今夏のサプライズ・中村精密のC55流線型

正直驚いているのですが、今年の上半期は(今月含む)ヴィンテージモデルやジャンクモデルの出物に無暗に当たります。
KATOのEF70とかTOMIXのED70の様に外見で手を加える必要のあるものとか、エーダイのDD54の様にどうやっても走らないものといった手のかかる(けれど楽しい)ものもありました。
が、その一方で「こんな田舎でどうしてこんな出物があるの!?」と驚かされる伝説的なモデル(とはいえ、SONYのED75とか関水の初代C50程ではないのですが)にあたる事が今年は特に多かった気もします。
今回紹介するのはその極北みたいなモデルではないでしょうか。

中村精密の「C55流線型」
今でこそワールド工芸から更に凄いモデルが出ていますし、プラの量産品もマイクロから(例によって3高プロポーション)出ており一時ほどにはヴィンテージしていないと思いますが、それでも秋葉のショップ辺りでも並びませんし、奥に出ると大概とんでもない落札額が付くモデルです。
そもそも、私自身これまで「実物を見た事がありません」でした。

前に紹介した「C51を仏具扱いで売っていた」店からの紹介でしたが、正直夢ではないかと半ば疑ったほどです。
(いや、頬をつねったら痛かったですが)おまけに信じがたいほどの安価さでした。
従来の中村製蒸気の殆どがダイカスト鋳造ボディで細密感に欠ける(という評判)だったのに対し、流線型ボディのC55とC53は真鍮板で造形されている為非常にすっきりしたプロポーションになっているのが特長だそうですが実際現物を見ると、先日入線したTOMIXのC61の隣にいても引けを取らない存在感を見せます。
プラ成形の様な独特な肉厚感もなく非常にすっきり(特にキャブの窓周り)したスタイルです。
更に塗装も一旦黒を吹いてから帯に相当する部分のみを磨きだすという手の込んだ事をしておりこれもすっきり感に貢献しているようです。

中村の蒸気の大半がそうであるように本機もテンダードライブです。走行性は・・・
従来機より機関車部が軽いらしく先輪が時々止まったりします(笑)が走り自体はパワフルです。テンダードライブとはいえ、非常に強力なユニットを使っている印象でした。
EF55やC53と共にイベント車のスターエンジンです。
もちろん年越し運転ではOE88の先頭に立つ事でしょう(笑)
光山鉄道管理局
HPです。

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この記事へのコメント
私も偶然この製品を手に入れたのですが、デフ枠の磨きだしやテールランプにクリア素材が使われていたりと
一般の蒸気に比べシンプルな流線形状を、いかにそれらしく見せられるか、メーカーのこだわりのようなものを感じた製品です。
ただ洋白製?のデフ枠に錆が浮いており、除去したいのですが色剥げが怖く断念しております…。
コメントありがとうございます。
このC55はブラスならではのすっきりした造形が身上のモデルですね。
プラで同じことをやるとどうしてもデフやキャブ周りに肉厚感が出てしまいますから今でも十分に通用するモデルと感じました。
そちらは錆が浮きましたか。塗装膜が薄いらしいので(こちらのモデルは一部に塗装のはがれがあります)悩ましい所ですね。