今月の16番・東急デハ60(と幽霊電車のはなし)
今日は平日休を使って「東雲工房」第二回ロールアウト車両の工作です。
物はトラムウェイの東急デハ60のプラキット。16番、と言いますかいわゆる「たま電」のひとつですので(軌間1372ミリ)一種の「ファインスケール16番」と言えます。
この車両に興味を持ったのは昨年触れた「砧支線の幽霊電車」からです。
ここでおさらい(笑)しておくとたま電の今は廃線になっている砧支線で終電も過ぎた真夜中に血まみれの女の人を一人乗せた電車が1両だけ走り、今は廃駅となった吉沢駅の構内に滑り込んでゆく。
見ていた人が後を追いかけてゆくと構内には電車の姿がなく、電車が消えてしまっている。
というお話でした。
その主役と目されるのがデハ60(或いは40の可能性もありますが)な訳です。
デハ80はNで入線していますがデハ60の方はNで製品化されていなかったので昨年のブログではデハ80の写真を載せてお茶を濁していたのですが、デハ60の80以上に電車らしさを感じるルックスにも魅力を感じ始めていたところでした。
そんな中、今年になってトラムウェイから安価な16番キットが出ていた事を知りました。
又都合のいい事にトラムウェイの動力ユニットは正月の帰省で中古(新古?)の出物を見つけておりました。
当初はオリジナルの車体を被せるか、クリーニングカーにでもするつもりでいたのですがキットが入手できたのを機にデハ60として活用する事にしたものです。
キットは殆どプラモその物と言う構成ですがゲートが厚い事、ABS製なので専用のボンドを必要とする事が異なります。
又、パンタはプラと金属のパーツが同梱されており好きな方を選べるようになっています。
製作時間は工具さえ揃っていれば私の腕前で正味2時間超。当然私より上手い人ならこれより短時間で仕上げられると思います。
ただ、私の場合、初めての16番キットと言う事もあって素組みでした。
大概の方ならウェザリングや加工のひとつもするでしょうからそれを入れればもう少し掛かる事と思います。
Nより大きいとはいえ細かなパーツも多いので「東雲工房」のメリットは最大に発揮されました。
出来上がったデハ60ですが、80に比べると個性が弱いと言うか、より路面電車的な面構えです。
ですがその普通さが私には魅力的に見えました。
動力ユニットは鉄コレの動力ユニットを大きくしたような感じですが、走りはスローも十分に効きます。
正札でも鉄コレのそれより1500円位高い程度ですから、16番のユニットとしては相当にリーズナブルな部類でしょう。
ロールアウトしたデハ60、さっそく縁側試運転です。
鉄コレの動力化などと違い、車体から組み立てた車両だけに嬉しさもひとしおでした。
これで「吉沢駅のジオラマ」でも組めば幽霊電車の再現も可能と思われますが、さすがに怖くてそこまではできません(汗)
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