もう一つのミニチュアイベントへ

 今回の東京行きの主要な目的は湾岸で開催されている「二大ミニチュアイベント(笑)」の見学でした。
 その一つは既述の通りJAMなのですがもう一つのミニチュアイベントがすぐ近くで開催されていました。

 東京近代美術館で開催中の「特撮博物館」です。
 庵野秀明監修による「日本の特撮映画・TVをミニチュアと言う観点から俯瞰する」と言う私にとっては願ってもない好企画でしたからかねて何とか行きたいと思っていたものですが予想外に早く行く事ができた形です。

 展示品では前半ではウルトラマンやゴジラなどの撮影用の着ぐるみやメカのミニチュアが人気でしたが(個人的にはマイティジャック関係に燃えました)、後半に展示されていた普通の建物や車両・飛行機などのミニチュアは地方の企画展なんかだとまずお目に掛かれない物だけに非常に嬉しいものがありました。

 鉄道模型ファンにも分かるネタとしては「妖星ゴラス」にちらりと登場するEF16の一抱えもありそうなモデル、同じく「青島要塞爆撃命令」に登場するB6タイプの蒸機なんかが面白いと思います(他には「日本沈没」のクハ181「怪獣大戦争」のキハ82なんかがよく見ると見つかります。これらは余程の特撮ファン、鉄道模型ファンでも存在を知らないモデルも多いと思います)
 できたら「新幹線大爆破」の0系とか「地震列島」の営団2000系とかも見たかったですが無いものねだりはできません。

 東京タワーなども何本か(縮尺違いや折れ曲がった奴等)数本あったのですがそのうち一基は150分の1の正調NスケールなのでこれをNレイアウトに置いたらどうなるか等と想像してみるのも楽しいかと(ちなみに2メートル以上の高さなので普通の家だと床置きしただけで天井に届きそうになるはずです)

 そしてクライマックスは広間に設置されたミニチュアセットです。

 ここだけは撮影が許されているというので何枚か収めて来ましたが、まずこのカットにしびれます。
 手前のインテリアから窓の外の遠景に至るまで全てがミニチュアというワンダーランド状態。


 レイアウトビルダーやジオラマメーカーなら涎が出そうな大スペースをフルに使い(とはいえ、特撮映画と言う観点で言うとこれでもまだ狭いそうですが)奥行きたっぷりに展開するミニチュアワールド。

 いや、ひたすら圧倒され、ひたすら堪能したひとときでした。

 これらも使って撮られたイベント映画「巨神兵東京に現わる」も上映されていましたが、そのパワフルな迫力も去る事ながら建物はもとより人間や小犬に至るまでミニチュア処理で表現された芸の細かさはサンダーバード的な別乾坤を建立しておりました。

 一方でこのイベントではレイアウトやジオラマつくりに関連して色々と参考になる所もあれば考えさせられる所もあったのですが、それについてはいずれ触れたいと思います。
光山鉄道管理局
 HPです。

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この記事へのコメント

御法川 実
2014年03月12日 13:30
「新幹線大爆破」の車内セットは長く東映の映画やドラマで流用され、新幹線の車輌ミニチュアはウルトラマン80でも使われたそうです。
2014年03月13日 21:15
>御法川 実さん

 コメントありがとうございます。

 仰るように「新幹線~」の車内セットは実車の製造工場に発注して作られた本物のパーツを使っていたそうで東映のみならず他社にもレンタルされたケースもあったそうですね。

 座席車の他に食堂車もありましたし。

 個人的な推測ですが1977年の西郷輝彦主演のテレビシリーズ「新幹線公安官」などはこの車内セットををフルに生かすための企画だったのではないかと思います。当時は第2シーズンが作られるほどの人気でした。

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