2019年04月13日

あの頃のRM MODELS

 私が思うに、どんなジャンルでも専門誌というのが一番面白いのは、創刊から数年間ではないかと思います。
編集方針がまだ固まっていない試行錯誤の期間は面白いものも面白くないものが混在していてその独特な雑多さに魅力を感じますし、ある程度雑誌の方向性が固まって来てからしばらくの間は脂が乗り切った時期としてこれまた読み応えを感じるものです。
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人間と同じ様に雑誌の世界にも幼年期や青春期というものがあるのでしょう。

 鉄道模型誌でもそれは同じ事で、昨年来「とれいん」の創刊直後の時期の号を古本で買い込んだのも、そうした魅力に浸りたいという思いがありました。
 そんな折、行きつけの鉄道カフェのご店主からたまたまRM MODELSのある号を頂きまして一読したのですが、これがまた今読んでみると結構面白かったりします。
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 こちらは創刊90号の新幹線特集。なんと付録にバンダイスタートレインの限定モデルがついて来るという豪気な内容です(このモデルについても近く触れたいと思いますがw)
 メインの特集が新幹線なのでそれらの記事が中心なのは当然ですが市販品の紹介や加工、改造記事の他、当時の連載の鉄道模型考古学も特集に合わせて新幹線を取り上げ、付録のスタートレインのNゲージ化記事も含めて独特のごった煮感覚が味わえます。一方で列車紳士録や釣り掛け讃歌、温実知模のススメとか模型徒然草などのコラムやイラストなどの連載も多彩。自分に興味のないジャンルであってもとりあえず目を通して見たくさせる魅力がありました。

 この「ごった煮感覚」こそが創刊から旬にかけての専門誌のみが持ち得る特有の魅力ではないかと思います。
 唯一面白くないのはSHOPPRESSや広告がむやみに分厚いところですが、これもまた専門誌の宿命みたいなもので、広告ページの多さが雑誌の勢いのバロメーターであると考えるならこれはこれで魅力ではあります(とれいんの様に鉄道から離れた寿司屋やパイプ屋さんなどの異業種の広告でもあればまたコクが出た様な気もしますけれど)

 お値段と重さが祟って毎号買うわけにいかないRM MODELSですが他誌に比べると当時のノリはまだ少しは残っている感じもします。
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2019年04月05日

カラーブックス「日本の私鉄・近鉄」

 先日入手したカラーブックスから
 カラーブックスの日本の私鉄シリーズの第一号は近鉄でした。
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 本書が出た当時はエンドウがNゲージで初めて3代目ビスタカーを出した直後位のタイミングだったと記憶していますが、その辺の相乗効果もあったのが当時「日本の私鉄・近鉄」は結構本屋さんの店頭で見かけた記憶があります。

 ですがあの頃の私にはビスタカーのNゲージは高くて手の届かない存在でしたし、個人的に好きだった近鉄車が「あおぞら号」位しかなかったので本書には手を出しませんでした。
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 それから30年以上を経過しましたが、その間に家族の転居に伴い伊勢方面へ旅行する機会が増えたため、実車のビスタカーや伊勢志摩ライナーに乗る機会が得られ、その快適さに近鉄のイメージが重なる様になりました。私鉄の優等列車の国鉄やJRとは異なるノリを教えてくれたという意味では近鉄が与えてくれたものはわたし的には大きかった訳です。

 その後、Nゲージにおける中古市場の確立とそれに伴う旧モデルの出物の拡大という追い風もあって、ほぼすべてが中古モデルとはいえ当レイアウトの近鉄車の比率は急速に拡大しました。
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 そうなると何か実車のガイドブックが欲しくなるのが常。
 早速本屋や古本屋を探しましたがその時にはカラーブックス自体が古本屋さんからも払底状態。

 なかなか見つからない一冊になってしまっていたものです。
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 先日の上京で阪神と並んで近鉄のカラーブックスも出ていたのでどうにか入手に成功しました。
 ・・・と言いたいところですが今回入手できたのは「近鉄U」とずっと後に出た改訂版の「近鉄」だったりします。

 私の求めていた80年代初め頃の主力車が掲載されている初期の本は今回も入手できませんでした。
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 とはいえ前者は80年代中盤に追加された物なので前作以後に登場した車両は大概載っています。この時期の近鉄車も最近のNゲージでは充実度が高いのでガイドブックとしての価値はまだありそうです。
 あとは初期の「日本の私鉄1・近鉄」が揃うと有難いのですが…

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2019年03月29日

カラーブックス「日本の私鉄 阪神」

先日の出張の帰りに電車の中ででも読むつもりで買った古本から。
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 ここ数年で徐々に古本が増えているカラーブックスの日本の私鉄シリーズ
 今回は「阪神」を購入しました。

 帰りの列車の中で読んでいたのですが、同乗していた同僚から「見分けのつかない電車の羅列みたいな写真集のどこが楽しいのか?」と訊かれました。
 その人は阪神と言うと「タイガース」のイメージしかなく、親会社が鉄道会社である事すらあまり認識していない御仁ではあったのですがw
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 これが名鉄とか小田急だったら、目立つ優等列車や個性的なデザインの車両も結構あるので何となく言い訳も効くのですが、殊昭和50年代の阪神車の魅力を説明するのは難しいものです。
 その場は何となくお茶を濁したのですが、私からすれば車両の見た目は地味でも読み込んでゆくと阪神の独自性が透けて見えてなかなか楽しめる一冊だったのも確かです。
 と言うか、適当に言い訳こそしましたが、読んでいる私自身が阪神の面白さを本書を読みまでよく認識していなかったのですから人の事は言えませんね。
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 上述の通りこの本は昭和50年代後半の車両とその運用、歴史を俯瞰した内容ですがた外見上同業他社みたいに誰が見てもわかる様な話題性のある様な派手な車両とか編成は殆どありません。
 優等車の「赤胴」普通列車の「青胴」(一部赤胴もありますが)でカラフルさこそありますが、車両自体はごく朴訥と言うか普通の通勤電車のノリが保たれているだけに話題性に欠けるのは確かです。
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 ですが、その朴訥さ、普通さ、質実な部分と言うのが当時の阪神車の魅力を感じる所です。
 実際、鉄コレで阪神車の事業者限定品を見かけると結構な確率で入線させてしまいますし、レイアウトでこれらを走らせると不思議と周りの風景までもが活気を感じさせる感じがして楽しかったりします。

 「活気」と言うキーワードで本書を捉えるなら私鉄随一と言っていいくらい「野球」の繋がりが大きいのがこの会社の特徴でしょう。
 「日本の私鉄シリーズ」で「巨人阪神戦」「高校野球の開会式」といった野球の写真が堂々と載っているのは本書くらいではないでしょうか。

 甲子園に駅を持っているだけにプロ野球はもとより春夏の高校野球シーズンで「突発的に集中する乗降客を捌き切らなければならない」という特異性を持つ列車の運用を強いられるのがこの会社の特徴です。
 それゆえに試合の展開によってラッシュ時が変わってしまうのに臨機応変に対応する信号所や運転指令所、私鉄としては早々とコンピュータを導入していた列車運行システムなどの特徴も本書では語られていて、この部分が一番読んでいて興味深かったところです。
 「二丁ハンドル」などと言う特異な運転形態も初めて知ったのですが(恥)そんな事をしてまで多くの客を捌き切るこの鉄道の運行形態はまさに「活気あふれる」と言う言葉がぴったり来ます。
 (もちろんこれを日常的にこなしている社員の苦労も半端ないとは思いますが)

 その阪神の車両のNゲージモデルも鉄コレの登場このかた急速に充実している感があります。ジェットシルバー車のNゲージモデルが普通に完成品で買える時代が来るなんて思いもしませんでしたね。
 
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2019年03月16日

「都市・町の建築」

今回は建築関係の書籍から。
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グラフィック社の「都市・町の建築」という一冊です。
この会社の本はこの趣味に入ってすぐくらいの時に「建築模型」というのを買った事があるのですがその時によく立ち読みしていたのがこの本でした。

その当時から都市型のレイアウトを志向していた私にとって、とても楽しめる内容だったので欲しかったのですが、当時貧乏すねかじりの学生の身分で買える金額でなかったので泣く泣く諦めた思い出があります。

ごく最近になってその事が妙に気になり探していたのですが、既に絶版で奥や古本屋でもついぞ見かける事がなく忘れかけていた一冊でした。先日ようやく出物を見つけ、しかも新刊当時の5分の1くらいの額だったのでようやく入手できた次第です。
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(グラフィック社 瀬口哲夫著「都市・町の建築」124Pより画像引用)

建築関連の本とは言っても中身は実質タウンウォッチング本で1980年代の都市部で見かけた特徴的な建築や建築風俗を纏めたものです。
取り上げられている建物類は近代建築にとどまらず、あの当時まだ残っていた古い建物や、下町などに存在していたスラム的な構築物も扱われていて、都市ならではの雑多な雰囲気をイメージさせてくれるものです。
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(グラフィック社 瀬口哲夫著「都市・町の建築」100Pより画像引用)


建物の増築パターンや改造の部分、今でも街を歩いていて今見かけるものも多いですし、普段漫然と歩いていると見落としてしまうところを丹念に拾い上げているところにこの本の真骨頂があります。
特にレイアウトなんかで再現される都市は実際に比べてどんなにレトロぶっていても妙に小綺麗になってしまいがちな部分というのがあるのですが小綺麗でない部分を敢えて取り上げる事で街の実在感が演出できるという意味で本書に触発される部分というのは確かにあります。

これらがそのままレイアウトの建物に作れるわけではありませんが、最近の様に改造のベースになる市販ストラクチャーが充実している今なら、ちょっとした加工や改造のヒントとして通用すると思います。
今回読み返して見て、本書に出ている幾つかのヒントを元に建物の改造やキットバッシュをやってみようかという衝動に駆られています。

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(グラフィック社 瀬口哲夫著「都市・町の建築」78Pより画像引用)

 鉄道車両をモチーフにした建物なんかはすぐにも出来そうな気がしますし(笑)
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2019年03月12日

「Nゲージモデルで知る貨車読本」

 今回は先日入手した新刊本から。
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「Nゲージモデルで知る貨車読本」(高橋 政士著 イカロス出版)から

 実車の写真図鑑とかイラストによる車両図鑑と言うのはこれまでに星の数ほど出ていますが、実車の解説にNゲージのモデルを使うというのは纏まった形としてはこれまである様でなかったものと思います。
 しかも題材が「貨車」
 機関車でも電車でもない貨車だけの本というのも一般向けとしてはあまりなかったものと言えます。
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 Nゲージが登場して50年以上が経ち、貨車だけで一冊本が書けるくらいにラインナップが充実してきたという事でもあるのでしょう。
 尤も、これは省スペース故に長編成がしやすかったために長大な貨車の編成が手軽に楽しめるというNの特徴もあると思います。
 かつて16番の主要モデルを網羅した「工作ガイドブック」などを読み返してみると機関車や電車はそれぞれ20ページ以上のボリュームだったのに貨車はたったの4ページ。
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 種類こそ多かったですが、機関車に比べると添え物的な扱いでした。おそらくこれは「機関車のスター化、アイドル化」がメインだったSLブームの時のファンの大半が牽引する貨車にそれほど興味を向けていなかった反映と思えます。
 (貨車マニアが居なかった訳ではないにしても基本的に傍流扱いでした)
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 本書に話を戻すとJTBキャンブックスとほぼ同じサイズと厚みでありながら取り上げられている貨車は110種類以上。
 1形式2ページ前後の割り振りでも結構なボリュームです。
 しかもこれだけ載せていてもまだモデル化されていないメジャー形式があったりするそうなのでこの世界つくづく奥が深いと思います。

 (因みに本書で未製品化扱いだった貨車の一部は最近になって甲府モデルのペーパーキットでリリースされています)

 不満点を挙げるならこれだけ模型の貨車を網羅しているのに、どこのメーカー品なのかが一切書かれていない点。
 これを買うユーザーの何割かは本書を参考に模型で貨物編成をやろうと思うような人だと思うので、製品リストでもつけてくれれば有難かったと思えます。
 (折込別紙で追加するなら今からでもできる様な気もしますのでご一考願いたいところです)
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2019年03月05日

「Nゲージプラス」を読んで感じたこと

 先日入手した古本から
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 イカロス出版の「Nゲージ+02 飾る・つくる・走らせる」
 実は最近まで本書の存在を知らなかったのですが近所のブック●フに並んでいるのを見つけて手に入れたものです。

 一応本書は体裁上はNゲージ入門書のジャンルに入る一冊ではないかと思いますが、その趣は従来私が読んできた入門書とは一線を画したものだと思います。
 それを一言で言うなら「コレクションとしてのNゲージ(鉄道模型)」の主流化。

 最近、ツイッターのコメントなんかで「テツドウモケイの玩具化」と言うキーワードで最近のこの趣味の変化が語られているのを見る機会があり興味深く拝見したばかりでした。
 Oゲージや16番の時代までは従来、鉄道模型ファンと言えばほぼ8割がたかそれ以上が「工作ファン」の事を指していたと思います。
 それは当時の専門誌の記事の配分や入門書などの構成を見ても明らかですが、鉄道模型のコレクターと言うのは余程のお金持ちか相当のマニアかのどちらかである事が多く、ファン全体の中では少数派だったと思います。
 (但し業界への金銭的貢献度は工作派のそれに反比例して高かったとは思いますが)
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 その風向きが変わってきたのはプラ量産品としてのNゲージの登場と台頭が大きく影響していると思います。
 そのNにしても当初はレイアウトの工作に比重が置かれ、コレクションを語れるほどにはラインナップがなかったという事情もありました。
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 恐らくですが「コレクションとしてのNゲージ」が意識され始めたのはKATO(当時の「関水金属」)が153系のリリースに合わせてある程度の編成が収まる規格型のブックケースを出した辺りからではないかと思います。
 それまでばら買いして好みの編成を作ると言う買われ方だったNゲージがこれをきっかけに「ある程度の編成物をブックケースごと買う」と言うベクトルに変わった事でコレクションの重要な要素のひとつである「整理がしやすい」条件を満たしたこと、プラ量産品ゆえの安価さも手伝って鉄道模型のコレクションが非常に手軽になってきた事がこの変化の背景にあったと考えています。

 ですから上記のツイッターのやり取りにあった「テツドウモケイの玩具化」というのはむしろ「テツドウモケイのコレクターズアイテム化」と言い換えた方がより適切ではないかと。
 (玩具だったらある程度遊び倒せる位の耐久性や簡素化が必須ですが、今のNゲージはその条件を満たしているでしょうか?)
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 その変化を入門書と言う形で端的に示したのが本書ではないかと思います。
 「同一形式のメーカー毎に異なるディテールの徹底比較」「編成を組むときのつなぎ方を極める」「移ろいゆく国鉄車両モデルコレクション」「コレクションを生かすNゲージ車両活用術」「形式別蒸気機関車モデルカタログ」etc。
 本書で特集されているこれらの項目は従来の工作派の入門書には殆どなかったか、あるいは無視されてきた部分だと思います。
 工作や走行の項目もあるにはありますが付属パーツでディテールアップ、走行系のメンテナンスなどコレクションのそれに比べると明らかに従の印象があります。
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 少なくとも本書のメインユーザーにはフルスクラッチの自作とか、ハンダ付けを駆使したブラスモデル工作と言うのは殆ど眼中にないでしょう。
 これが良い事かどうかは私個人レベルで判断できかねる部分なのですが、こうした本が同業他誌に比べるとはるかに一般書店で手に入りやすいという事実もまた確かです。

