「日本の駅」の影響(笑)のはなし



 先日触れた「日本の駅」の話の続きです。
 本書の後半部分に「将来の旅客ターミナル」というコーナーがあります。

 ここでは1972年時点で未来のターミナル駅のあるべき姿をいくつかのモデルケースを設定して解説したものです。

 コーナーでは100万人規模の都市の大都市拠点駅、50万人規模の中都市拠点駅、30万人規模の観光拠点駅、20万人規模の大都市近郊駅の四つに分けてそれぞれの想定の中で駅舎やホームとの配置などの理想形をモデル化しています。
 それらの中ではぺデストリアンデッキや橋上広場、地下駐車場やショッピングセンタービルなどの配置がわかりやすく図示され、当時子供だった私に「うちの町の駅もいつかはこういう駅になるのか」などとあらぬ希望を抱かせてくれました(笑)

 これらで構想されていた中ではぺデストリアンデッキは仙台駅や大宮駅などで現実化しましたし、駅前と都市計画道路との連携は盛岡駅などである程度形になったものもあります。
 もっとも、その大半はここでの理想像とは少なからぬギャップを感じさせられたのも事実なのですが。
 (例えば、ぺデストリアンデッキ上のカフェテラスなんてのはなかなか実現せず、現実にはぺデストリアンデッキ上の喫煙所だったりするのですが)


 とはいえ、こうした理想像のモデル図は知らず知らずのうちに私の中で影響を与えていたようで先日製作した光山駅の駅舎などはある程度それらが無意識のうちに表に出ていた感じもします。
 既存パーツの組み合わせという条件下でそうなったという部分もあるのですが出入り口が一階と二階にそれぞれあったり、将来のぺデストリアンデッキ追加に備えて広場スペースに余裕を持たせたりといったところなどは正に本書の影響の面目躍如(爆)かもしれません。

 もし将来この駅舎が使えるような大レイアウトでも持てた暁にはある程度このモデル図に沿った駅前広場を作っているような気もします。
光山鉄道管理局
 HPです。

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