「私鉄電車プロファイル」に思うこと



 今回は以前にも触れた事のある「私鉄電車プロファイル」のはなしを。

 最近本書を寝酒がわりに読んでいて気付いた事です。
 この本は大手私鉄の車両のイラスト集ですが各会社の創業期から60年代終わりごろまでのラインナップが示されており最近では「鉄道コレクションの種車の元ネタ探し」のテキストとしても機能する良書(笑)といえます。
 実際私が古本を入手したのもそれが目的だったのですが通しで読んでいる内に自分の嗜好をあぶり出されている様な気になってきました。

 通しでこのブログを読んで下さった方ならおわかりかもしれませんが、ここ3年ほどの間に当レイアウトで私鉄の優等編成の入線が増えています。
 中古ショップでこれはと言う出物を見つけるとすぐ手を出しているのがその要因ですが、これまで入線させたラインナップを見ると最新式、もっと言うと90年代以降に出た車両のモデルが殆どなく大半が60年代から70年代に登場した物ばかりです。
 もっと言うとそれらの編成の殆どが本書に掲載されている年代の編成ばかりなのです。

 思い出してみると店頭でVSEや新AEの出物があっても手を出さず、旧ビスタカーやらSE車となると後先考えずに手を出してしまっている(笑)
 今更ながらに思うのですがこうした列車の好みと言う物が自分の幼少期の花形列車のそれと重なっている事に驚かされます。

 鉄道模型の趣味が大なり小なりレトロ的な側面がある事(その事は専門誌や入門書で見かけるレイアウトの時代設定が60年代から80年代のものである事からもわかりますが)はかねて感じていましたがやはり中心年代の幼少期の経験にかなり依存しているのではないかと思えます。
 してみるとここ数年で0系を中心に新幹線への関心が高まっているのも納得できます。

 80年代のブルトレブームの後まで「新幹線」が鉄道模型趣味のメインストリームに躍り出てくる事など殆どなくそれどころか邪道扱いされていたのも「ノスタルジーで語れなかったから」だったからだったと思います。
 そして実際に幼少期に0系に触れたきた世代が台頭してくるにつれて新幹線がジャンルとして定着してきた事に時の流れと世代交代を感じずにはいられません。

 私の幼少期の最新型電車も大半が第一線を退き、そろそろレトロの対象となってきた事と私が「私鉄電車~」の古本を入手した事はその意味では幸運とは言えます。

 とか言っている内に本書に収録されていた南海の「こうや号」がマイクロからリリースとの由。
 困った食指がまた動いてしまいます(汗)

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