結構好ましく感じられます。
 対してKATOのED70はNサイズゆえのディテーリングの凝縮感があたかも精密機械の様なイメージで琴線を刺激します。プラゆえにどこか肉厚な感じを抱かせるところもあるのですが、KATOのモデルに関する限りはそうネガティブな印象を持たせません。
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 ディテーリングに関してはNと16番では「付いている物は付いている」と言う点ではほぼ同レベル。
 特に屋根上機器なんかを見ると16番ではややスカスカに感じられる所もNだったら凝縮感があると感じさせる分得をしています。ただし前面の手すり部分がKATOのそれがプラ丸出しの質感なのは惜しい所です。
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 とはいえ、前にも書きましたがカツミの40年前のED70にはあの頃の「モケイらしさ」が横溢した素朴さが魅力に感じられます。お座敷で走らせると意味もなくニコニコしてしまう楽しさがあります(それなりに走りががさつではあるのですが)実はこれはTOMIXのNゲージED70に近い感覚でもあります。
 それに対してKATOのED70の特徴は一言で言って「洗練」
 走りのスムーズさと造形の確かさはまさに21世紀のNゲージの姿といえます。
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 同じ形式のモデル化でも時代や規格の違いで印象は異なるのですが、それぞれにはそれぞれの良さがある。
 以前書いた事がある同じKATO同士の比較になった16番とNのC56の時は同じモデルをそっくし縮小したような感覚でしたが今回はそれとは違い、同じ模型化でもキャラクターの違いが感じられてたのしい物があります。
 そんな事を感じさせる今回の比較でした。

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2017年02月26日

今月の新車・KATOのED70

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 先日来あちこちのブログなどで話題のKATOのED70。
 今日になってようやくショップに行って引き取る事ができました。

 そんな訳でこのブログもいつもより遅めの更新となった次第です。

 松本吉之氏の「鉄道模型考古学・N」が最初に出た時、その中でTOMIXのED70が紹介された時「プラ量産のNゲージ化では最初で最後の製品となるでしょう」と書かれていまして、読んだ私もそう思っていたのですが、まさかそれから2社も追随するなんて想像もできませんでした。

 しかもKATOがED70を手掛けるなど当時は予想だに出来なかったです(もう一社はマイクロエース)
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 当鉄道ではED70はNゲージモデルはTOMIX,マイクロが既に入線しており、それとは別にカツミの16番モデルも持っています(但しどれもこれもジャンクか中古ですが)
 ED75以降の機能一点張り風でどれも同じ顔に見える交流機のラインナップの中でED70やED72は独特の表情を持つ顔がまず魅力ですし、全体の雰囲気もどことなく朴訥な感じで私の好みに合った機関車でした。

 今回のKATOの70ですが店頭で試走のためにパッケージから出された瞬間から「これまでのED70の製品とは違うぞ」と言うオーラが感じられて驚きました。
 細密度の高さは勿論ですが、ED70らしさの表現がなかなかのものです。
DSCN7789.jpg
 まだ買ったばかりでナンバーも入れていないのですが、そこがややまぬけに見える他は非常に良く出来ています。走行性もスムーズの一語ですが最近のNモデルはどれもこれも走りがスムーズなので敢えて書き加える事が思いつきません。
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 しいて難を言えば屋上機器の配線の一部に白色プラ丸出しの所があるくらいでしょうか。

 さて、前述の通りED70はTOMIXとマイクロからも既に製品化されています。早速手持ちの同形機と並べてみたのですが製品化の時期がそれぞれ10年単位で開いているのでメーカー間の善し悪しと言うよりもNゲージの歴史の流れを見る様な感慨があります。
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 前面手すり類の表現などは「後になるほど細密化している」のがよくわかります(KATOの70は購入時手すりの一部が抜けかかっていたのですがピンセットで修正可能でした)
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 床下機器ではエアタンク(?)周りの表現に進化の跡を感じます。TOMIXは一塊のダイカスト表現、マイクロはプラですがやはりひと塊になっていますがKATOの時代になってようやく各タンクが分離した造形になっているのが分かります。模型は手にとって裏側を見る機会が多いですからここは心憎い所です。
 (上からマイクロ、TOMIX、KATOの順です)