 ファンのすそ野が広がっている事は実感するものの、従来の工作派にとってこれはあまり面白くない事かもしれません。
 その辺りの事についてはいずれ項を改めて考察してみたいと思います。
 (本文の写真は本題とは関係ありません)

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2019年02月19日

「私鉄機関車30年」

JTBキャンブックスは時折古本の出物を見つける事がありますが、鉄道書籍自体の古本が少ない現住地や故郷にあってコンスタントに並んでいる事が多いシリーズです。
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 今回紹介するのは「私鉄機関車30年」
 以前紹介している「ローカル私鉄30年」の姉妹書とでも言えます。

 「ローカル私鉄?」の時もそうだったのですが、本自体の興味に加えて鉄コレの登場で「ガイドブック」としての性格も持つ様になりかなり重宝しそうな一冊と言えます。
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 実際、本書を開いて見るとここ数年鉄コレやワールド工芸などのキットでリリースされた機種も数多く掲載されていて、その意味でも役に立ちそうです。
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 が、本書の魅力は「旧国鉄の払い下げ機」「国鉄のそれとは異なるノリで作られた私鉄ならではの機種の持つ個性」「後の貨物事業の縮小や私鉄そのものの廃止、廃線に伴う機関車の流転の経歴」といった私鉄の機関車故の特徴が俯瞰できる点にもあります。
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 第3の特徴については鉄コレの機関車なんかが「同一機種の登場時と移籍後」を同時リリースしたりするので模型そのものが「鉄道図鑑」みたいなノリに近づいていますが、本書を併読すると各機種の経歴や特徴が鉄コレのパッケージ解説よりも詳しく書いているのでなかなか参考になったりします(笑)

 ジャンルの俯瞰本としてもなかなか役立ちそうですし、少しの暇を見つけて1ページだけ斜め読みしていても楽しい一冊です。


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2019年02月13日

「耳できくのりもの」とイマジネーション

 昨年暮れの事ですが、例の鉄道カフェでご店主と雑談の折「こういうものがありますよ」と紹介されたレコードがありました。
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 おそらく昭和40年代後半の物でしょうか、学研の学習ずかん百科のひとつ「耳できくのりもの」
 図鑑と言っても中身はアナログレコードでいろいろな乗り物の音を収録したものの様です。

 そういえば昭和40年代頃を中心にこの手の「レコードで聴かせる図鑑」と言う体裁の物は結構あった記憶があります。
 CDに比べて直径が大きくて平たい事からB5やA4サイズの書籍に落とし込みやすかった事、また当時はDVDどころかVHSすら出ていなかった為に映像主体のソフトが作れなかった面もあったのでしょう。

 ご店主の所ではプレーヤーが無いので私の所のプレーヤーで再生して中身をチェックしてほしいとの事でした。
 早速自宅で再生、中身をチェックしました。


 収録されているのは主に蒸気機関車、新幹線、フォーミュラレーサー、DC-8型ジェット旅客機の音。
 なぜか船がありません。
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 SLブームの折ですから蒸機の音が入っているのは当然で、しかも大人向けの音源レコードだっていくらでもありそうですが、当時のマニアにほとんど無視されていた0系新幹線やDC-8の現役時代の音が聴けるというのは考え様によっては貴重とも言えます。 

 聴いていると蒸機のブラスト音とか新幹線のフォーンには確かに昭和40年代の空気が感じられます。
 最初はD51の3重連の石炭の投炭、確認の声、後補機を繋いだ状態での登坂が、後半では0系新幹線の通過音、ひかり33号の車内アナウンス、中でも「電話室からの呼び出しアナウンス」なんてのはこんなレコードでもないと収録されていないのではないでしょうか。 ナレーションでは岡山止まりらしいので収録時期は山陽新幹線開通前後の昭和47,8年頃でしょうか。

 またDC-8ではJAL105便大阪行きの空港内のアナウンスから始まり機内アナウンス、管制塔との交信を経て離陸音、着陸音が収録されています。

 ナレーションは教育映画のそれをイメージさせるもので教育テレビのそれよりも堅苦しさがあり、聴き様によってうっとおしいかもしれません(笑)が当時物の音を聴きながらあの頃の気分に浸るならこれはこれで雰囲気は悪くないと思います。
 今ではこの手の図鑑はレコードからビデオやDVDあるいはWEBに主役を譲っていると思いますが、今回聴いてみて思ったのは、レコードには映像主体のビデオ図鑑とは異質な「聞きながら情景を想像する」と言う意味でのイマジネーションを刺激させるものがある気がします。
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2019年02月02日

昔の「とれいん」をまとめ買いしたはなし

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(プレスアイゼンバーン「とれいん」1976年9月号より画像引用)
 先日の秋葉行きでは帰りの電車で読む用に「とれいん」のバックナンバーを何冊か買っています。最近では現住地や故郷の古本屋でも出物を滅多に見なくなっているので東京のショップはそれだけでも結構貴重な存在です。

 TMSと異なりとれいんについては当時は「気に入った記事の乗った号だけつまみ食い」という買い方をしていたので結構欠けや未読が多いのですが、東京のショップに関する限りそうした号を見つけるのは割合容易なのが有難いです。

 で、帰省の帰りの電車の中でも未読のやつを何冊か持ち込みました。
 実はこれらの本は帰省中に実家で寝ながら読むつもりで持ち込んでいたものだったのですが、なぜか実家ではそういう気持ちになれず、電車に乗ったら急に読みたくなったという難儀な経緯があります。

 「帰りの電車でとれいんを読む」というのはいつの間にか私にとって一種の条件反射になってしまったのでしょうか(笑)

 まあそれは置いておいて

 RM MODELSやNについてもこれは言えるのですがこの種の専門誌というのは創刊から最初の数年くらいの時期が一番おもしろいと感じます。創刊直後の作り手の熱意が持続している事、雑誌としての形が固まっていない分試行錯誤の過程が多く中には「私みたいなボンクラくらいしか面白がらないんじゃないか」と思えるくらい型破りな記事や企画が載ることが多いからかもしれません。
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(プレスアイゼンバーン「とれいん」1978年7月号より画像引用)

 今回読み返した中で特に印象的なのが78年7月号の「ダイヤ運転で競技会」と76年9月号の「レイルウェイスピードトライアル」
 それとこれは既に持っていたものですが77年1月号の「私の社長専用車」「メルクリンのポータブルレイアウト」の「頭の体操」の項です。

 「予め設定されたスジの通りに複数の駅の間に複数の列車を走らせ、複数のチームが所要時間を競うというリアル且つゲーム性のあるイベント」「HOの線路の周回トライアルで最高速度を競う(レコードブレイカー的な自由形車両可)」
 あるいは「作者を社長に見立てて自分が乗ってみたいであろう自分専用車をモデル化する」「レイアウト上で予め配置された貨車を決められた順番に編成しその所要時間を競う」
 どれもこれも読んでいてワクワクしてきます。
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(プレスアイゼンバーン「とれいん」1977年1月号より画像引用)

 これらは最近の鉄道模型趣味界のなかでは顧みられる事のない楽しみ方ではあるのですが「こういう行き方もアリ」と言う点で読んでいて物凄い解放感を感じる記事です。
 (逆にこればっかりが主流になっても困りますがw)
 いやむしろ趣味なのだから「たまにはこれ位自由な発想があってもいいのではないか?」とも思えます。
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2019年01月25日

「絵とき鐵道科学」に舌を巻く(汗)

 今回は書籍ネタです。
 前回の「鉄道模型の友」と同じくエバグリでの戦利品から
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 交友社発行の「絵とき鐵道科学」(鐵道教育研究會著)

 初版が昭和21年ですから70年以上前の本という事になります(因みに当時の定価は18円)
 時期が時期なだけに紙質は仙花紙の様なざらざらしたもので見るからに時代を感じます。
 それもあって最初は単なるレトロ趣味程度のつもりで購入したのですが、これがなかなか侮れない内容でした。

 本書では線路、保安、車両の3章に分けて鉄道の基本知識をわかりやすく図解しているのですが画が大きくて見やすい上に、文字が少ない割に情報量も多く非常にわかりやすいのです。
 ほんの一部を引用させて頂くとこんな具合です。
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(交友社 鐵道教育研究會著「絵とき鐵道科学」94Pより画像引用)
 本書の後に出た鉄道図鑑や鉄道百科の類は数えきれないほどある筈ですがこれよりわかりやすい本はどれだけある事か。

 発行時期が時期ですから読者の対象に「鉄道模型マニア」が入っていないと思われます。日本で「レイアウト」の概念が紹介されたのは恐らく 昭和23年以降、鉄道模型も主流はOゲージで16番はようやく黎明期だったはずです。
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(交友社 鐵道教育研究會著「絵とき鐵道科学」72Pより画像引用)

 それなのに特に線路や保安などの記事を通しで読むと「無性にレイアウトが作りたくなる」気分になってくるのです。それ位施設関連の説明とイラストがよく出来ていて理解しやすいのです。
 こう言っては何ですがある程度鉄道施設に関してリアルなレイアウトを作ろうと思ったら本書は必携の一冊ではないでしょうか。(勿論これ以降の技術や環境の変化も勘案しなければならないですが。何しろ本書の頃にはATSもCTCもなし、国鉄内でも電車はまだまだ傍流でしたが)
 何しろ本書ではタブレット式通票が「単線閉塞方式の王座」なんて大仰に書かれ「通票閉塞器の操作法が2ページにわたって書かれている!」くらいです。
車両にしても同様でこれを読むと「無性にブレーキホースや放熱管を追加したくなる」魔力が(以下略)

 面白いのは本書の場合記事の中心が線路や施設の解説にある事で車両に関しては全体の3割ほどしかありません。この辺り「鉄道を施設産業と捉えて車両も含めたシステムとしての鉄道に興味を持ってもらおう」とする当時の著者のポリシーを感じます。
 先に書いた様に文章は平易ですし(但し旧仮名遣いで今では使わない漢字も多数ある点に注意すれば)イラストも的確かつ大きく描かれているので「これ一冊読んだら鉄道博物館に行かなくてもいいんじゃないか?」とすら思えるほどです。


 これくらい出来のいい本なら重版や復刻の可能性もありますが・・・なんて書いていたらこれは今でもKindle版で電子書籍化されて容易に読めるのだそうです。
 ですが、これほどの名著が今回たった100円で入手できた(上記の電子書籍版でも350円するのに)のですからエバグリ恐るべし。

 そう思うと来月の閉店が改めて惜しまれてなりません。
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2019年01月16日

謎の専門誌「鉄道模型の友」ってなんだ?

 年末年始のエバーグリーン探訪に関連して。

 今回帰省の帰りにここに立ち寄ったのは主に「とれいん」のバックナンバー狙いだったのですが、ついでのつもりで買った本の方が面白くて考え込んでしまったというおまけが付きました。

 年末年始のセールという事もあったのでしょうが今回は古書、古雑誌のボリュームもやたらと多く、いっとき古本漁りに精を出す羽目になりました。
 鉄道模型の店なのに汗
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 で、そこで何の気なしに面白そうだからと手に取ったのがこの雑誌です。
 「鉄道模型の友」第4号(1974年)

 最初は模型屋さんのパンフレットか何かと思い気に留めなかったのですが、帰りの電車の中でよく読んでみると一応奥付もあり定価も付いています。
 雑誌扱いではない物の一応定期的に刊行されていたものの様です。
 発行所はアートプランニング。編集兼発行人に藤田欣史と言う名前が載っています。
 総ページ数は32ページで、本文にカラー印刷はありません。ぱっと見では「昔の自治体の広報」か何かのようにも見えます。
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(「鉄道模型の友」第4号6・7Pより画像引用)

 16番全盛の時期の雑誌らしく内容はペーパーによるキハ23の工作法に始まり、ペーパー車体の上手な塗装方法、蒸機用ロストパーツを使った簡単なディテールアップ、車両の展示台をやさしく作るとビギナー向けの工作記事が並んでいます。
 更に「鉄道模型の通信販売の利用について」という記事もあり当時はあまり一般的ではなかった通販の利用法について懇切丁寧に記してあるのが目を引きました。
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(「鉄道模型の友」第4号11Pより画像引用)
 読んだ感じは「模型と工作」「模型とラジオ」の鉄道模型関連記事だけを切り抜いて一冊にまとめたという趣で、カラー印刷が無い地味な装丁と併せて「入門者〜中級モデラーの工作ガイド」といった内容です。

 それにしても、70年代前半にTMSとは別個にこんな鉄道模型の専門誌が出ていたなどこれまで全く知りませんでした。
私の故郷のような田舎で売られていたとは考えにくく、また地味すぎる装丁から見て一般書店に流通していたとも考えにくい所があります。

 紙面には模型店の広告も多いのですが、首都圏の他近畿圏、中京圏の店も名を連ねている所から見て本誌は主に3大都市圏の模型屋さんを中心に流通していたのではないかと言う印象を持ちました。

 これに興味を覚えてネットで検索してみたのですが、驚いた事にヒットしたのは画像、記事ともに二つか三つ。
 しかも本誌の創刊事情や何号まで出ていたのか等の基本的な情報が一切不明なまま。まさに「謎の鉄道模型雑誌」です。

 創刊は1971年前後らしいので殆ど年1回程度の刊行ペースだった様ですが5号以降出ていたのかは不明。
 もし本誌について何か情報をお持ちの方が居たらご教示頂けるとありがたいですが…

 それを別とすれば、本誌の内容はTMSよりやや下、模型と工作よりやや上と言う微妙な読者層を狙っている様な印象でこういうのがもう少し続いていたらと思わせるには十分な内容でした。

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2018年12月11日

カラーブックス「日本の私鉄 西武」

相当久しぶりな上に同じ本の二度目の紹介になるというカラーブックスネタ
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 今回は「日本の私鉄 西武」(保育社 西尾恵介 井上広和共著)です。以前の紹介の時はボリュームも少なかったうえに営団地下鉄とセットで紹介してしまいましたが先日の鉄コレ27弾で401系が追加された事もあって再度紹介したいと思います。
 表紙がレッドアロー5000系である事から想像できるかもしれませんが本書の上梓は昭和55年。
 背景のサンシャイン60も出来たてだった時期です。
DSCN6039b.jpg
(保育社カラーブックス「日本の私鉄・西武」30Pより引用)
 この頃の主力は新101系とか2000系辺りで西武と言えば「黄色い電車」と言うイメージが定着していた頃ですが一方で351,501系の様な朴訥とした味わいの車両もまだまだ現役だった端境期とも言えます。
 実は行きつけのショップの御店主も西武351系のファンだそうで自分の店にもその名前を持ってきたと言うほどでしたし、一時期鉄コレの351系がカウンターに山積みになっていた事もあった様な(笑)
 この辺りの車両は私の手持ちの鉄コレにもありますからその履歴を知る上では大いに参考になりそうです。
DSCN6038b.jpg
(保育社カラーブックス「日本の私鉄・西武」26Pより引用)

