帰省の土産物編・カット文字の手帳など
今回は今更ながらの帰省の土産物編です。
子供の頃、あるいは学生時代に何の気なしに買ったきり長いこと忘れられかけていた本が何十年もしてから突然役に立ちはじめる。
今回の帰省に伴う発掘作業で強く感じた事のひとつがそれです。
昔の学研やTOMIXのカタログなんかの発掘などは正に鉄道模型の趣味には合致しているのですが、それ以外のジャンルで掘り出し物が見つけられた事も大きな収穫でした。

カラーブックスの「神戸異人館」
見てのとおり当時の神戸の異人館を紹介する本ですが、当時は確か「レイアウトを作る時の参考に」と言う目論見もありました。
と言うのもこれを買った80年代当時は日本形の建物類がまだ少ない頃で、レイアウトに街並みを作る上では自作と並んで「海外のストラクチャーを混ぜ込む」というのを考えなければなりませんでした。
近代的なビルや住宅ならまだごまかしも効くのですが見るからに「欧州」と言う感じの洋館などを使う場合、他の日本形建造物とどう組み合わせれば違和感がないか、あるいはどう配置すればそれらしく見えるか
それを知る上の参考にと買ったのがこの本でした。我ながらなんという勉強熱心(爆)
そして買った後にろくに目を通さないまま忘れていた所が勉強嫌いの私らしい(大恥)

ですがあれから30年近くを経て海外メーカーのストラクチャーが比較的容易に入手可能(何しろ中古ショップで定価の半額以下の購入すらできるようになりました)になった上、それ以上に日本形の建造物が充実してきたのが大きな変化でした。
今ならこの本の本来の目的に使う事ができそうな気もします。
・・・と言うか竹取坂のレイアウトを作った時点でこれを見ておけばもう少しましになったかもしれないのに(恥)

そしてもう一冊集文館の「カット文字の手帳」
これは異人館以上に掘り出し物臭く、かつ役立ち度も高い一冊です。
実はこの本は小学性の頃、「落書きのお手本用の画集」にと買ってもらったもので買った時点ではレイアウトはおろか鉄道模型すら意識していなかった一冊です。
ですがこの間の発掘時に読み返してみて驚きました。

本書はポスターや印刷物を作る際のレタリングやカットを集めたものでそれらの一部として略画や図案が纏められている本です。
後半には様々なレタリングが紹介されているのですが、そこに出ているロゴがエナメル看板顔負けの「昭和30年代テイスト全開」のノリだったのです。

これ自体が切り抜いてそのまま看板に使いたい位のラインナップ!
市販のステッカーだと誰もが知っている「オロナイン」や「アース」「官公学生服」位はあっても「ポポンS」「地球鉛筆」「オーシャンウィスキー」なんてのはまず見ませんし。
そのほか「大賣り出し」「展覧会」「仏蘭西料理」等のロゴも見るからに昭和20年代~30年代のテイストが強くこれまた応用範囲の広いアイテムと思います
(大体にしてこれを買ってもらった昭和40年代ですら相当にアナクロに感じられたものでしたが)
ある意味今回一番の掘り出し物はこの本だったのかもしれません。
光山鉄道管理局
HPです。

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