2017年11月17日

「関東大震災と鉄道」

先日購入した鉄道本から。
「関東大震災と鉄道」(内田宗治著 新潮社)
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関東大震災に関する本は何冊か持っているのですが、鉄道との絡みでこの震災を俯瞰した本の存在はこれまで知りませんでした。
前書きを読むとわかるのですが本書の刊行は東日本大震災の後。比較的最近の本です。

関東大震災絡みの鉄道事故というと真っ先に思い浮かぶのは地すべりで列車と駅が丸ごと海に崩落した根府川駅の事例ですが、実際には同じ震災でかなりの数の列車が被害を受け、その後の火災でこれまた相当の車両や設備が焼失しています。

本書ではそれらの被害を俯瞰しつつ未曾有の災害に立ち向かった鉄道マンたちの苦闘を描いているものです。
実は本書を初めて知ったのは先日出かけた図書館です。
最初は在館中に軽く読むつもりだったのですが読んで行くうちにグイグイと引き込まれ「これは借りるだけでは足りない」とばかりに帰途、本屋に立ち寄って購入したという(笑)経緯だったりします。

他の本ではこれまで関東大震災では比較的被害がなかったことになっている赤煉瓦の東京駅ですが実際は本震でホームの屋根が倒壊。さらにその後の火災では有楽町と神田の両方から火の挟み撃ちに遭い、極めて危険な状態だったことを初めて知りました。
隣接する鉄道省も焼け落ち、そのままでは被服廠の二の舞になりかねない状況下、残っていた職員が総出で消火と破壊消防、延焼を防ぐために人手だけで留置車両を移動させる事に尽力し危機を脱していたという下りには驚くと同時に感動すら覚えます。
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その他貴重品を載せて新橋〜浜松町間を移動しながらも奮闘むなしく焼け落ちてしまった急行列車の話、駅長の判断で避難民を無賃乗車させ日暮里まで往復運行を図った上野駅の話なども凄いと思いつつ、それだけの非常処理を行わなければならなかったほどの大災害の全貌が浮かび上がってきます。

これらのエピソードだけでも十分読み応えがあるのですが、加えて地震発生時に被災区域にいたほぼ全ての列車の状況、その後の火災で焼失した駅や施設の状況なども容量良く俯瞰されていて資料としての価値も非常に高いと思います。
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2017年11月15日

大レイアウトに思うこと番外編・巨大レイアウトにときめくはなし(笑)

 久しぶりに大レイアウトの考察です。
DSCN3892.jpg
 今回は実際のレンタルレイアウトから。
 私の行きつけのショップに設置されているレンタルレイアウト。ここのレイアウトは私がこれまで見てきたNのレイアウトの中では一番の規模を誇るものです。

 クラブの運転会に供されるモジュールレイアウトも結構な規模なのですが確実にそれの2倍か3倍はありますか。

 幅も奥行きもたっぷり取られておりフル編成の運転も自在。同時運転本数もかなりの数(完成時には18本同時走行も可能となるそうです)です。
 何しろ対角線上から捉えると一番奥の山がかすんで見えそうなくらいで相当な規模であることが見て取れます。

 レイアウトの工作経験のある方なら恐らく「一度これくらいの規模のレイアウトを作れれば」という気分になること請け合いでしょう。
 何年か前に訪問した折にはまだ山々の造成がされておらず(とはいえかなりの規模の峡谷があったのですが)サイズの割にやや平板な印象でした。

IMG_2411.jpg 先日あらためて再訪したところ、そこも抜かりなくかなり大規模な山々が造成中でした。
 これがまたでかいです。
 写真を見るとジオコレの建物がまるで砂粒のように小さく感じられるほどです。

 ですが私の注目点は別のところにあります。
 レイアウトの中央部にあるショッピングセンターがそれです。
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 これは実在するショッピングセンターを実物並みに縮尺したものでレイアウトで見かけるショッピングセンターの建物としては文字通り最大のものと思います。
 それだけにこれほどの規模のレイアウトでもかなりのスペースを取っています。
 しかもこれは駐車場の広さは実物より縮小しているのです。

