今月の一冊・「日本の駅」

 先日故郷の親類から数冊の本が送られてきました。
 以前「蒸気機関車」のバックナンバーを送っていただいて以来なのですが非常に有難い事です。

 これらの本は元々先年物故した機関士の方の物だったのですが、この方の趣味やライフスタイルには私の趣味や嗜好に大きな影響を与えてもらいました。


 これらの本のいくつかは実際に私が幼少時に愛読(笑)させて頂いていたものばかりですのでその意味での感慨もひとしおです。
 さらに、これらを改めて読むと意外な形で後の私のポリシーに影響を与えていたものがあったという発見もあります。


 鉄道ジャーナル社が昭和47年の鉄道100年を記念して出した「日本の駅」
 駅舎についての本は最近いくつも出ていますが大概の場合「よそとは違う変わった駅舎」を紹介したものか全ての駅のスペックを羅列した物が多く、少し物足りなさを感じていました。
 そんな印象を持った理由の一端は幼い頃にこれを読んでいたせいだと気付きました。

 さて、本書の唯一にして最大の特徴は「昭和47年現在の国鉄の殆ど駅舎の写真を網羅している」点にあります。
 駅舎の姿が変わっていようが歴史的だろうがお構いなしにありとあらゆる駅舎の写真を可能な限り掲載しているというのはよく考えてみれば凄い事です。

 ここでまず有難いのは特徴のない普通の駅舎、全ての駅舎の99パーセントを占めるこうした駅舎の写真を俯瞰する事で「駅本屋の平均的な像」というのがイメージできる事です。
 これはローカルな木造駅舎ではもちろんですが近郊型のモルタル造りや高架駅でもこのメリットを感じる事ができました。


 それにしても国鉄の旅客駅という括りがあるとはいえ、これだけのボリュームで駅舎を紹介した本はなかなか無くそれだけでも存在価値の大きい本と思います。

 ただ、重すぎて寝ながら読むには適しませんが(笑)


 先日近所の本屋でこの本が復刻されているのを見つけましたが、目の玉が飛び出る値段で仰天しました。そう思うと大変な物を頂いたものです。
光山鉄道管理局
 HPです。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック