大レイアウトを考える・7・俯瞰の魅力・1

 これまで「大レイアウトの魅力とは何だろうか」について線路のカーブの曲率の観点から書いてきましたが、今回からはシーナリィの方向から考察してみたいと思います。
 製作記と違って予断や不消化の所もあると思いますが、今回もご勘弁を。

 まずは前振りから。

 先日の帰省の折に実家の本棚から見つけ出した「社会科の図鑑」
 そこの見開きページに掲載されていた「町と村」のパノラマ画に40年ぶりくらいに再会しました。

 このパノラマは社会の図鑑らしく「村と町の繋がり・産業の中での物や人の流れ」が一目でわかる様なパノラマ形式となっていて子ども心にも楽しく眺めていた記憶があります。

 海外の博物館や高輪の物流博物館のレイアウトなどは「鉄道によって運ばれる物や人の流れを視覚化する」コンセプトのものがありますがそれに近い感じといえばいいでしょうか。

 最近青空文庫で読んだ幸田露伴の「観画談」でも山寺の中の屏風に描かれた町や村のパノラマ画に主人公が感銘しそれをきっかけに人生そのものを変えてしまう下りがありますが、そこまでは行かないまでもパノラマ画と言うのは人の心をとらえる何かがあると思います。

 これまでレイアウトやジオラマをリアルに見せる方法のひとつとして「人と同じ視線で見る」と言うのがありました。確かに小レイアウトやパイク・ヴィネットであればローアングルの視点は有効ですし、特に屋外撮影の時には絶大な威力を発揮していると思います。

 しかしこれはあくまで「小さな風景・切り取られた風景の一片のみを少しでもリアルに見るための方便」であり、ある程度以上の規模のジオラマやレイアウトでは通用しない見方ではないかと最近思えて来ました。
 大きな風景ほど俯瞰で見ないとその凄さ・魅力は伝わりにくいと思います。

 理想の大レイアウトの条件をシーナリィの側から考えると「俯瞰が魅力的であること」というのも考えられると思えます。

 では魅力的な俯瞰とは何でしょうか。
 (以下次項に続く)


 退屈な話だったかもしれませんので動画を追加しました。
 一昨年のレイアウト改修時のものです。


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この記事へのコメント

2011年02月15日 01:11
時折、自分は、都市公団のような事務所などにある建築模型や、ダムや橋の資料館、町の博物館にあるような地形模型を飽きることなく見入ってしまうことがあるのですが、そのような模型に見入ってしまう理由をふと考えると、自分の眼が持つある限られた視野の中で、都市や公園、ダム、橋などの対象「全体を俯瞰」して、把握出来た気にさせられるところにあるのだろうか、と今回の話題を読ませていただき思ってしまいました。
 今回の話題も、「鉄道模型のレイアウト」と、身近にある「鳥瞰図」のような画との間の相関について提議された非常に興味深い話題だと思います。
2011年02月15日 22:22
>Ainetosさん

>自分の眼が持つある限られた視野の中で、都市や公園、ダム、橋などの対象「全体を俯瞰」して、把握出来た気にさせられるところに~

 実はそこが今回の考察の主題だったりします。

 この点について模型とは別な所から触れた論があるので次あたりはそこに触れるつもりでいます。

 巧く纏まればいいのですが

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