 つまり、如何に大レイアウトと言えども「全てを実物どおりにやろうとするといくらスペースがあっても足りない」と言う事が視覚的に感じられるのです。
 大レイアウトと言えどもどこかで風景の圧縮や視覚的なトリックがないとスペースが使いこなせないと言う事でもあります。

 これは小レイアウトに限らず、大レイアウトでも通用する原則でもあろうかと思います。
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 それを別にしても、直線部の伸びやかさはやはり大レイアウトならではの魅力ですし、川幅の広さなどはかなりのスケール感です。
 俯瞰で見るとスペースの奥行きの大きさが印象的ですが、生憎このレイアウトは現在も工事の途上でまだ風景が完全ではありません。
 これが完成した暁にはどういう事になるのか、想像するだけでわくわくします。

 最初の結論に戻ってしまいますが「ああ、これくらいのスペースがあればなあ」と言うため息で今回は締めます。
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2017年11月14日

何をいまさらのRM MODELS付録の営団丸ノ内線を作る・その1

 今から12年ほど前、創刊10周年を迎えたRM MODELSがその特別号の付録に鉄道模型を付けた事があるのはこのブログの読者には周知のことと思います。
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 物は当時はまだモデル化されていなかった営団地下鉄400・500形のボディキット。
 同じキットが二つ揃えば300形も作れるという触れ込みでした。
 当該の通巻122号(2005年10月号)は当時私も買いましたし、そのキットも今でも手付かずのまま手元にあります。両運転台の300か400形を作って単行のまま使っても悪くはなかったと思うのですが、台車や動力ユニットを別買いする手間を惜しんでいるうちにいつしか忘れられたキットになっていました。

 再びこのキットを思い出したのは昨年秋頃に近所のショップで同じキットの出物を見つけた事です。これなら2両一組で500形の2連が組めます。
 きっかけと言うのはある物で、以来あちこちの中古屋でこれの出物が見つかり始めました。いや、本当に出るわ出るわ。
 1年ほどの間にひと編成作れるくらいのキットが集まりました。中にはRMMの後からGMがリバイバル発売したらしい袋詰めのキットなんてのもありましたし。
DSCN9294.jpg
 ただ、この時引っかかったのは「当の営団丸の内線の編成がKATOの完成品で編成ごと売られている」事でした。

 これが他のユーザーなら、値段が高くても完成度が高く手間もかからないKATO製品を選ぶのが当然です。こう言っては何ですが、仕上がりがモデラーの腕に左右される上に、よほどの凄腕でない限り完成度も完成品より低くなるのが確実なこのキットをわざわざ選ぶメリットは殆どありません。
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 ですが私の場合、完成品を買ってまでして熱烈に欲しい列車ではない、それどころかこのキットがなければ500形自体欲しいと思ったかどうか。
 毎度の結論として「作る事それ自体を楽しむ」ための車両工作・編成入線としてこのキットを作ろうと思い立ちました。
 ですがこれについても12年のブランクゆえに越えなければならないハードルが多いのですが。

 (この項随時更新予定)
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2017年11月12日

鉄コレ24弾の電車から・113系と713系

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 この春に入線していた鉄道コレクション第24弾、これは「113系顔の国鉄・JR系の近郊電車」がメインでこれはなかなかに私好みの題材でした。

 今回はこの春のレビューの時に漏らした編成から取り上げたいと思います。
 (そろそろこのブログもネタ切れですかね汗)
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 713系900番台長崎本線仕様。既紹介の717系東北本線仕様に似たカラーリングですがこちらは若干淡いトーンです。そう言えば食パン電車の715系も九州と東北でトーンが違っていましたが、それ単独でぱっと置かれると同じ色に見えてしまう時があります。
 717系と違い2両編成ですがこれはこれでこじんまり感が悪くありません。
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 113系2000番台紀勢本線仕様
 先に「113系顔の近郊電車は好みだ」とか書きましたが同じ113系なのに殆ど103系みたいな顔にされてしまったグループです。これは余剰の中間車に運転台を追加した仕様で、時たま地方私鉄で見かける元東急7000系なんかも使っている手法です。それにしてもこの手の改造はどうしてこうも「のっぺり切妻顔」になってしまうのか。
 ただ、こちらの特徴は豪快さすら感じる「一枚窓の前面」
 元々が近郊電車ですから715系ほど違和感が無いのが113系の人徳です。
 それどころか、どうかすると「もともとこんな電車があったのかも」とか思ってしまいかねない説得力を感じてしまうのが凄い。

