ワールド工芸の「デッキ付き」EF58に思うこと
今回は私にとっては珍しいブランド品のモデルから
個人的なブランドイメージですが鉄道模型の場合でも普段買えない様なメーカーの品を見つけると一種ワクワクする事があります。
その「普段買わない」理由というのは殆どの場合「高すぎて手が出せない」事から来ています。
キングスホビー、天賞堂、そしてワールド工芸などがそういうメーカーに該当します(笑)まさに「雲上の名機」みたいな存在ですね。
私の場合、別にブランドの好き嫌いはないので安価な出物でもあればすぐにでも飛びつくのですが(汗)
前置きが長くなりましたが、今回はそんな話です。
さて、デッキ付の電機の中で有名な形式でありながらこれまでNゲージではあまりモデル化されていない形式があります。
EF58の初期型、及びギア比を変えただけで外見上の差異の少ないEF18などはその代表格かもしれません。
実は私のこれまでの人生で(笑)現役で働くデッキ付旧型電機を見たというのはEF18しかありません。
たしか30年くらい前の上京の折、山手線と並行して走っていた貨物線でEF18の牽引する貨物列車と並走したのが唯一だったと思います。
当時はEF18がEF58のMC版だとは知りませんでしたから(EF58にそっくりだけど何だろう?)くらいにしか思わなかったのですが。
そのEF18ですがワールド工芸とマイクロがそれぞれモデル化しているもののどちらも店頭ではまず見かけない形式で半ばさじを投げる形でした。
先日の秋葉ツアーでようやく念願かなって入線の運びとなった訳です。
ところで、このEF18については時期的にマイクロからリリースされていると聞いていたのでそちらを専ら探していたのですが(あらかじめ予定日を調べて行けばいいのに)そちらは見つからず。
半ばあきらめかけていた時にとある中古ショップでワールドの出物を見つけました。
驚いた事に値段はマイクロの新品の半額程度。正直願ってもない掘り出し物です。
ここまで安いからには何かあるのではと思ったのですが店頭チェックでは特にそ欠点も見つからず、却ってEF18の33号機を再現するための横ルーバーのエアフィルタまで付いているという親切さ。
で、帰宅後試走してみて初めて気づいたのですが
「・・・車体が右に傾いている」
レイアウトの風景の中ではこれはかなり目立ちます。
早速一旦分解して車体のマウントを再調整したところどうにか修正できました。一時はどうなる事かと思いましたが。
ワールドの場合、完成品と同時にキットを出している関係なのか、この種の調整がしやすい様に思います。
走行性も不満はなし。
試運転中に気づきましたが、モニタ窓越しに「フライホイールの回転を視認できる」と言うのはなかなか面白いギミックです。
実車にそんな機構はないですが模型としてはこれは魅力的に見えます(笑)
台車はTOMIX製ですが動力自体はワールドのオリジナルの様です。
EF56や57にも似ていますがそのどちらほどの癖がないプレーンさはEF18(58)の美点のような気がします。
それにしてもこの種のデッキ付き電機ですがブラスボディとの相性は抜群にいいと思います。プラ成形のボディですとどんなに上手く造形してもプラによるボディの肉厚感が気になる事があるのですがブラスだと特に窓周りの印象がクリーンに感じられます。
これはワールドほどの細密志向でない、例えばエンドウのEF57あたりでも感じる部分なのですが。
いずれにしろ今回はいい買い物が出来ました。
光山鉄道管理局
HPです。
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