ジャンクの玉手箱から・「103系の大量入線(驚)」

 今回もジャンクの玉手箱から
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 今回は関水の103系です。
 じつは当鉄道のラインナップでは103系は少数派でした。

 GMのATC仕様の完成品の他は仙石線仕様のラウンドハウスのモデルが目立つ程度。
 ましてや初期の低運転台モデルなどは殆どありません。

 私がこの趣味に入った1975年当時はNゲージの電車と言うと後にも先にも関水金属の103系しかなかったのですから考えようによっては異常とも言えなくもありません。
 ですが当時の私にとっては4扉で鮮やかなモノカラーの103系と言うのは無条件に「大都会の象徴」以外の何物でもなく当時から私が志向していた「地方都市~近郊ローカル線」というシチュエーションからは0系新幹線と並んで最も遠い存在でした。

 実際旅行などで上京しても「むやみに人を詰め込んだベンチシートの4扉電車。車内には吊皮と雑誌広告の群れ」というのは「絶対に田舎では見られない」ものでした。
 (大体当時の私の故郷の普通列車はオハ47とかオハフ61ばかりで吊革どころか車内広告にも縁のないハコでしたし)

 そんなわけで103系と言うのは私にとっては空白区みたいな存在でした。
 ところが今回のジャンク箱の中には103系が出るわ出るわ。
 スカイブルー9両、オレンジとイエローが4両づつ、何と4編成17両の大量増備となったのです。
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 ただ、どれもこれも40年以上前のモデルの上に前のユーザーが手を加えた部分も多いので「骨董品」としての価値はまずありません(笑)
 尤も私もそんな値打ちは殆ど期待していないのですが。
 重要なのは「これらは走るのか?」ですし、将来的には色差しやパーツ追加なども考えています。

 それでもこれらのモデルが「どんな時期に作られたどういう特徴を持ったモデルか」には少なからず関心があります。
 前のEF70みたいに現行品と違いすぎる中身だとレストアの時に悩まされますし(笑)

 例によってこういう時には非常に役立つ「鉄道模型考古学N」をひっくり返してチェック。
 オレンジの中央線仕様ですが車体表記が「クハ103-1」と言った具合にファーストナンバーになっている事から見て1970年代初めから中期のモデルと思われます。
 他の編成もスカイブルーのサハ103のナンバーが異なる位でおおむね同じです。
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 実はこの103系も関水の最初期のモデルはカプラーはドローバー、動力は片側台車伝達と機構的に癖の強いモデルとされ、コレクターでない運転派にとってはやや厄介な編成のひとつと思えます。
 が、今回増備された物は私も持っているキハ20系とほぼ同じ機構な上に当時の科学教材社の「Nゲージ」にも詳細な動力分解図が掲載されているので動力系の調整はやりやすそうです。

 簡単なチェックの範囲ではオレンジはスムーズ、イエローとスカイブルーはやや引っ掛かりが感じられますが走らない訳ではないようです。
 その意味では掘り出し物かもしれません。

 外見上では前のユーザーの趣味なのか、ほとんどの車両で中央部の決まった位置のグローブ型ベンチレータが外れたり欠落しており、そこに当時のGM製の集中式クーラーが付いたり、ついていた形跡があったのが面白いと感じます。
 これも70年代後半には誰でも出来る103系のグレードアップの定番でしたし、後にGMがクハ103のATC仕様を出した時にも中間車を揃えるためにクーラーを追加していたユーザーが多かったと思います。
 おまけに実質GMのエンドウ103系の編成までありますし。
 今回のジャンク箱にはGMのクハはありませんでしたが幸いな事にGMのクハ103は私の手持ちにもありますので(オレンジのみ)当時の編成の再現は容易です(笑)
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 なお、ここで言う「当時の編成」というのは実物に乗っ取ってと言うよりは「70年代のNゲージャーがよくやっていた事の再現」と言う程度の意味ですが(汗)

 それにしてもここに来て103系も一気に世帯を増やしました。
 実物のみならず、当鉄道でも103系の「偉大なる凡庸」の殿堂(爆)入りは確実でしょう。
光山鉄道管理局
 HPです。


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