或る機関車の死
今回は少し凹んだ話です。
昨夜レイアウトで先日入線させた旧客の先頭に立てるつもりで3、4年くらい前に入線させていた某社の蒸気機関車を引っ張り出した時の事です。
通電するとその瞬間に一瞬動いて停止。後退に切り替えても反応は変わりません。
これは通電のトラブルと言うよりもギア周りの引っ掛かりが原因の事が多く多少の調整でどうにかなる事があるので早速分解してみたのですが
ドライバーを当ててみると足回りを固定するねじを外した時の手応えが変です。
ねじを外すとねじの他にも何やらばらばらと落ちてきました。これはかなり不安です。
落ちてきたのは機関車のシャーシを構成するダイカストブロックの一部、それもねじ穴と合致する部分のほとんどすべてが欠落していました。
上の写真の矢印の部分が欠けた所です。ねじ穴を構成する部分である事が分かります。
よく見ると左右分割2ピースのダイカストブロックのそれぞれが微妙に外側に膨らんでいる様子。
このふくらみが微妙に動輪に干渉して動きを鈍くさせていたようです。
こうしたトラブルは昔のモデルで時々あると聞いていますし、昨年レストアした16番のC54のシャシにも微妙な変形が生じていた経験があるのでそれほど驚くものでもないのですがさすがに走り自体に直結する上に事実上対処不能なだけに凹みっぷりときたらありません(涙)
改めて調べてみたら該当する機関車のモデルは初期生産品についてはかねてからこの種のシャシの変形や崩壊のトラブルが多かったらしく、ごく最近に改良品が出ていたとの事です。
私が買ったのも初期型の中古だったという事になります。
結局走りの復活は無理という事でモータとウェイトとギアを抜いたうえで「鉄博風モジュールの展示機」として活用させることにしました。
上述の問題から動輪が転がらないので「重連用のトレーラー」としての用途にも使えませんし。
それにしても凹みました。
光山鉄道管理局
HPです。
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