 TOMIXは香港製でモータだけ日本製と言う変則的な構成なのですが走りっぷりはまさに重戦車の如きノイズで豪快に走ります。マイクロは当時としてはスムーズな方だった筈ですが流石にKATOと比べると見劣りしています。まあ、何れも実用上の問題は殆ど無いので後はユーザーの感じ方次第でしょう。

 同じ事は造形に関してもいえる所でマイクロがやや腰高に見える他はKATOとマイクロの差はそれほど大きいものではありません。TOMIXも細密度を別にすればかなり健闘している印象です(但しTOMIXはジャンク品だったので欠落していたパンタと一部屋上機器を交換しています)

 上述した16番のED70(但し40年以上前のモデルです)との比較は追々あげてみたいと思います。
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2017年02月25日

レイアウトの入門書に思うこと(汗)

 先日のはなしです。
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 私の所属しているクラブの駄弁りの中で「レイアウトやジオラマの入門書で適当なのはないか?」という話題が出ていました。
 で、私も含めたメンバーがあれこれ候補を出し合ったのですが、意外と候補の数が少ないのに我ながら驚いてしまいました。

 鉄道模型の全くのビギナーで、これからレイアウトをやろうという人向けの書籍で今、普通に本屋で買える定番書というのは意外と少ない気がします。
 それというのも殆どがムック形式(雑誌扱いの書籍)なため一定期間しか本屋に並ばない事が多い(大概年末に集中しますね)のが大きいのでしょうが、読む側も専門誌や写真集なんかしか読まない事が多いのも関係していそうです。

 KATOやTOMIXのメーカー系の出版物にはレイアウトづくりの基礎を扱ったものもありますが原則模型屋さんにしかないのがネックです。
 尤もレイアウトでも作ろうと決意するような人はまず模型屋さんに行くのが普通なので、これはこれで理に叶ってはいるのですが。
 でもそれならそれで、入門書や専門誌も置いてくれればいいのにとか思うこともあります。

 さて、それでもいくつか入門書の候補が出てきていますが、昔に比べるとこのジャンルも非常にカラフルになったものです。
 以前の入門書は文章主体で写真もモノクロ、厚さもそれなりという感じで、最近の様に活字に親しんでいる層が薄い時代になると2,3ページ開いただけで敬遠されそうです。
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 そこでふと思い出したこと。
 今回のメンバーとのやり取りの中である方が「この手の入門書をいろいろ持っているけれど作った事がない」という意味の事を話していました。
 この手の入門書の場合、これを参考にしてモデルなりレイアウトなりを作るのが本来の行き方なのですが、そういえば私自身の経験に照らし合わせると、入門書だけは40年以上前からいろいろと買ってはいたものの、実際にレイアウトを作ったのはつい10年前。
 言われてみれば私自身も30年近く「入門書を読んでるだけ」状態を続けてきたわけです(汗)
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 実際最近の入門書はカラフルな写真が満載な上に「レイアウトひとつつくるだけで一冊本が書けてしまう」ので読みでも非常にあるので読み終えた頃になると「作らない先からレイアウトを作ってしまった気になってしまう」事もしばしばでした。
 昔の「レイアウト全書」「レイアウトテクニック」辺りの製作記ともなると当代のハイクラスレイアウトばかりが載っているので「読んでるだけでいいや」なんて気分になる事すらあったくらいです。
 (その私がなぜレイアウトを作る気になったのかについては以前にも触れていますが、次の機会に改めてリライトしてみる積りです)
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 おそらくこんな風に「入門書は買っているけれどレイアウトの製作にふん切れない」という潜在層はまだまだ多いと思います。
 実際、最近随分とカラフルになっているこの手のノウハウ本を読んでいると「読んでいるだけで作った様な気になってしまう」事も多そうですし。
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 当時、入門書を読んでいて感じた事は製作の大変さよりも「事前の準備の大変さ」の方が大きい気がします。
 スペースの確保然り、道具や材料の購入然り、殊にレイアウトの場合、模型屋だけでなく画材店やホームセンターで物を揃える事も多いので余計大変そうな印象を与えていると思います。

 レイアウトづくりで大変なのは土台作りとレールの敷設でしょうし、一番面倒くささを感じるのもそこではないかと思います。
 実際はやってみるとそんな事もあまりありませんし、道床付きレールとスタイロフォーム(あとウッドランドシ―ニックスのサブテレイン辺り)の普及で600×900程度のサイズであれば誰でもそこそこの固定レイアウトが作れるようになっています。
 更にシーナリィ作りから先は何をやっても面白いので(運転会とかコンペなどで締切に追われる場合を除いて)何か月かかっても楽しめる趣味である事は間違いありません。
 (ホームや線路際に人形ひとり、樹木一本立てるだけで風景がそれまでとは違って見えるのが面白い所です)