 実はこのふたつと中央線のクモハ123は動力化もせずに「側線の置物」と化しているのですが不思議なくらいの存在感を見せます。
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2017年11月11日

鉄道カフェ・それから

先日紹介した鉄道カフェですが、その後ふた月ほどの間にレンタルレイアウトの方に多少進捗があった様なので先日再訪しました。
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 前回観た時にはまだ線路も開通していない工事途上状態でしたが、あれから本線も開通して試運転列車が走れる状態に来ていました。一部にはバラストが撒かれています。IMG_2377.jpg
 建造物の大半はペーパー製ビル街メインの風景なので手っ取り早く出来るペーパービルはなかなか有効なようです。
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 エンドレスメインながら風景で見せる方向性の様で本線は原則無勾配。レベルの高低差で立体感を作る方向性のようです。支線は併用軌道も持った地方線風でこちらには勾配があるもののかなり緩やかなものの様で風景の雄大さにも貢献している印象でした。
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 工事はまだ途上なのでレンタルレイアウトの開業が待たれます。

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2017年11月10日

ミニチュア特撮の「駅」のはなし

久しぶりの「レイアウト趣味から見る特撮映画のはなし」です。


 昨年の話題作だった「シン・ゴジラ」では決戦場に東京駅が登場、そこに乗り入れている列車群の意外な使われ方と併せて非常に印象に残るものになりました。
 よく考えてみると怪獣映画や特撮映画で東京駅が本格的に取り上げられたのは実質的にこれが初めてだったと思います。
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 映画を観終えたのはマリオンの11階でしたがそこの窓から見下ろす東京駅方面の風景はまさにたった今観終えたクライマックスシーンを髣髴とさせるものでした。
 この風景を見られただけでもマリオンでこの映画を観た値打ちがあった様な気がします(笑)

 そんな訳で今回は特撮映画に登場する駅に付いて思いつくままに書いてみたいと思います。



 さて、ミニチュアの駅が登場する特撮物はどれだけあるものでしょうか。

 古いところではゴジラ(1954)の品川駅とかラドン(1956)の西鉄ターミナル、モスラ(1960)の渋谷辺り、
 比較的最近ではガメラ3の渋谷、京都駅とかが印象に残ります。
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 (講談社「巨大ヒーロー大全集」118Pより画像引用)
 テレビではジャイアントロボの東京駅、マグマ大使の新宿駅が特に目立ちます。因みにこのミニチュアの小田急百貨店の部分は後に「宇宙猿人ゴリ」にも転用されている様です。

 しかし上記の大半は「駅舎のみ」の登場であることが多く線路も含めた駅そのものの魅力をミニチュアでというコンセプトの特撮物は更に少ない気がします。
 「新幹線大爆破」の浜松駅はその意味でかなり渇を癒してくれるスケール感がありますがこれも「鉄道もの」だからでしょう。
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(ホビージャパン「大ゴジラ図鑑」36Pより画像引用)
 上述の第一作の「ゴジラ」では品川駅構内のミニチュアが組まれていますが主の描写がゴジラに激突するEF58に費やされているので駅そのものの印象が意外に薄いのが惜しい気がします。
 一方で駅舎とターミナル駅が一体化されている「空の大怪獣ラドン」の西鉄ターミナル周辺は周囲の街並みを含めてかなり雄大なセットが組まれていてクライマックスを盛り上げていますし、「モスラ」の渋谷駅周辺もそれに負けないレベルの作り込みを堪能できます。
 但しモスラの場合、場面が夜でしかも停電していたという設定だったのと破壊のメインがビルに集中した事もあって実際には線路廻りをかなり作り込んでいたにもかかわらずそれらが劇中の画面にほとんど登場しなかったそうでその意味では残念な気もしますが。

 この他では「ゴジラ」や「透明人間と蠅男」などで有楽町のガードが出てきますが駅と言うよりはそこに隣接している日劇周囲の作り込みがメインになっている印象です。


 「妖星ゴラス」の高潮に水没する有楽町駅(?)は高架ホームと線路、打ち捨てられた電車まで表現されていますが市販のレイアウトパーツでは再現できない「微妙にカーブした屋根を持つホーム」が魅力的です。
 俯瞰の見せ方もしっかり決まっていて楽しめます(何を?)

