KATOのC56・3・HOとならべてみる

見れば見るほどぶったまげるKATOのNゲージC56。
今回試しに同じKATOの16番(HO)のC56と並べて比較してみたのですが。


この2枚を並べてみてどちらがNでどちらが16番か直ぐに見抜ける人は少ないのではないでしょうか。
それくらい遜色の無いディテーリングなのが今回のC56なのです。
16番のC56は今年の2月に中古を見つけたものなのですが、後付けのディテーリングパーツの殆どが装着された状態でした。
ところが
今回のNモデルと比べてみて「あっ!このパーツが欠けている」と気付く場面がありました。それ位ふたつのディテーリングには差が無いのです。
横から見るとボイラー下が抜けているところまでほぼ同じ。動輪のスポークも抜けています。
唯一、先輪のスポークが大雑把で抜けていない事くらいしか鑑別ポイントがありません。何しろブレーキパッド部分までが殆ど同じに見えるのです。

更に驚いた事。
NのC56ではご覧の通りにバックプレートがかなりリアルに再現されているのですが

16番のC56はこの部分いっぱいにモーターが鎮座していたのです。
これではどっちがNでどっちが16番なのか分かりません。


当然真横から見た場合、Nでは機関士を乗せられますが16番では人形をかなりカットしない限り不可能です。
16番のC56はKATOのモデルとしては初期の機種でもあるのでそこは割り引いて考えなければなりませんが、それでもNの細かさには驚かされます
今回のC56、相当なKATOの本気を実感しました。
・・・とここまで「凄い、凄い」と連発しましたが考えさせられる所もあります。
前にも書きましたが、このC56のデビューはクラブの運転会で7M×3M位の集合式レイアウトでの単機回送運転でした。

走りは確かに滑らかでしたが、上に書いた凄いディテーリングはモジュール上ではまるで実感できなかったのです。
メンバーの驚きも「この小ささでこの走りは凄い」「ヘッドライトが明るい」といったポイントに集中していたと記憶します。
ごく小さなセクション等でかぶりつきで見ていればスーパーディテールも威力を発揮するでしょうが、一定以上の大きさのレイアウトでは余りそれが生かせない気もするのです。
とはいえ、このモデルは走りや機能性、小回りのよさもピカイチですから買って後悔する事は少ないと思います。
私のレイアウトでもマイクロともども大活躍することでしょう。
そしてあの動力の小ささと走りを思うと次回作でC11とかC12、更には8620のモデル化に大きな期待が掛かるのも確かです。
KATOさんにはぜひ8620のモデル化をお願いしたいですね(頼!!)
光山鉄道管理局
HPです。

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この記事へのコメント
両車ともに実物を見たことはまだ無いのですが、写真でもNの精密さは十分に伝わってきます。
その分、価格もそれなりでしょうけど、ユーザーが納得できる完成度であれば、十分に満足できそうですね。
小型機と思うとそれなりに高価(1万円)ですがC62やD51に比べるとこの中身でこの値段というのは納得の範囲でしょうか。
小回りも利き、入替用にも使えなくもない機種ですから大いにお勧めできると思います。
マイクロや16番との比較ではやや辛めな事を書きましたが、それは主に最近のN全体のコンセプトに通じる事で、製品自体は掛け値なしに「傑作」の部類です。