 ですがその「最初の一歩」を踏み出すまでが大変に感じられるところであり、その一歩を踏み出させるのも入門書の重要な役割と思うのですが、これまでに出ている入門書でその一歩を後押しさせる何かが足りない様な感じもするのです。
 だからこそかつての私の様な「入門書だけのファン」も多いのではないかと思えます。

 とはいえ、その「何か」が何であるかが私にもはっきりしないのが難しい所なのですが。
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2017年02月24日

ターミナル駅モジュールの再改修・その2・ビル街を差し込む

 2月最初の平日休、前日が雨でしたので随分と肌寒く(お陰で2回目の土手焼きも中止になりましたが)明け方は逆に気温が高めだったので、その影響で朝は濃霧で開けました。
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 こうして見ると到底2月の気候とは思えません。

 おまけに午後からは当地でもPM2.5の警報が発令。
 外は晴れているのに殆ど外出はできません。
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 そんな折ですので前回紹介したターミナル駅ビルのモジュール改修工事を進める事になります。
 今回はビル街をはめ込むためのベース板のカットですが、ジグソーで盛大に埃を飛ばしているので別にPM2.5もあまり関係なかった気がします。

 (どの道こういう工程はマスク着用ですし)
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 大雑把にカットしたベース板に前のモジュールで使っていたビル街のベースをはめ込みます

 今後ははめ込んだビル街の建物のリペアと照明ユニットの差し替えとなりますが一番大掛かりになりそうなところを先行して行なえただけでも良しとしましょう。

 それにしてもこうあちこちカットと貼り合わせをやっていると徐々にモジュール自体がフランケンシュタインみたいなつぎはぎ状態になって行くのが何ともはやです。

 さて今回はめ込むビル街ですが、前にも書いた通り元々は第二モジュールの差し替え用シーナリィとして使っていたものです。一応夜景対応にしていたので今回再配線してテープLEDを試しに組み込んでみたのですが
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 盛大に漏光してます(汗)
 しかも最初の工事がやっつけだった反動で「全ての窓が光っている」と言うリアルもくそもない状態。
 まずはここから何とかしないといけないですね。

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2017年02月23日

偉大なる凡庸のそれから・D51編

 5年くらい前に書いた「偉大なる凡庸」たちの5年後の現状のはなし。

 第3弾はD51をば。
 実は先週書いた「きかんしゃやえもん」の話はこれの前振りだったりします(笑)
 こちらも前回紹介した時から5年の間に4両も増えました。

 私のラインナップを別にしてもD51は実車の人気もあって16番はもとよりNゲージでも定番中の定番モデルといえます。
 EF65の時と同様にジャンクをまとめ買いするとかなりの確率で入っている事が多いモデルでもあります。
 むしろ65よりも使用線区を選ばないだけに普及もしやすかったのでしょう。それとNでのリリースがSLブームの中の「デゴイチ人気」と重なっている事も大きいと思います。
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 そういえば、この間行きつけのショップに立ち寄った時もお爺さんが中学生くらいのお孫さんにKATOの長野式集煙装置仕様を買い与えている所を見かけましたし(笑)
 これなどはD51というのは世代を超えて親しまれている事を感じさせる一幕ともいえます。

 ただ、KATOの初期型モデルは割合高い確率でギアのかみ合わせの劣化(或いはモーターマウントのがたつき)で不動状態になっている物があるので中古モデルでは注意を必要とする機種でもあります。
 私の場合そうやって当たってしまった不動モデルはモータを抜いて重連用にしてしまいますが。
 
 更にD51が増えた理由としてKATO製のリニューアルという要因もあります。
 初期型のD51はマイクロや中村精密のD62よりも巨大なオーバースケールで同年式のKATO製品の中でないと使いづらいという欠点がありました。
 それが数年前の改良でスケール通りの大きさになったのに伴い、徐々に増備も進んだという面もあります。
 現行のKATOのD51は走りといい細密度といいまさに間然するところがない位の出来でN蒸機の新たなスタンダードになっている感があります。
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 この他、D51としては変わり種に属する「スーパーなめくじ」もマイクロの中古が入りましたし。