 又、本書では西部の親戚筋に当たるという富士箱根鉄道や近江鉄道の車両にもページが割かれていますが、西武も含めて今回通しで読んでみて思うのは、
 「あっ、これ鉄コレで買った奴だ」「そういえばこれも出ていたな」と言う感想ばっかりです。
 本当にこれらを入れると鉄コレの西武系列は意外に多い事もわかります(って鉄コレから話題が離れないな汗)
DSCN2467b.jpg
 最近は鉄コレで旧型の機関車もリリースされるようになり、そのための動力ユニットも出ていますから本書を参考に西武の旧型電機などを作る参考にもいいかもしれません。
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2018年12月04日

「とれいん」のバックナンバーに岩手を感じたはなし(笑)

 静岡行きの戦利品ネタ。
 個人的に意外性を感じたネタです。
DSCN9702.jpg
 今年の正月、盛岡で買い損ねたマイクロのDD18の出物が静岡のポポンデッタにあったという話を書いた事があります。
 時間的なインターバルが少なかっただけにサプライズ性も高かったですが、あれは800キロ以上離れたふたつの土地が私の中で妙にジョイントするのを感じた一件でした。

 で、今回の静岡行きの折やはり例によってポポンデッタを覗いたのですが財布の都合で模型は変えず仕舞い。
 今回は買い物なしかなと思った折に手に取った「とれいん」のバックナンバー。
DSCN6020.jpg
 1979年の8月号です。
 最近は鉄道模型の専門誌のバックナンバーは余程のレアものか年代物でもない限り安価な事が多いのですが、これも100円でした。
 その時は「自分の持っていない号だし、帰りの電車の暇つぶしになるか」位の気持ちで財布を開きました。

 良く考えたら「帰りの電車」もくそもここには車で来ていたのですが。
 という訳で帰途、そこいらの道の駅に車を停めて適当に読み流していたのですが
 その時の記事が「花巻電鉄の馬面電車」に「岩手開発鉄道」と来たのですから驚いた。
DSCN6021.jpg
 馬面電車はその特異なデザインから専門誌ではよく出る題材なのですが、岩手開発鉄道なんて実物誌でも滅多に見るものではありません。
 (おまけにこの記事は何と「目次にも載っていない」)
 静岡の道の駅に居るはずが、いきなり岩手に引き戻されたような錯覚を覚えた一瞬でした。
 沿岸南部にある貨物専用鉄道(とはいえかつては自前の気動車も持っていましたが)の岩手開発鉄道、30年くらい前に初めて見た時は「こんな所に鉄道があったのか!」と思えるくらいに鄙びた雰囲気を感じた鉄道ですが今になってみるとその頃が無性に懐かしく感じられます。
 見たのはその一度きりだったのですが本誌でいきなり写真を出されると急にあの頃に引き戻されたような感覚になります。

 ひょっとしたら静岡と言う土地は私にとって岩手と繋がっている様なシンクロ性でもあるのでしょうか。
 だとしたら次回の静岡行きでは何が起きるのか今から楽しみだったりします(笑)

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2018年11月20日

とれいんのバックナンバーと年越し運転のはなし

 先日の中野行きの戦利品…と言っても大したものではありませんが。
 今回某マンガ専門店派生の鉄道ショップで漁ったのは「とれいん」のバックナンバーでした。
DSCN5839b.jpg
 しかも「毎年の3月号だけ」
 なんだってよりにもよってこんな偏った集め方になったかと言いますと、

 今年の春頃にこのブログでも書きましたが、この雑誌の年末の恒例になっている「年越し運転」が関係しています。
 私がこのイベントを知ったのが昨年の暮れ位(遅い!)でしたが毎年3月号のとれいんで読者の年越し運転レポートが掲載されていると知り「過去の年越し運転リポートをまとめて読みたくなって来ました」と言うのがきっかけでした。
 これも前に書いた事ですが現住地では新刊書店でとれいんをほとんど見ない事、同じ理由で地元の古本屋にバックナンバーが並ばない事もあって上京でもしないと出物が見つからないだろうという目論みもありました。
SNShouo71IMG_5428.jpg
 尤も、そうまでして(と言ってもこれだけが目的で中野に行ったわけではなかったのですが)集まったのは2004年と2005年の奴の2冊だけ。
 ですが2004年の号では「出先のキューバから日本時間の正月に合わせて運転を楽しんだ」なんて記事も上がっていたりしてなかなか面白かったです。
SNShouo711182204476.jpg
 同じ鉄道模型と言う括りでもNもあれば16番もあり、日本型もあれば外国形もありレイアウトもあればお座敷運転もありと、走らせ方ひとつとっても嗜好や環境の違いの大きい趣味ではあるのですがそれらの差を超えて毎年大晦日の晩の同じ時間帯にそれぞれの思いを乗せてお気に入りのモデルを走らせるというのは一種のお祭りではあります。
 そしてパワーパックのスロットルをいじっているその瞬間に同じ事をしている全く嗜好の異なる同好の士が何十人といる事に思いを馳せるという事も(見た目の環境自体は非常にインドアな、閉ざされた物であるにも拘らず)一種のロマンではあります。
DSCN7493.jpg
 そう思いながら年越し運転の記事を繰ってみると毎年20〜30件の投稿がある様子で写真が少ないか全くない活字だけ、しかも「走らせた編成や車両の羅列しか載っていない投稿も多い」にもかかわらず何となくウキウキした気持ちになれました。
 
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 (もともと、このイベントの存在自体を知らないまま趣味の再開以来恒例の行事にしてきたのですが)今年も年越し運転をやってみたいという気分になりますし、今年は上述の事を思いながら運転できると思います。
 今から大晦日の話をするとは気が早い(汗)

 (写真はこのイベントの存在を知らなかった当時にやっていた過去の年越し運転から拾ったものです)

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2018年11月14日

「駅弁大会」

 最近のスーパーの秋の風物詩のひとつに「駅弁フェア」と言うのがあります。
 昔はこの手の全国駅弁イベントという奴はデパートのお家芸みたいなものでしたが、最近ではそこいらのスーパーでもふと思い立ったように開催されるので有難味は薄れつつある気もしますが。
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 先日も近所のスーパーで駅弁フェアがあり、久しぶりに買い込んできました。
 とはいえ田舎スーパーの事ゆえ品ぞろえはモールの半分以下。
 尤も、ここなどはまだ好い方で健康志向で売り上げを伸ばしている別のスーパーなどは添加物の少ない駅弁ばかりより集めた結果、トータルで10種類を切るという、どこが「大会」なんだかわからないイベントになったケースもあります。

IMG_3694~photo.jpg
 そんな訳で割合手軽に食べられそうなサンドイッチ系ばかり買う羽目になりました。
 おかげでその日の昼食に妙に賑やかな事!

 これらをぱくついていてふと思い出した一冊がありました。
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 光文社新書が発刊時にラインナップしていた一冊「駅弁大会」(京王百貨店駅弁大会チーム 光文社)です。
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 デパートでの駅弁大会が本格的にブームとなったのはここ30年位の事ですが、その始まりは昭和20年代に大阪の大丸で始まったものだそうです。
 それから10年後に開業したばかりの百貨店の目玉イベントとして駅弁大会を育て上げたのが本書を著した京王百貨店の駅弁大会だったという事で、そこまでに至る苦労話を纏めたドキュメンタリーと言う形式です。

 最初は単なる駅弁の羅列だったところから始まり人気投票形式から「駅弁の甲子園」と呼ばれるほどのステイタスを得るまでの過程(これは同時にいつも同じ名物ばかりが並びがちな駅弁大会の新陳代謝を常に促す事でイベント自体の陳腐化を防ぐ意味合いもあったそうです)
 或いは日本最初の駅弁を限定復刻(つまり「おにぎりとたくあんだけ」という事になりますが笑)や廃線となった駅の駅弁の復刻などのイベント性の高いメニューの投入。
 客商売だけに常に陳腐化を恐れ定番商品の羅列に終わらせないスタッフの努力と苦心がページを通して伝わります。

 何より駅弁大会そのものを「お祭り化」して単なる買い物にさせないという意気込み。その熱気が何よりも読んでいて楽しかった部分でもあります。
IMG_3697~photo.jpg
 で、翻るに地元の駅弁大会がなんだか貧相に見えてしまうのも同時に感じさせられたりしました。

 このブログでも取り上げた先日閉店したショッピングモールでは私の所属するクラブとのコラボで「テツドウモケイの運転会」とセットで駅弁フェアをやっていたものですが、これなどは他店との差別化の意味で結構いいアイデアでした。
 何しろ会場のショッピングモールは半径2キロ以内に線路も駅もないというロケーションでしたから、そのままだと旅情が薄い事夥しい(汗)
 実際、そこの品ぞろえは他店を圧倒する規模でしたし、それだけに捌けるのも早かった様です。

 とはいえ私などはレイアウトにかまける事が多くて終わった時には殆どが売り切れていて肝心の駅弁がなかなか買えなかったですが。


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2018年10月26日

鉄道ファンの昔と今を偲ぶ

 先日の上京の時の戦利品から

 鉄道ファンの気質と言うか趣味のポリシーという奴は時代の変化に合わせて変遷する中で変わったところと変わらないまま続いているところが適宜混在しながら進んでいる物と思います。
 以前だったらこの種の本、特にファンの気質を書いた本はつとめて手を出さないようにしていたのですが、先日古本屋で他の本と一緒に買う機会を得ました。
 (というか、旅先で気が大きくなっていないとこういう本は買わないと思いますw)
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 そのうちの一冊はSLブームのとっかかりの時期に出版された中村由信著「汽車と私」
 私が小学生の時デパートの古本市でこの方の著した「汽車の本」と言う写真集を買ってもらった事があり、その記憶があった事から手を出しました。
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 内容はSLブームの初期、本線から蒸機が消え始めた頃にその姿を写真に留めようとした著者の思いと撮影にまつわる体験談が中心です。
 その当時は蒸機の写真を撮って回る事がまだ珍しかった頃でいわゆるマニアのマナー問題も少なく、現場の職員に頼み込めば撮影や、どうかすると添乗する事も出来たという一種のどかな時代であったようです。
 ですから思い出話も撮影の苦労話と同じくらいにそうした現場のかまたきや機関士、機関区の職員との交流に多くのスペースが割かれ、読み物としても懐かしめます。

 個人的に興味を持ったのは、16番の鉄道模型の増備にも一章を設けてその遍歴を書いている所です。
 撮影などで思い出深い機関車たちを再現するためキットメイクは勿論のこと、完成品も一旦ばらしてから思い出の特定番号機の姿に改造するというのは当時の16番モデラーの定番スタイルと思います。
 そこではそれまでの撮影によって得られた細部の資料が大きくものを言ったはずで、撮影マニアと模型マニアの垣根の低さを伺わせます。
 合わせて家族操縦術として子供たちにもモデルを与えて機関支区を作らせる辺りなんかは昔も今もモデラーの苦労するところではないでしょうか(わたしも似た様な事をやって失敗していますしw)

 前述した「汽車の本」でも中村氏の16番モデルの写真が集められた一章があったのですが、その本には写真だけだったのでそれにまつわる苦労話が描かれた本書は言ってみれば車軸の両輪とも言えます。
 事実当時「汽車の本」だけ読んでいた私にはその魅力が今ひとつわかりにくかった部分があったのですが、本書を併読してはじめてその面白さがわかりました。
 そうなるのに40年掛かった訳ですがよく「汽車の本」を処分せずに取っておいたものだと我ながら感心したりして。

 写真の頁でも同じ事が言え、どちらかを読んだだけでは面白さの半分しかわからないという意味で、この2冊はできれば併読するべき存在とも言えます。

 さて「汽車と私」(あるいは以前紹介した関沢新一氏の「汽車が行く だから僕も…」)では1960年代後半から70年代初め頃までの鉄道マニアの理想像や現実が主に描かれていましたが、その後SLブーム、ブルトレブームを経て21世紀は「テツ」「鉄ちゃん」「鉄オタ」の時代が到来しています。
 最近ではそうしたマニアの傾向がアニメやドラマの主題にすらなるようになっている辺り時代の変化を感じる所でもあります。
 先日の上京の折、古本屋でたまたま「汽車と私」と同じ並びにあったのがこの本でした。
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 「お客様に鉄オタはいらっしゃいませんか?」(大島篤著 リイド社)

 ジャンルが近いし、どうせなら2冊揃えて読み比べてみるのも一興と思って購入したのですが結果的には正解だったと思います。
 本書は鉄道マニアの中でも「乗り鉄」と呼ばれるジャンルに的を絞り、その生態や嗜好形態を一種戯画化してまとめたものです。

 形式としてはいわゆる「あるあるネタ」の羅列で各項目にイラストが付いているので見やすいと言えば言えます。
 「時刻表をめくる手つきが妙にプロっぽい」
 「乗りつぶしを終えると空虚感に襲われる」
 「ハザ一枚と言ってみた」
 「誰に教えられる訳でもなく旧態依然、古色蒼然を好むようになる」

 などなど。
 ここで感じたのは乗り鉄とは基本的に「薀蓄の趣味」だなあという事でした。
 路線図、ダイヤ、あるいは鉄道会社のブランド志向と言った知識を総動員して時には完乗、時にはお得旅に精を出す方向がここ最近の傾向の様子です。

 一方で「実は車両形式に疎い」「実は車両記号にも疎い」なんてのはSLブームの時にはあまり表に出てこなかった傾向と思います。
 あくまで乗る事を目的としているので路線やダイヤには詳しいのでしょうが、これを見ると「ドライブが趣味だけど車の車種を知らない」と言うのに共通の印象を覚えます。
 これを「ユルい」と取るか「それこそが本質!」と取るかは人それぞれですが。

 実は最近のこの種の本は他にも1,2冊持ってい入るのですがそれらに共通しているのが「テツドウモケイの趣味が殆ど外様扱い」であること。
 (これらの本についても近いうちに纏めてみたいと思います)
 そもそもボリュームが少ない所に持ってきて用語や基本知識の間違いなんかは当たり前、本書での扱いは192ページ中わずか2ページでうち1ページは挿絵だったりします(爆笑)
 今どきレイアウトを作るのに箒やコーヒーガラを使うモデラーはどれだけ居る事か(参考資料が昭和30年代の「レイアウト全書」あたり?)

