今月の16番・カーコレ80から「困った時のスカイライン」

 16番の車両は小型電車3両に機関車2両と私の予想を上回るペースで増備されてきました(汗)
 ですが風景を構成するアクセサリーは相変わらずトミカが数台という現状です。今回の増備では広電ハノーバーなんていうのもありますからもう少し車が欲しいところでした。
 そんな訳でカーコレ80から中古を調達してきました。

 カーコレ80はNのそれに比べて車種選択が渋いといいますか、「日常風景でよく見かけた車種」に重点が置かれている印象で非常に好感が持てます(できればNのほうにもそのセンスを少し分けて欲しい個人的に思うのですが)
 ただ、流石に人気車種は中古屋にもなく売れ残りから拾い集める形になりましたが、それでも面白いものが残っています。


 これなどはその「日常度」がかなり高い車種(それだけにマニアが寄り付かない)といえます。
 スカイラインTI。ジャパンの後期型です。
 昭和51年から55年頃にかけて出ていた車種ですがジャパンの頃まではスカイラインも6気筒ロングノーズのGT系と4気筒TI系の棲み分けがうまく機能しており(前者は走り屋若向け、後者は堅実お父さん仕様と言えばわかり易い)自家用はもとより営業車やタクシーでもかなりな頻度でスカイラインTIを見かけたものです。
 ただ、この後期型ではなんとなくグリル周りが安っぽくなり(前期型ではそれなりに光り物が多かった)「GTの廉価版」の様なイメージを作ってしまったのがTIを衰退させた遠因になったような気がします。

 この後のR30型ではGTとTIでボディを共通化してしまいTI特有のショートノーズの取り回しのよさが失われますます「GTの安物」イメージに拍車がかかってしまいました。
 実際この型以降タクシーでスカイラインを見る事は殆どなくなった気がします。

 そのR30の中でも尤も変なタイプがこの「5ドアハッチバック」でした。
 R30はGTとTIでボディを一本化した反面ボディバリエーション自体はむしろ拡大しているのですが、当時はFFファミリアの大ヒット、アコードやコロナなどのミドルクラスハッチバック車の登場などに刺激されたのかそれまであったワゴンに変わって投入されたのがこのハッチバック(それもGT系で)だったと記憶しています。

 当時街中で見るR30の中で尤も見かけなかったボディでしたが他のコンパクトHBやレオーネ辺りのワゴンとは明らかに雰囲気の違う個性を発散していた車種ではありました。
 但しラゲッジスペースが変な形状だった上にテールゲートがバンパーレベルから開かないなど使い勝手はハッチバックの中でもかなり悪い部類に入ります。
 珍しいボディの割には風景に置いても意外に違和感がないのもそのセンスの良さからでしょうか。
 
 余談ですが今はどの車にも装備されている薄型のテンパータイヤを日本で始めて装備したのがこのHBでした。

 昔の専門誌などを見ると路面電車のレイアウトの記事でスケール違いのトミカが電車と並んでいるカットが続出していたものですが、今では電車と同スケールでこんな渋い車種を並べる事ができるのですから16番も良い時代になっている事を感じますね。

 鉄道模型中心のブログですが今回はなぜかクルマの思い出バナシばかりになりました(汗)

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

この記事へのコメント

2011年08月25日 22:33
こんばんは。

スカイラインTI、懐かしい響きです。

丸テールのGT系に対して、TIは横テール(普通のテール)でしたので、GTと比較する暇も無いくらい安っぽく見えたモンでした。

敢えて、TIへGTテールとグリルを突っ込んでいるマニアもおりおましたが・・・・。
2011年08月28日 00:21
>hidakamiさん

 調べてみたらTIという呼称はジャパンだけの様ですね。スカイラインの場合、元々4気筒がメインのモデルだったのがノーズ延長でGTが後から追加され、その後ブル610やローレルとの共用化などの過程で6気筒中心にシフトした経緯がある様です。
(この辺りセリカとスープラも似た様な感じがありますね)

 個人的には4気筒の方も好みでしたがケンメリのHTなどは明らかに寸詰まりな印象のプロポーションでしたね。

 聞く所ではジャパンのTIはスペックでは劣るものの実際の走りはGTと同等以上だったそうでこの辺を指して「名ばかりのGTは道をあける」というT社のCFにつながったのではないかと思えます。

この記事へのトラックバック