16番・HOモデルに「触れて」思うこと


 最近は16番やHOモデルも徐々に増備が進んできており、それらを走らせる機会も増えているのですがそこで感じたことから。
 海外のHOモデルを2・3両手にとって感じるのはそのおおらかさです。

 実際には日本のブラスモデルより細密と言う訳ではないのですが見た目の「細密感」の演出では決して引けを取りません。
 しかもその印象は走らせてみても殆ど変わらないのが凄いです。

 最近の16番の細密モデルは実際、細密度はすごいのですが走行時にもそれを感じるかと言うと(?)が付きます。
 この点は昨年の年越し運転で感じた事のひとつです。
 お座敷上ではちょっと離れるとディテールが判別しにくい為に16番もNもどうかするとZゲージすら同じに見えます。

 ところが不思議な事に同じ様なサイズなのに16番と海外のHOを走らせると後者の方がカッコよく感じられるのです)
 おそらくHOモデルの方が細密度では劣っても印象把握が確かな造形をしている事と、外見と走りのバランスが取れている事に起因していると思います。
 小さな点ですが扱いに神経質にならないで済む安心感も好印象の一因でしょう。いまどきの日本型16番では箱から出すだけで神経を使います。

 実はこのおおらかさを感じた日本型モデルとして40年以上前のカツミED70のがあります。
 このモデルから感じるのも細密感よりもブラスならではの質感でした。

 変な言い方ですが「模型としては不思議に温かさを感じる」ような印象なのです。

 手に取ってみた時の金属特有のひんやり感と塗装面の滑らかさも高ポイントでした。
 「五感・殊に触感を駆使して楽しめる」ことはある意味玩具の必須条件と言えますがその意味で私の中で高評価を得られる16番モデルがあるとは正直思いませんでした。
 (以前にも触れましたが個人的には鉄道模型が玩具であってはいけない理由は博物館展示用のディスプレイモデルを除けばそれほどないと思います)

 こうしたデジタルチックな数字の羅列や実物の単純な縮小性だけでは語れない、ディフォルメや触感・素材の質感と言ったある意味アナログな部分で車両モデルを捉えてみるのも面白いかもしれない気がします。
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