 その意味では鉄道マニアの細分化と、テリトリズムが端的に象徴されている一冊であるとも取れます。

 ところで本書のイラストに出てくるキャラクターはほぼ例外なく「童顔男」ばかりなのですが、これからは鉄オタから鉄ショタの時代なのでしょうか?
 それはそれで怖いw
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2018年10月19日

GMカタログと須津谷急行レイアウトのはなし

 先日高志国太郎様のブログを拝見していたところ、グリーンマックス(以下GM)の最新版のカタログにかの伝説的レイアウト「須津谷急行」の特集が掲載されているという記述を見つけました。
 元記事のリンクはこちらです
私のNゲージ考古学「須津谷急行・四代記」

 実のところ、作者にしてGMの創立者たる鈴木氏のレイアウトや車両改造関連の才気あふれる記事は80年代の私のホビーライフに絶大な影響を与えてきたものです。
 (但し、それが実際の作品に質的に反映しているかと言うと困ってしまうのですが汗)

 ですが、それらを見なくなってからと言うものGMのカタログにはご無沙汰していたので、気づかなかったのは迂闊としか言いようがありません(汗)
 とにかく、そうと知ったら手に入れない訳には行きません。

 早速近所の模型屋を漁ったのですが半年以上経過していただけにほとんど払底していて、やむなく通販を使う羽目になりました。。

 第一次の庭園鉄道は断片的にしか知りませんが、16番、及びNの2次〜4次の須津谷急行レイアウトは鈴木氏の才気が感じられる名レイアウトと今でも思っています。
 単に細密度だけならこれを上回るレイアウトはいくつもあるでしょう。
 しかし昭和40年代の時点で完全にダイヤ運転を想定し、そのために複数の駅を詰め込んだコンセプト、車両類をこれまたオリジナル「架鉄」でほぼ統一し「自分の鉄道」という別乾坤を建立している点で他の追随を許さない存在だったと思います。

 この点で須津谷急行は(あくまで私個人の感想ですが)GDLINEに比肩できる唯一の和製レイアウトだったと思います。
 (GD LINEの機関車類も形式としては実在の物も多いですがその殆どはあくまで「GD仕様」として手を加えられたものばかりでした)

 前振りはそれ位にして、
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 先日到着したカタログを文字通りむさぼり読みました。
 特集はTMSや旧カタログの記事の再録(なので写真の一部にモアレがあるのが惜しい)ですが、これまで歴代須津谷急行のレイアウトを纏まった形で著した物が無かっただけにこれだけでも有難い物があります。
 また、車両に関しては当時の物を新撮し須津急電車の全貌が俯瞰できる構成になっていて、これがまた楽しい。ここは鈴木氏のポリシーとセンスがいかんなく発揮された部分でしょう。

 又それとは別に主にキット用パーツやストラクチャーを中心にGMの製品の変遷が軽く俯瞰されている記事も併載され、懐かしいやら嬉しいやら。
 ページとしては10ページそこそこなのですが時間のたつのも忘れて読みふけりました。
DSCN5918.jpg
 最近はGMも完成品モデルに軸足が移りつつありますが、秋葉のストアーなんかを覗くと大概Nの工作派と目される客が集まっていて「作る楽しみいっぱい」というかつてのポリシーはまだまだ失われていないのも実感できます。
 (因みに本カタログのキャッチは「集める、創る、動かす」となっていますが)なんとか「作る」部分をないがしろにしない形で続いてほしい物です。

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 さて、KATOの50周年、TOMIXの40周年、マイクロも現行の体制になって20年とここ数年各メーカーも節目を迎えている中(厳密には節目の年という訳ではありませんが)GMはカタログの特集と言う形で40年の節目を回顧して来た訳です。
 記念誌とか記念モデルと言った華々しさとは少し違いますが、この構成はいかにもこのメーカーらしい気がして個人的には好感を持ちます。

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2018年10月17日

「全国鉱山鉄道」

 今回は書籍ネタでこれまた先日の上京での戦利品です。
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 JTBキャンブックスの「全国鉱山鉄道」をば
 鉄道ファンもJR,国鉄形、或いは大手私鉄あたりに嗜好が向いている内はまあまあ普通に趣味という事で通用しますが、払下げ車のオンパレードの地方私鉄辺りに手を染め始めると病膏蒙への登竜門にとっかかり始めると思います。
 更に進んで貨物専用鉄道とかナローとか、森林鉄道などへ進むにつれて病状は進行し遊園地の構内鉄道とか河川浚渫のトロッコ軌道辺りまで行くと周囲の自分を見る目がそろそろ変わり始めるのではないかと思います。

 (この部分、私自身書いていて相当に偏見が掛かった文章だと思っているので同好の方、どうか気を悪くなさらないように)

 で、それらの行き着く過程、または終着のひとつと思えるのが「鉱山鉄道」と言うジャンルではないかと思います。
 随分と強引な展開ですが一応ここまでが前振りです(笑)

 本書によると日本の鉄道の開祖のひとつに実は鉱山鉄道だったのだそうで(汽笛一声新橋をA-1が離れる3年ほど前に北海道の萱沼炭鉱の軌道が運行していたそうです。但し牛車鉄道ですが)その歴史は日本の鉄道史と同等のキャリアがあった事になります。
 それでいてそれらがある鉱山が大概辺鄙な山の中にある事が多くて目に触れにくい上に、鉱山自体がよほどのマニアでも立ち入りできない環境な事もあって、その存在自体謎の部分が多いとも言えます。

 21世紀の初頭に刊行された本書は、一般人が普通に本屋の店頭で触れる事が出来た数少ない鉱山鉄道の俯瞰本と言えます。
PA160757.jpg
 ここでは現役、廃線取り混ぜて45の鉱山鉄道が取り上げられていますが、登場する車両たちは鉱山の性質の違いに対応してオーダーメイド同然の扱いで生まれてきただけに同じ形と言うものは殆ど無くどれもこれもユニーク且つ新鮮な物ばかりです。

 強いて共通した特徴を上げるなら「ぎりぎりまで余分な部分をそぎ取った機能性だけでできているかの如き外観」「閉塞性の高い環境なので内燃機よりも電気機関車や蓄電池機関車が多い」「同じ理由でナローよりも更に小ぶりな図体」
 おかげで「運転席と同じ高さにパンタグラフがある」なんてのは当たり前の世界が出現しています。見た目の奇形度、異形度は半端ないのですが、そうするに足るだけの必然性があってそうしているので独特の潔さがあります。
 (かと思うと鉱山鉄道には珍しい「デザイン優先の流線型車両」なんてもの散見されこれはこれで面白いですが)


 とにかく出てくる車両のどれもこれもが「普通では飽き足らない鉄オタのスノビッシュな興味を引く特徴」ばかりのゲテモノ揃い。

 ですが読み進めてゆくと本当にこれが面白いのです。

 模型としても16番スケールで再現するにもZゲージの動力が必要になるのではないかと思える様な代物ばかりですが、何といいますかそれでも作ってみたくなるものばかりです。
 実際、これを買った帰りの電車の中で最後まで読み通してしまいましたが読み終えた時のスカッとした気分はたまらない物がありました。

 おそらく上述のような「機能に合わせてぎりぎりまで切り詰めた魚の骨の様な無骨さ」「特定の目的に特化しているが故の潔さ」と言う部分が最近の鉄道にない一種の解放感を与えてくれたからではないかと思えます。
 (レイアウトなんかやったら下手なナローよりもさらに省スペースなものができそうですねw)
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2018年10月10日

「戦後十年日本の車両」

先日の上京で見つけた古本から。
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 「戦後十年日本の車両」(機芸出版社)
 鉄道模型趣味の別冊にこういうのがあるとは知りませんでした。

 TMSの増刊で実物の別冊と言うと「蒸気機関車の角度」とか「陸蒸機からひかりまで」みたいな実車の細部観察みたいな資料本を連想してしまうのですが、本書の場合は敗戦からその後の10年間に至る間の鉄道の復興、変遷をスナップ写真を通して俯瞰するという構成となっているのが特徴です。

 昭和20年の「客車代用貨車」に敗戦日本の哀れな象徴を感じ、昭和23年服部時計店がTOKYO PXと化した銀座を当時の新車都電だった6000形が通過する姿にアメリカ一色に塗りつぶされた都大路を偲び、昭和25年新世代車両の先駆けの80系湘南電車の登場に力強い未来を感じる。昭和27年には国鉄80周年を義経と静の対面が飾り、昭和29年にはEH10やクハ79の登場が新しい時代の変化を予感させる。

 よく考えるとこの10年間ほど鉄道が大変化を遂げた時期と言うのはなかった様に思います。

 車両ひとつとっても機関車はもとより電車や気動車、客車や貨車まで、全てのジャンルの車両が完全な荒廃状態から急速に復興、新機軸や変革を積極的に取り入れつつ変化したのですからそのインパクトは非常に大きかったのではないかと思います。
 それを象徴するのが下に紹介するページ
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 「Hゴムと2枚窓」
 この時期に登場して急速に普及したマストアイテムと言える存在ですが二枚窓はともかく、当時はHゴムすらもが新たな時代の象徴として扱われているとは思いませんでした。
 かと思うと同じくこの時代に急速な発展を遂げたディーゼル機関車や気動車も新型車のオンパレードとばかりに紹介されています。

 一方でこの10年間に急速に影を薄くしていったかつての花形車、例えばC53やED40、キハニ36450などにもページを割いて光を当てている所は鉄道趣味誌の真骨頂と言えます。
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 本のボリュームはこの当時のTMS別冊と同様に非常に薄いのですが写真や構成は非常に濃密でどこを開いても読み飽きるという事がありません。
 これほどの本がたった300円で店頭に並んでいたのが不思議でしたが、購入後に開いて見たら何枚か写真が切り取られていまして本自体のコンディションと合わせてこれが安かった理由のようです。
 おかげで「近鉄あつた号」や「南海11001」「レキ1」などが見られない状態でしたし。

 ですが前述した様にそれで本書の値打ちが下がったとしても内容的には微々たるものです。


 本書の前書きにはこう書かれています。
「戦後十年 思えば春秋に富む十年であった。モンペ下駄ばきの昭和20年から八頭身Aラインの30年まで。割れ窓すずなりの20年からHゴム蛍光灯の30年まで。全ては年と共に移り変わってきた。荒廃の悪夢を偲ぶもよし。絢爛の晴れ姿を賞でるもよし。日本の車両の十年ここに会し来たるべき十年の力強い発展を待つ」

 これはまさに激動の時代を肌で感じていた執筆者の偽らざる心境でしょう。
 時代の変転をリアルタイムで経験した、しかも鉄道趣味人でないとこういう名文は書けるものではありません。

 一通り目を通して久しぶりに名著と思える鉄道本が入手できたと思います。

 最後に
 昨日当ブログの訪問者数が23万を超えました。相変わらずの内容のブログですが今後ともよろしくお願いします。

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2018年10月09日

まぼろしのドラえもんと16番レイアウトのはなし

 今回は思い出話ではありますが、実は読者の皆さんへの一種の「捜索依頼」でもあります。
 簡単に答えが得られるとは思わないのですが・・・
1379442038.jpg
 以前当ブログで「ドラえもんと鉄道模型」のテーマで一筆したためた事があります。
(リンクは以下に)
のび太のレイアウトのはなし
 そこで私が小学生当時に読んだはずの鉄道模型ネタを取り上げました。

 当時の記事を自己引用すると

 〜確か「お座敷レイアウトを部屋に広げて自慢するスネ夫を羨ましがったのび太がドラえもんにミニチュア製造カメラを出してもらい自室に一大パノラマを現出させる」話だったと記憶しています。
 その際、ミニチュアカメラでのび太とスネ夫のミニチュアも出すのですが「ミニチュアの世界でも同じ様にスネ夫が鉄道模型でのび太を羨ましがらせていた」
 というレイアウトのミニシーンを思わせる落ちが付いていました。
これが描かれた当時は当然16番が主流でしたから恐らくエンドウの組み立て線路を念頭に置いていたレイアウトだと思われます〜
 
(追記)
 冒頭でスネ夫が自慢していたのが鉄道模型だったのでカメラで最初に撮られるのは当然「電車」です。のび太が電車を手に取って「こまかいところまでそっくり」と感心し、次のコマではドラえもんが「電車だけじゃなくて線路や駅も撮ろう」「ついでに僕らの町の建物も撮ろう」と進んで行く部分、後に水野良太郎氏が「鉄道模型入門」で書いていたレイアウト造りの魅力を漫画化した部分に先行するイメージがあります。
 後の「のび太の模型鉄道」以上に「レイアウトを作る楽しみ」をごく素朴に表現していたと思います。
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 とまあ内容的にはドラえもんのアイテムの中でも有名な「インスタントミニチュア製造カメラ」の一篇である事はお分かり頂けると思います。
 実は最近になって単行本未収録の作品も含めたドラえもんの全集が出ている事を知り、該当の作品がないか調べてみましたが、全く見つかりません。
 一応藤子・F・不二雄先生の作品のフルコンプリートを目指した全集だそうなのですぐに見つかると思ったのですが…

 当該のアイテムは単行本の「夢の町のび太ランド」に登場しており大筋では同じような使われ方をしているのですが、私が覚えている作品は冒頭にスネ夫のお座敷レイアウトが登場するようにかなり鉄道模型、レイアウト嗜好の強い内容でしてある意味後の私の趣味にも大きな影響を与えている(と私自身思う)だけに再読できなかったのが残念でした。

 私の記憶違いと言う可能性ももちろんあるのですが「のび太ランド」では「生き物は写せない」となっていたカメラが当該作では「のび太とスネ夫のミニチュアを写している」と言う相違がある事、しかもそれが作品のオチに直結している点から見て単なる思い違いとは言い切れない点もあります。
 その他の手掛かりとして

 漫画の内容が小学校低学年向けだった
 当時は3色カラーで印刷されていた。
 総ページ数は6ページから8ページ前後

という所まで覚えています。
そこから導き出される私なりの仮説として以下の可能性が考えられます。

 1)小学館の学習雑誌、てれびくん、コロコロコミック以外の雑誌の掲載物だった可能性
  (或いは毎年夏と冬の二回出ていた「増刊号」に掲載されていた可能性も含む)
 2)当時の藤子先生以外の作者・アシスタントによる代作だった可能性
   (代作は全集には収録されません)
 3)何かの理由で大幅に改作されて「のび太ランド」になった可能性
 4)これも何らかの理由で封印されてそのままになっている可能性

 このうち2)の可能性ですが藤子・F先生が当時から鉄道模型のファンだった点から見て、自分の嗜好を反映させた作を誰かに代筆させたとは思いにくい所もありますし、当時の私の記憶でも絵柄に違和感を感じなかったので藤子先生本人の筆になる作だと思いたいところもあります。
 3)4)の可能性については内容自体に封印されるような理由が思い当りません。強いて言えばカメラの特徴が後の作品との相違がある事から読者を混乱させないために先行作となった本作を封印した可能性はあり得そうです。
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 (因みに同じカメラは「幼稚園」誌上でも2ページ漫画として昭和45年頃に登場していますが「生き物を写す」描写はありませんでした)

 いずれにしても今回も壮大な空振りになってしまいましたが、できる事ならもう一度読みたいドラえもんであることには変わりありません。
 もしどなたかご存知の方が居られましたら情報をお願いします。
光山鉄道管理局
 HPです。


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2018年10月03日

ピクトリアルの配給車特集のはなし

 先日、古本屋で見つけたピクトリアルから。
 近所のブックオフなんかで見かける鉄道雑誌と言うと大半がRM Magazineか鉄道ジャーナルでして、鉄道ファンやピクトリアルはそれらの半分位しか並ぶことはありません。
 とは言ってもバックナンバーの背表紙から興味のありそうな題材を拾うには古本屋が好適なので折に触れて覗きはしています。
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 この間見つけたピクトリアルは割合最近の号で特集が「配給電車」と「郵便・荷物電車」と言う私にとっては割とタイムリーな題材だったので食指が動きました。

