原田芳雄氏に思うこと


 今日の昼頃、仕事先のTVに観るともなしに目をやると原田芳雄氏の葬儀の場面が出ていました。

 銀幕の現役時代の代表作を観る機会があまりなかったのですがTVのアクションもの等から受けるイメージとしてはどことなく「反骨の無頼漢」ともいうイメージが強く、よもや鉄道趣味がおありだとは思っていませんでした。
 それもNゲージのレイアウトビルダーとは。
(個人的に印象的だったのが「西部警察の最終回SP」とその後継作の「ゴリラ・警視庁捜査第8班」の第1話SPで共に渡哲也と対決するテロリストグループの頭目を熱演されていたことくらいでしょうか。後は「いつかギラギラする日」の中盤で活躍する殺し屋役とか、如何にも偏った嗜好ですみません)

 実を言いますと原田氏がレイアウトビルダーも含めてその道のマニアであった事を知ったのはここ数年位の事でした。
 ブラウン管上では鉄道博物館の開業時の「タモリ倶楽部」辺りで嬉々としてダブルスリップの模型をいじっておられた姿を拝見したのが趣味人としての原田氏を意識した初めてでしょう。
 その後アニメの「鉄子の旅」のナレーションをされたのには予備知識なしで初見した時に心底驚きましたが。

 そんな事もあって原田氏が鉄道模型とレイアウトに付いて語るインタビューの掲載されたRM MODELSが春頃に出た折には、興味をもって拝読しました。
 原田氏が鉄道模型に関してまとまった形の対談を読むのはこれが初めてでしたが、よもやそれが最後の記事となろうとは。

 それによると原田氏のスタイルと言うのは「仕事のない時期の一か月間に集中してレイアウトを仕上げ次作の構想が湧くとレイアウトを知り合いに譲渡して次のレイアウトに掛かる」というやり方だったそうです。
 最初は如何にも豪快なホビーライフと思いましたが、後になってこれは技量を上達させるには理想的なやり方だなあとも気付きました。
 それと車両よりも線路が好きで特に単線ローカル線の微妙なカーブや分岐を観るのが楽しみだったというくだりはミュージシャンとしての側面もお持ちだった原田氏らしい嗜好とも感じました(この辺り、以前私もブログでレイアウトと音楽趣味という形で考察した事がありますがここにもそれを裏書きする実例があった訳です)

 原田氏についての記事としてはもうひとつ、十数年前の総合趣味誌でのインタビューも読んだ事がありました。こちらでの主題は主に読書と料理でしたが、RMMの記事と併せてこのふたつに共通していた印象として、原田氏の趣味に対しても基本的に真摯に臨んでおられた姿勢を強く感じました。

 俳優や歌手としての原田氏の功績や真価については正直知る所があまりに少ないのですが、趣味人としての原田氏の姿勢には教えられる所も多かったと思えます。
 
 そう思うと原田氏が生前に手掛けたレイアウトを時系列でぜひ見てみたかったと同時に趣味人としての生き方ももっとお聞きしたかったと残念です。

 最後に謹んで原田氏のご冥福をお祈りいたします。

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