「トミー製HOのEF58」のはなし

 先日入手の骨董品。

 今年最初に入線した16番モデルですが昨年はHOが1両入線したきりですので事によるとこれが今年最初で最後かもしれません(汗)
 TOMIXのEF58、茶色です。


 厳密には「TOMIX」ではなく「TOMY HOスケール」ですが。
 写真を見ると一見して30年前のNゲージモデルの様にも見えますが、実はこれは37年前にトミーが初めて出したプラ製16番のモデルです。
 昨年、同じトミーのHO版12系が入線していますが本来はこのEF58と組み合わせるモデルでした。
 当時の定価は5500円。同時期のKATOのNゲージのEF65が3500円だったのを考えると如何に安価だったかがわかります。

 先に「30年前のNゲージの様」と書きましたが実際ボディは殆どプラの一体成型みたいな印象ですし窓ガラス部ははめ込みでないのでボディのプラの厚みと相まって見事なまでの「金壺眼」状態。
 動力も3軸の台車毎にモーターを内蔵させたウェイト兼用の巨大パワートラックみたいな構造のようでここもNゲージ的です。

 この製品は旧ナインスケールと同様に香港製で先に紹介した12系などは先行発売されていたNゲージのそれをそっくり大きくしたようなモデルでした。
 生憎香港製の動力車は80年代初めのEF65が最後でEF58のNゲージモデルは出ませんでしたが、事によるとEF58もNの仕様も出す積りだったのかもしれません。

 だとすると逆もまた真なりでこのモデルをNゲージのサイズに縮小したそのまんまのモデルになっていた可能性もあります(笑)
 走行性はところどころで引っかかりを感じましたがこれは車輪の汚れやギアのマッチングの問題と思われるものの、これまた相当にナインスケールのそれに近い走りっぷりでした。

 とはいえ、プラ成形が今の物と比べ物にならないほど安っぽかった事や先輪ののっぺらボーな車輪などの煮詰めの甘さもかなり目立ちます。
 実際当時もほとんど売れなかった様ですが、上記の部分にもう少し配慮があればブレイクしたかもしれないモデルとは感じました。

 少なくとも「飾って楽しむ」レベルのモデルとは言い難いのも確かですが、運転に割り切って作られたと考えればこれはこれで悪くはないとも思います。

 もっとも、私も最低先台車の車輪はスポーク付きに、ベーカーカプラーも片側はケーディーに交換、後は適当にディテールアップさせて再入線させてみたいと思います。
 これ位安いと殆ど「走ってナンボ」のレベルですし。

光山鉄道管理局
 HPです。

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