エンドウのカタログに思うこと


 今回は81年度版のエンドウのカタログから感じた事を。

 HOとNが一冊のカタログで纏まっている(レールシステムを含めて)のは最近のKATOのそれに似ていますがメインがHOに置かれている所がエンドウのポジションを示しています。
 とはいえ、それ以前の16番(HO)メーカーのカタログでここまでカラフルな物はあまり見なかった事を考えると80年代初頭のNゲージの台頭に引きずられる形でカタログがカラーになった節もあるのでこれはこれで悪い話ではない気がします。
(例えばこの5年くらい前のカツミのカタログは全てモノクロ印刷)

 さて、Nで目を引くのは予定品に485系があった事です。
 このカタログが出た直後エンドウのラインナップは私鉄電車中心になって言った事を思うと興味深い物がありました。
 今となってはリリースされたとしても売れたかどうかは何とも言えませんが阪急や近鉄のクリーンな出来を見ると案外良い雰囲気の485系になっていたかもしれません。

 肝心のHO(16番)

 こちらの充実度も凄いものです。SL以外はまず一通りそろっている印象で特に貨車は安価でラインナップが充実していた事がひと目で伝わってきます。
 メインがHOですからラインナップがNより充実しているのは当然とは思えますがその中でいくつか気になった事がありました。

 機関車類でスケールモデルと「ショーティ―化」されたED&EB級のEF66とかが同じ扱いで混在している事

 線路システムが「スケール車を走らせる」と考えた場合車両との落差が大きいように感じられる事。

 ストラクチャーも同様で初期のTOMIXと比べてすらトイ的印象が強い事(但し単体としてみた場合の雰囲気は決して悪くはありません)

 ここから推察されるのはHOの場合、メーカー側が「走らせる模型」と「スケールモデル」とを分離して考えていたのではないかと思われる節があります。
 そしてこの点が一時的にせよHOの衰退とNゲージの台頭を招いたのではないかとも思えます。

 最近はKATOのEF510の様に大型機でもかなりの急カーブを曲がれる物が出ていますがそれまでのHOの場合、よほどの小型車両でもない限り400R以下の急カーブをクリアできるスケールモデルが少ない事に気付きます。
 つまり外見のリアルさを必要以上に重視した結果、「走らせたければショーティを使って下さい」という発想に作り手が縛られていた気がするのです。
 ところがそれらのショーティの大半がプラレール並みか中途半端さでプラレールにすら劣る代物になっている点は否定できません。

 ましてKATOの様に「走らせる為の基本セット」にスケールモデルが設定されていた事が旧来の16番メーカーには殆どなかったのです。

 細密度を少し落としてでも「実物通りのプロポーションを保つ、或いは違和感を最小にしたショーティ化を図る」事で「玩具臭さのない模型を持つ満足感」を与えるという欧米メーカーなら自然に出てくる発想がなかったのが残念です。
 とはいえ、HO-16番モデルには特有の魅力が依然としてあるのも確かです。

 恐らくこれからのHOも急速に変革してゆくのでしょうが、その中で走らせる楽しみがスケールモデルでもより追求されればと思います。。

光山鉄道管理局
 HPです。

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