リアル版「ムキ」貨車(笑)・秩父ヲキ100編成


 以前、現在工事中のミニSLレイアウトにてTOMIX以外の2軸貨車がミニカーブをクリアできない話をしました。
(リンク)「週刊SL」レイアウト工事・試運転にて
 その時上げた対策の中に「2軸貨車をボギー化する」という選択肢を上げた事があります。
 これは60年ほど前の16番レイアウトの黎明期のころから提唱されていたテクニックで一名「ムキ化」とも呼ばれるものです。
 要するに二軸貨車の全長でボギー化すればミニカーブのクリアは容易という事でもある訳ですが、これは言い換えれば「最初から二軸貨車並みの全長のボギー車があれば問題はない」という事でもあります。
 当レイアウトに所属する貨車で言えば河合やTOMIXのワキ1000辺りが該当するのですがそれより短ければ見た目のバランスの点でも有利なのは言うまでもありません。

 当レイアウトも一時期ムキ化を検討(そんな事をするより素直にミニカーブ対応の貨車を増備した方が早い)していたのですがそんな折も折、上記の条件に適合したボギー貨車の中古を見つけました。
 最近再発売もされたマイクロの「秩父鉄道ヲキ・ヲキフ」の10両セットです。
 秩父鉄道自体にそれほど馴染みは無いのですが上記の条件を満たしている点で相当に食指を惹かれました。

 この貨車はセメント用石灰石の輸送用なのですが恐らく容積の割に重量のある積荷を低規格の線路に対応させるために2軸貨車並みの全長でありながらボギー台車を奢ったと推察されます。
 10両という数はミニSLレイアウトには多すぎる気もしたのですがレイアウトの運用には好適ですし何より相当な低価格だったのも決め手になって急遽の入線となりました。
 聞く所では新品価格は下手な電車のセット並みに高いそうなのでこういう形で入手できたのは幸運でした。

 早速ミニSLに牽かせて見ましたが、フル編成でも長尺方向900ミリのレイアウトの直線部分に納まってしまうのはなかなか魅力的です。
 貨車の性質上かなりごつい外見ですがそこがまた堂々とした感じで悪くありません。
 本来なら同じ秩父のデキ200か300に牽かせるのが正しいのですがミニSLが牽引しても意外と違和感がないのも美点です。
 当然140RのミニカーブはS字カーブも含めて楽々クリア。
 車体長がワム並みのせいかカーブを曲がる様もなかなか画になります。

 ただ、これは他のユーザーの感想の殆どで聞かれましたが、ミニカーブを走行させてすらかなり連結間隔が広く感じるのが玉に疵です。
 140Rですらもう5㎜位は間隔を詰められるのではないかと思えますから何らかの対策を考えたい所ではあります。

光山鉄道管理局
 HPです。

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