「レイアウトを持つ事」とステイタスの関係(笑)
今回は以前帰省中の新幹線の中で何の気なしに打ち込んだ文章の採録です。因みにこれを書いた時は少し酔っていました(汗)
私は昭和30年代生まれですが、私が生まれた当日に放送されていたNHKのテレビ番組で「組み立て式のレイアウト」を紹介する番組が放映されていたそうです。当時の写真は「レイアウト全書」にも掲載されていますが、こうしてみると私の人生は変なところでレイアウトと結びついていた気がしてなりません(爆)
冗談はさておき、50年前はお座敷運転前提の組みたてレイアウトであっても「レイアウトを作った、あるいは持っている」と言うだけでNHKの全国放送に出られる位のステイタスがあった事を伺わせる話ではあります。
次にこちらをご覧ください。

40年ほど前の学研ジュニアチャンピオンコースの一冊「人間びっくり珍情報」
タイトルから想像できるように世界の「びっくり人間」を網羅した一冊ですが、特殊な体質とか、ギネス級の特技の持ち主なんかと並んで「変わった趣味の持ち主」と言う一コーナーがありました。


その中で「自宅を空きびんで作った人」とか「有名人のおならの音ばかり集めている人」などとともに我らが関沢新一氏と水野良太郎氏も登場しています。
言うまでもなく自宅の大レイアウトを中心にした紹介でしたが、当時の児童書では「大レイアウトを私有している」というだけで「びっくり人間」の資格十分だった訳です。

更に時代は下って私の手持ちの8ミリビデオの中に当時まだ放送中だった「木曜スペシャル」の一本に「これが爆笑マニアだ!」と言うのがあります。買いたての据え置き式ハイエイトでの録画ですから少なくとも92年頃の番組と言う事になります。


こちらはこちらで「自宅の1フロアをそっくりジオラマにしてしまった」と言う扱いで松本謙一氏がD-GRAN鉄道を、前半にも自宅の屋根裏をすべてレイアウトで埋め尽くした方が登場しています。
さて、これらを通して俯瞰してみると時代によって変遷を感じるものの「レイアウトを持っている」事がファンの間だけでなく一般レベルでも独特なステイタス(笑)だった事が感じられます。
その流れも「持っている」レベルから「ひと部屋を占領している」へ、そして「自宅のワンフロア」へと順調にバージョンアップしています。もし今この手の児童書が出版されるとすれば主役は「原鉄道模型博物館」になるだろうと思われます(笑)
少しとりとめない話になってしまいましたが、ファンの目標たりうるステイタスがこの様に変化しているという事は、まだ狭いとはいえ、レイアウトの普及も着実にすそ野が広がってきた事を感じさせられ、感無量なものがあります。


昨年来私が手掛けている「週刊SL鉄道模型」やそれ以前の2シリーズはいずれも21世紀になってからのアイテムですがこれらは「あのころあこがれたレイアウトをどうかして我が手に」というニーズ(もっと言えば上述の児童書や一般書でレイアウトにあこがれた世代と重なるのではないかと)を上手く汲み上げた企画だったのではないかと思います。こういう企画がそれなりに商売になるという辺り、レイアウトを持ちたいという一般レベルの潜在需要はあるという事でしょうか。
そういえば昭和45年頃の「ドラえもん」の一編で「自宅でお座敷運転をしているスネ夫がのび太を羨ましがらせる」所からスタートしている話がありました。
最後にはドラえもんが「ミニチュアカメラ」でのび太の部屋いっぱいのジオラマを作ってしまうという展開になるのですがドラえもんの他の話と違ってスラップスティックさが希薄な、不思議と淡々とした雰囲気で進んでいくところが妙に記憶に残っています。
ストーリー展開に頼らなくても「ミニチュアのパノラマ」を持つことそれ自体の魅力だけで一本話ができてしまう事を作者の藤子・F・不二夫先生が認識して書いたのかもしれません。
ことほどさように「ミニチュア風景」と言うのは何かしら人を惹き付ける何かがあり、それを我が物とすると言う事はそれ自体が既に楽しい事なのでしょう。
これは単にレイアウトだけの話ではなく、ミニカーとかフィギュア、ドールハウスや盆栽に至るまで「趣味の本質のひとつを語る真理」のような気もします。
閑話休題はそれくらいにして
こういうとりとめのない話を帰省中の新幹線の車内で打っていると不思議と筆が進む反面、内容が全くまとまりのない文章になります。
困ったものです。
光山鉄道管理局
HPです。

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私は昭和30年代生まれですが、私が生まれた当日に放送されていたNHKのテレビ番組で「組み立て式のレイアウト」を紹介する番組が放映されていたそうです。当時の写真は「レイアウト全書」にも掲載されていますが、こうしてみると私の人生は変なところでレイアウトと結びついていた気がしてなりません(爆)
冗談はさておき、50年前はお座敷運転前提の組みたてレイアウトであっても「レイアウトを作った、あるいは持っている」と言うだけでNHKの全国放送に出られる位のステイタスがあった事を伺わせる話ではあります。
次にこちらをご覧ください。