 あと「世界大戦争」のクライマックスでICBMに吹き飛ばされる東京のカットの中に俯瞰で捉えた東京駅のミニチュアが登場します。こちらもホームや高架周りまで再現されたもののようですが何しろ「コマ送りしないとそれと分からない」くらい一瞬の登場です。
 変わり種ながら結構本格的に見えるのが「八岐大蛇の逆襲」に登場する米子駅。実は俯瞰とアップの別々のスケールのセットが組まれています。
 しかも俯瞰の奴は市販のNゲージモデルをかなり転用していたりするのですが。このふたつを使い分ける事で特撮物としては屈指の駅の破壊シーンが観られるのが興味深いです。
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(ホビージャパン刊「大ウルトラマン図鑑」66Pより引用)
 一方で「地底超特急西へ」の新東京駅や福岡のターミナル周辺は細密性よりも未来性を重視した造形が優先されているようです。これはこれで夢があって面白いですが意外とこういう未来性が優先された駅のミニチュアは少ないですね(強いて言えば「怪獣総進撃」に登場する地下鉄モノレールの駅舎が思いつく位ですか)


 これらのミニチュアは私有のレイアウトではまず不可能なたっぷりした構内面積と線路配置を実現したものが殆ど(笑)ですのでリアルさに重点を置いた大レイアウトを志向する向きにはそれなりに参考になるのではないでしょうか。

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2017年11月08日

なんとなく思うこと「オトナの趣味」とはなんぞや?

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 この間の「酔っぱらいのたわごと」の続きみたいなものですので観る人によっては不快に感じる所があるかもしれません。
 ですのでそういうのが嫌いな向きは読み流して頂いた方が良いと思います。どうかご容赦を。

 確かに鉄道模型は玩具よりも高価で、精密で、リアルではありましょう。
 取り扱いや工作でも子供の手に負えないような所もあるでしょう。
 でもそれだけでしょうか?
 それだけで大人の趣味と言えるのでしょうか?
 趣味の世界で大人と幼稚の区分けはどこでつくものなのでしょうか。
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 ここから純粋な私見となるのでそのつもりで読んで頂きたいのですが、少なくともそれが知識の量や技術の優劣や、ましてやキャリアの長短でつくような単純なものではない事は確かだと思います。
 こんな事を考え続け(暇ですなあ)最近になってようやく気付いたのですが、趣味の世界において「大人」と「幼稚」を分ける物は「見識」と「センス」ではないかと思う様になっています。

 このふたつは知識の詰め込みや技術の練磨だけでは磨けない(とはいえ知識や技量が不十分でも困るのですが)それらに加えて五感と五体を駆使して積み重ねた「経験値」も必要でしょうし、それはただ漫然と年齢を重ねるだけでも身に付かない。

 見た目の上では子供と同じものを見て、同じものを作って、同じ様に走らせていたとしても内面に感じるものは違う。それを支えるのが見識であり、センスでありそれを持ち続ける事が「大人の趣味」の要件のひとつではないかと思えるのです。そしてそれはどちらも「歳を重ねても磨き続ける事ができる」ものでもあります。

 (その意味で言うなら「趣味人」というのは永遠に成長する事を宿命づけられた存在であり「永遠の子供である事を自覚した存在」であるとも言えます。だからこそ趣味人ほどボケにくいという事は言えそうですが。これは余談)

 それゆえに、それらを根底で支えるのは「鉄道模型を好きでい続ける事」であり、それができるか否かにかかってくると思います。
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 それは少なくとも現代の「趣味の世界」で最も大事な事であると同時に難しい事かもしれません。
 ですが見識なしにキャリアや知識だけ詰め込んで行っても、その先にあるのは趣味の世界に権威を持ちこみたがる様な窮屈で詰まらないスノッブ(あるいはマニアック)の世界に陥ってしまうのではないでしょうか。