 いずれも最近の鉄コレやキットなどで良く使われるネタですし、故郷で見かける事が殆どなかった郵便電車などはジャンルとして好きなものです。
 また、車体中央に荷台を背負った電車と言った風情の配給車は数ある電車の中でも変り種度が高く、ここ20年ほどで急速に数を減らしてしまったのでそれらを俯瞰できる今回の特集は有難い物があります。
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 配給車の役割や編成・沿革については十分に本書で語られているので敢えて中身については書きませんが、元々貨車として作られた物ではなく普通の電車の車体を改造して運転台や最低限のスペースを残して後は青天井の無蓋スペースにする手法はクルマに例えるならかつてアメ車のシボレーエルカミーノやスバルブラットなどの「乗用車ベースのトラック」に共通した手法ともいえ、その成り立ち自体が面白い物と言えます。
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 当路線でも、鉄コレの追い風があったとはいえ実車の成果とは逆にこれらの配給車が近年少しづつ増えています。
 以前は難があったモデルとしての走行性もここ最近は動力系の進化でどうにかみられるレベルになっていますし。

 本書の配給車の特集を見るとこれら以外の形態がユニークな物や国鉄とはノリの異なる私鉄仕様のものなども網羅されていて見ているだけで楽しい。
 中には手持ちの部材を使って一丁作ってみるかとか思わせるものもありました。
 こういう動機付けを与えてくれるのが実車誌の楽しい所ですね。
光山鉄道管理局
 HPです。「ふと思う事」一部追加しました


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2018年08月04日

「TMS夏期大学」を受講して(笑)

最初にお断りしておきますが、こういう講座をやっているという話ではありませんのでご注意を。

 前回も書きましたが、7月に入り、当鉄道も台所の隅っこでちまちまとはいえ、車両工作のピッチが上がっています。
 一月で4アイテム以上と言うのは、これまでの私のホビーライフでは空前の出来事でして我ながら驚いています。

 それゆえ、例年にない「夏休みみたいな気分」も高まっている訳で(笑)
 そんな折に思い出したのが50年以上前のTMSに掲載されていた夏休み企画「TMS夏季大学」という随筆です。
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 物が古本だったという事もあって最初にこれを読んだのは数年前の春先だったのですがこれを読み返すならまさに今がその時ではないかと。
 このコラムは昭和30年代初め「瑞穂鉄道」と言う非電化レイアウトを引っ提げて登場し、40年代には街並み工作にも意を用いた路面電車のレイアウトで当時の読者の心をつかんだ二井林一晟氏。
 晩年(21世紀初頭)の頃まで鉄道模型の世相や動向に関して時に辛口、時にウィットを感じさせる随筆を残して、その面でも印象に残る方です。

 この機会にと改めて読み返して見ると、やはり面白い。
 で、同時に今でもうなづかされたり、触発されたりする事が多いのに驚かされたります。

 この「夏季大学」と言うタイトルからして軽いユーモアのノリがあるのですが、数学・語学・心理学・医学などとタイトルを付けて当時の鉄道模型マニアの生態を時に軽く皮肉り、時に模型の楽しみ方に筆者なりのヒントや指針を示す内容になっています。

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一例をあげると「語学」のコーナーで当時のマニアが専門用語に基づいた隠語を使う傾向を以下の文章を解読させながら投稿の文章にユーモアとセンスが必要である事を軽く皮肉っています。

 
学校を出てから十余年、タンクロコであった時代にはカッコいい電車の5両や10両は、スイスイと製作できて最高にゴキゲンだった(中略)結婚したのが大間違い。モケイも電車もまるでだめ。毎日リモートコントロールされて、オイラは哀れなテンダードライブ(中略)
 吹けば飛ぶよなプラモデルをいじっているうちにかわいいベイビー誕生。ハイハイ。まるで現物合わせだねと言われるほど俺に似ている。1M2Tになってはエンジン加熱でますますC調。アイデア売りますとばかりムキ的車両にスパークして「●●は生きている」に投稿するようになる。
 心境の変化でチョボクレた電車などオカシクッてなどといきまいているうちに家内の顔もウェザリング、オイラのカプラーもダミイとなっては夫婦円満。若い者の意見にも「イイカラ、イイカラ」とよろずムキにならない。心静かにドリルレースやタップを活用していうなれば枯れた作品の制作にいそしんでいる今日この頃である。


 (機芸出版社「鉄道模型趣味」1963年7月号386Pより引用)

 これを読んでちんぷんかんぷんなのは少なくとも30代未満、いや、当時の読者でさえこれの意味を把握できた人がどれだけいる事か。
 尤も今は隠語や専門用語がもっと跳梁していますがこうした傾向が昨日今日始まったのではない事も伺われますね(笑)

 或いは「心理学」の項で鉄道模型の趣味の無理解な一般の人の皮肉に対処する法なんてのがあります。

 
「二井林さん、そんなに汽車が好きならいっそ国鉄に勤めたらよかったのに」「ハハ、なるほど。でも海で魚を釣っている人がみんな漁師という訳ではないでしょう」
 いつも私が使っている方法です。このようにして例えば、
 「モケイなどに時間をつぶしてもったいない」と言う人には「釣って帰った魚は皆食べないと気がすみませんか」と応酬しますし
 「いい年をして記者いじりですか」と冷やかす人には「日本の趣味は今までがあまりにも実用本位でしたからね。切手一枚に850万円出す人の気持ちが分るようになりたいと思いますね」などです。

 決して鉄道模型趣味の本質をむきになって説明しては遠回りです。このように規制の趣味道楽の例を引用してやんわりと返事をする方がずるいようですが成功します


 (機芸出版社「鉄道模型趣味」1963年7月号388Pより引用)

 なんてのも今でも通用しますね。それでいてスノッブなマニアの気質についての皮肉も忘れていません。
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 こんな調子で数学では最初はスケール談義と思わせておいてお金の計算に話が移ったり、物理学ではレールや車両のトラブルを物理法則を持ち出して煙に巻いたりと概ねがこの調子です(笑)

 夏の日長を過ごすにはもってこいの肩の凝らない読み物のつもりで読み始めましたが、読むほどに頭の中の凝りがもみほぐされるような感覚が味わえました。
 鉄道模型が大人の趣味と言うならこれ位の余裕のある文章が読みたいものです。

 最近の技法一辺倒、実車解説一辺倒の書籍はどうにもこの種の頓智と言うかユーモアが足りない気もしますし。

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2018年07月17日

昔の私鉄豪華車両のはなし

先日紹介したTMS20号から
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今回のTMSで触発された特集の一つが「私鉄豪華車両」の特集でした。
「豪華車両」と言っても列車ではなく「車両」である事がポイント。

アメリカ流で言う「ビジネスカー」あるいは「貴賓車」と言う方がしっくり来ます。
戦前の私鉄は各社とも編成中、または単行でこの種の豪華車両が運用されていたようでこれが自慢の種になっていました。
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本誌で紹介されたのは新京阪500、阪急1500、東武フキ1、南海クハ1900、このうちクハ1900は巻頭に折り込み図面までつけていると言う気合の入れようです。

車両工作派にとっても(この当時はまだレイアウトは普及していませんが)レイアウト派にとっても「自分の鉄道に自分だけの豪華車両がある」と言うのは結構なステイタス(笑)でした。
そういえば創刊間もない頃の「とれいん」でもフリー形式ながら「私の社長専用車」の特集を組んだことがあります。
お召運転専用の路面電車とか、車内に展望風呂を内蔵させた単行車両とか、自由形らしいアイデアの詰まった車両たちがけいさいされていましたっけ。
これも当時どれだけ触発された事か。

編成の1両に組み込むのもよし、特別編成を組ませて「自分だけの夢空間」を作ったり、あるいは年越し運転や運転会の始発列車に使うのも面白い。
使い方でこれだけ夢を感じさせてくれるのも豪華車両の御利益でしょう。

TMSのはとれいんとは異なりすべて実車が存在しますから純粋主義者にも抵抗が少ないのではないでしょうか。
自分用にこういう車両を1両作ってみても面白い気がしますね。

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2018年07月03日

昭和25年のTMSを読んで

 先日中野の古本屋で入手した昔のTMS。
 実は昨年来新装開店したショップとか地方のショップなんかで昭和20年代のTMSが割合安価に入手(ここで言う「安価」とはワタシ基準で「現在出ている新刊雑誌と同程度の価格」というのをひとつの目安にしています)されているので余裕がある時は買う様にしているのですが、今回のは割と拾い物だったと思います。
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 通巻20号の昭和25年5月号です。
 これまで私が入手したTMSの中では最も古い一冊。これが現在のTMSの定価よりも安価に入手できたのはとても有難いです。

 時期が時期なのでレイアウトの記事は絶無。
 ほぼすべてが車両工作の記事に費やされています。

 目次を繰るとトップに来るのが0番の「国鐵ED22の作り方」
 続いて当時のモデラー5人による座談会(!)「私はこう作る」
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 次いで目を引くのは「私鐵豪華車両とその製作」という小特集(とは言っても4ページ+巻頭の折り込み)
 更によく見ると「8ミリゲージ流線型ディーゼル列車(!!!)」の製作記事まであります。

 出版時期の事情もあって仙花紙みたいな紙質、総ページ数も30ページ前後
 しかもそのうち裏表紙を含む3ページ以上が広告に使われていますからボリュームとしてはパンフレット並みの厚さに過ぎません。

 それなのにこれを通して読むと、中身が実に濃い!

 件の座談会などは1950年代はじめのモデラーの製作のポリシーの紹介に始まって苦労話や業界への要望などもあるのですがその主題が「制作にあたって図面を書くか?」「ゲージとサイズの違いによる製作テクニックの違いは何か?」「良く使う真鍮板の厚さは」なんてのまであります。
 今とは違って模型工作の定石が確立していない時代、様々なゲージやサイズが混在して存在していた時代の座談会だけに内容が具体的ですし、「模型一つ作るのに全てが試行錯誤で進められていた」時代ゆえの熱気が感じられます。

 8ミリゲージの製作記事もそうした勢いと情熱を感じさせるものです。
 因みにこの当時は16番ですらまだ勃興期でしたし、8ミリの他に9,5ミリゲージで試作していたモデラーも居たようです。
 1950年代初めに8ミリゲージのモデルが発表されたというだけでも大事なのによく読み進めると「実際に製作に掛かったのは昭和16年(!!)」
 しかも交流3線式です。ずっと後に出たNゲージですら交流3線式の製品化はなかった筈ですし

 時代が時代なだけに模型屋さんに潤沢にパーツ在庫がある筈もなく「モーターをはじめほぼすべてが自作」
 毎晩(と週末)に製作時間を集中させながらも製作期間4か月、うち1か月はモーターの製作に当てていたようです。

 「作りたい」と言うだけの動機でこれが進められた事を思うとこれこそがモデラーの性であり趣味の醍醐味と言うか矜持のようなものを感じさせます。


 これらに代表されるようにこの頃のTMSは「作る楽しみ、作れる嬉しさ」に満ち溢れています。
 レイアウトの記事もないですし、ページ数の関係で個々の記事も最低限のページ数しかないにもかかわらず限られた文字数の中に可能な限り情報を詰め込むことで、製作者の技量だけでなくどこに苦労したか、作者のポリシーはどのあたりにあるのかと言った事まで伝わってくるからすごい話です。

 おかげでこれだけ薄い本なのにも拘らず夜ごと読みふける度に元気な気持ちになってくるから不思議です。

 因みにこの号ではもう一つ触発される特集があったのですがそれについてはいずれまた。

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2018年03月21日

テツドウモケイ4大誌を比べてみる3、個人的な感想

先日来鉄道模型の専門誌4誌を読み比べて比較するなんて事をやってみましたが、今回は私個人の主観から4誌についてそれぞれ感想を語ってみたいと思います。

 ちょうど今日あたりは4誌中3誌の発売日に当たっていますし。
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 気が付いたら40年以上の付き合いになっているTMS(新規の購読開始が昭和50年頃)ですが、TMSが本屋さんで買える唯一の鉄道模型専門誌だった頃はビギナーからベテラン、16番はじめNやライブスチーム、日本型から外国型までのあらゆる嗜好に適度に対応した総合誌としての性格が強いものでした。それでいて投稿される記事の製作水準はおしなべて高く、ビギナーには歯が立たないレベルの物が多かった一方で「私の鉄道から」「鉄道模型相談室」といったビギナーへの配慮も忘れないといういい意味での「総合誌」だったと思います。

 最近のTMSは基本的に製作記事がメインで記事の内容もかなり具体的ですし、参考になる点も多いという意味ではとても重宝する存在ではあります。が、昭和50年代以前のTMSに比べると何処か堅苦しい窮屈さを感じる面も多い気もします。お目あての記事は毎号ひとつやふたつはありますし、そういう記事はむさぼり読むのですが、それ以外の記事をなかなか見ない事の方が多くなっています。
 かつてのTMSならばそう言う時の息抜きになるようなコラムやビギナー向けコーナー、或いは読者の視野を広げてくれるような海外の著名作の記事や新しいコンセプトの紹介があったのですが、そういうのも最近はありませんし、良くも悪くも「高級模型クラブのアカデミックな会報か同人誌」的な雰囲気が強まっている気もします。

 ただ、わたし的に読んでいる時の安心感は4誌の中で一番高いのも確かです。
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 とれいんの方も創刊から40年以上経過してTMSとはやや異なるベクトルの高級趣味誌的なステイタスを確立している感じがあります。確かにハイレベルな作品の製作記事がメインではありますが(今回の号ではZゲージの線路を使ったNのファインゲージ化が割合面白かったです)TMSに比べると全体に長閑な部分がまだ残っている気もします。同じ読むのでもTMSが「ワークショップの片隅で目を三角にして読む」様な感じになりがちなのにとれいんの方は「帰省の帰り、真夜中の特急のクロスシートに納まって読み流す」様な雰囲気が似合う様な感じとでもいうのでしょうか。

 そこは好感が持てるのですが何と言っても私の所では置いている本屋さんがないのと、4誌の中で一番高いのがネックです(汗)

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 RM MODELSは元々Rail Magazineという実物誌から派生した模型誌という性格のせいか実車記事が思いのほか少なくその分を製作記事や製品紹介に費やしている感じがあります。
 先行誌にない特徴として毎号核になる特集が組まれ、複数の製作記事や実物紹介を並べているところはいい意味で商業誌的であり、一方でフリーランスや製作技法記事にも意を用いている辺り4誌中最もエンターテイメント的な性格が強いと感じます。
(Nゲージスケールの「走るジャパリバス」なんて先行2誌はまず載せないでしょうし)
 以前より減ってはいるもののビギナー向けの記事や連載も残され雑誌としてのバランスは最もよく取れている印象です。

 ただ、それだけにディープな工作マニアにはやや食い足りないところもあるかもしれません。個人的に感じる本誌の弱点は印刷が豪華で頁数が多いだけに「本が重すぎて寝っころがって読むと肩が痛くなる」点だったりします(笑)
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 そして最後発であり且つNゲージ専門の隔月刊という、もっとも異色な「N」

 対象を特化しているだけにNゲージャー以外が読む機会が少なさそうですが、毎号「実車の知識を応用してモケイを楽しむ」事の紹介に力を入れている点は先行誌ではなかなかやらないだけに貴重な存在と思います。
 また毎号キットメイクやジオラマ製作のハウツーを掲載しているので「中身が毎号変わる教科書」の様な楽しみ方もできますし、実際の製作に即使えるのも嬉しいポイントです。
 