 ただ、そうやって増えてもよく見ると殆ど1両1両が時に大胆に、時に微妙に形状や仕様を変えているので邪魔な感じがしないのもD51ならではです。
 KATOの前期モデルですらデフの形状や配線形式が違いますし、案外と見飽きません。
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 この他、16番はありませんが、天賞堂のZゲージのD51も在籍しています。

 この辺りのバリエーションの増え方も実車の数の多さを反映していますね。
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2017年02月21日

鉄道ミステリとNゲージ・20「子供のいる駅」と跨線橋

 久しぶりの「鉄道ミステリとNゲージを語る」ネタ。前回からかなり間が空きました。

 今回は「急行出雲」所収の黒井千次作「子供のいる駅」
 ミステリとは言ってもこの作品は推理ではなくメルヘンというかSF(それも「すこし、ふしぎ」系)チックな一篇です。
(実際、初出が「大人のメルヘン」の一篇だったそうですし)

 ストーリーは、初めての電車のひとり旅に出掛けた少年が味わう普段と違う非日常感を描くと見せて、後半に(子供にとっての)恐怖体験(それが何かはここでは書きません)というサスペンスに移行、
 クライマックスに意外性のあるオチが用意されているという構成ですが、これだけの変転が文庫本ではたったの8ページに凝縮されているところに作者の手腕が感じられます。

 実は本作の初読の時、私はまだ小学生でしたから読んでいてとても身につまされた思い出があります(爆笑)

 私もそうでしたが、初めての電車のひとり旅というのはそれがどんなに短距離でも本人にとっては非日常な体験な訳で、前半で主人公の感じるワクワク感というのは汚れた大人にとって余りに切ない思い出と重なります(笑)
 そして後半のサスペンスは初めての一人旅では誰もが必ず感じる不安の現実化(大人にとってはインシデントでも同じ事が子供にとっては世界の終りみたいな切迫感を感じさせる)も誰しも思い出がある事と思います。尤も、今どきの子供がこの小説のような状況に置かれた時、これほど切迫感を感じるか少し疑わしい気もするのですが(それ位当時と今とでは子供の気質が変わっている気もします)

 そんな訳で、いい歳になってからそんな目で本作を再読すると「大人のメルヘン」の意味も少しわかって来るような気もします。
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 本編解説はこれ位にしてこれがどこで「Nゲージ」と繋がるかと言いますとこの作品では跨線橋が大きな役割を果たしているからです。
(ネタバレになるのでこれ以上は書けません。ぜひ本編をご一読を)

 Nゲージの世界では跨線橋はかなり早い段階から商品化されていたモデルで78年当時でもGMのキットとTOMIXの完成品から選べました。
 特にGMなんかは駅舎もローカルホームも出ない先から跨線橋を出していたくらいで後に車上駅の駅ビルが製品化された折には跨線橋が丸ごと付属していたりもしました。
 私の場合、車上駅は切り継ぎなんかで大きなビルに改造したりしているので結果「跨線橋のキットばかりが余る」という笑えない状況でした。

 後にはユニトラックの登場に併せてKATOも追随しており現在でもこの3社のなかから好みの跨線橋が選択できます。TOMIXのそれもいつの間にか40年近いロングセラーです。
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 ですが今回紹介するのは初の完成品だったTOMIXのそれです。

 この作品のイメージではGMやKATOのそれよりもTOMIXの方が作品の描写に近いと思いますので。
 こちらは流石に駅舎と対向式ホームの後からリリースされています(笑)が、跨線橋が付くだけで駅がなんだか華やかになった様な錯覚を覚えさせる点で魔法の様なアイテムでした。
 しかも、既に駅セットを持っているユーザーでも手軽にバージョンアップできたわけですから跨線橋恐るべし。この辺の展開のうまさは流石プラレールで鳴らした(いい意味での)玩具屋さんらしい所だと思います。

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 なお、跨線橋が出てくる作品というのは実は他にもあり双葉社の鉄道ミステリ傑作選(これも鮎川哲也監修)の中に泡坂妻男の「階段」というのが収録されています。
 こちらはこちらで「読了の瞬間に一瞬、ぞっとする」独特な展開が印象に残る佳品です。

