帰ってきたアーノルドのBタンク「T2」
今回は先日おはなししたアーノルドのT2型Bタンク蒸気機関車の後日談です。
前回のお話はこちらアーノルドのミニSLのおもいで
このブログを書いた直後くらいにひょんな事からT2を再度入線させる事ができました。
37年ぶりくらいの車籍復活です。我ながら感動しました。
復活のいきさつについては色々とありまして長くなりそうなので割愛させていただくとして(汗)モデル自体は状態も悪くありません。
改めて入線させてみて驚かされるのはその小ささです。
同じ外国製でもフライッシュマンのBタンクとか、バックマンのドッグサイダーと比べても確実にひと回りは小さく感じます。
恐らくリリース当時でも最小サイズの蒸気機関車だったのではないでしょうか。
後にKATOのチビロコの範となったとされる緑色のボディはダイカスト製で色指しとモールドでディテールの精密感(と言うか凝縮感)があります。
興味深いのはカプラーです。
アーノルドといえばかの「アーノルドカプラー」のメーカーとしても有名ですが、本機の場合かなり思い切った形状をしています。
辛うじてアーノルドカプラーとの互換性は保っているようですが完全な車体固定式でアンカプラー機能にも非対応。あの当時ですら他にこんなカプラーの付いた機関車があったのだろうかと疑いたくなるくらいの簡略形です。
実はこのカプラーのせいで単機では140Rもらくらくクリア(103Rも恐らく行けると思います)するものの貨車などを連結するとカーブで必ず自然開放(と言うか、単純に「カプラーが外れる」と言ったほうがよいかと)してしまうという弱点があります。
ミニSLレイアウトの主力機のひとつにという私の目論みはのっけから挫かれました(笑)
走行性ですが37年前のパワーパックの時は「元気はいいけれどスローがいまいち」と言う印象だったのですが、現代のレールとパワーパックとの組み合わせでの走行性は結構滑らかに走ってくれます。
超スローとはいきませんが低速性能もそこそこ保たれ流石は元祖Nゲージのモデルです。
してみるとここ最近のN車両の走行性能の改善にはパワーパックの性能向上もかなり関係していると感じられます。
あるいはこのT2の潜在能力がかなり高かったとも言えそうですが。
そして先日入線の「週刊SL鉄道模型」のBタンクとのツーショット。
35年前のモデルとは思えないほど端正なプロポーションです。他のミニSLとも比べましたが印象面でこれを上回るものはありませんでした。
そんな訳でミニSLの増強が続く当レイアウトの心強い「出戻り新人」の入線となりました(笑)
光山鉄道管理局
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この記事へのコメント
思い出の詰まった機関車だけに,また手に出来た事は
さぞかし嬉しかったのではないでしょうか。
確かにこのT2型Bタンクの出来栄えは素晴しいですね。
こんな形状のカプラーは初めて見ましたけど
交換改造が出来ると更に良いのですが,折角の
動態保存機ですし,そのままの姿も悪くないですね。
今年に入ってこの種のサプライズがいくつか続いています。有難い話です。
カプラーですが完全にフレームと一体化した形状なので交換はまず無理でしょう(この形状の為カプラが首を振らない事も自然解放の原因と思います)