 個人的に「万年入門誌」(勝手な呼称で済みません汗)と呼んでいる本誌ですが、ビギナーが読んで勉強するにはもっとも好適な雑誌ですし、こういう雑誌は絶対に必要だと思います。かつては「模型と工作」「模型とラジオ」といったビギナー向け総合模型誌が存在しそこで模型の基礎を学ぶ(『泥沼にはまるきっかけを得る』とも言いますw)初心者も多かったのですが現在は本誌が比較的近い立ち位置にいると思います。

 本誌の弱点「いい歳こいたおっさんが電車の中で読むのに一種の気恥ずかしさを感じさせるなにか」がある事でしょうか、実はRM MODELSにもそれに近い物はあります。
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 実は今回の比較をやってみるまで「鉄道模型の専門誌を4つも一気読みするなんて退屈の極みじゃないか?」とか思っていたのですが、一誌しか読まない時に比べるとかなり楽しめたのに驚いています。
 それぞれの雑誌で視点やポリシーが異なる事と、読者の嗜好の幅が広いせいかクルマの雑誌なんかと違って「同じ新車で右ならえ」みたいな展開にならない事も大きいのでしょう。

 このブログで最初に書きましたが、4誌を一気読みした後の「ひとり文化祭状態」的なお祭り騒ぎ気分は一種のトリップでした(笑)

 これだけのボリュームで迫られれば「そういえばあのキットもう2年くらい作ってなかったな、そろそろやるか」という気分になってくるという隠れたメリットも(爆)
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2018年03月14日

4大誌を比べてみる2・記事の比率とジャンルから

 先日このブログでも書いた鉄道模型専門誌の比較ネタ
 今回は記事の比率から俯瞰してみたいと思います。
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 まずは昔の例として私の手元にあるTMSの74年8月号ととれいんの76年1月号、それとRM MODELSの95年10月号をサンプルとして見てみたいと思います。
(選択の基準は全くの無作為)
 TMSの目次を繰ってみると総ページ数100ページ中、記事数は9、うち車両工作記事は6(16番・ライブスチーム)レイアウトの記事は1(海外のレイアウト紹介)ストラクチャー改造記事1、実物取材記事1(ローカル線の駅、ただし車両工作記事に実物の特写が3ページ入っています)
 これにレギュラーの「ミキスト」「ヒント」「私の鉄道から」「鉄道模型相談室」「製品の紹介」と続きます(因みに紹介されていたのはマルチコントローラーひとつだけ、4ページ費やしています)

 とれいんの方は総ページ数80ページ中記事数12、内、この号の特集であるEH10について模型製作記事1、製作資料やインタビューに5つの記事を使っています。この他車両製作1、実物関連記事2(EH10関連を除く)レイアウト記事1、コレクション記事2、運転会レポート1の構成
 レギュラー記事の「PipeSmoking」「模型店散歩」「交換欄」「新車登場」が続きます。(こちらは7ページ7アイテム)

 時代が20年近く違いますがRM MODELSは月刊化記念号で総ページ数162ページ。記事数は15で車両工作は3、レイアウト関連は3、ストラクチャーが1、出版時期を反映してかカタログ系の記事が1、実物系が情景関連で3、その他が3
 創刊直後という事もあってかレギュラー記事は11と多くこの中にはキットの組み立てインプレッションやテクニカル系、あるいは「鉄道模型考古学」なんかもあります。
製品紹介は12ページでアイテム数は何と57!ただし半数以上が外国形で占められています。
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 この頃から比べるとどの雑誌もページ数はかなり増えていますし記事の総数も多いと思いますが昔と比べてそれぞれのジャンルの比率に違いがあるでしょうか。
 そこが今回の比較の注目点です。
(とはいえ厳密な形式の調査ではないので所々いい加減なところも出てくると思いますが)
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 先ずTMSは総ページ数116ページ。その中で車両工作記事は2(うち一つはクラブの作品集)レイアウト関連は4、実物記事が1。
 実質的なレギュラー記事として「模型のためのエッセンス」「フリーランス雑感」「ニュールンベルグメッセ2017レポート」がありこれだけで23ページを占めます。
 その他メディアチェックや運転会だよりなどの記事が4つと言う構成でした。
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 とれいんの方は総ページ数140.トップに来るのは模型ではなく実車の相模鉄道20000系(表紙もそれです)ついでシベリア鉄道乗車記、台湾鉄道ナビが続き、最初の30ページだけ観ると模型雑誌とは思えない構成です。
 実車記事はこれだけにとどまらず東武鉄道7300系関連も含めレギュラーを含めると8つに上ります。車両工作は2(競作集を含む)運転会・イベント紹介が3
 上記の記事数の重複があるのですがレギュラー記事は目次で見る限り16もあります。
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 RM MODELSは総ページ数180ページ、特集が16番工作だったせいもあるのか車両工作記事が10!実車記事が2、ストラクチャー、ジオラマが2、運転会・イベント記事が3
 レギュラー記事は8つですが上の車両・ストラクチャー記事、イベント記事との重複があります。
 この雑誌の巻頭は「NEW MODEL PREMIUM」前月か前々月あたりの新製品について製品紹介の補足や軽加工のヒントなどを纏めたものでこの雑誌の特色になっています。
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 最後に最も新しい「N」
 隔月刊で総ページ数134ページ。車両工作関連がレストアも含めて4、レイアウト関連が2、ストラクチャーが1、実物記事(情景)が1と言う構成です。
 大半が製品モデルの紹介とその応用に費やされているのがNゲージに特化した専門誌らしいところですが、一方で読者投稿やイラスト、アンケートに8ページを割いているのは先行誌にない特色と思います。

こうして俯瞰してみると平均して車両工作(加工、レストアも含む)がメインなのは大体予想通りでした。レイアウト関連の記事はTMSが意外に多く、RM、とれいんは少ない印象でした。
 またTMS以外はレイアウトよりもモジュールやパイクに工作記事の軸足が移りつつある様な印象も感じます。
(RM MODELSは毎回特集が異なる為レイアウトメインの号だとこの比率が逆転することがあります)

 Nを除く先行3誌を俯瞰した限りではどれもページ数は増えていますが工作記事に関する限りじっくりと腰を据えて読ませる(楽しませる)物は総じて減っている感じはしました。特にラージスケール系、ライブスチームは殆ど見られなくなりましたし、昔はよく見られた海外のモデラーやレイアウトビルダーの作品があまり見られなくなった事もあり相対的に読んだ時の解放感が薄い気もします。

 こうした記事はたとえ自分が作らなくても趣味のイマジネーションを広げる意味で重要な存在だったと思えますが、今はそういうのを感じたかったら海外誌を買わなければならないという事でしょうか。

 一方で、RMとNに関して言えば既存完成品やキットの加工でオリジナリティを出す方向性の工作記事の比率が高く、手軽に手を動かす楽しみを紹介しているのが目を引きます。
 これなどはこの40年間のNゲージの普及とそれに伴うこの世界の構造の変化が最も顕著に感じられるところと思いました。

 その一方で昔は少なかった運転会・イベント関連の記事はどれも比率が上がっている印象です。この辺りも昔と今との環境の変化を感じさせます。個人だけでなく、クラブやフォーラムなどで鉄道模型の趣味を外に披瀝しやすい環境が以前よりは出来てきているという事でしょうか。

 あと、これはどの雑誌にも共通していたのですがレギュラーの連載記事が一番安心して読めました。
エッセイ系の記事にその傾向が強く、寝る前に布団の中なんかで読むには好適です(但し本が重くてそういう用途に耐えられないのもありますが笑)
ある意味「オトナの趣味としての鉄道模型の世界」を端的に体現しているのがこうしたレギュラー記事の部分かもしれません。

 個々の雑誌についての個人的な感想については次の機会に。
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2018年03月09日

4大誌を比べてみた(笑)1

今回は少し毛色の変わったネタで。

先月はいつも定期購読しているTMSの他に前述した事情からいつもは買わない「N」とか「とれいん」も購入しました。
ここまで揃えてみたらやはり残る「RM MODELS」も揃えたくなり4誌ある鉄道模型誌をコンプリートする(わたしにとっては)空前の事態となりました(笑)

かつては専門誌と言えば後にも先にもTMSしかなかったのですから、これだけでも時代の違いを感じさせられます。
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その4誌を並べて読み比べてみたのですが、一通り読み終わった時に「まるで鉄道模型の専門店街を一日歩き回った様な感覚」になったのには驚きました(笑)
専門誌が4誌もあると情報量も半端ないですし、どれもこれも全編オールカラーに近いカラフルさですから真面目に目がチカチカしてきた位です。

ですが、もちろんそれぞれの雑誌は微妙に対象者や嗜好、方針の違いがありますし、それを念頭に置いて読み比べてみるのも面白かったりします。またそうした個性があるからこそ鉄道模型の雑誌が4つも並立できてきているとも言えます。
が、今回当ブログで取り上げたいのは各誌の「製品の紹介」の比較です。

かつてのTMSでは「1号に載った新製品が二つか三つ、しかもそのうち二つくらいは車輪とかモーターのパーツ」なんて言うのがザラでした。私が読み始めた時期ですら10ページを超えるという事は少なかったと思います(大体、Nゲージの新製品なんてどうかすると「年に2,3種類」だったりしましたし)
しかしそれゆえに製品の紹介は実地のテストや筆者の印象も反映した濃密な物でここだけ読んでも楽しめたりしたものでした。

現在TMSでは製品紹介に22ページ35アイテム(バリエーションを除く)とれいんでは同じ22ページながら58アイテム、RM MODELSに至っては31ページ73アイテム(但しカタログ含む)製品紹介ページだけでかつての本誌並みのボリュームになっています。
これだけの製品攻勢ですからどの雑誌もゆっくりとチェックやテストをする余裕は無いかそれに近い状況なのかもしれません。

今回は(「N」だけは隔月刊の性質上前月までのアイテムしか載っていない)上記三誌に共通して取り上げられているアイテムの記述を比較してみようかと思います。
最初のサンプルは天賞堂の16番C58、同時に5機出ていますが今回は特に「SL銀河」仕様に絞ります。
特定機のモデル化なので各誌の個性が浮かびやすいのではないかという事で。

TMSではアイテム名のほか、共通の基本仕様とスペックが記され銀河のみの写真はカラー1枚白黒3枚。誌面のサイズに比べてかなり写真を詰め込んでいる印象ですがスペックなどの記述は最小限と言う感じ。
簡潔ながら必要な情報は揃っている印象です。但し特定機の仕様についての記述はなし。
一方で付属パーツの写真を5バリエーション分きちんと用意しているのは他誌にない特徴です。

とれいんのそれはカラーが1枚ですが特定機としてのSL銀河の説明がパレオエクスプレス仕様と併せて6行分記述されています。
C58自体の記事の扱いは他の2誌に比べて少ないですが最後に「さまざまな牽引車両と合わせて、蒸機末期から現在まで幅広い活躍を続ける姿を楽しみたい」とあるのに個人的に好感を持ちました。

RM MODELSは誌面が一番でかい上にページ数が多いせいか単独のカラー写真が3枚、しかもそれぞれの写真にキャプションが付いておりこれが特定機の特徴の説明にもなっています(文章換算で3〜4行相当)
他のバリエーションとの違いや装備なども分かりやすい内容でした。

専門誌が三つもあれば単純に解釈すれば情報量も3倍になる訳ですが、実際に3誌を見比べると基本的な内容はほとんど同じでありながら味付けの点で辛うじて3誌の個性のようなものを感じる事は出来た気がします。
ですが一方で昔に比べて書き手の顔が見えにくい無機質さのような物も同時に感じました。その意味ではとれいんのそれにはかつてのTMSに近いテイストは感じられます。

実際に走らせたり、後付けパーツを付けてみてそのやりやすさをチェックしたりといったかつての製品紹介(あるいは批評?)の雰囲気は(予想はしていましたが)今の3誌を比べてみてもやはり希薄な気がします。

もっとも最近は特にNの人気アイテムの場合発売から1週間も待っていればブログやSNSのユーザーレポートが容易に見られる様になっていますから専門誌にそれが無かったからと言って不自由は感じない事が多いかもしれません。
(但しネットの場合記述の信憑性を読む側が判断しなければならないハンデがあるのですが)

ですが専門誌を買う側からすればネットとは違う何かを求めたい気持ちもありますし、それに応えてくれるのが紙媒体の専門誌の矜持ではないかとも思えます。
(ではそれが何か?と聞かれてもとっさにイメージが出てこないのがもどかしい。ただ、物足りない気がするのです)
「N」も含めた4誌の製作記事などの比較と感想については次の機会にでも。

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2018年02月21日

「鉄道100年の記録」と思い出

先日古本屋さんで見つけた一冊から
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 いわゆる「鉄道100年」というのは私の記憶では1972(昭和47)年だったと思うのですが今回入手した別冊週刊読売「鉄道100年の記録」は1970年の12月号で微妙に手前のタイミングです。

 鉄道100年の記念イベントでは当時小学生だった私は盛岡機関区で盛岡工場謹製のミニC57やミニED75の牽引する模型列車に乗った記憶があります。遊園地やイベントのそれとは異なるノリで「直線線路を行ったり来たりするだけ」だったのですがそれまでこの手のミニSLなんてのはテレビでしか見た事がありませんでしたから、乗ったというだけで妙に感動した覚えがあります。
 この他、機関庫内では本線引退直後の蒸気機関車の展示(それも2,3両)100年の時は結構なお祭り騒ぎが各地の駅や鉄道で繰り広げられましたから、ある世代の鉄道ファンには「どこかでその手のイベントを見に行った」確率も高かったと思います・

 この他0系新幹線をあしらった「鉄道100年記念切手」なんてのも買いましたっけ。
 
 余談はさておき
 本書はSLブームたけなわの時期と「電車で国民大移動イベント」の側面もあった大阪万博の直後という一般人の鉄道への関心が高まっていたタイミングでの上梓でしたから、実際の100年とはずれていても時期としては絶妙だった気もします。

 前半はなつかしの蒸気機関車にかなりのページを割いているのは時代の空気を最も反映した部分と思います。その一方で次のページがナローの尾小屋鉄道というのが渋い。

 その他の項についても新聞社が出しているだけに歴史的資料や写真(特に戦前までの資料)が豊富なのが特徴的です。いわゆる模型製作の資料と言うよりも風景との組み合わせで時代を表現している写真には個人的に惹かれるものがあります。
 この種の新聞社系俯瞰本として私にとっての定番本である毎日新聞社の「昭和鉄道史」に比べると半分程度の厚みなのですが内容的には遜色ありませんでした。この2冊を並べ読みするといっぱしの昭和鉄道史博士(爆笑)の気分には浸れます。
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 さて本書で一番印象的だったのは実は裏表紙
 時期がぴったりだったとはいえあの「ポンパ号」がどんと載っていたのに驚きました。そういえばうちの最初のカラーテレビもキドカラーだった事を思い出します。
 あの当時はよもやあれが鉄道模型、それもNゲージで製品化されるなんて想像すらできませんでした。

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2018年01月27日

「Kobaru」のカタログを見て「カタログでワクワクできた頃」を思う

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そういえば、カトーやTOMIXのカタログを暫く買っていません。
 二大メーカーのカタログの用途はここ数年位「線路パーツや配線パーツ、あるいはASSYの種類のチェックや購入の参考」と言うのがメインになっている関係上、何年かに一度と言うのがここ10年来のパターンになっています。

