関水EF70をレストア(大汗)してみる


 先日紹介の関水EF70のレストアのはなしから。
 
 モノが40年以上前のモデルである事、適度に(?)年代相応のくたびれ方をしている所から考えて「現行モデル並みの細密モデル」という方向性は考えない積りです。

 さて、上の写真は一見何という事もないED75ですが実はこれ、1974年頃にトミーナインスケールが初めてNのED75を出した時の試作品の物です。
 昭和49年頃の模型とラジオの別冊に掲載されていたものですが、実際の製品に比べると相当に丁寧なモデル(もっとも、それらしい16番モデルで代用している可能性もあるのですが)ですが、それでも全体的に感じるのは現在の細密志向のモデルとは異なる一種独特のおおらかさでした。
 これは当時の専門誌などを見ても感じる60年代~70年代のテイストとも感じられる部分です。

 又、60年代のTMSとか模型と工作などに出てくる車両模型工作記事のモデルもおおむねこういう雰囲気でした。

 今回のEF70については原則としてこの60年代テイストを再現する方向で考えたいと思いました。
(一部自分の雑さをごまかす言い訳という意味もあります汗)

 予想通りと言いますか、カプラーは手持ちのアーノルドで対応可能でした。まずこれで「機関車」としては機能できる事になります。

 屋根上ですが前回触れた最終型のEF70からの屋根上機器の移植も一応試してみました。
 ところが最終型とこの時期の型では屋根上機器の寸法に微妙な差異があってそのままでははめ込めないことが判明。残念に思うと同時に走行できるEF70を丸々無駄にしなくで済んだので少しほっとします(笑)
 あと些細な事ですが、最終型のEF70が黒の屋根板なのに対してこの時期の物は屋根板が銀色です。ボディカラーの淡さと併せてこれも独特の雰囲気を演出しています。

 これについては幸いなことに行きつけのショップで銀河モデルの交流機用の碍子が売られているのを見つけ3パック買い込みました。
 これを屋根上機器の穴に差し込みます。パンタはKATOのEF70用だけでなくED75用も店に在庫がなかったのでTOMIXのED75用を移植。
 配線は適当な太さの真鍮線が見つからない為ホームセンターで見つけた0・35ミリ径のエナメル線で代用しています。
 洋白線の様な張りが作りにくいので少したるみ気味の配線になってしまったのが残念ですが、(模型としての)60年代風の感じには近いと思えます(爆)

 同じく碍子も本来は塗装する所ですがこれも昔のテイストに近づける意味で金属の地肌のままとして見ました。

 仕上がりの雑さという大きなハンデがあるのは否定できませんが「1960年代のテツドウモケイ」の雰囲気には少し近づいたかなと思います(自画自賛)

光山鉄道管理局
 HPです。

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