 また、実録系の怪談話でも「うつむき加減の男の数歩後からついていくと、跨線橋の角を曲がった途端、その男が消えている」という幽霊話があったりします。

 してみると跨線橋というのはミステリの世界では異空間か何かの様に認識されているのでしょうか。
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2017年02月19日

マイクロのEF59(1号機)

 昨年暮れに入線させていたNゲージロコから。
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 物はマイクロのEF59 1号機です。
 EF59は以前にも同じマイクロ製品を入線させていますが、わざわざ2両目に手を出したのは
 「プロトタイプが違うから」というのに尽きます。

 瀬野八の後押し専門機関車であるEF59は形式名こそ同じなものの、種車がEF56とEF53の二種類があり外見上は「同じ形式名なのが信じられない」という特徴があります(笑)
 つまり前に入線させていたのがEF56ベースだったのに対して今回のはEF53が基になっています。
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 しかも、この1号機は末期にはPS22パンタを搭載するという異色ぶり。
 PS22という下枠交差形パンタと言われて連想されるのはほぼ例外なく新型電機、昭和ひとケタ生まれのEF53にこれが載っている姿というのは違和感というか一種の異形感すら感じます。
 気のせいか避雷器も妙に近代的に見えますし。
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 同じ瀬野八対応の改造をされたC52と同じ様な異形の匂いを感じさせるのが今回の1号機と思います。
 見るからに年季を重ねた古兵という感じで個人的には好きです。
 そして前面には見事なゼブラ模様。
 如何にも機能を特化した専用機と言った趣です。

 走行性はまあ、いつものマイクロの機関車という所です。
 今気が付いたのですが、完成品のラインナップを見る限り瀬野八補機のNゲージモデルはほぼマイクロの独壇場ですね。
 これまで私が入線させたのもすべてマイクロでしたがこの種のロコのモデル化が体質的に似あうメーカーだと思います。
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 それにしても瀬野八といい碓氷峠といい、用途を特化した機関車というのはどれをとっても個性の塊ですね。
 大抵の機関車が汎用性重視でマニア以外には見分けがつかないのと異なりこれらの機関車はどれをとってもすぐ分かる。
 例えは何ですがパトカーや救急車に近い魅力があります。
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2017年02月18日

フルスクラッチのラーメン屋さん

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 先日静岡に出かけた折にコメントなどで教えて頂いた地元の模型店を覗く機会を得ました。

 店内は新製品は勿論ですが、懐かしのモデルが展示品・あるいは委託販売品として並んでいてさしずめN&16番の博物館の様相でした。
 店そのものの広さは地方の店としては標準的なものですが、品揃えのセンスが私のツボにハマるものだったので、ほっといたら何時間でもモデルを眺めて居そうな感じです。

 とはいえこの辺の駐車場は30分350円ですのでそんな呑気な事を言ってられません。

 今回紹介するのはそこで購入した委託品から。
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 フルスクラッチの「ラーメン屋さん」です。
 ここのラーメンは店の前を通るばかりで私自身は入った事はないのですが、店舗のセンスが21世紀的なので店頭でこれを見た時に飛びついてしまいました。
 店の前にはご丁寧に行列まで付いていますが、最後尾の人は私がモデルを持って帰宅中に卒倒された物です(爆)
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 プラシートとテクスチャペーパー素材のモデルの様ですが、鉄道模型と(建築家がつくる様な)建築模型の中間的な表現で、レイアウト上に配置しても違和感はごく少ないです。
 が、これが街並みに入った途端にそれまで昭和50年代初頭という雰囲気だったのがいきなり「21世紀の街並みに変わって見えたのには驚きました。
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 時計台ラーメンもモジャハウスの喫茶店も前のままなのに(笑)

 この手のチェーン店のモデル化はその配列と種類を吟味するだけでレイアウトの時代設定をかなり絞り込ませる効果がありそうです。
 (セブンイレブンですら看板の意匠を変えていますし、80年代初めまで非常によく見掛けた「小銭ずし」は今はどうなりましたか)
 あと何十年か先には「サークルK」があるから2010年代のレイアウトだとか言われるのでしょうか。
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 このラーメン屋を見ていてふとそんな事を考えました。
光山鉄道管理局
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2017年02月17日