 かつては一世を風靡したオーディオやバイク、スポーツカーなどが現在当時の勢いを失ってしまっている理由の一つとしてそうした罠に陥ってしまった事があったと私は見ています。
 要するに見識もセンスもないまま齢だけ重ねてしまったマニアが手前勝手な権威にすがって目下の者を馬鹿にするばかりで後進を育てる発想を基から持たなかった事が新たなファン層の発掘を妨げ、結果先細りを自ら招いてしまったという事です。
 そしてそういうマニアに作る側や売る側までもが迎合した結果、一見さんにはどこが楽しいのかさっぱり分からない不思議なアイテムばかりが増え、市場までも先細りさせてしまったというのが現状でしょう。
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 実際最近のNゲージ鉄道模型もそうした罠にはまりかけていると思えるのですが、ファンサイドとしてもビギナーを馬鹿にし、素人呼ばわりする事が趣味人としての大人の態度とは私には到底思えないのです。
 (逆に若年ユーザーが年寄りを老害扱いする言質も一部に見られますがこんなのは若いうちには必ずだれでも一度は口にする言葉で、20年もほっとけば逆に自分が言われる側に回る事がわからないからそう言っているのが大半なので、ある程度仕方ない事だと思います。言う側も20年後に後悔すればいいだけの話ですから。
 むしろそういうのが居てくれるうちはまだ大丈夫という気になりますが)

 でもキャリアが長ければ無条件で偉いのですか?
 腕がよくないとやってはいけない趣味ですか?
 もっと言うなら、16番のブラスモデルを1両20万円出してポンと買える事が「大人の趣味」の証しなのですか?
 なによりそうなっていないと「大人」と認められないのですか?

 なんだかこんな事を書き殴っているうちに内容がだんだん自戒めいてきました。
 そもそも、その「見識」とやらがどういう物なのか私自身まだよくわかっていないのですから尻すぼみです。
 結局結論はなかなか出ないものですね(汗)

 (写真は本題とは関係ありません)
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2017年11月07日

「485系電気釜」と笹かまぼこの思い出

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 先日実家から笹かまぼこの詰め合わせが送られてきてここ2,3日食卓の付け合わせをにぎわせています。
 個人的には刺身よろしく軽くあぶった奴をわさび醤油にでも付けて食べるのが好みなのですがそんな食べ方をしていてふと思い出した事がありました。

 今から40年くらい前の事です。
 亡父と一緒に田舎から上京する用事があり、3泊位の日程で485系の「やまびこ」を使いました。
 往路は朝8時半頃に出て午後2時半くらいに上野着だったと記憶しています。子供の私にとってはこの6時間という時間がひたすらに退屈だった(何しろ朝飯時に出て昼食をとってもまだ着かないのですからw)

 それでも行きはまだよかったのです。
 用事を済ませての帰路も「やまびこ」で帰るつもりで上野駅のホームに立ったのですが折り返しで「やまびこ」になる筈の「つばさ」が奥羽本線内の豪雨だかで遅れに遅れ午後2時半発だったのが5時近くまでホームの上で待たされました。かなり待たされた挙句出発時刻が微妙だったせいもあって駅で夕食を摂る事もままなりませんでした。これが後々尾を引くことになります。
IMG_6276.JPG
 何しろ車内販売のワゴンが回れないほどの混雑レベルでいくら待っても駅弁売りが来ません。食堂車も早々と品切れになりました。
 しかもあの当時はどういうわけかホームの売店が閉まるのがやたらに早く、夜9時以降に停車する郡山以北では停車中にホームに降りても開いている店が無かったのです。
 やっと回ってきたワゴンも駅弁はとっくに売り切れ。食べられるものと言えばおつまみ用の笹かまぼこしかなかったという体たらく。

 昼食以来何も食べない状態でホームの上で2時間待ち、夕方5時過ぎに出発して夜の11時近くまですし詰めの車内に蟄居していた訳です。
 その間口にできたのが「おつまみの笹かま一個だけ」
 これはどうしたって忘れられない思い出になります(笑)

 そんな訳で電気釜フェイスの485系と笹かまぼこが私の中でとても強い結びつきで記憶されています。
 その485系のいわゆる「電気釜フェイス」ですがKATOの「はつかり」仕様をひと編成持っています。
SNShouo71IMG_8179.jpg
 実はこれが出た当時はまだ485系が現役だった頃なのですが「よく使う電車ほど買わない」という私のへそ曲がりな性癖がものを言ってしまったために実際の入線はこの趣味を再開して3年目くらいの2007年頃になりました。

