ZゲージのC56「のようなもの」


 KATOのC56のはなし、つい先日思い出した番外編です。

 N・16番と2種類のC56と並べたのはメルクリンミニクラブののZゲージ、BR24型蒸気。
 見ての通りC56にそっくりです。
 事によると実車のC56も設計段階ではこの機関車をモチーフにしていたのかもしれません(登場時期も数年ほど24のほうが先行しています)

 比較して並べるには適当な機種と思いますし、こうして3機並べるとモデルの大きさの比率が一目でわかります。
 こういうのは昔のNゲージ本の定番の光景でした。最もあちらは「Oゲージ・HO・Nという順番でしたが。

 このモデル、1975年度版の工作ガイドブックでは既に掲載されており、Zゲージの中ではかなり古参のモデルのようです。
 つまり、やろうと思えばZゲージでもC56のモデル化は可能と言う事でもあるのではないかと。
 (実を言うと今の日本型Zゲージにはこの種の「手軽な小型機」がないのが不満でもあるのですが)

 これくらいの大きさのモデルで精密度やディテーリングを語るのも野暮な気がしますがぱっと見で蒸気機関車らしい凝縮感を感じさせるのはさすがです。
 ロッド類も省略はあるものの走らせる分には気になりません。
 走行性はD51辺りより良いくらいでスローもそこそこ効きますし、加減速もスムーズです。

 昔だったらNでもこの程度のディテーリングがあれば結構許された気もしますが、今回の16番並みのディテールを纏ったKATOのC56を見ていると時代の流れと技術の進化を感じずにはいられません。
 恐らく今NでこのレベルのディテーリングのC56が出たら相当安くしない限り、かなり叩かれそうな気がします(笑)

 が、だからといってZゲージまでが高精密化という全く同じベクトルを向くことも無いのではという気もします。
 第一ここまで小さかったらかなり目を近づけないとディテーリングがわかりませんし、レイアウト上では少しくらい離れてもぱっと見で「あっ!BR24だ(C56でも可)」と判るような印象把握が出来るほうが重要に思います。
 今回は小スケールのモデル化のひとつの方向としてこの場を借りてこのBR24を取り上げる次第です。

 それにしてもさすがはメルクリン。
 先日の運転会では私の鉄博風モジュールのエンドレス上を丸々7時間くらい連続して走っていましたがどこまでもスムーズな走りでまるでへこたれません。
 モデルの小ささを思うとなかなかタフなものです。
 (最も運転終了時の余熱は結構なものでしたが)

光山鉄道管理局
 HPです。

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