2017年04月11日

C11のゼロヨングランプリのはなし(笑)

 先日お話しした「パワーパックと機関車の相性」のはなしの続きです。
DSCN8061.jpg
 先日紹介したTOMIXのC11の走りのチェックではKATOとTOMIXの比較的現用機に近いパワーパックを使いました。
 これまでは単にKATOとTOMIXの相性という観点でのチェックでした。

 「ではそれ以外のメーカー、それも旧型機のパックではどういう反応になるのか」という観点でチェックしたところC11に限らない問題点が浮き彫りになってきた感じがするのでここで上げたいと思った次第です。
 さて「それ以外のメーカー」と書くと如何にもカッコいいですが、こんな実験ができるのも実はここ数年奥などでジャンク品のモデルをまとめ買いした時などに必ずと言って良いほど旧型のパワーパックが付いてくることが多かったからです。

 このテストをするまでは増えに増えてゆく旧型パワーパックを前に「これじゃパワーパック公害じゃないか(2年ほど前から旧製品のパックはリサイクル店で買い取ってくれません)」とか毒づいていたのですがまさかこんな形で役立つとは。
DSCN8056.jpg
 その前にまずチェックしたのは主に路面電車用に使っていたN-DU-201‐CL。
 私の手持ちのTOMIXパックでは一番の高級品ですが加減速のタイミング取りが意外と難しかったので小スペースの路面電車用に使っていたものです。

 これの後継機を使ってチェックされていた方のブログを拝見していましたが、そこでも書かれていた通りかなりスローが効く走りでした。
 「電車の運転台で蒸機を運転する」不自然さが我慢できるなら走りの面ではお勧めできる組み合わせと言えそうです。
 ただしその場合でも低速で「じりじりノイズ」が乗るのは変わらなかったですが。

 さてようやく本題です。
 今回テストに用いたのはトミーナインスケール、エーダイナイン、西沢精機の何れも30年から40年前の旧式パワーパックです。
DSCN8058.jpgDSCN8055.jpgDSCN8057.jpg
 アンペア数に違いはありますがいずれも当時のメーカーのスタンダードモデルだったパックでした(これだけあって肝心の関水金属製がないのが何ですが)
 線路は前にKATOとTOMIXのパックでチェックをした同じクレイドルレイアウトのオーバルコース。勾配なしポイントなし最小280Rのカント付、モジュール接合部に若干の段差ありという条件です。

 まずエーダイのパックを接続してレオスタットを回し始めた途端。
 「C11がドラッグスプリント顔負けの急加速でダッシュ」したのには心底たまげました。
 ダイヤル操作を間違えたのかと思い電圧を絞っても効果なし。逆に最大に合わせたら「E5系顔負けの超高速ですっとんで行った」のですからたまりません。
 これではとても鉄道模型の走りとは言えない。

 ところがそのあと西沢製、トミー製のパックを接続して試してみたらどれもこれも「スーパーダッシュモード」で走ってしまいました。

 この結果を見て「これはC11だけの問題ではないのではないか」と思い同様のコアレスモータ機のKATOのC59で試してみると「こちらもゼロヨン加速モードの急発進」をやらかしたのです。
 しかもレオスタットの調節でも速度の制御が殆どできず「停止ー高速ー超高速」の3通りの走りしかできなかったのはC11と全く同様でした。
 (ただ、C11のようなノイズは出なかったですが)

 普通のモータを積んでいるマイクロエースの機関車では多少がさつながらもそこそこ普通の走りが出来ましたからこれはどうやらコアレスモータと旧型パックの相性の問題が大きいのではないかと思い当たりました。

 今回テストに用いたパックの大半は今ではメインで使われる事などほとんどないのではないかと思われるほどの骨董品です。
 あれから40年の間にモータの改良(進化?)やパワーパックの電圧制御の向上などでここ10年ほどの間に出たモデルであれば、大概スローの効いた加減速のスムーズな走りが可能になりました。
 それに合わせて動力系も繊細な物が増え、かつては考えられなかった16番と同等かそれ以上にスローの効くNゲージ蒸機も現実のものになっています。

 ですがコアレスモータなんてのがなかった頃の旧式パックではそういう繊細な動力に対応できる電流を流さない様です(それが悪いという訳ではありませんが)
 なるほど旧式のパックでも走る事は走ります。ですが最新モデル、それもコアレスモータを用いた機種では模型としてみたら現実離れした走行しかできない可能性がある訳です。
 困った事にコアレスモータを使う位のモデルは大概メーカーにとっても細密さを売りにするモデルが多いですから走行性と見た面とのギャップが最大限に開いてしまう訳で。
 (そういえばワールド工芸の小型電機などは台車内臓式のコアレスモータでした。あれがシグナルグランプリ並みの猛加速をする様を想像すると汗)

 一応走る事は走れますから「上位互換性」は保たれている事にはなりますが。

 ただ、キャリアの長いファンで旧式パワーパックをいつまでも使っている方だとこの走りは相当なストレスになりそうなのは確かです(笑)
 まあ、今どきのパックは結構安いですし、どうかすると現行機に近い中古品が半額程度で買えますからこの機会に買い替えれば済む話ですが。
 (逆に最近のパックで旧型車、それもエンドウとかしなのマイクロとかのを走らせると「あれ?こんなにスムーズに走れたっけか!?」と逆の意味で感動する事も多いですから)

 日本型Nゲージ誕生から50年(いや51年目か)意外な形で旧世代と新世代の断絶のような物を意識させられる出来事でした。

光山鉄道管理局
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posted by 光山市交通局 at 06:00| 岩手 ☁| Comment(0) | 思いつくままに・考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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