 まだ室内灯を仕込んでいない(と言うかこれに対応した室内灯自体が売っていない)状態なのですがもし実現したら「レイアウトで電気釜を走らせながら笹かまぼこをかじっている」のはまず間違いのない所でしょう(爆笑)

 そういえば200系と言うと「ビュッフェのカレーライス」E257系と言うと「硬くてスプーンが立たなかった信玄アイス」最近では205系で「シウマイ弁当」といった具合に「車内で食べたものが車両自体の思い出と結びついている」事に気づきます。視覚・聴覚に加えて「味覚」の記憶が加わる分印象に残りやすいのかもしれません。

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2017年11月05日

鉄コレの「緑の仙石線電車」

 この夏諏訪湖に出かけた折の戦利品から。
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 鉄コレの40系仙石線仕様。もう4年も前のモデルでしたが、幸い地元の模型屋に売れ残りを見つけたものです。
 この系列は大糸線や宇部線仕様は持っていたのですが、仙石線仕様は不覚な事に存在自体知りませんでした(恥)
DSCN8541.jpgDSCN8543.jpg
 山手線色の旧国というのはある種違和感を感じていたのですが、こうして線路の上に置いてみるとこれはこれで結構見られます。

 動力は既に入線している宇部線の動力をコンバート。
 こういう使い方ができるのは鉄コレならではですね(とか言いつつ似たようなことをTOMIXの73系なんかでやってしまっている私)
DSCN8540.jpg
 ここでは大昔のGMのパーツやステッカーなんかがあったりして望外の懐かしさに浸る事もできました。
 昔はどこの街にでもそうした老舗があったものですが、最近は徐々に少なくなっているのが寂しい気もします。

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2017年11月04日

モジュールの相乗効果に思うこと

 先日の嵐の運転会で発見したモジュールの意外な御利益から。
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 前回紹介しましたが今回の新作モジュールは新幹線高架が本線を跨ぐものでした。
 実はその隣にあったのが私のターミナル駅とビル街のそれだったのですが、運転会が始まり列車が走り出してからそこに行ってみると
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 新幹線の高架の後ろにビル街が並ぶ形になりモジュール自体は山岳部をモチーフにしていたのにかかわらず駅の手前の高架部分を思わせる都会的な風景が現出していたのに驚きました。
 特にローアングルの煽りで見ると意外なほどにダイナミックな構図になります。

この二つが隣り合わせになるというのはモジュールの製作中にはどちらも意識していなかったのですが隣り合わせることで視覚的な互いの相乗効果が得られるといういのは意外と同時に嬉しい発見でした。
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 そういえば前の月の韮崎の運転会でもゴジラの背景に二つ隣のビル街のモジュールが重なった事もありましたが、その時は「ああ、こういう事もあるのか」くらいにしか感じなかったのですが、今回はそれが(作った側にとっては)もっと強烈なインパクトを与えてくれたわけです。

これは相当に偶然に左右されるとはいえ、まさにモジュールレイアウトでなければ得られない効果といえます。
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 モジュールレイアウトはその性質上、限られたスペースにモチーフを絞り込んだシーナリィを配置して「一区間一風景」を原則に作られています。
 これを評してある書籍で「モジュールレイアウトはひとりひとりの絵を並べた展覧会」と表現した方もいたと思いましたが、並んだモジュールのシーナリィの組み合わせによっては「意図せざるパノラマ風景を作れる」という意外な使い方が楽しめるわけです。

 あるいは「離れたところの他のモジュールが借景としての背景になる」効果もあるかもしれません。
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これはモジュールレイアウトの展示の上で結構示唆に富んだ事ではないかと思います。上述したように従来のモジュールレイアウトは一つ一つが単独のモチーフで、原則隣にどんな風景が来るか」考えて作られるものは稀です。
繋がった総体としてのモジュールレイアウトの中で異なるモジュールの相互作用というのはこれまであまり考えられていなかった(それは当然ですが)のですが既存のモジュールの組み合わせで製作者すら意図していなかった相乗作用があり得るということを今回の運転会では強く感じました。
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