駅でテツドウモケイを買うはなし

 今回は「テツドウモケイの買い物」のはなしです。
 ちなみにこれを書いている今の私は少し酒が入っているので内容がやや支離滅裂になっているのはご勘弁ください。
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 前に「デパートでテツドウモケイが買えた時代」の事を書きましたが、模型好きな人が模型を買う場合一番ぴったりくるのは当然模型屋さんだと思います。
 デパートがホビーショップとしての機能も司っていた頃はデパート(のおもちゃ売り場ではなくホビーコーナーの一角に、という意味で)も同様のステイタスがあったと思います。

 尤も私なんかは骨董品やジャンクものレベルの模型を買う事がとみに増えているので「中古ショップ」がメインになるというおかしな現象になっていますが。

 ですが「鉄道ファンが鉄道模型を買う」場合尤もそれにふさわしい気分になる場所というと、それはやっぱり「駅」ではないかと思います。
 まあ、少し拡大解釈して「駅ビルか駅舎と一体化したデパート」なんかも良いでしょう。
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 こんな事を考えたのは先日静岡に出かけた折そこの駅ビルの中に「ポ●ンデッタ」で中古モデルを買ったからなのですが。
 あそこで中古モデルを手に取って駅のコンコースに下りた時「ああ、鉄道模型は駅で買うのが正しいな」なんてことをふと思ったのです。
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 さて、駅舎や駅ビルの中で鉄道模型を買うというと例えば秋葉原のトレ●アートとか新宿の小田急トレインショップ、あるいは(ここ20年位行っていませんが)池袋のし●なるはうすなんかがすぐに浮かびます。
 実を言いますと盛岡の駅ビル(東北新幹線開業前年にオープン)でも最初の半年くらいの時期、鉄道模型を含めたホビーショップがあった時期があるのですが、さすがに続きませんでした。
 尤も今の秋葉原なんかは駅前に鉄道模型が買える店が何軒もあったりするのですが(但しいずれもビルの上層階なので手軽さの点では疑問符が付きますが)

 これらの中で個人的に印象的なのは「缶ビールとスポーツ新聞でも買うような(見た目の)手軽さで鉄道模型を売っている」様な構えの小田急のショップでしょうか。初めてあそこで鉄コレの動力を買った時の心理的衝撃といったら(笑)

 大手私鉄の場合、鉄道模型も一種のノベルティですから自社車輛を中心に模型を売るスペースがあってもそう不自然ではありません。

 中小私鉄でも私の経験で例えば、富士急行の富士山駅に富士登山電車の鉄コレを買いに行った折「切符売り場で模型が買える」なんて経験をして仰天すると同時に「ああ、こういうの、いいなあ」とか思ったりします。
 昔の鉄コレみたいに1両500円かそこいらで売られているレベルなら「旅先の駅でそこのゆかりの車輛をちょっと」なんて事も出来たでしょうが、今は何でも高騰していますから中古の、それもジャンク品でもないとそういう真似はできません。

 閑話休題。
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 駅という施設が旅人にとって旅情を象徴するものである様に、鉄道模型だってそこから連想されるものはやはり「旅情」ではないかと思います。
 旅情を感じる施設で旅情の象徴である鉄道模型が買えたら、それはそれで素敵な事ではないかという気がします。

 もっと言うなら車両だけでなく、例えば情景モデルとしてのレイアウト用品や一部の専門書でもあったりすると帰りの列車の中がそれなりに楽しい気もしますし、前にも触れた鉄道模型ファンの新しい層の掘り起こしにも少しは繋がるのではないかと。
 まあ、鉄道模型という趣味自体がまだ特殊な部類ですし上記の例と照らし合わせるとびっくりするほどの効果はないとも思いますが、それでも複数の路線が集まるターミナル性のある駅にそう言うのがひとつくらいあっても良い気はします。

 それに、駅から離れた「クルマでしか行けそうにない様な所にあるショッピングセンター」とか商店街の中の模型屋にばかり鉄道模型が置かれているというのは、よく考えてみると少し変な気もしますし(但し「鉄道」を離れて「模型」と割り切るならこれは当然のことなのですが)
 
 余談ついでに
 これまで私が鉄道模型を売っている場所として一番違和感を感じたのは20年近く前に出くわした「高速道路のサービスエリアの売店でマイクロエースの車輛セットが売られている」ところでした。
 鉄道と競合する交通機関の施設でこういうのを見ると結構びっくりします。
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2017年02月16日

