夢のオリエント急行2012(笑)



 OE88の増結セットが先々月末に入線して以来「オリエント急行殺人事件」を何度も読み返しています。
 大雪で動けなくなった列車の車内で発生する殺人事件を軸にクローズドサークル物ならではの濃密な思考と推理の流れを楽しめる(本格推理と見た場合かなり恣意的で穴も多いらしいですが)一編で私の好きな小説のひとつでもあります。
 ストーリーも去る事ながら情景描写もなかなか良く、活字を追うだけで国際急行列車の一等寝台や食堂車の車内の雰囲気が伝わってくるところも魅力です。

 そんな列車でしたのでKATOのOE88は基本セットを早々と入手していたのですが増結セットが今回入手できた事で形の上ではフル編成が可能となりました。
 もっとも私の目的はフル編成ではなく、増結セットにしかないサロンカーとスタッフ控車で、編成としてはショーティ化しつつ「豪華列車」のイメージをレイアウト上で再現するものでした。
(とはいえ、フル編成も運転会や年越し運転での運用は想定しています)

 今回編成した「OE88光山編成」ですが何時やっても無粋に見える両端の控車を配したこと、寝台車も最小限にとどめて少ない乗客が豪華な旅を楽しんでいる雰囲気を出すことを主眼にしています。
 したがってその編成は

 3909A-1286M-3354D-4158DE-4164E-3551A-3472A-3487A
という感じです。
 寝台車3両に付き食堂車とサロンカー、荷物車にスタッフ控車という構成。実車なら採算度外視の豪華列車ではあります(笑)

 以前基本セットを入線させた時以来色々な機関車にこの編成を牽引させてきました。
 実車もD51を筆頭にDD51、EF65、EF64 EF58、ED75、ED76、EF81とさまざまなロコが牽いてきた列車でありますが私の場合、それらの再現よりも「この機関車に牽かせてみたかった」という動機付けの方が強くそれに合わせた選択になる事が多いです。
 これまで当レイアウト上でもC622、C57135を筆頭に8200、C53、EF210、EF55、ED53、UB76等が先頭に立ってきました。


 ただ、客車自体の全長が長いこともあってED級の電機やCクラスのタンクロコは編成時の見た目のバランス上不釣合いなので余り選択していません。又、重連も悪くないのですがこれは逆に大仰過ぎると感じます。

 実車では牽引機にならなかった機種(当時選ばれなかったか、88年当時すでに実車が引退していたか無かったもの、89年以降に登場したもの)が選ばれる事が多いですがこれもモデルならではの楽しみ方といえます。
 今回のスペシャル編成に合わせてそのうちのいくつかを実行してみました。

 DD54の1号機・DD53
 当時のDLには珍しい箱型車体と欧州風のデザインの組み合わせは意外とOEに似合います。朱色メインのカラーも編成の中では目立つため牽引する客車に位負けすることなく存在感を示してくれます。

 EF70
 交流区間では殆どがED75か76の牽引だったOEですが個人的にはこのEF70が牽く姿は見たかった気がします。実車の運行時ED76が青色塗装だったので赤いEF級交流機との組み合わせには惹かれます。

 これらの他にやってみたい組み合わせとして
 C63
 これは絶対に実現不可能な組み合わせです(笑)
 C54
 当時既に全機廃車解体されていた機種なのですが理由としてはそれだけでなくC51や55にない独特の繊細な雰囲気がこの編成に似合うように感じます。もっともこの編成が実現しても編成の重量を考えると空転が激しくて使い物にならなかった可能性が高いですが。
 C59
 編成との釣り合いからいえば実車のOEもD51よりも本機かC51、53辺りが牽くのが良かったのではないかと思います。当時も実車が動ければぜひ見たいと思うファンも多かったのではないでしょうか。
 EF200
 EF210以上にヨーロッパ風の強いデザインと実車もモデルもかなりパワフルな機種だった事から試してみたかった組み合わせです。
 E10
 先にタンク機は不釣合いという意味の書き込みをしましたがこれだけは例外です(笑)といいますか、あの編成に釣り合うタンク機は日本ではこれしかないのではないでしょうか。
 EH500・EH200
 これもEF200と同じ理由です。特にEH500の迫力ある走りを帰省の度に見掛けている身としては実車でも見たかった組み合わせでした。
 C52
 以前に8200に牽引させたことがありますが瀬能八仕様のC52には又違った迫力があるので興味ある組み合わせでした。これだけは8200との重連でもやってみたい組み合わせです。
 EF56・EF57
 デッキ付きの大型機とOE88の組み合わせも捨てがたい味を感じます。何より「トレインマークが目立つ」というメリットが(笑)

 こういう楽しい悩みがあるのも客車列車ゆえにできることですね。

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