 実際私がカタログを見てワクワクするのは「この線路の組み合わせならこういう事ができそうだ」とか「ああ、このASSYが出ているなら●●の工作ができそうだ」とか想像する時でしょうか。

 昔のKATOなりTOMIXなりのカタログを見る時は「ああ、遂にこの車両が製品化されるのか」とか「ようやくラインナップが拡充してきたな」とかの完成品車両の充実にときめいていたものですが、ここ10年位はどのメーカーも大量のリリース旋風で新車に対するサプライズ性が薄れている事や、ほとんど突発的に製品予告・リリースがされる事もあってわざわざ年一回カタログを買う必然性がなくなってきています。
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 おっさんの繰り言ですけれど昔のGMのカタログの様に「カタログそれ自体が読み物として楽しめる構成」のものがあれば面白いのですが(後マイクロのカタログはカタログと言うよりも車両年鑑の様な性格が強いためにこれはこれで楽しめたりもします)

 そんな折に久しぶりに(私が)面白いと思うカタログに当たったのも何かの縁でしょうか(笑)
 このブログでも時々製品を取り上げる事がある「Kobaru」の2017年総合カタログがそれです。
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 このメーカーはジオラマ系のアクセサリ・マテリアルがメインなのですが、フィギュア、ミニカーはもとよりこれまで他のメーカーが見過ごしてきたようなラインナップが充実しているのが特徴です。
 個々の品物は店頭でもいくつか目にするのですが、全体のラインナップを俯瞰したこのカタログを眺めると「えっ?こんなのまで製品化しているの!?」と言うくらいの充実度である事に圧倒されます。

 イベント会場の仮設トイレとか工事用の小型コンクリートミキサー、ボートトレーラー(ミニカーメーカーのトミカですら過去に一度製品化したっきり)やどこにでもある「住宅用の門扉が4種類」とかBSのパラボラアンテナなんてのまで製品化されています。
 基本的に「パーツ」であり「マテリアル」なのでそれ単独で買っても面白くない物ばかりです。ですがそれを組み込む事で風景やジオラマが生き生きとしだす事を想像させるのがこのカタログの身上と言えます。
 平たく言えば「手を動かしたくさせる」何かがあります。

 これらのラインナップを眺めていると「これが出ているならこういうミニシーンが作れるな」とか「次のレイアウトの改修にはぜひこのパーツを付けたい」とか想像が膨らみます。カタログでこういう気分を味わえたのは何年振りでしょうか。海外メーカーだとNOCHかプライザーのそれを読んだ時の感覚に近い物があります。
 でもそういう姿勢は最近のメジャー系のメーカー(Nでも16番でも、どうかするとZゲージですらそうかもしれませんが)からは急速にすたれかけている感じもしないではありません。

「買うことで満足させる」のか「買うことで何かをさせる事に価値を見出す」のか、ここ50年ほどの模型に対する姿勢の変化と言うか違いの様なものも含めて何か考えさせられる気もします。

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2018年01月09日

「模型鉄道へご招待」

 今日紹介するのは昨年暮れにエバーグリーンで見つけた(というか付いてきた)アイテムから
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ここではTMSやとれいんのバックナンバーが豊富ですが本業が古本屋ではないせいかどれも捨て値で売られていることが多いです。
 それもあって個人的に創刊から数年間の「とれいん」は帰りの電車で読むのに好適なので毎回1、2冊は買っています。

 今回もそうやって1978年頃の2、3冊を入手したのですが良く考えたら今回の往復は車なので途中で読むというわけにはいかなかったのですが(汗)

 という訳で帰宅後、寝床の中で読んだのですが、その中の一冊の間に挟まっていた何かのパンフレットがポロリと落ちました。
 何の気なしに開いてみたのですが

「模型鉄道へご招待」
 昭和41年に日本橋の白木屋で開催された「世界で初めて模型鉄道大運転会」という触れ込みのイベントのものでした。

 これは面白そうと思い読み進めて行ったのですが、読むほどに当時の熱気を感じさせる内容に圧倒されました。
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 たった16ページのモノクロ小冊子なのですが、一般向けの鉄道模型の分類解説に始まって江戸時代に始まる鉄道模型の歴史が俯瞰され、後半は当時あった日本の主要な鉄道模型のクラブ、同好会の紹介が並んでいます。
 リストにはJAMやグランシップなどで今も参戦している老舗クラブのNMRCやむらさき会はじめ、ミトイ会、広島鉄道模型同好会などのこれまで名前しか知らなかったようなクラブが並びます。
 当時はまだNゲージが登場したばかりでまだ「9ミリゲージ」と呼ばれていた頃ですが、万世橋時代の交通博物館内に早くも「9oゲージ同好会」が登場していた事が記載されているのが珍しかったです。

 確か当時のTMSが、Nゲージのレイアウトを試作して交通博物館に展示した事があった筈ですが、時期的にも接近しているのでその関連かもしれません。
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 そして巻末には日本鉄道模型協会の加盟企業のリストがありますがその半数以上が今では消えたり聞かなくなったメーカーだった事に歴史を感じさせます。
(リストにある12社中で今でも残っているのはカツミ、天賞堂、カワイ、篠原位でしょうか)

 ところでこのイベントを後援し、冊子の監修もしているらしい「あまちゅあこおなあ」という団体ですが今はどうなっているのかと思ってネットで検索して見たのですが「昔のカツミのカタログのコラムのタイトル」しかヒットしませんでした。やはり謎です。

 まあ、最初に読んで「えっ?『みにちゅあーと』がこんな昔からあったの!?」と誤読した私も大概ですが(大汗)

 巻末の広告がまたこれが懐かしい!
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 「模型と工作」も「模型とラジオ」も見なくなって久しいですね。そういえばTMSの広告が無かったのが少し意外でした。

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2017年12月29日

2017年を振り返る3 昔の本に触発される  

2017年を振り返るその3です。
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今年は不思議と鉄道模型の古本に当たる事が多かった気がします。
最近では専門誌のバックナンバーがあまり売れない事情がある様なのですが、特に雑誌類などではこれまで高すぎて手が出なかった様な物が私にも買えるようなレベルに落ち着いてくれたことが影響している気がします。
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又それとは別に以前から存在は知っていた物の店頭で出物を見なかった様な書籍類にもいくつか当たりました。

このブログで私が取り上げる様な本は大概昭和50年代以前の物ばかりです。
最近の専門誌や書籍の様に、専門性が高かったり凄腕モデラーの誌上展示などがいっぱい載っている訳ではないのですが、それでも古いTMSとか創刊直後のとれいん、やや新しめですがここ数年位のMR誌などを眺めていると不思議に元気な気分になります。
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あの頃の鉄道模型は0番に代わって16番が台頭、主流になるもその20年後くらいにはシェアの上でNゲージに抜かれるなど、モデルそのものも、それを取り巻く状況も実に変転が激しかったものです。
そして何より「鉄道模型」が趣味として一般レベルに認知されていなかった上に「鉄道模型の趣味とは何か?」すらきちんと確立されていなかった時期でもあります。

悪く言えば五里霧中、良く言えば「何でもありの成長期」だったとも言えます。
そのせいか、当時唯一の専門誌だったがゆえに必然的にオピニオンリーダー的な役割も担っていたTMSはもとより「模型と工作」「模型とラジオ」と言ったビギナー向け総合誌ですら「あの頃の勢いのような物」を何らかの形で反映している事が感じられます。
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製作記事も、読者の投書欄も、編集者のコラムも、モデラーのエッセイ風文章に至るまで読んでいて楽しかった。
それだけでなく「自分も何か作ってやろうかな」という気分の背中を押してくれる様な感覚すら感じたのです。

事によると今年レイアウトにしろ車両にしろ工作で手を動かすことの多かった理由のひとつがこうした「あの頃の専門誌」を数多く目にしてきたからかもしれないと思えます。
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もちろん今出ている専門誌が詰まらないという訳でもありませんが、ビギナーの背中を押すような企画・記事が少なくなっている事は感じます。
(むしろこの点では定期的に発行物を出しているような大手メーカーの方が真剣な印象すらあります)

来年もやっぱり古本漁りみたいな事はやらかしていると思いますが、どんな本に当たりますやら
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2017年12月22日

「日本の車両スタイルブック」

先日の中尾豊氏の逝去を知ったタイミングで氏の代表作に当たるというのも何かの縁でしょうか。
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先日の秋葉行きでたまたま神田の古本屋で見つけたのが「日本の車両スタイルブック」(機芸出版社)でした。
本書の存在は以前から知ってはいましたが『Nゲージでレイアウト主体だし、車両工作なんか多分やらないだろうから』なんて考えと本自体の高価さから、これまで買わずにきたものです。
これが本当の「井の中の買わず」という奴ですか(買わずでなく蛙ですが)

帰宅後大判の図面を広げる様な感覚で、本書を紐解いて見たのですが。
私がいい加減歳だけ食ったせいなのか、ここ最近車両工作にも手を出しているからなのか「見開きをめくるたびにわくわく(昔のTMS流だとムラムラw)する」という感覚に襲われます。

ただの図面の羅列なはずなのに、これほど引き込まれるとは思いませんでした。
そういえば昔のTMSには何号かに一回は実車の写真とともに折り込みで図面がついてきていたものです。子供の頃は時折開いて見た記憶も有るのですがそのt機はどうという感情も持たなかったのにそれらの図面が一冊に纏まると如何してここまで魅力的に見えるのか。

恐らくはこれこそが私が認識していなかったなかお・ゆたか氏の功績の一面なのでしょう。してみると先日の私のブログなどは氏の功績の中の限られた一部分に触れたに過ぎない事がわかります(汗)

「図面なのに何か表情すら感じさせる」作風が間違いなくあります。

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2017年11月17日

「関東大震災と鉄道」

先日購入した鉄道本から。
「関東大震災と鉄道」(内田宗治著 新潮社)
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関東大震災に関する本は何冊か持っているのですが、鉄道との絡みでこの震災を俯瞰した本の存在はこれまで知りませんでした。
前書きを読むとわかるのですが本書の刊行は東日本大震災の後。比較的最近の本です。

関東大震災絡みの鉄道事故というと真っ先に思い浮かぶのは地すべりで列車と駅が丸ごと海に崩落した根府川駅の事例ですが、実際には同じ震災でかなりの数の列車が被害を受け、その後の火災でこれまた相当の車両や設備が焼失しています。

本書ではそれらの被害を俯瞰しつつ未曾有の災害に立ち向かった鉄道マンたちの苦闘を描いているものです。
実は本書を初めて知ったのは先日出かけた図書館です。
最初は在館中に軽く読むつもりだったのですが読んで行くうちにグイグイと引き込まれ「これは借りるだけでは足りない」とばかりに帰途、本屋に立ち寄って購入したという(笑)経緯だったりします。

他の本ではこれまで関東大震災では比較的被害がなかったことになっている赤煉瓦の東京駅ですが実際は本震でホームの屋根が倒壊。さらにその後の火災では有楽町と神田の両方から火の挟み撃ちに遭い、極めて危険な状態だったことを初めて知りました。
隣接する鉄道省も焼け落ち、そのままでは被服廠の二の舞になりかねない状況下、残っていた職員が総出で消火と破壊消防、延焼を防ぐために人手だけで留置車両を移動させる事に尽力し危機を脱していたという下りには驚くと同時に感動すら覚えます。
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その他貴重品を載せて新橋〜浜松町間を移動しながらも奮闘むなしく焼け落ちてしまった急行列車の話、駅長の判断で避難民を無賃乗車させ日暮里まで往復運行を図った上野駅の話なども凄いと思いつつ、それだけの非常処理を行わなければならなかったほどの大災害の全貌が浮かび上がってきます。

これらのエピソードだけでも十分読み応えがあるのですが、加えて地震発生時に被災区域にいたほぼ全ての列車の状況、その後の火災で焼失した駅や施設の状況なども容量良く俯瞰されていて資料としての価値も非常に高いと思います。
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2017年11月01日

今月の一冊「時刻表でたどる鉄道史」

 今回は久しぶりの鉄道書籍ネタです。 先日入手した鉄道本から。
 「時刻表でたどる鉄道史」(宮脇俊三編著・JTB)
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 「無人島に一冊だけ本を持っていけるとしたら何を選びますか?」と聞かれてためらう事なく「時刻表!」と答えられるマニアの潜在数は結構多いと思います。

 私などはそこまではいかないにしても例えば学生時代に余計な本を持っていけない実習先にポケット版の時刻表を持って行くというのは時々やりました。
 日付の変わったくらいの時間帯に寝床の中で「今、この瞬間に何本の列車がどこを走っているだろうか」なんて事を時刻表で検索したり、今から津軽半島のさいはてまで行くとしたら向こうには何時につけるだろうかとか検索したりしているだけで結構よく眠れたりもしたものです。
 こういう時は周囲は静かなほどいい。
 真夜中の静寂に身を委ねながらも時刻表の中での時間は常に生きている事を実感できる(尤もこれは最新刊の時刻表の場合ですが)
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 ただの数字の羅列にすぎないのに想像力を掻き立ててくれる意味でも書籍としての時刻表の特異さは一等群を抜いています。
 更に路線図や巻末の広告(主に旅館やホテルなど)までしゃぶりつくすなら半端じゃない情報量になりますから好きモノにとってはたまらない世界ではないでしょうか。


 本書では時代の節目節目のダイヤ改正の中身から日本の社会と鉄道の変遷を語るという、時刻表趣味の教科書みたいな一冊です。
 明治の黎明期からJR発足前後までの期間、速くなったり時には遅くなったり、本数が増えたり減ったり、あるいは路線の新設・延伸や廃止を繰り返しながら目まぐるしくアップデートされてきた鉄道ですが、何年かに一度の大規模なダイヤ改正はそれらの節目節目を象徴する存在と言えます。
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 それらを俯瞰した内容の本書は、宮脇氏の平易な文章も手伝って文章量がこのシリーズとしてはずば抜けて多く、しかも情報量もそれに比例して豊富であるにも関わらず、非常に読みやすい一冊です。
 例えば本書に今のポケット時刻表でも組み合わせて読むだけでも過去と比較するだけで日本の鉄道史が把握できてしまうという特典が(笑)

 今では検索ソフトの発達でスマホ一個あれば大概の行き先を検索できますが急を要する時(実際この手のソフトはそういう用途がメインですし)は別として紙の時刻表のページを繰りながら自分なりの旅のプランを愉しむのにはまた別の魅力があります。
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 とは言え、そういう楽しみがあとどれくらいできますか。紙の時刻表が無くなるとダイヤ改正に伴う変化を一般の人が認識する機会も減ってしまうような気もするのですが。

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2017年09月23日

カラーブックス「東京の地下鉄」

 今回は久しぶりのカラーブックスネタから
 「東京の地下鉄」(デニス・ショウ、諸河久著)
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 先日の上京の折に帰りの電車の中で読むつもりで買った古本です。
 著者の「デニス・ショウ」氏と言うのはペンネームでもなんでもなく「長年東京在住のアメリカ人鉄道ファン」なのだそうですが、これは鉄道書に限らずカラーブックスとしても結構異色です。

