萌えとライブとライオネル(今月の古本から笑)

 今月の古本屋から。


 「萌えコレ・日本縦断萌えキャラ&萌えおこし総合ガイド(三栄出版)」
 アニメの「らきすた」が最初に取り上げられている所から2・3年前の本かと思ったのですが奥付を見ると昨年1月発行と意外に新しい本でした。
 いわゆる「萌えキャラ」による街おこしの実例本というコンセプトが面白くて購入した物ですが、通して読んでみると全国で「萌え起こし」をやっている所が多いこと(驚)

 最近は私の現住地や故郷でもこうした流れを目にするのですがこの本を見る限りタイミングとしてはかなり遅い方の様です。
 その中身ですが萌えアニメの舞台となった地域の探訪に始まりラッピングバスや電車、看板やグッズショップなどの展開が書かれていますが、この辺り「大河ドラマの舞台の●●せんべい」とよく似た流れを感じます。
 自治体や観光協会によってはかなり真剣にやっている所もあるようですし。

 最近は痛車のモデルも出てきていますし、コンテナやバスなどのラッピングキット(トミカですが)まで出ているのでこんなジャンルでもパーツに余り不自由しなくなっています。

 これもやり様によってはレイアウトに取り入れるのは容易なので20年後くらいに「2010年代の風景をモデル化しました」とか言って「萌えキャラの看板やのぼりの林立する風景」をレイアウトにするケースも出るかもしれません(?)


「日本と世界の鉄道模型カタログ2003年度版(成美堂出版)」
 こちらは2003年の本で丁度私が趣味を再開する直前のタイミングだった為にこれまで目に触れなかったと思われるものです。
 今の鉄道模型ムーブメントを加速させたのは鉄博の開業もあるのでしょうがNHKの「趣味悠々」辺りでレイアウトが二回にわたって取り上げられた事、講談社の「週刊鉄道模型」がヒットした事(おそらくですが。ヒットしなければ第3弾までは行かないと思いますし)が大きいのではないかと思っています。

 ですがその弊害として「Nと16番以外の鉄道模型」の影が薄くなってしまった事、外国型への関心が少なからず低下した事もあると思います。
 本書はまさにそのムーブメントの直前に出た本だからでしょうか、アメリカ型のレイアウトや外国型車両の比率が高いのがまず目を引きました。
 更に驚かされたのは「ライオネルの3線式Oゲージのすすめ」があったりライブスチームにもページが割かれたりしている事です。

 「ライオネル」と言うブランドを本で見るのもものすごく久しぶりのような気が(笑)

 これ一冊で鉄道模型界全体が俯瞰できるムックというのは読んでいるだけで楽しい気分に離れます。

 Nだけとか16番だけとかいった本(専門誌も含め)が増え、総体としての鉄道模型を俯瞰できる本が最近少なかったのでこれは結構な掘り出し物でした。
 このシリーズも今では「鉄道模型Nゲージを楽しむ」というタイトルになってしまいましたし(黙)

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