2011年を振り返る・4・3月11日以後

 今年はどうしてもこの話題をやり過ごす訳にはいきません。

 上の写真は一見なんと言うことの無いレイアウトの改修途上の写真ですが、実はこれを撮影したのは3月10日の夜11時半頃でした。
 これを撮った時には自分のレイアウトの改修に夢中でした。十数時間後にあれだけの災害が起こるなどとはまったく想像もできなかったです。

 それが翌日には故郷への連絡不能の状態に一晩中まんじりともしない事になろうとは。
 

 上の写真はこれまで不謹慎に取られかねない恐れからこれまで伏せてきたもので、今回初公開する物ですが3月11日の震災後(当地は震度5弱でした)に自宅へ帰宅した折に見たレイアウト上の光景です。

 レイアウト自体の被害はなかったのですが留置されていた車両のひっくり返り具合は実際の災害を彷彿とさせるもので心底ぞっとした思いがしました。
 震源から800~1000キロは離れていた私の現住地ですらこれほどの揺れだった訳です。

 その後の実家を始めとする故郷の方面への通信寸断、震災の翌々日辺りから当地でも始まった物資の欠乏と買いだめ騒ぎ、そして4月まで続いた計画停電と間接的とはいえ震災の影響を肌で感じる日々が続きました。
 実は今でもその影響が抜けきっていない所があります。

 意識的に時事ネタを避けているこのブログとしては全く異例の事ですが、あの時期は丸2週間近く自分の感じた事、やった事を中心とはいえ震災関連の事しか書かなかった記憶があります。

 故郷では親類の一人の家と車が津波に流されたものの直接的な人的被害がなかった事が幸いでしたが、当地以上の物資の欠乏にかなり不便な思いをしたようです。
(そもそも故郷では地震の直後から停電していた為外部の情報も満足に入らない状態が二日近く続いていたとの事)

 あれから9ヶ月が過ぎ、直接の被害地以外では少しづつではありますがいつもの日常に帰りつつある事を帰省のたびに確認して少しホッとしています。
 ですが直接の被災地はむしろこれからが大変と思います。

 自分の住んでいる家、を通り越して街が、地域そのものが一瞬で消滅するという災害はだれにも予測、想像し難いだけにショックも大きいと思います。
 この一年はかくの通りの年でしたが、来年以降はせめて今よりもいい歳であらん事を祈らずにはおれません。

 どうか、よいお年をお迎えできますように。 

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この記事へのコメント

2011年12月31日 14:40
こんにちは。

今年一年、コメントなど暖かい言葉を頂き、本当にお世話になりました。
来年もよろしくお願いします。

2011年は確かに震災などがあったので、いい思い出というのがありませんが、震災によって大規模停電や物資不足、インフラのマヒなど、今まで当たり前だった事が当たり前でなくなり、生活(生きてゆく)できる大切さも実感した年でもありました。
来年こそ、いい年であって欲しいですね。

そして是非、帰省される時はお声を掛けてくださいね。
それでは良いお年をお迎え下さい。
2011年12月31日 18:54
>hidakamiさん

 震災で文字通りあらゆるものを揺るがす事になった一年でしたね。
 私も間接的にですが、何気なく当たり前に存在していると思ったものが実は危ういバランスの基に成り立っている事を知識でなく肌で実感したと思います。

 その一方で「趣味を持っていた事の大切さ」と言うのを再認識できた事は数少ない収穫だったと思います。

 hidakamiさんもよいお年を。
 来年もよろしくお願いします。

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