映画「すばらしい蒸気機関車」


 先月の事ですが、自宅のCATVの地上波デジタル対応に伴いCS有料チャンネルの一部がHD化しました。

 これまでがSD画質だったのに比べると画質の進化は著しく良くなりそこそこの大画面でも見られるようになったのですが正にそのタイミングで画質の良さを体感できるコンテンツが掛かったのは嬉しかったです。

 ファミリー劇場の鉄道の日特集のひとつとして掛かったたかばやしよういち監督の「すばらしい蒸気機関車」

 昭和45年に劇場公開された蒸気機関車のドキュメンタリー映画です。上映時間は1時間22分。
 こんな題材の映画が普通に映画館に掛かったのですから当時のSLブームの凄さが伺い知れます。


 普通、こういう企画はドキュメンタリー専門のヒストリーチャンネルとか鉄道映画に強い東映チャンネルで見かけるのですがファミリー劇場と言えば個人的に「西部警察」「ど根性ガエル」「ドリフ大爆笑」なんかのイメージが強く(笑)こうした映画と言うのは半ば盲点でした。

 本作では南は筑豊本線から北は花輪線の8620の3重連まで各地で生き残っていた蒸気機関車を捉えた内容で機関車のバラエティも広い上に機関区の様子、京都始発の急行列車の一連の流れ、人動ターンテーブルの描写とか除雪風景等も捉えられておりなかなか楽しめました。

 今回のメリットとしてSDだとつぶれがちの機関車の細部や質感が転送レートに余裕のあるHDではかなり忠実に表現され資料としてもBGVとしても使える映画だったと思います。
 実際、HD以前のビデオソフトで機関車のディテールと質感を両立させたコンテンツは皆無に等しかったですからその意味でも地デジ化、HD化のメリットは大きいのではないかと思えました。



 所でこの映画のメイキングは当時の「蒸気機関車」の増刊「鉄道写真と汽車の旅」に収録されていました。

 これを片手に観ると撮影の苦労話などもよく分かる感じがしますがこれ等はまさにビデオ時代ならではの楽しみではあります。
 作中時折りかかる無闇に歌詞の分かりにくい歌の作曲が大林宣彦だったとか、同じく作中あちこちにうっとうしい位に登場するなぞの少女(「蒸気機関車と会話する少女」と言う設定だそうですが)が筑豊本線のロケ中スタッフと知り合った素人を起用した物だとか、ある意味どうでもいい知識まで身に付くと言う特典も(笑)

 前述の少女の描写をはじめ、BGMや妙に凝ったアングル設定、あるいは街並みのそこここに漂う風俗など作品全体から漂う昭和元禄の匂い(昭和元禄とは縁のない田舎の描写が大半なのにもかかわらず)は当時小学生入学前だった私にとっても少し懐かしいものでした。

 CSではこのほか旅チャンネルやフジテレビONE、テレ朝チャンネル、MONDOTVなどで鉄道や鉄道模型ネタが掛かる事が多くそれなりに楽しめますが今回ほどのインパクトのある企画は最近なかったように思います。
 以前取り上げた「鉄道チャンネル」といいこうなるとCS・CATVもばかになりません。

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