私版「SL銀河作戦」2・従輪をでっちあげる(笑)

 先日来紹介している童友社版プラモのC58をNゲージ化するプロジェクト「SL銀河復活作戦」のその2です。
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 前回で動力のコンバートは済みましたが、これだけではまだ「機関車」としては使えません。
 何故なら動輪だけでカプラーもなく、貨車も客車も牽引できないからです。
 C62の場合、動輪から後ろは本来なら2軸の従輪が付くのですが入手当初から個々のパーツは欠落していましたし、何よりC62自体機関車部にはカプラーがありません。
 ですから少なくともキャブ下の空間にカプラーの付いた従輪が必要な訳です。
DSCN9581.jpg
 ここをどうするか、考えましたがかなり安直な方法で対処する事にしました。
 
 トミーテックの鉄道コレクションを動力化した際に元の足回りはそっくり余りが出ます。
 この中の台車部分を含めた床板をカットしてキャブ下に接着するというのがその「安直な方法」と言う訳です。

 もちろんプロトタイプとは異なるのですが、元々童友社のバージョンでも従輪は添えもの扱いで走行中に脱落する事も多かったそうなのでそれに比べれば走行性の点ではまだましと言えます。

 使用したのはキハ41000中心のラインナップだった第9弾。以前紹介した「里山交通」仕様の気動車のそれです。
 これが一番台車がコンパクトだった事からの選択でした。
DSCN9584.jpg
 カットと貼り付けは殆ど現物合わせですが、カッターとニッパーでもあれば誰でも出来るプロセスですので細かくは書きません。
 大体、こんなマイナーなモデルの改修以外には役に立ちませんし。

 ただ、気をつけたいのは本来この種のロコのモデル化の場合、従輪部は動輪後部にステーを介して取りつけ、首を振らせるのが一般的な構造だという事です。
 これなら急カーブのクリアがやりやすくなりますしモーター部の分解整備も容易です。
 が、今回の技法だと台車の中心部を支点に台車が首を振る構造になるので小回り性では幾分不利になります。
 ですから台車の位置決めは実際にミニカーブなどを通行させて慎重に行なう必要があります。

 ともあれ従台車を取り付けると少し機関車らしくはなりました。
 これで列車の牽引に供する事は可能となります。
 なお、写真のモデルの台車は灰色ですがこれは後から黒の物に変更する予定です。
 これが簡単にできるのも鉄コレならではですね。もちろんもっと似合う台車でも出ればそれにコンバートできますし。
DSCN9603.jpg
 ただ、プロポーションを含めた外観はもはやC58どころの騒ぎではありません(爆)
 マイクロの出来の悪い蒸気並みに腰高、背高、寸詰まりの3拍子揃った珍妙なロコが現出しています。

 救いは元の童友社のバージョンと比べての違和感が最小限に抑えられている事でしょうか。
 (それが何の役に立つのかは置いておいて)

 それでもプレートの表記は「C58」なのですが。
 こうなったらC58はC58でも国鉄でない「どこかの会社のオリジナルナンバーのC58」とでも解釈しましょうか。
光山鉄道管理局
 HPです。


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この記事へのコメント

2014年04月13日 20:39
オリジナルSL、いいですね。

実写に拘り過ぎると、それをどこまでも追い求めて行き詰まりそうになる場合もありますから、オリジナルとすれば他の人の目も気にせず自由発想で作品を仕上げることができますからね。
そちらのSL「銀河」、デビューが楽しみですね。
2014年04月14日 22:21
 コメントありがとうございます。

 まあ、このモデルの場合元々がC58というよりもC10みたいなフォルムなので実車通りにはなかなかいかないという事情もありましたが(笑)それでも細密一辺倒、実車の縮小版ばかりの今の鉄道模型の現状とは違ったベクトルで楽しめた工作ではあると思います。

 次回辺り形にしたいところですが仕上がりが(汗)