今月の入線車・KATOの「アゴ割れコンビ」EF66&70
平日休で中古ショップめぐりも久しぶりです。今回はそこで見つけた中古モデルから
今回の入線はKATOのEF70&EF66の「アゴ割れコンビ」
「アゴ割れ」というのはKATOの初期の機関車に良くあった、「スカートが台車マウントでカーブを曲がるたびにスカートが車体からずれる」モデルの事です。
EF66はPS22パンタ搭載としては最初期、EF70は最終形に近い時期のものと推察されますが、いずれも30年は経っていそうです。
先日仮配置した140Rエンドレスなど走らせるとまあ「見事にアゴが割れること(笑)」
KATOのEF70は2両目ですが、何故か手が出てしまいました。安かった事もあるのですがどうも最近EF70に呼ばれている気がします(笑)
EF70では顕著でしたが箱の中敷きの起毛素材のせいか前面のメッキがかなり剥げていました。
ここはりペイント必至です。
EF66、実は当鉄道初めての「KATOのEF66」だったりします。
これまで不思議とTOMIXの66しか居ませんでしたのである意味新風ではあります。
ですがこれまで入線させたTOMIX機のどれよりも古い個体なのですが(笑)
ただ、カプラーがKATOカプラーに換装されているところから見ると前のユーザーには大切にされていたようなのは見て取れました。
但し走りっぷりは両者とも合格点です。アゴ割れもここまで豪快に割れてくれるならいっそ清々しいくらいで憎めません。
何よりアゴが割れてくれるおかげで140Rのカーブでも牽引する貨車が追従しやすいメリットは今でも大きい気がします。
思えばこの種のアゴ割れ機関車と言うのは走行性のために外見を犠牲にできた時代の最後の名残に感じます。
これが許せないという風潮が強まった事でスカートにカプラーをマウントしたりスカート自体の欠き取りを拡大するなどの工夫がされて現在に至るわけですが確かにリアリティは高まった一方で走らせる事への手軽さは少しだけ薄れたようにも感じます(大した違いではないのですが)
恐らくアゴ割れ機関車が復活する事はもうないとは思いますが、かつてこういうコンセプトのモデルがあった事は忘れられません。
光山鉄道管理局
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この記事へのコメント
発売当時は,これが嫌で嫌で仕方なかったものですが
どういう訳か今は,愛おしくさえ見えて来ます(笑)。
完璧な製品ばかりを見ていると,こういった時代時代に流通していた
旧製品なども傍に置いておきたくなります。
もはや懐古的な発想なのかも知れませんが,見ていて
不快感が無いのが逆に新鮮です(笑)。
ボディマウント化の改造もあったのですね。
あの頃は吊るしの機関車ではアゴ割れかスカートを大きく欠き取るかしか選択肢が無かったですから、ボディマウントでカプラーをつけるのはかなり新鮮なテクニックだったと思います。
今ではすっかりボディマウントが主流になりましたが。
私たち位の年代になると懐古性で見ると言うのもあるのですが、今回のアゴ割れの場合ですと「そうする事で得られるもの」と言う視点で再評価されても良いのではという思いもあります。
この場合は小回り性と編成物のカプラーの安定性のよさから来る走りの楽しさがそうなのですが、最近は16番(HO)のモデルでその思想を追求する流れ(例えば台車動力で小回りを追求したKATOのEF510とか)が出ているのが興味深いです。