40年ほど前の学研ジュニアチャンピオンコースの一冊「人間びっくり珍情報」
タイトルから想像できるように世界の「びっくり人間」を網羅した一冊ですが、特殊な体質とか、ギネス級の特技の持ち主なんかと並んで「変わった趣味の持ち主」と言う一コーナーがありました。


その中で「自宅を空きびんで作った人」とか「有名人のおならの音ばかり集めている人」などとともに我らが関沢新一氏と水野良太郎氏も登場しています。
言うまでもなく自宅の大レイアウトを中心にした紹介でしたが、当時の児童書では「大レイアウトを私有している」というだけで「びっくり人間」の資格十分だった訳です。

更に時代は下って私の手持ちの8ミリビデオの中に当時まだ放送中だった「木曜スペシャル」の一本に「これが爆笑マニアだ!」と言うのがあります。買いたての据え置き式ハイエイトでの録画ですから少なくとも92年頃の番組と言う事になります。


こちらはこちらで「自宅の1フロアをそっくりジオラマにしてしまった」と言う扱いで松本謙一氏がD-GRAN鉄道を、前半にも自宅の屋根裏をすべてレイアウトで埋め尽くした方が登場しています。
さて、これらを通して俯瞰してみると時代によって変遷を感じるものの「レイアウトを持っている」事がファンの間だけでなく一般レベルでも独特なステイタス(笑)だった事が感じられます。
その流れも「持っている」レベルから「ひと部屋を占領している」へ、そして「自宅のワンフロア」へと順調にバージョンアップしています。もし今この手の児童書が出版されるとすれば主役は「原鉄道模型博物館」になるだろうと思われます(笑)
少しとりとめない話になってしまいましたが、ファンの目標たりうるステイタスがこの様に変化しているという事は、まだ狭いとはいえ、レイアウトの普及も着実にすそ野が広がってきた事を感じさせられ、感無量なものがあります。


昨年来私が手掛けている「週刊SL鉄道模型」やそれ以前の2シリーズはいずれも21世紀になってからのアイテムですがこれらは「あのころあこがれたレイアウトをどうかして我が手に」というニーズ(もっと言えば上述の児童書や一般書でレイアウトにあこがれた世代と重なるのではないかと)を上手く汲み上げた企画だったのではないかと思います。こういう企画がそれなりに商売になるという辺り、レイアウトを持ちたいという一般レベルの潜在需要はあるという事でしょうか。
そういえば昭和45年頃の「ドラえもん」の一編で「自宅でお座敷運転をしているスネ夫がのび太を羨ましがらせる」所からスタートしている話がありました。
最後にはドラえもんが「ミニチュアカメラ」でのび太の部屋いっぱいのジオラマを作ってしまうという展開になるのですがドラえもんの他の話と違ってスラップスティックさが希薄な、不思議と淡々とした雰囲気で進んでいくところが妙に記憶に残っています。
ストーリー展開に頼らなくても「ミニチュアのパノラマ」を持つことそれ自体の魅力だけで一本話ができてしまう事を作者の藤子・F・不二夫先生が認識して書いたのかもしれません。
ことほどさように「ミニチュア風景」と言うのは何かしら人を惹き付ける何かがあり、それを我が物とすると言う事はそれ自体が既に楽しい事なのでしょう。
これは単にレイアウトだけの話ではなく、ミニカーとかフィギュア、ドールハウスや盆栽に至るまで「趣味の本質のひとつを語る真理」のような気もします。
閑話休題はそれくらいにして
こういうとりとめのない話を帰省中の新幹線の車内で打っていると不思議と筆が進む反面、内容が全くまとまりのない文章になります。
困ったものです。
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この記事へのコメント
もっとも、レイアウトを持って「ステータス」と言う人は現代ではいないかも知れませんが、模型デビューした当時の学生時代は、「レイアウト」それは、夢の様な憧れでしたね。
部屋いっぱいの大レイアウトでなくとも、子供の頃の夢を手軽に実現出来るようになったのですから、良い時代になったものです。
一方であらゆることに金脈を見出し、それが商売として成立する時代になったと云う見方も出来るのですが…。
思えばレイアウトに限らず「鉄道模型をやっている」事自体がかつてはステイタスみたいなものでしたね(大半の自作派を除く)
時代の流れによって敷居が下がっている事は実感できますが、逆に言うならそんな環境に安住せずにどこかに自分なりのこだわりを持っていたいという気もあります。
お久しぶりです。
>あらゆることに金脈を見出し、それが商売として成立する時代~
それが良いとも悪いとも言えないですが、趣味の世界の場合、商売を仕掛ける側に乗せられるだけにならない気持ちも必要な気がします。
むしろそれができる事が良い意味での「趣味人」かもしれないですね。
往々にして乗せられがちな(汗)私がどの面下げて・・・ですが(恥)