週刊SL鉄道模型第11号+入門書のレイアウトに思うこと

週刊SL鉄道模型第11号。
今回の付録は「里山運送ビル」街コレ第3弾の日通ビルの色がえですが配色の妙と言いますか別の建物に見えるのは大したものです。
こちらはレイアウトに組み込むので一応組み立ててみました。

次号以降のビル群は組みこまない方針ですので未組み立てのまま、メインのレイアウトの繁華街にでも組み込もうかと思っています。
改めて観てみるとこうしたレイアウトにはお似合いの手頃な建物とは言えます。

レイアウトのどの辺りにプライオリティを置くかは人それぞれですが、レイアウト製作の入門書に出てくるお手本はどれもこれもつまらないものばかりと感じられます。
(これは専門書でも、メーカーのパンフレットでも同じです)
これまでで私が見たものでは長真弓氏の「鉄道模型レイアウト」に出てきた奴がぎりぎり許容範囲でそれ以外は「幕の内弁当みたいに何でもアリに見えてその実特徴のない田舎風景」が大半と言っていいと思います。
入門書ですからある程度総花的になる事はやむを得ないと思います。
ですがこれから出る入門書ではせめて「田舎風」「都市・下町風」「山岳線」の三つを網羅できないかと思います。
(創刊直後の「PLAY MODEL」でそれに近い事をやっていましたが、今のNゲージマガジンにはビギナー育成の姿勢が薄いのが残念です)
大体この3つのどれか一つくらいはビギナーの考えるイメージに近い物がありそうですし。
そしてできれば上記のモチーフに合致した傑作レイアウトをいくつか巻末に付けてくれれば完璧な入門書になるように思えます。
というのもレイアウトの魅力はその大半が「風景のモチーフの選択・及びどれだけ作り手のモチーフに忠実か」にあると思えるからです。
今回のSL鉄道模型はこれまでのふたつと異なりかなりモチーフを絞り込んでいる事で私自身購読継続を迷うほどに魅力的です。
しかしそれにしても機関区に隣接して唐突に不自然な丘や映画館のあるビル街(おまけに「畑」まであるのです)が繋がってしまう辺りにモチーフを絞り込みきれないジレンマを感じます。
風景モチーフを絞り込むのは「上級者」でないとできない事でしょうか。
むしろこの点においてはベテランよりも「強い動機づけのあるビギナー」の方が優れている気がします。
(いや、むしろ「強い動機づけからスタートしたビギナー」のなれの果てが「ベテラン」なのかもしれません。そうでない人はそこまで行く前に足を洗いそうな気もしますし)

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この記事へのコメント
偏った車両趣味ならともかく、特に拘りの無いタイプの初心者だと『アレもコレも・・・・・』になってしまうのは仰る通り、
入門書の類の作例がそうさせているのかもしれないです。。。
何作か作って少し賢くなるとプランは一緒でも、全く『見せ方』が違うモノになったりするんですよね。
モジュールに比べて自己完結性の高いレイアウトではテーマを絞りきれなくなりがちなのが辛いところですね。
私の第一作はMODEMOの普及期だったのでトラ無線用と割り切って作れましたがそれだって気が付いてみると「併用軌道を115系やロマンスカーが爆走する」シュールな光景が(笑)
>何作か作って少し賢くなると~
昔は「レイアウトを何作も作る」という事自体が大ごとでしたが鉄コレやミニカーブの登場でかなり敷居は低くなって来たように思います。
芋さんの仰るような「賢い」ビルダーが増えてくると趣味としてのレイアウトももっと面白くなると思うのですが。