趣味の原点を振り返る13・漫画の鉄道模型入門



 昭和50年前後はいくつかの入門書が出ていましたが、今回もその一冊を取り上げます。
 水野良太郎著「鉄道模型入門」。以前に触れたカラーブックス「鉄道模型」の少し後に出た本です。
 水野良太郎といえばTMSの漫画で有名ですが、当時の私のイメージで多胡輝著カッパブックスの「頭の体操」の挿絵を描いている人でした。当時は「頭の体操」シリーズも読んでいたのでそれゆえに最初にTMSを読んだ時にこの人の漫画を初めて目にした時の驚きは一通りではなかった事を覚えています。

 漫画家の描いた鉄道模型の入門書を読むのはこれが初めてではなかったのですがそれでもほかの入門書に比べて挿絵のビジュアル面が充実しており特にレイアウトプランの構成はこの人ならではの楽しさが溢れていた様に思います。
ところで本書の巻末には鉄道模型の参考書や入門書の一覧が記されていたのですが、その最後に「専門誌購読だけのファンも増えてほしい」という一節がありました。
 この一節のおかげ…という訳ではないのですが、20年にも及ぶ趣味の中断期間の時期、専門誌とカタログを読む事だけは継続していました。

 実際、本を読んでいたおかげでモチベーションが極端に落ちる(完全に止めようと思わなかった)事がなかっただけでもこの時期は無駄ではなかった気がします。
 その意味でも私にとって影響の大きい本だったといえます(笑)

さて、余談ですが漫画家の描いた入門書として忘れられない本にもう一冊、「光速エスパー」の作者のあさのりじが描いたマンガ版「模型工作入門」というのがあります。
 私がこれを買ってもらったのは昭和46年頃の事ですがTMSの存在すら知らない当時鉄道模型の基礎知識を得るうえで大きな役割を果たしてきた本でした。(総合的な模型の解説書でしたが鉄道模型にも全体の4分の一位が割かれており16番はもとより当時は黎明期のNゲージ、いまでは聞かないQOゲージについても触れられていました)子供時代の私にとって宝物と言える本でした。

 が、この本はあまりにも読み込まれたせいでいつしか本自体が分解、消滅してしまい手元にありません。最近になってもう一度見たくなりネットなどで検索しても引っ掛からないありさまで私にとって幻の本になりつつあります(苦笑)

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