大レイアウトを考える・ヤードの設定について

 不定期に沸き起こる妄想企画、大レイアウトの考察です。
 今回は先日の運転会でふと思ったことから。

 昨年来駅を中心にしたヤード部分が新調され、運転会の運転効率は飛躍的にアップしました。
 ヤードのスケールも個人所有ではまず見られないであろうサイズ(600×4500くらい)でフル編成のブルトレが9本同時留置が可能でコントロール側の4本の引き上げ線ではそこから3本のメインラインのどこにでも列車を回せるという優れものです。
 先日の「EF210が100両のコキを牽引する」という無茶な編成をメインラインで他の列車が走る中でおこなえたのもこのヤードの存在あって初めて可能でした。

クラブの運転会の場合でもレイアウトの中に大ヤードがあるにはあるのですが列車の入替え、撤収というきわめて実用的な用途に使われる事が多いです。
 それまでの運転会で使われていたヤードは作りこみは凄かったのですが長編成の列車を入替えるという用途への配慮が不足していたために却って入れ替えが煩雑になり、しかも入れ替え中はメインラインの運転が同時に出来ないという欠点がありました。
 こうしてみると運転主体のレイアウトの場合、ヤードのトラックプランは実用性重視で考えなければならないことが痛感されます。

 個人所有の場合も単なる留置線としてしか機能していないケースが殆どではないでしょうか。

 そう考えると「大レイアウトだからでかいヤードが必要だ」とは一概には言えない気がします。
 むしろ線路のメンテナンスも複雑化しますし車両にしても長期間の雨ざらし(というより埃ざらし)による影響のほうが大きいのではないでしょうか。
 メインラインの運転をメインに置いたレイアウト、ことにリバース線や立体交差の多いレイアウトであればヤード広さより実用性を考慮したほうが有利ではないでしょうか。
 恐らくメインラインの数×2本位がヤードとしての実用上の限界ではないかと思います。


 むしろ必要なのはストレスなしで長編成の列車の乗せ替えができる引き上げ線ではないかと思います。

 但し例外もあります。
 それはヤードや駅そのものが主役のレイアウトの場合です。
 この場合はヤードそのものの操作を楽しむのが目的ですから逆にメインラインはそれほど複雑である必要は無く、特にダイヤ運転を想定する場合は却って注意を散漫にさせる意味で複雑なメインラインは却って有害と思います。
 
 但し、上記の仮説はあくまで「個人所有の大レイアウト」の場合の話です。
 複数のメンバーが運転やメンテナンスを分担できるクラブ所有のレイアウトや展示用のレイアウトではこの限りではありません。

 更に言うならそこでは「ひとつのレイアウトでの運転を(作ることそれ自体が目的となっている場合を除いて)長く楽しむ」というポリシーで考えています。
光山鉄道管理局
 HPです。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック