Nゲージ骨董モデルの走りのはなし2

今回は先日の続き&補足です。
最近ヴィンテージモデルを試走させて気付かされる事にもうひとつ。

同じ旧年式のモデルなのに以前(この趣味を中断する前、30年以上前です)試運転した時に比べても走りが良くなっていると感じる事が増えている事です。
あの頃のモデルと言うと機関車ではナインスケールのED75,DD13とかKATOのEF65,C11,エンドウのEF58どまりですが
これらの大半は後に別な中古モデルを入線させて車籍を復活させたものも多いのですが今のレイアウトなどで試走させると驚くほど元気に走ってくれる事が多いです。
また、当時のモデルをそのまま使っていたKATOのキハユニ26ですが中断前の運転では殆ど走らなくなっていたのに再開後の運転では「あれっ?こんなに良く走ったっけ?」となっていて驚いた事があります。
おかげで相当な旧モデルでも走行系に致命的な欠陥や破損さえなければ走り自体を楽しみにできる様にはなってきました。

これはなぜだろうと考えて見たのですがこの30年の間にパワーパックの性能向上が著しかったのではないかと思います。
確か中断前に使っていたNISIZAWAのパックは容量自体が0,4A。
これでも当時としては標準的な性能ですが現在当レイアウトで使っているTOMIXの1000CLは1A。KATOのパワーパックのスタンダードSはHOと共用できるだけあってこれも1Aの容量を誇ります。

容量にこれだけ差があれば走りが変わるのも当然かもしれません。
特に大容量だとモータの起動電流やギアの噛み合わせなどの条件で発進時に大きなトルクを要する画面で差が出るものと思われます。
しかもこれは単純に出力の容量だけの話でトランジスタコントロールやその他の回路の改良などによる効果も大いに考えられます。
鉄道模型の場合、車体側の改良だけでなくレールや給電システムも含めたトータルで性能の変化が実感させられるという意味で車やラジコンとは異なる事を実感します。
その意味では古いモデルを最新の給電システムで走らせるのもなかなかに興味深い物があります。
光山鉄道管理局
HPです。

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この記事へのコメント
特に、その当時にはなかったであろう、PWM方式のユニットだと、最新動力も顔負けのくらい、低速からスムーズに走ってくれるところがスゴイと感じます。
こうなると、旧モデルが欲しくなってたまりませんね。
昔の動力の走りが良くなる辺りは昔のCMの「古いビデオもきれいに再生するVHSデッキ」を連想しますね(古い!)
とはいえ、動力自体が劣化していると効果も限定的ですが鉄道模型の場合、ひどい扱いのモデルがそう多くないのも旧モデルが楽しめる要因の様な気がします。
その点では確かに「鉄道模型はオモチャではない」とは言えますね(笑)