2010年を振り返る・1「たかがデンシャアソビ」「たかがキシャのオモチャ」


今回は2010年の回顧をいくつか。
「たかがデンシャアソビじゃないか」「たかがキシャのオモチャでいい大人が」
これは人から面と向かって言われるか、蔭口として叩かれる場合なら腹の立つ言葉です。
ですが私の場合これは物欲に取り付かれたり煮詰まって熱くなってきた時、あるいは趣味が昂じて道を踏み外しそうになったと感じた時に自問する言葉でもあります。
店頭でいい出物や新製品に当たってつい衝動買いしそうな時などに「たかがキシャのオモチャじゃないか」と自問する。
イベントなどで行列を見て並びそうになった時などに「たかがデンシャアソビではないか」と考えてみる。
それでも欲しいとなれば初めて財布が開かれる訳です。
「たかがオモチャ」であっても「それでも欲しいと思えるものかどうか」を確認する事で自分の趣味に必要なものかを問い返しているわけです。
これまではこの自問が結構防波堤として機能してきた気がします。
…と、もっともらしい理屈を並べましたが、今年ほどその自制の利かなかった年もありませんでした。
正月からクリスマス明けのつい先日に至るまでずいぶんと「たかがキシャのオモチャ」を買い込んだものです。



本当、「自制のネタ」には事欠かない一年ではありました。
尤も、今年入線した車両の6割以上は中古やジャンクでした(新車入線も半分以上は鉄コレでその7割はN化されていなかったりします)これが全て正札の新品だった日には私はとっくに破産です(汗)
とはいうものの、元々鉄道模型なんてオモチャから進化して普及した経緯がありますし第一、鉄道模型がオモチャではいけない理由が私にはわかりません。
少なくとも私にとっては鉄道模型は「オモチャ以外の何か」である必要はないのです。
それゆえに鉄道模型にはこの数年間ずいぶん救われてきたように思います。
ですから純粋に遊び道具として買うし作ります。
このスタンスだけは40過ぎようが守ってゆきたいところであります。



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この記事へのコメント
いつかはこんなのが作りたいとか思っておりようやく40過ぎてから夢がかなったからです。今の子供たちに少しでも工作(物作りの楽しさ)を実感してもらい、大げさですが物作り日本を復活させてもらいたいです。
コメントありがとうございます。
今の子供たちが手を使って何かを作る喜びというものをなかなか理解・体験しにくい環境にあるのは確かのようですね(物理的だけでなく精神的にも)
多少の怪我を恐れない気持ちと下手でも良い所を見つけて評価する精神的な土壌も必要な気がします。
その為にはまず大人たちが楽しく工作してみせる、いいオトナが恥や外聞をかなぐり捨てて子供の様に模型や工作を楽しんで「見せる事」が大事ではないかと思えます。
下手にかけては負けない自信だけは満杯の私のせりふではないですが(汗)