「きかんしゃやえもん・D51の大冒険」

 今回は久しぶりの映画ネタ。
 しかもアニメです(爆)
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 昨年暮れにCSで掛かった東映まんが祭りのメインピクチャーだった「きかんしゃやえもん・D51の大冒険」(昭和49年・東映)

 あの頃の思い出から書きますと、昭和40年代当時は任侠映画か実録やくざ映画ばかりやっているという印象だった東映の映画館が春夏冬の休みシーズンだけは突然変異の様に「お行儀のいい長編名作アニメ」をメインとしたまんが祭りをやっていたものです。
 併映は決まって「仮面ライダー」「マジンガーZ」などの特撮・ロボットアニメか「ひみつのアッコちゃん」系の魔法少女ものが並び男の子も女の子も(ついでにその親たちも)一気に取り込もうというある意味「地引網的なプログラム」でもありました。

 (ちなみに当時の私はばりばりの「東宝チャンピオン祭り」派でしたが)

 上述の通りまんが祭りのメインプログラムは「長靴をはいた猫」とか「にんぎょ姫」とか「龍の子太郎」なんかの名作ものだったのですが、そんな中で突然変異的に公開されたのが本作でした。
 まあ「きかんしゃやえもん」もある意味名作のひとつと言えなくもないですが、ここはやはり当時大ブームだった「SL」「D51」にあやかったものでしょう。

 東映自体、他社に比べて鉄道映画に強いところでしたし。

 さて、本作はきかんしゃやえもんのストーリーそのものには忠実ですが脚色度が非常に高く、これを観てから原作を読むと絶句すること請け合いです。

 やえもんに住み着いている「ねずみの一家が石炭をくべたり」「主人公の子どもがやえもんやネズミと普通に会話をしたり」「EF58や0系新幹線はもとより踏切のトラックまでもが人語をしゃべる世界」
 そうしたキャラクターの描写や描き分けもなにかステレオ的で物足りない印象が残ります。

 何しろクライマックスが「駅を襲ってDD51をジャックしたギャングを追ってやえもんことD51(因みに声は熊倉一雄)が山岳線を激走する」なんてなものですから原作の持つ独特の長閑さは無きが如し。

 もともと「やえもん」のモデルは鉄道博物館に展示されている150だったと聞いていますが、それがいつの間にかD51に差し替えられ、デザインも意外にD51に忠実な(あ、でも顔や手はないか)ものになっていますから雰囲気が変わってしまうのも無理はありません。

 とまあ、アニメパートを見る限りは鉄道ファンが見ても手汗をかきながら顔から火が出そうなほどの代物だったりします。
 しかし本作は実は「実写とアニメのコラボ作品」である点が最大の特徴です。
 しかもその実写パートが意外に豊富。
SD-2010-1202-004.jpg
 アニメパートの合間に挿入されるD51の実写の走行風景はまさに「鉄道映画の東映」の面目躍如です。
 シネスコの横長画面と列車の走行風景は実に相性がよく、長編成を牽引するD51の実景場面には殆どハズレがありません。

 あらゆるシチュエーション、あらゆる季節の中を貨物や客車を牽きながら悠々と走行するD51の画には全く酔っぱらえます。
 
 ある意味「列車走行風景の撮り方のお手本」みたいな構図が続出しており鉄道ファンにとってはここが見どころでしょう。
 これを参考にしてレイアウトの走行風景を撮ったりしても案外良いかもしれません。
DSCN6213.jpg
 映画の性格上主役はD51ですが、よく見ると一般型とナメクジがちゃんぽんしているのはご愛嬌。
 クライマックス近くで解体場に引かれてゆくやえもんのシーンでは「DD51に牽かれるD51の廃車回送」がちゃんと用意されています。

 まさか1号機関車でこれだけバンバン実写パートは作れないでしょうから、この為に主人公がD51に設定されていたのではないかと思います。

 そこに注目すれば意外と鉄道ファンにお勧めできる作品かもしれません。

 因みに同時上映は「仮面ライダーX」 「飛び出す立体映画・イナズマン」「キューティハニー」「マジンガーZ対Drヘル」「ミラクル少女リミットちゃん」だったりしますが(爆)
光山鉄道管理局
 HPです。

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posted by 光山市交通局 at 06:00| 岩手 ☁| Comment(3) | 映画・映像・小説など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする