リリプットの「8800蒸機」から

 「鉄道模型」としては今年唯一のHOモデルの入線です。
 原鉄道模型博物館からの帰りにこういうモデルに当たるという事は「何かに惹かれた」様な気もするのですが。

 リリプットのドイツ38形蒸機。
 日本ではこれとよく似た設計の機関車がドイツから輸入され8800形蒸機となりました。
 8800は後の8620のお手本になったとされています。

 その意味では細部のディテールなどを手直しすれば8800ぽくはできる(筈の)機関車とも言えます。
 (但し、テンダーは3軸にする必要がありますが)


 とはいえテンダーの造形が個性的、と言いますか重油専燃機かと疑ってみたくなるスタイルが面白く感じます。
 キャブ内には一応バックプレートも造形されていますし。
 相当な年代物らしくそれなりに使いこまれた外見ですが走行には支障ないようなので手を出してしまいました。
 これでも2000円を大きく切ります。

 個人的には車両そのものの魅力を堪能するにはNよりもHOの方が有利な気はするのですが、そうなったらそうなったでメカニズムの個性が際立ちやすい外国形に目が行ってしまう傾向がここ2,3年続いています。
 走りも良好ですしメカの動く魅力も十分。それでいてNの新車よりもかなり安価な事が多いと個人的には良い事づくめではあります。
 ダイキャスト成形のボディも意外なほどの迫力と細密感がありますし。

 面白いのが機関車部とテンダーとの連結部。カーブで伸縮させる事で急カーブへの対応と直線部での短い連結間距離を両立させているのが良い配慮ではあります。
 実際走らせるまで「こんなに機炭距離が短くて大丈夫?」といぶかりましたから。

 強いて問題を上げるとカプラーが独特なのでケーディーへの交換が必須(しかも大概の場合ワンタッチとはいかない)という所でしょうか。

 実はこの38、先日の運転会でクラブのメンバーの一人が今回の私と同じ目論みのもとでNゲージのモデルを入線させたばかりの機種です。
 ゲージこそ違いますが何たる偶然か同形機を私も入手できたことになります。

 元々欧州のHOモデルは良い意味で「玩具」としてスタートした物が多いせいか走行性への配慮が日本型とは比べ物にならない位優れている事が多く中古であってもよほどのトラブルを抱えていない限り安心して走らせられる美点があります。
 最近はNゲージ系メーカーを中心に日本形でも走行性への配慮がされ始めたモデルも増えて来ましたが。
光山鉄道管理局
 HPです。昨日「ふと思うこと」を更新しました。

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