「国産鉄道コレクション」の0系を学研の0系と比べてみる(笑)

 先日来の大雪の影響は未だに続いています。
 「駐車スペースが積みあがった雪のために狭くなったために普段立ち寄れる本屋への足が遠のいた」なんてのもそのひとつでしょう。

 久しぶりで覗いた本屋で見つけたアシェットコレクションの「国産鉄道コレクション」なんかも本当なら10日くらい前に買っていたと思います。
 何しろあの豪雪状態の日の夕方、ローカルニュースで雪に埋もれた高速道路やら倒壊した建物やらを見せられた直後のTVCFがいきなりこれでしたから(笑)
 創刊号の付録が大窓の0系先頭車というのには惹かれました。

 で、やっと2周遅れ位でようやく先日買えたのですが、今回のシリーズは前の「貨物列車」のそれとは異なり純粋なディスプレイモデルの様です。
 ですので車輪や台車は全くのダミー。先頭車だけですから編成化する用途にも対応していません。
 とはいえ、運転会用の「鉄博風モジュールの展示用」には好適です。

 さて、その「鉄博風モジュール」の同じ場所にはかねて学研製の0系の先頭車が鎮座しましていました。
 こちらはこちらで博物館の彩りに好適というだけでなく「N規格としては日本初の新幹線(実際はトミーが昭和39年頃にOOOゲージというのを出していたらしいですがスケールモデルという感じではなかった様です)」という展示に使うには持って来いの理由もあったのですが。
 ですが今回の0系の登場で同じプロトタイプの先頭車を並べて比較する楽しみも出てきました。

 とはいえ、意外な事にこの二つを並べてもそれほど大きな差は感じませんでした。
 0系みたいな車両はディテーリングよりも全体のフォルムで見せる性質のものですから同一のプロトタイプをほぼ同スケールでモデル化している以上これは当然かもしれません。

 学研の0系もアシェットと同じ21型。なぜか車体の下隅に形式番号が振ってあります。
 又、先頭部と車体部の接合部分に小さな段があるのは当時(昭和50年)のモデルとしてはやむを得ない所かもしれません。
 ですが気になるのはそこまで、と言いますか上記の特徴も気にしなければ済むレベルです。
 実際、パッと見ではライトの反射板パーツが入っていない程度の差しか感じませんでした。

 スカート周りの造形はどちらもほぼ互角。アシェットが連結側端部床下に水タンク(?)を追加しているのが目立つくらいです。

 但し、連結側にまわると40年近い年代差は感じられます。
 アシェットは過剰な位表現が細かく、その意味ではディスプレイモデル向きの造形でした。

 ただ、学研の0系は運転主体のモデル化で飾って楽しむ事はあまり想定していなかった点は考える必要があります。

 全般に細密さではアシェットに軍配が上がりますが、その割には塗装のかすれや連結器カバー周りのバリが目立ちます。なまじ細密だったからこそ目立ってしまったという印象でした。
 これだってよほどのどアップで見ない限りは全く気になりません。

 今回は私にとっては「どちらも実質的な用途が博物館の展示モデル」だったのでいつもと違う比較になりました。
 が、アシェットの0系もディスプレイモデルとしては結構見られるモデルだったので悪い印象はありませんでした。


光山鉄道管理局
 HPです。昨日「ふと思うこと」に「車両工作のはなし」を追加しました。

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