「偉大なる凡庸」の系譜から・その1・ED75

 当レイアウトに在籍するロコの中に私が勝手に「偉大なる凡庸」と呼んでいる一群があります。

 あらゆる編成に対応できる万能性を持ち、条件を満たしてさえいればどんな所にも似合う。
 そんな特徴を持つがゆえに「特に目立った特徴もなく」「際立った長所を持たない代わりに致命的な欠点もない」」なのでレイアウト上で「何両いても困らない(実はこれこそが最大の特徴だったりするのですが)」と言うロコやハコの一群です。

 人間に例えるなら「あってもなくても良い歯車」とか言われながらその実「なければ絶対に困る」サラリーマンや農民みたいな存在と言えます。

 こうした特徴は実物ではもちろんですがレイアウト上でも「増備数の多さ」と言う形で発揮されています。
 実際それらのロコは「特に意識しなくても勝手に増えて行く」という問題が(汗

 これから当ブログの一コーナーとしてそうした「偉大なる凡庸」の系譜を語ろうかと思います。

 第一回はED75から。

 私の故郷では一時期「電気機関車」と言えばこれしかなかったという位にごろごろしていたロコです。
 実際その汎用性たるや凄まじいものがあり、客車だけ取っても旧客、12系、50系、20・14・24系、貨物に至っては2軸編成から重連でのコンテナ貨物で現在も活躍中という万能機でした。

 駅などに出かけると「いつ行っても必ず居る」まるで空気みたいな存在でした。

 そんないきさつもあって当レイアウトでの75の増備数は群を抜いています。

 それも意識しないでいつのまにかそれ位集まったのだから凄い話です。

 今回はその中から最新の入線となったエーダイの75から。

 エーダイの75は世間での評判が意外と良い事もあってかねてほしかった形式でした。実際キハ58辺りでもエーダイには好感は抱いていましたから期待はしていたのです。

 先日の秋葉行きでやっと出物を見つけて入線させました。
 年式やブランドイメージもあってKATOやTOMIXのそれよりははるかに安価です。

 ぱっと見に特徴的なのはナンバーがはめ込み式ではなく印刷である点。エーダイだけで並べると同一ナンバーがぞろぞろ並ぶと言う欠点もありますが反面他社の様に「ナンバーのはめ込み跡が残らない」という長所もあります。

 それを別にすればKATOとTOMIXを足して二で割ったような印象で80年代初めと言うリリース時期を考えると大健闘と言えます。
 走りはモータのガラガラ感は目立つ物の意外とスムーズな印象で2012年の水準からすれば劣るものの「こういうのもありかな」と思わせます。
 全体にこれまでのエーダイのモデルと同じ印象で好感は持てました。

 この他TOMIXの最初期の香港モデルやらHGの各モデル、KATOも初期は耐寒型と一般型を作り分けていましたから在籍数が多い割に同じものが殆どないと言うのも75の特徴ではあります。
 ですがその一方で重連運用が多かったので「同じ格好のロコが2両ないと様にならない」という難儀な性格がある事もここまで増えた要因のひとつと思えます。

 素人目にはどれもこれも「赤い電機機関車」にしか見えないというのに。

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