 そのためかこの種の本としては珍しく鉄道車両よりも路線それ自体の特色や相互乗り入れについて俯瞰する内容で、ビギナーのファンにとってはむしろこの方が好適と思える内容になっています。
 一方写真の方は「いつものカラーブックス」的な車両の網羅的内容になっているのでこのシリーズを読みなれた人でも違和感が少ないのが面白い。
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(保育社カラーブックス「東京の地下鉄」104Pより引用)
 本書の出版時期が平成4年という事で「大江戸線」の呼び名もまだなかった都営12号線が「未来の地下鉄」扱いになっているのに時代を感じます。

 大江戸線と言うと今の私にとっては「ホビーセンターカトーへの直通電車」みたいな存在になっていますし(笑)、あそこまで地下鉄で出かける事になるなんて開業当時は思いもしませんでした。
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(保育社カラーブックス「東京の地下鉄」24Pより引用)

 この事実が端的に示すように東京近辺の地下鉄及びそこへ乗り入れるJR(地下鉄とは呼ばなくても実質的に地下鉄同然の区間がありますし)や私鉄のネットワークの複雑さはこうして本書を読んでみると改めて凄いと思います。

 それこそ山手線の内側は「石を投げれば地下鉄の駅に当たる」位の密度ではないでしょうか。私のような田舎者は目的地へ行くのにどれに乗ればいいのか分からなくなる事も多いと思います。
 こんな事を書いていてなんですが、田舎者にしては上京の頻度が比較的高い(と思う)私にしてからが本書に取り上げられている路線の半分以上が「まだ乗った事が無い」路線ですから(恥)

 しかも相互乗り入れシステムのおかげで地下鉄で見かける列車のバラエティの広さはそれだけで楽しめるジャンルになってもいます(京王の高尾山口付近の様に「山の中の単線区間を走る地下鉄の電車」なんてのまで観られたりもしましたし、従来考えられなかった場所で意外な私鉄編成が拝めるなんて言うのも相互乗り入れの面白さではないかと)

 その目で見ると各路線の特徴を俯瞰してみせる本書のコンセプトは良い所を突いていますし、好感を持てる所でもあります。

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2017年09月15日

TMSの昔と今

先日紹介した昭和20年代のTMSのはなしの続きです。
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この号と一緒に最新のTMSも買ったので、いい機会とばかりに60年前のTMSと今のそれを比べてみようかとか考えつきました。

最新号のTMSは紙質も良く厚さも当時の五倍くらいあります。まるで当時のTMSが折り込み付録にすら見えてくるくらいで。
(今思いついたのですが、1000号達成の時に創刊号の復刻を付録につけてくれないかなとか思います)
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記事のメインが読者投稿になる工作記事(レイアウト含む)なのは昔も今も変わりませんが製品紹介とレポートの記事が多いこと!これだけで20号一冊の倍くらいのボリュームがあります(笑)この60年で随分と鉄道模型の製品は増えたものです。

しかもそれらの大半は製品の紹介レベルの製品名の羅列なのですから
一方で読者や編集者のオピニオン的な記事は激減。たんに投稿者が少ないというだけではなくそうした思いや拘りを披瀝する事が(近年のネット炎上の例を見るまでもなく)難しくなってきた現状を反映している気もします。
工作記事にしても凄腕モデラーの技量は良くわかる反面、誰でも出来る工夫やテクニックの記事を見なくなったのも寂しい限り(これらの面は『RMMやN』がその役割を担っている形になっていますが・・・)

全体に最近のTMSは良くも悪くもハイブロウ化して来ている印象ですが、では今のTMSが「RMMやNで作る鉄道模型趣味の魅力を感じたビギナーの次のステップとしての受け皿」になり得ているかというと少々疑問の余地があります。
それは「ミキスト」「ヒント」「わたしの鉄道から」「鉄道模型相談室」などが消えてしまった現状とも無縁ではない気もします。

(そういえばここ10年位、わたしが本誌を手にとって真っ先に見るのが「編集者の手帳」になっているのに今気がつきました。今の本誌で一番人間臭さを感じるのがそこだからなのかもしれません)

投稿記事がメインになっているのは創刊以来のTMSの伝統みたいなものですしそのノリが現在まで続いている事は立派な事とも思うのですが、ユーザー全体の広がりを与える意味でも、ここまでの過程で一度切り捨てた部分をまた拾い上げる事がそろそろ必要になってきているのではないかという気もします。

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2017年08月30日

83年の「模型とラジオ」から・・・

 先日紹介した帰省土産の昔の「模型とラジオ」から
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 帰省の折に私がこれをちょくちょく持ち帰るのは、大概の場合「ひょっとしたら自分でもできるかもしれない車両工作の記事を見つけた場合」です。
 先日のテキ511タイプなんかもそうですが「西部警察の装甲車」をNゲージサイズで作った時にもこの雑誌の図面と工作記事をかなり参考にしています
 事に車両モデルの場合、それが現在も製品化されていない物だったらなお有難いのですが。
 今回の拾い物は82年5月号と6月号。
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 表紙にも出ている「小型機関車&客車」がそれです。
 コッペルのBタンクと貨車・客車ですがKATOのポケットラインが出る直前くらいのタイミングの記事だった様です。

 機関車はほぼフルスクラッチのトレーラー、動力を貨車の方に内蔵させる所もポケットラインそっくりですが、この記事ではTOMIXのワム50000かワフ28000をベースに天賞堂のキドマイティ3というモータを組み込んで自作するという本格的なものです。

(因みにこのモータのお値段は貨車4両分)

 機関車もトレーラーとはいえ、きちんと連動するピストンやロッドも組み込まれており、シャシもプラバンの積層で作っています。今だって蒸気のロッド周りからフルスクラッチするNゲージ工作の記事を専門誌ですら見ないですから、マニアックかつ先鋭的とはいえます。

(第一、同じ雑誌の記事が「プラスチックビーズのベイクステンド」「1\100モビルスーツゴッグ」「チョロQで走る文房具」なんてラインナップですから鉄道模型の記事だけ異様に浮いている事がお分かりいただけるかと)


 とかここまで力説しておいてこんな事を書くのはなんですが、私の御目当てはその機関車ではありません。
 実は翌月の号に載っている二軸客車の方です。

 1号機関車の牽引する二軸客車はすでにマイクロから製品化されていますが、これはいずれも下等車のみ。今回の記事では中等車、上等中等合造車の図面と制作記事が載っておりこれが私の興味を引いたのです。

 今回はこの2機種を次回までの宿題にしようかとか考えています。

 後今回は純粋な読み物として83年4月号も持ち帰りました。
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 (科学教材社「模型とラジオ」83年4月号42Pより引用)
 こちらはエンドウのEF16用動力ユニットを使った「車体全自作のEF55!」
 これだけでもすごい話ですが「車体はプラ板を使うことにした」と書いてあるのに作例の写真のモデルがどう見てもブラス製なのが凄すぎます。
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 (科学教材社「模型とラジオ」83年4月号44Pより引用)

(確かにその下に「真鍮板で作ると重量感のある電機になる」とは書いているのですが)
 マイクロやワールド工芸を悩ませたであろうあの独特の先代車周りも車輪以外ほぼフルスクラッチで対応しています(でもこのモデルの最小通過曲線はどれくらいだろうとか思ったりしますが)

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2017年08月26日

またまた「模型とラジオ」のはなし

 先日、行きつけのショップに京福テキ511風モデルを作るためのパーツを買いに行った折のはなしです。

 そこにはご店主のほかに常連のクラブのメンバーも揃っており、模型をはじめ様々な話題で盛り上がっておりました。
 こういうのは田舎の拠点型模型ショップではまだ見られる風景で、何かとせわしない都会の店ではなかなか見られなくなったものです。
DSCN6661.jpg
 さてその時の私の目的は上述のように自作(笑)の機関車製作用のパーツ購入でしたので買い洩らしを出さないようにと、製作記事の載った「模型とラジオ」の当該号を持ちこみました。
 買い物のついでにその本も見せたのですが、その後の話題の盛り上がること!

 最初の内こそEC40をはじめとした鉄道模型工作記事の異様なマニアックさだったのですが、だんだんに同誌のほかの記事「MSV」や「マクロス」系のアニメプラモの記事へ、更には当時は最先端だった8ビットパソコン「ぴゅうた」の記事へと進み、あの頃のパソコン事情にまで話が拡大していったのには驚きました。
 更には「模型とラジオ」つながりで当時の姉妹誌的な存在だった「子供の科学」の思い出にまで話題が拡大するというおまけつき。

 その場にいたメンバーの世代が比較的接近していたというのもあるのでしょうが、これほどまでに懐かしがってもらえたというのに感慨を感じました。

 これが当時の「TMS」とか「とれいん」とかでもそれなりに盛り上がったでしょうが、ここでは専門誌でない言ってみれば「鉄道模型の記事もあります」的な模型総合誌たる「模型とラジオ」だったが故の御利益だったのではないでしょうか。
 思えば模型総合誌の存在意義というのはそんな所にあったのではないかと思えます。

 例えば鉄道模型記事目当てで本誌を手に取って実際に工作などして見たついでに他のRCカーとか、ラジオ工作、ミリタリーモデルとか時代が下がってアニメモデルやパソコンなどの記事にも何の気なしに目を通す事もあるでしょう。
SNShouo71IMG_0055.jpg
 そして目を通しているうちに専門誌だけでは見えなかった何かが見えてきたり、心の視界が急に広がる感覚を得たりすることもあるのではないかと思います。
 レイアウトづくりの記事の後に読んだ電子工作の記事からレイアウトの配線のヒントが得られたり、ミリタリージオラマの記事から車両のウェザリングのノウハウを知ったりという事もあったはずです。
 このクロスオーバー性が当時の読者の目を開かせ、視野を広げる意味でそれなりに貢献していたであろうことは想像できます。

 ただ、現実にはそうやって視野を広げた読者よりも総合誌の中の一部分だけを切り取って解釈し、他の記事を邪魔者扱いする読者の方がはるかに多かったのでしょう。
 結局この種の総合誌は80年代半ばまでにほとんどが休刊し、ジャンルを絞った専門誌の方向へ向かう事になります。
 現にアニメモデルに特化した誌面の「ホビージャパン」は現在までそれなりに隆盛していますし、ミリタリー系の「モデルアート」、RC専門の「ラジコン技術」等は今も続いています。

 ですが、見方を変えるなら専門誌ばかりが増えすぎて「おたく的専門馬鹿」が跳梁跋扈している現状があるのも事実ではあります。その意味からも今こそ再びこういう総合誌が必要になっているのではないかという気もしています。
 もちろん「模型とラジオ」のコンセプトそのまんまでは受け入れられないでしょうから、何か独自の切り口は必要と思いますが。

 これは模型に限らず他の大概のジャンルでも言えることなのですが。

 そんな事を思いつつ、今年の帰省でも模型とラジオの古本を2,3冊持ち帰って来ました。それについては次の機会に。
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2017年08月19日

カラーブックス「日本の私鉄・京成」から

 今回は「日本の私鉄 京成」です。
DSCN8387.jpg

 いまのわたしの行動圏の中で最も縁の薄い関東の大手私鉄が京成なのですが、初代AEのインパクトはそれでも凄まじく、今でも「京成=スカイライナー」の刷り込みが強かったりします。
DSCN0906.jpg
 実際、私の手持ちの京成車輛はその初代AE車しかないのですが(汗)
 尤も、今回の一冊は2代目AEの頃が中心で昔の頃の列車の扱いがやや小さいのが残念ですがそれでもこの私鉄特有の特徴を堪能するには十分なものです。

 その特徴のひとつは「相互乗り入れの権化」みたいな他社の編成のバラエティ。
 (とは言っても車体構造が統一規格化されているのでびっくりする様な差異はないのですが)

 規格を揃えた関係で3000系と一括りで呼ばれる京成の主力たる、一連の車両群の変遷やバラエティで一章を費やしている所はこの会社らしいと感じる部分です。
 写真で見ると同じ系列とは思えない位に改修や形式追加が繰り返されているようですが、ここだけ読んでもなかなか楽しめます。

 京浜急行や都営地下鉄、さらに京成本線から分岐した文字通りの分家私鉄が同じ線路を行き交う様はいかにもレイアウト的ですし(わたしだけの感覚?)見ていて楽しいものがありました。
 じつはそれらのページが本書の半分近くを占めているというのも大きな特徴です。

 地元以外で北総開発鉄道とか住宅都市整備公団鉄道なんて鉄道が注目されるなど当時はあまり考えられなかった事を考えると本書の功績は意外と大きかったかもしれません。
 (これらの鉄道の車輛は後に結構Nでモデル化されていますし)
DSCN5124.jpg
 今年に入って鉄コレでようやく京成の車輛が通常品でラインナップされ始めているようなのでこれから注目株となるかもしれない京成ですがその先駆けに予習するには打ってつけな一冊と言えます。
 (わたし的に…ですが)
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2017年07月22日

「ろーかる漫歩」に昭和50年当時を思い出す

 久々の鉄道本から
 とはいっても今回のを「鉄道本」と読んでいい物かどうか。
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「ろーかる漫歩・各駅停車の旅」(盛岡鉄道管理局編 熊谷印刷刊)

 煽りの部分に「オラが駅じまん…駅長130人の手記」とありますようにどちらかというと郷土書の色彩の強い一冊です。
 当時の国鉄の盛岡鉄道管理局管内の駅長のいる駅の駅(というよりも周辺観光地)の紹介を纏めたものです。
 盛鉄局管内という括りなので北は青森駅から青森の下北半島側全域も範囲に収まります。
 これに加えて岩手県自体が四国一個分の広さを誇りますから南北300キロ東西100キロの広い範囲の駅が網羅されている訳です。

 よく考えたらそれだけでも読みでがあるのは当然かと。

 (余談ですが修学旅行で青森駅を通過した折、構内の事業車の「盛」表記に少し違和感を感じた事がありましたっけ)

 が、今回再読して思うのは「あの頃は有人駅がこんなにあったのか(笑)」
 おそらく今ではこの3分の1か5分の1以下に減っていると思います。いや、もっとかな。

 本書が発行されたのは昭和51年、今から40年前です。
 あの頃は田舎であっても駅という施設そのものが単なる人間の積み下ろし所とは違う、外部に対する玄関口、窓口として機能していて地域社会とのつながりももっと濃かったといえます。
 そんな時代のよすがを偲ぶ意味もあって久しぶりに本書を読み込みました。
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 盛鉄局管内が無闇に範囲が広いので登場する駅の大半が個人的な馴染みの薄いものなのですが、お盆で帰省時に使ったりとかした駅、中には実習で二月くらいお世話になった八戸線の某駅の写真なんかもあったりとかして改めて懐かしいと思います。
 岩手の田舎度を考えると恐らくですが本書の出版当時の駅舎がそのまま残っているケースもありそうですが反面、先般の津波で流された線区の駅などの寄稿には胸を締め付けられるものもありました。後述の駅見取り図などを観ている時などは特にそうです。
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「ろーかる漫歩・各駅停車の旅」(盛岡鉄道管理局編 熊谷印刷刊154Pより引用)

 ちょっとした収穫。
 本書に登場する駅にはそれぞれ簡略ながら駅舎の見取り図が付いており、乗客視点でレイアウトの駅舎を作る時の参考にはなりそうです。
 (そういえばレイアウトの駅で夜間入口、団体通路なんて発想はなかったな)
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