DE10の登坂力比較

 先日入線したKATOのDE10ですが、今回の入線でメーカー、製造時期の異なるDE10が4両当レイアウトに在籍する事になりました。
 個々のコンディションの違いもあるのですができるだけ条件を揃えて走りの違いを確認してみたいと思います。

 条件は当レイアウトの280Rの4%登り勾配で7両のホキを牽引。パワーパックのノッチを同じポイント(TOMIXのN1000CLダイアルは1時の位置)で固定した状態で比較しました。
 動画で画面中央の架線柱に機関車の先端が掛かる瞬間からホキの最後尾が通過する瞬間までのタイムと言う形で数値化してみました。
 今回の試験に参加したのはKATOの初期型、TOMIXの現行型、KATOのリニューアル版の3車で動画での再生順もこれと同じ順番です。
 動画はこちらです
http://www.youtube.com/watch?v=X6B5IQ3pdM0&feature=channel_page

 結果ですがKATOの初期型が19秒、TOMIXが12秒に対しリニューアル版のKATOは7秒。
 新しい型ほど速くてスムーズというある意味当たり前な結果となりました。



 KATOのリニューアル版は走りは最もスムーズで同じ条件下では他者よりも余裕を感じる走りです。この辺りは最近のKATOの機関車と共通の質感を感じますが、車体の小ささゆえか車体がやや軽めなので牽引力は幹線級の大型機と同じ様には行かないかもしれません。
 軽いとはいっても持った感じは他車よりも心持ち重く感じますが。

 TOMIXは持った感じは最も軽いのですが走り自体は3車の中では中間的な成績です。こちらも長編成や重量級の編成(例えばレールクリーニングカーの牽引)を考えなければ実用上十分な成績と思います。
 TOMIXのはもう一機初期のタイプも在籍しているのですが古すぎて車輪のゴムが溶けてしまっているほどだったので今回は参加しませんでしたが走りの傾向は今回のとほぼ同じでした(ゴムタイヤで無い分牽引力は劣ります)

 成績の点では最も劣るのがKATOの初期型でしたが、こちらも他者と比較すればの話であって実用上走りには問題は感じませんでした。物が30年近く前に機種でコンディションも本調子とはいえ無い状態でしたし、むしろ走りに「一生懸命な感じ」があって個人的には好ましく感じました(笑)

 当レイアウトではDE10は入換や短編成の牽引を主な用途としていますがそうした用途でならば問題なく使える事は確認できた気がします。

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