「復元!クラシックカー」を観て思う鉄道模型のレストアのはなし(長い)

 先々週のインフルエンザで寝込んでいた時の話です。

 風邪の症状に浮かされつつも食事時にはテレビを点けていたのですがその時にやっていた番組に少なからず無聊を慰められました。
 CSのディスカバリーチャンネルでやっていた「復元・クラシックカー」という番組。

 タイトルの通りスクラップ同然のかつての名車をレストアする番組です。
 アメリカ最大の廃車置き場のオーナー一家とそのチームが30年以上前の自走不能なクルマを安く買い受け3週間以内にそれを復元、オークションに出して利益を上げると言う内容のものです。
 姉妹編に「クラシックカーディーラーズ」というのもあったのですがこちらは英国の同じ様なレストア屋のコンビがヨーロッパの旧車を復元する商売を番組化した物がありました。
 日本で同じ趣向の番組をやろうとすると恐らくプロジェクトXまがいの妙に湿っぽい展開になると思われるのですがあくまで明朗に、エンターテイメントとして成立させているのはいかにもアメリカ、あるいは英国らしいと感じます。

 個人的に魅力を感じるのはやはり復元の過程で当時のパーツを集めたりかつてのクルマのメカニズムを分析しながらオリジナルの姿、中身を追究してゆくプロセス、後者ではオリジナルの弱点だった部分に改良を加え走りを改善させるという過程だったりします。
 オリジナル優先という考え方とそれらを尊重しつつ走りの改善させるというポリシー。

 いうまでもなくここ2・3年の間に私の愉しみのひとつとなっている「大昔の鉄道模型のレストア」と共通する部分を感じました。
 最近買うジャンク品の中には走行系のトラブルを抱えた物もそれなりに多いのですが分解、整備してみると案外ちょっとした事で走れなくなっている物が多く、それらを修正してやれば前と同じとまでは行かなくともそこそこ走りを復活させる事が可能なのが多いです。
 特に16番やHOではその傾向が強く、ドライブシャフトの調整やギアのかみ合わせの修正、集電機構のクリーニングで走れる様になるケースが多いです。
(モーター自体のトラブルというのもあるにはあるのですが)

 ジャンク品と言うと、一種の安物買いの側面で買われるものも多いのでしょうが分解整備とかレストアとかで(少なくとも)走りを復活させると言うのには独特の魅力があると最近思い始めています。
 さすがに番組の様にオークションに出して利益を上げると言う技術レベルは私にはありませんが、やってみると意外にその過程自体が楽しめています。

 番組中で54年式キャディラックとか60年式シボレーシベールのエンジンが40年から50年の時を隔てて再び始動した時のメンバーの喜び、
 これを私に当てはめると昨年の宮沢模型のC54が30年ぶりに走りだした時のそれに通じる物を感じさせられました。
 もちろんアメリカンマッスルカーやフェラーリエンジンのフィアットディーノとかと16番やNゲージのモデルとではやっている事に雲泥の差があるのですが感動の質という点では似た物があるのではないでしょうか。

 思えば昭和30年代位までは古道具屋でガラクタを安く買って再生させるという「遊び」は当時の子供の遊びの定番のひとつだったと思います。
 今はこれだけリサイクルショップがあるのですからジャンク品の再生という楽しみがもう少し定着しても良い様な気もします。
(とはいえ、最近のハイテク化した電子モデル相手だとはんだ付けひとつろくにできない私だとちょっと太刀打ちし難いレベルなのですが)

 クラシックカーの番組からずいぶんと強引な展開になりましたが中々面白い、そして考えさせられる経験ではありました。
 因みに写真のミニカーは観ていた番組に登場したシボレーシェベルとポンティアックGTOです。
 テレビに影響させられやすい私の面目躍如たるところが(爆)
光山鉄道管理局
 HPです。

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