帰省のみつけもの「359レイアウトINカラー」
この夏の帰省の掘り出し物ですが、予想した以上に書籍の出物が多かったのが有難かったです。
帰りの荷物がずっしり重くなってしまいましたが、それだけの事はありました。
ですのでメイン・サブ共に今後書籍の紹介や思い出話が増えると思います。
過去二度ほど出品させて頂いたレイアウトコンペ。
これの元となった第一回レイアウトコンテストが開催されたのは確か昭和54年頃だったと記憶しています。

当時のTMSは所持しているのですが実家の物置の奥深く埋もれており発掘は困難だったりします。
ですが近所の古本屋で「359レイアウトInカラー」が安価で出ているのを見つけました。
資料というよりも当時の思い出に浸る意味もあって飛びついた次第です。
本書では第1回から第4回までの出品作の殆どを網羅していますがやはり印象的なのは第1回・第2回のそれです。
初のレイアウトコンテストという事もあるのでしょう、これまでレイアウトを持っていても発表しなかった層がこの時とばかりに「うちのレイアウト」を競って出品した事が見て取れます。
そのせいもあるのでしょう、16番では組み立て式レイアウトや庭園式のレイアウトまでが参加、Nではベースに線路を固定しただけのものや製作途上のものまでが出品され良くも悪くも玉石混交の様相を呈しています。
凄いのに至っては「有名レイアウトをそっくりそのまままねて作った」なんてのまでありました。
最近のコンペのような細密感という点では遥かに劣るのですが、その一方で最近のコンペにない異常なほどの勢いと百人百様の「鉄道模型ライフ」の幅広さが感じられて今読み返しても全く飽きません。
この自由闊達さは今となっては非常に懐かしいものがあります。
ある意味この「玉石混交感」こそが本書の魅力の大半と言っても良いかもしれません。
上手い作品を見るのは非常に大切とは思いますが、その一方で「これなら私でも出せそうだ」と言うような物がなければビギナーが第一歩を踏み出すこと自体が難しくなるような気がします。
或いは「細密度では劣っても他より優れたコンセプトの作品」が世に出る機会を増やす意味でもこの自由闊達さは必要ではないでしょうか。
ですがその一方で巻末のレイアウトプラン(計画だけでなく実際に製作されたもの、レイアウトプランコンテストの入賞作品もふくむ)は今見ても凄いと寒心する物ばかりです。
ここでは「どんな列車を走らせたいのか」というデザイナーのポリシーが明確に感じられるものが多く、中には「もしこの通りのものを実行したレンタルレイアウトがあれば真っ先に行きたい!」と思えるものすらあります。

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これの元となった第一回レイアウトコンテストが開催されたのは確か昭和54年頃だったと記憶しています。

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本書では第1回から第4回までの出品作の殆どを網羅していますがやはり印象的なのは第1回・第2回のそれです。
初のレイアウトコンテストという事もあるのでしょう、これまでレイアウトを持っていても発表しなかった層がこの時とばかりに「うちのレイアウト」を競って出品した事が見て取れます。
そのせいもあるのでしょう、16番では組み立て式レイアウトや庭園式のレイアウトまでが参加、Nではベースに線路を固定しただけのものや製作途上のものまでが出品され良くも悪くも玉石混交の様相を呈しています。
凄いのに至っては「有名レイアウトをそっくりそのまままねて作った」なんてのまでありました。
最近のコンペのような細密感という点では遥かに劣るのですが、その一方で最近のコンペにない異常なほどの勢いと百人百様の「鉄道模型ライフ」の幅広さが感じられて今読み返しても全く飽きません。
この自由闊達さは今となっては非常に懐かしいものがあります。
ある意味この「玉石混交感」こそが本書の魅力の大半と言っても良いかもしれません。
上手い作品を見るのは非常に大切とは思いますが、その一方で「これなら私でも出せそうだ」と言うような物がなければビギナーが第一歩を踏み出すこと自体が難しくなるような気がします。
或いは「細密度では劣っても他より優れたコンセプトの作品」が世に出る機会を増やす意味でもこの自由闊達さは必要ではないでしょうか。
ですがその一方で巻末のレイアウトプラン(計画だけでなく実際に製作されたもの、レイアウトプランコンテストの入賞作品もふくむ)は今見ても凄いと寒心する物ばかりです。
ここでは「どんな列車を走らせたいのか」というデザイナーのポリシーが明確に感じられるものが多く、中には「もしこの通りのものを実行したレンタルレイアウトがあれば真っ先に行きたい!」と思えるものすらあります。

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